がーわのたびレポ

日本各地の移動手段や観光地、宿泊施設をじっくりと紹介!

【観音寺旅行記】瀬戸内の絶景スポットが揃う観音寺観光 瀬戸内絶景旅⑥

こんにちは。

新年1本目の記事から通常運行で参ります。

今回は香川県の観音寺観光の様子をお届けします。

香川県の西端に位置している観音寺市愛媛県へ向かう途中にスルーされてしまいがちな街ですが、実はフォトジェニックな観光スポットが多い街として有名になってきています。許された滞在時間は少なく、観音寺を代表する観光地すべてを回り切ることは不可能でしたが、一度は見に行きたい砂絵と瀬戸内海を眺められる温泉を堪能してきました。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

香川県西端のまち観音寺へ

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早朝の快速マリンライナーで岡山から瀬戸大橋を渡って高松へとやってきました。せっかく高松までやってきたのですが、高松観光は2021年にじっくりと行っていたのでスルー。乗ってきた快速マリンライナーに再び乗車し坂出駅普通列車に乗り換えて観音寺駅を目指します。


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予讃線を進んでいくと海岸寺駅と詫間駅の間で瀬戸内海に面して走る絶景の区間を通っていきます。観音寺までの乗車では瀬戸内海の絶景を楽しめるのはこの区間くらい。車窓に注目しておいた方が良さそうですね。特に特急に乗車していると一瞬で過ぎ去ってしまいます。

 

高松駅から乗り換え時間も含めて1時間20分ほどで観音寺駅に到着しました。日本一面積が狭い香川県ですがそれでも県庁所在地高松から西の端までくるにはかなりの時間を要します。

観音寺駅は松山へ向かう特急しおかぜ・いしづちも停車する駅で、これらを使えば高松からは45分ほど、岡山からは1時間ほどの距離になります。観音寺という地名はそんなの通り四国八十八箇所霊場の一つ観音寺が位置することから来ています。ちなみにお寺の名前は「かんのんじ」、市の名前は「かんおんじ」です。

 

観音寺駅を出てまっすぐ進んだところに観音寺の観光案内所があります。こちらで観音寺観光の足となるレンタサイクルを借りていくことにしました。

観光自体はレンタサイクルなしでも回ることが出来る距離ではありますが、今回帰りの時間がかなりタイトなので借りることに。200円で借りることができるので、コスパも優れおすすめです!!

 

なぜここに!?銭形砂絵

自転車を漕ぐこと10分少々、最初の目的地である琴弾公園に到着しました。この琴弾公園の中に観音寺の有名スポットであるあの砂絵があります。駐車場も完備されておりアクセスは基本的には自家用車となります。バス停は特に見当たらず、公共交通機関ならやはりレンタサイクルか徒歩になります。

 

駐車場にレンタサイクルを置いて砂絵を見るために展望台へと向かいます。砂絵は文字通り砂浜に描かれた絵なので、地上からはなかなかその全景を見ることは難しいです。したがってどうしても山に登る必要が出てきます。そこまでキツい登山ではないので絶景を見るためだと思って少しだけ頑張りましょう。

 

登ること十数分展望台が見えてきました。台数は非常に少ないですが、駐車場もあるため車で登ってくることもできます。大多数の人が車で来ているようでした。

そこまで広くはない展望台ですが、屋根もあり、もちろん銭形砂絵に関する案内板も設置されています。こちらの展望台から見ると観音寺を代表する絶景を眺めることができるんです。

 

それがこちら!瀬戸内海!の前に明らかに木がない部門があります。そこにあるのがわざわざ山を登って眺めに来た砂絵です。人が作ったものではありますが、周囲の景色と溶け込まない異質な感じがしました。

銭形砂絵といい、江戸時代に流通していた小銭である「寛永通宝」の文字が砂絵内に描かれています。

 

拡大すると寛永通宝の文字がしっかりと確認できます。

こちらの砂絵は書かれている文字からもわかるように、江戸時代の寛永年間に当時の藩主を歓迎するために一夜にして作られたものであるという言い伝えがあります。書かれた当時から地元の人たちによって守り続けられ、現在もこのような姿を拝むことが出来るです。

さらに近年は金運アップのパワースポットとしても人気を集めている観光地になっています。

 

展望台のある琴弾公園内には他にも観音寺市内を眺めることのできるビュースポットも用意されています。観音寺市は産業としては農業が中心で高い建物はあまりなく郊外という印象が強い町並みになっています。

高松へも通勤に時間がかかり、どちらかというと工場の多い愛媛県四国中央市などの方が通いやすいように感じます。

 

銭形砂絵を横から見ようと地上に戻ってきて近づいてみると、ご覧のように砂地が広がっていることはわかりますが、寛永通宝の文字は全く確認できませんでした。

せっかくなら砂絵の上に立ってみたいという気持ちはありますが、砂絵付近は立ち入り禁止区域になっています。重要な文化財になるので、立ち入って荒らしてしまうわけにはいかないので、展望台から見て楽しむようにしましょう。

 

琴弾公園の近くには小さいながらも道の駅ことひきがあります。こちらでは観音寺の名産品を販売しているお土産屋さんやレストラン、そして銭形砂絵に関連して世界のコイン博物館なるものまでありました。
イメージしていた道の駅よりはだいぶこじんまりした規模ではありますが、情報収集など地域の観光の拠点にはなりそうです。

 

瀬戸内海を望む絶景温泉で一息

銭形砂絵付近の有明浜と呼ばれる砂浜から右側にある山を見ると山頂付近に何やら構造物があります。望遠レンズで撮影してみるとその正体はなんと鳥居です。

そう、ここは観音寺のもう1つの絶景観光スポットである高屋神社。標高404mの山頂付近にある本宮からは瀬戸内海の絶景を鳥居越しに眺められるようになっています。ここが「天空の鳥居」と呼ばれる人気スポットになっています。

こちらの高屋神社も公共交通機関ではかなり辿り着きにくく、さらには銭形砂絵の展望台とは比較にならない本格的な登山が待ち構えています。

 

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観音寺での観光のラストは瀬戸内海の絶景を眺めながら温泉に浸かりにやってきました。訪れたのは琴弾回廊という温泉施設です。営業時間が11時からで観音寺駅の出発時間は12時ちょっとすぎ。温泉に浸かっていられる時間を少しでも伸ばすためにもレンタサイクルを借りたのでした。

それでも時間は限られているため、開館時間の11時とほぼ同時に入館して温泉を楽しむことにしました。


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温泉の中の様子を撮影することはもちろんできませんが、簡単に紹介していきます。

内風呂と露天風呂があり、お湯の種類はかなり多め。海沿いを活かした海水温泉から香川の名産オリーブオイルを使用している薬湯など様々な種類の温泉を楽しめます。

またもちろんオーシャンビューの温泉。短い時間ながらも天然温泉と瀬戸内海の絶景を堪能することができました。

写真は休憩処のデッキからの景色。ここまでの近さとはいきませんが、風呂から瀬戸内海を楽しめるのは最高な時間でした。

 

休憩処にあったのは愛媛県のご当地飲料ブランドらくれんの瓶牛乳。そんなご当地を楽しみながら、絶景を眺めながら風呂上がりのひと時を過ごすことができます。

が、時間ぎりぎりまで温泉を楽しんでいた筆者にそんな時間があるわけなく、景色を見て写真を撮って退散しました。

 

 

ということで以上観音寺旅行記でした。

香川県の西部や愛媛県の東部って高松松山の移動をする際に通り過ぎてしまうような地域で、これまであまり注目することがありませんでした。特にわざわざ降りて観光しようなんて全く思いませんでした。

しかし最近、観音寺周辺では今回取り上げた銭形砂絵や天空の鳥居が写真映えするような絶景を楽しむことが出来ると話題になっています。さらに観音寺市ではありませんがすぐ近くに日本のウユニ塩湖などと呼ばれる父母ヶ浜もあります。香川県は高松琴平などの古くからの観光地、そして芸術祭で知られる瀬戸内海の島々、だけではなく西部には絶景を売りにしたスポットが点在している魅力的な県です。

是非通り過ぎずに、香川県観光を楽しんでみてください。

 

この記事は2022年10月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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【2022年総括】2022年の感謝とまとめ 

こんにちは。

気が付けば2022年も最後の日を迎えてしまいました。

今年も1年を振り返りながらその総括をしていきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

2022年の旅データ

・2022年の旅

1月 南九州旅(宮崎・鹿児島)

2月 山口福岡旅(山口・福岡) 

         神戸大阪グルメ旅(兵庫・大阪)

    名古屋大阪空旅(愛知・大阪)

    真冬の沖縄旅(沖縄)

5月 青森歴史と文化の旅(青森)

6月 特急で巡る道東旅(北海道)

9月 鉄道で巡る山陰旅(島根・鳥取・岡山・広島)

10月  瀬戸内絶景旅(岡山・香川)

    長野鉄道縦断旅(長野)

11月  高山富山癒し旅(岐阜・富山)

12月  西九州旅(佐賀・長崎・福岡)

 

今年は全部で12旅行。月1ペースを達成はしましたが、2月で稼いだ感が否めませんね…

こちらに表記した以外にも日帰り旅等で行ったところも含めて、26都道府県の訪問となりました。昨年よりも増加しました!やったね!!

 

・2022年の旅で利用した交通機関

飛行機

JAL羽田宮崎737 JAL鹿児島羽田737 ANA羽田岩国320  ANA福岡羽田787

SFJ羽田関西320  JAL伊丹羽田787 JAL伊丹羽田767  JAL羽田那覇350

JAL那覇羽田350  JAL羽田函館737 ANA新千歳函館Q800 JAL函館羽田767

JAL広島羽田767  JAL737羽田岡山 JAL737岡山羽田 ANA富山羽田320

ANA羽田佐賀737 SFJ福岡羽田320

以上18フライトでした。航空会社はJALANAを中心にスターフライヤーの3社しか利用しませんでした。来年こそは念願のフジドリームエアラインズやソラシドエアに乗りたいです。

 

新幹線

なすの(東京〜郡山)  なすの(郡山〜宇都宮) やまびこ(東京〜仙台) 

やまびこ(仙台〜東京) はやぶさ(新青森新函館北斗) こだま(岡山〜三原)

かもめ(武雄温泉〜嬉野温泉) かもめ(長崎〜武雄温泉)

新幹線は8本。東北、北海道、山陽、西九州と統一感皆無なラインアップです。今年はたびナカで新幹線を利用するような場面が多く、中途半端な区間利用が主になっています。まだ記事にはしていませんが、早々に西九州新幹線に乗れたのは良かったです。

 

特急

スペーシアきぬがわ(栃木〜JR新宿) きりしま(宮崎〜鹿児島中央) ソニック(小倉〜博多)

ひのとり(近鉄名古屋大阪難波) 北斗(函館〜札幌) おおぞら(札幌〜釧路)

おおぞら(釧路〜帯広) とかち(帯広〜南千歳) 北斗(南千歳〜函館)

北斗(函館〜新札幌) 北斗(札幌〜函館) サンライズ出雲(東京〜出雲市)

やくも(米子〜岡山) ちちぶ(池袋〜西武秩父) むさし(飯能〜池袋)

踊り子(小田原〜修善寺) しおかぜ(岡山〜多度津) しおかぜ(観音寺〜児島)

あずさ(松本〜八王子) ひだ(高山〜富山) リレーかもめ(武雄温泉〜博多)

特急列車はJRから私鉄まで乗ったことのなかったものまで様々な種類に乗車できました。JRでいうとすべての会社の特急に乗れましたね。

 

観光列車

ラ・マルことひら(琴平〜岡山)

リゾートビューふるさと(松本〜南小谷) リゾートビューふるさと(南小谷〜松本) 

今年から新登場のこの部門。数は多くないですが、乗りたかった観光列車に乗ることができました。来年は観光列車を目的とした旅ができるといいなと考えています。

 

高速バス

新東名スーパーライナー(東京駅〜名古屋駅)

中央高速バス伊那・飯田線(バスタ新宿〜伊那BT) 

濃飛バス新宿線(バスタ新宿〜高山濃飛BC)

こちらも今年新登場の部門。なんだかんだで高速バスに乗車していたのでまとめました。お金がないときの救世主。これまでは避けてきたのですが、意外と楽なのとSAに立ち寄れるのが魅力かなと思いました。

 

・2022年の旅で宿泊した宿泊施設

北海道 

ベッセルイン中島公園 ラビスタ釧路川 ドーミーイン帯広 JRイン函館 東急ステイ函館朝市 函館国際ホテル ホテルWBF函館海神の湯 ラ・ジェント・イン函館駅

東北

ドーミーイン弘前

中部

西鉄ホテルクルーム名古屋 御宿野乃松本 高山桜庵

近畿

からくさグランデ新大阪タワー 御宿野乃大阪淀屋橋

中国

ドーミーイン下関 御宿野乃松江 ワシントンホテルプラザ米子 グランヴィア岡山

九州

ドーミーイン宮崎 ホテル法華クラブ福岡 コンフォートホテル佐賀駅

沖縄

JR九州ホテルブラッサム那覇 東急ステイ沖縄那覇

 

今年は23泊でした。北海道に住んでいたこともあって北海道が突出して多くなっていますね。今年も共立系のホテルにたくさん宿泊できた1年になりました。

 

2022年の旅で印象に残っているもの

毎年恒例となったこちらのコーナー。その年の旅で印象に残った、また訪れたいと感じた食べ物や場所、宿泊施設などを、順位をつけるのが苦手な筆者がただ羅列するコーナーです。

今年はちょっと絞りきれなかったので5つ書きます。紹介は訪れた時期順になっています。

 

・とりかわ大臣

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こちらは福岡県に展開している焼き鳥屋さん。博多駅に隣接したKITTE博多の地下1階にも店舗があります。とにかくここのとり皮が美味しい。感動するほどの美味しさでした。お隣にはとんこつラーメンのshinshinがあり、隣同士で福岡グルメを堪能しきれてしまいます。そこも印象に残っているポイントです。

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・特急ひのとり

名阪間を結んでいる特急列車で近鉄が誇るフラッグシップの特急車両。東海道新幹線という強力なライバルがいる名阪間ながら、その座席の豪華さやサービスがユニークで、時間はかかりますが新幹線より快適なのではと思うほどの特急列車でした。

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納沙布岬

北海道の根室にある観光地納沙布岬。現在一般人が立ち入ることが出来る日本最東端の地です。ここでは北方領土をその目で見ることができ、さらには北方領土について学ぶことが出来たのが非常に印象に残っています。

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・観光列車 La Malle de Bois

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岡山県を中心に瀬戸内を走る観光列車です。琴平岡山間を結ぶラマルことひらを利用しました。瀬戸大橋をはじめとする車窓の素晴らしさはもちろんのこと。車内で購入することができる岡山の名物を使用した食べ物飲み物も印象に残っています。

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・飛騨花里の湯高山桜庵

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こちらは岐阜県高山市に位置する共立リゾートの宿泊施設です。高山駅からほど近くにもかかわらず予約不要の空いていれば利用できる貸切露天風呂がとにかく魅力的でした。

 

2022年のまとめと2023年に向けて

2022年を振り返ってきました。今年も日本各地へと旅することができました。社会人になり旅行する機会は減ってしまいましたが、それでも旅を楽しみに日々過ごすことができました。

今年になってから更新頻度は落ちていますが、1つの記事の内容を厚くすることで何とかカバーできるように意識しているつもりです。

また、実は少しずつブログ自体のリニューアルもしています。昔の記事を読みやすくわかりやすくするためにリライトもしているんです。全体の記事数を減らす、カテゴリをわかりやすく、をモットーにこれからもどんどんリライトを進めていくのでもし良ければ過去記事も覗いてみてください。

 

2023年ですが、1月は関西を旅していく予定です。2月以降はまだまだ白紙の状態。行きたい場所はどんどん増えていく一方なので、来年はどんな場所の記事が見れるのか楽しみにお待ちいただければと思います。また、2022年の旅行でまだ書けていないものも多数ありますので、そちらの更新もお楽しみに。

 

一個人の趣味を全開にしているブログではありますが、2022年1年間お付き合いいただき誠にありがとうございました。

2023年も元旦から記事を更新していくつもりでいるので、よろしければ読んでみてください。どうぞよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【乗車記】快速マリンライナーパノラマグリーン 前面展望から楽しむ瀬戸大橋

こんにちは。

今回は岡山と高松を結ぶ快速マリンライナーのパノラマグリーン席の乗車記をお届けします。

3つの橋で結ばれている本州と四国。中でも瀬戸大橋は唯一鉄道が通ることのできる橋として多くの乗客を運んでいます。

瀬戸大橋を通過して本州と四国を結ぶ列車は特急と快速マリンライナーのみ。快速マリンライナーは1時間に2本ほどの運行があり、運賃のみで乗車可能な自由席と追加料金を支払ってゆったり座ることのできる指定席とグリーン席があります。

グリーン車の中でも先頭部分の4席のみ前面展望を楽しむことが出来るパノラマグリーン席があり、今回はこの座席を利用して前面展望から瀬戸大橋を眺めながら高松へと向かう様子を紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

早朝の岡山駅四国方面のりば

朝6時の岡山駅です。周辺でたむろしている桃太郎に仕えたい人たちやカメラを向ける観光客など、いつもは大賑わいの桃太郎像も朝早い時間だけあり全く人がいませんでした。

堂々と桃太郎だけを写真に収めることができました。

 

岡山駅の改札を通りやってきたのは四国方面の列車が発着するのりば。既に今回乗車する快速マリンライナーが停車していますが、そんなことよりお隣ののりばには唯一の定期寝台特急サンライズ出雲・瀬戸が停車中です。

サンライズ岡山駅にいるほどの早い時間だったとは思わずびっくりしました。

 

乗車する快速マリンライナーの発車前に高松行きの瀬戸と出雲市行きの出雲が発車していきました。平日ですが個室はかなり埋まっているようで、その需要の高さを感じながら見送ります。

 

乗車する快速マリンライナー5号です。高松方面の先頭車は2階建ての車両が用いられており、こちらに指定席とグリーン席が集められています。

後ろの4両は関西地区を走っている新快速と同じような車両で自由席になっています。岡山高松間は通勤通学需要も高く、観光需要もあるためどの時間帯もかなり混雑している列車になっています。

 

4席しかないパノラマグリーン席

今回利用するのは先頭1号車の中でも先頭部分のこちらにあるパノラマグリーンの座席になっています。

グリーン席のマークもしっかりついています。グリーン券は1000円。岡山から高松までは56分の所要時間。始発駅で並べば自由席を確保できるかと思いますが、グリーン席料金を高く感じるか安く感じるか人によって分かれそうですね。

 

2階建てになっている1号車ですが、パノラマグリーン席と2階席がグリーン車、1階席は指定席になっています。指定席は530円で利用でき、グリーン席の半分程度になっています。車両の外から見てもわかりますが、指定席とグリーン席にはもちろん座席に違いもあります。

 

今回利用するパノラマグリーン席は運転席のすぐ後ろの部分に1列4席のみしかない座席になっています。

後ろに人はいないのでリクライニングは思う存分まで倒すことが可能です。座席背面にはブランケットがあります。これはパノラマグリーン席区画とドアとの間に仕切りがないため、冬などは冷気が入ってきてしまうことから設置されているものになっています。

 

今回指定した座席は進行方向右側のD席。運転席で遮られることなく前面展望を楽しめます。反対のAB席は運転席の後ろになっていますが、少しだけ高い位置に座席が設置されているので、景色が見やすいようにある程度配慮してくれているみたいですね。

 

2階席のグリーン車は背面テーブルがありましたが、パノラマグリーン席には肘掛け下に収納されている小さめなテーブルになっていました。

区間乗車しても1時間かからないくらいなので、この設備でも十分に感じます。

 

前面展望の見え方はこのような感じ。大きな前面の窓からの車窓を存分に楽しめる、パノラマグリーンの名に恥じない見え方になっています。
早朝の6時21分に岡山駅を発車していきます。

 

単線区間を快走

岡山駅を発車し山陽本線を跨いで山陽新幹線をくぐって四国方面へと進んでいきます。

朝早い時間ということもあり、4席あるパノラマグリーンは筆者1人のみの貸切状態でした。ただ運転士さんが目の前にいるので貸切といってもはっちゃけられるような感じではありませんでした。

 

瀬戸大橋線茶屋町駅までの区間はのどかな田園風景、住宅地をみながら単線の線路を快走していきます。途中駅では岡山方面へ向かう列車と行き違いを行います。これでも快走しているマリンライナーですが、全線複線になればもう少し所要時間を短くできたりするのでしょうか。

 

岡山駅から妹尾、早島と停車し15分ほどで宇野線が分岐する茶屋町駅に到着しました。真ん中のホームには宇野行きの列車がちょうど停車中です。

写真右はそんな宇野線が分岐していくところです。パノラマグリーンの前面展望を思う存分楽しみながら高松へ向けて進んでいきます。

 

岡山から30分もたたずに本州最後の停車駅児島に到着しました。児島駅まで来ると高松へ通勤通学の需要があるのか、快速マリンライナーを待つ人でホームが混雑しているのが分かります。岡山方面だけではなく、瀬戸内海を挟んで両方向とも混んでいるのが瀬戸大橋線の特徴になるかと思います。

瀬戸大橋を渡って四国へ上陸

児島駅を出発すると、上から高速道路瀬戸中央自動車道が合流してきます。その下を進むトンネルに突入するとまもなく瀬戸大橋です。

 

トンネルを抜けるとすでに瀬戸大橋に差し掛かっています。瀬戸大橋は2層構造になっており、上を高速道路が使っているため視界自体はそこまで確保されているわけではありません。

海を見るなら横の車窓で十分だとは思いますが、前面展望からは橋のメカニックな部分を主に瀬戸大橋の迫力を感じることができます。

 

瀬戸大橋は明石海峡大橋のように1つの大きな橋を指すものではなく、6つの橋からなる集合体がまとめて瀬戸大橋と呼ばれています。そのためかなりのカーブが所々に存在しています。

前面展望からはそんなカーブの様子やこれから通っていく橋の様子までも見渡すことができます。

 

6つの橋を通っていよいよ四国へと上陸です。上陸してしばらくは鉄道と道路の一体型のままですが、宇多津へと近づくと高速道路と鉄道が別れます。
鉄道はこの先大きなデルタ線があり高松方面と松山高知方面に別れますが、瀬戸中央自動車道の方は坂出を通り過ぎたところに坂出JCTがあるため、しばらくはまっすぐ進んでいくようです。

四国の大ターミナル高松駅

宇多津駅手前に高松方面と松山高知方面へと分かれるジャンクションのような線路があります。それぞれの方向にかなりの本数を持っているため、全ての線路が複線を維持したまま分岐・合流していく様子は日本でもここ以外そう見られるものではありません。

快速マリンライナーは最初の分岐を左に進み、予讃線高松方面の線路に合流していきます。

 

予讃線に合流すると四国最初の停車駅坂出に到着します。これまでの駅と同様に坂出駅でも多数のお客さんがマリンライナーを待っているのが確認できます。自由席の様子は全く確認していませんが、ホーム上の人の数から考えるとかなりの混雑率があると想定できます。

 

坂出駅を発車するとあとは終点の高松駅へ向けて快走をみせます。朝ラッシュの時間帯に入っている高松への道のりを時に普通列車を待避させながら、時に高知行きの特急しまんととすれ違いながら歩を進めていきます。

四国に入るとすれ違う列車もJR四国のものに変わり、四国に入った実感を覚えます。

 

高松駅に到着する少し前にJR四国車両基地である高松運転所の横を通過していきます。

ここには四国の特急車両が多く集まっていますが、この日は平日のため休んでいる観光列車四国まんなか千年ものがたりの様子も伺うことができました。

 

高松と徳島を結ぶ高徳線が合流し線路の本数が一気に増えてくると終点高松が見えてきます。高松駅のすぐそばにあるクレメントホテルと高松シンボルタワーの2つがよく目立ちます。

 

乗車した快速マリンライナーの少し前に岡山駅を出発したサンライズ瀬戸号の隣のホームに到着しました。

1時間に満たない所要時間でしたが、大都市岡山から始まり瀬戸大橋を渡って高松まで前面展望からのパノラマをじっくりと楽しむことができました。

 

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高松駅では多くのお客さんが続々と下車していきました。やはり朝の時間帯は通勤通学で快速マリンライナーはかなり混雑するようです。

そんなわけで四国の玄関口でもある高松駅に到着しました。せっかく高松駅に降り立ったのですが、ここからすぐに折り返し次の目的地観音寺へと向かっていきます。

 

 

ということで以上乗車記でした。

岡山と高松を結んでいる快速マリンライナー。本数も多く四国へ向かう際には多くの人が利用しています。そのため混雑が常態化。旅行で利用する際は、今回紹介したパノラマグリーン席や2階グリーン席を使って景色を楽しみながら移動するがいいかもしれませんね。通常の快速列車でこのような景色を楽しめる設備があるのはその走っている区間の景色があるからこそ。せっかく利用するならそんな売りをしっかり楽しめるところがいいですよね。

 

この記事は2022年10月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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【宿泊記】ホテルグランヴィア岡山 岡山駅前のトレインビューホテル

こんにちは。

今回は岡山駅前にあるホテルグランヴィア岡山の宿泊記をお届けします。

路面電車も発着する新幹線側岡山駅東口の目の前に位置しているホテルグランヴィア岡山ホテルグランヴィアJR西日本のグループが運営しているホテルで、他にも大阪や京都などJR西日本ターミナル駅そばにあるアクセスが魅力のシティホテルです。

山陽の大都市岡山にもそんなグランヴィアがあり、他のホテルと同じように駅の目の前にあり、レストランや宴会場、結婚式場などの設備が充実しているホテルになっています。

今回滞在時間が非常に短くはなっていますが、駅近ならではの利便性とトレインビューの景色、シティホテルの重厚感を紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

岡山駅目の前の立地

山陽新幹線の停車駅であり、四国や山陰への特急が多数発着する岡山駅です。やってきたのは新幹線ホームのある東口、岡山の名勝後楽園がある方面であることから後楽園口とも呼ばれている側です。岡山駅に来たら一度は拝みたい桃太郎像もこの東口にあります。

岡山駅の東口周辺には高島屋ビックカメラなど商業施設があり、さらには有名な全国チェーンのビジネスホテルも多数出店しています。

 

そんな中でも今回利用するホテルグランヴィア岡山は東口の南側に位置しています。

存在感を感じる大きな建物で19階建てになっています。建物上部にはホテルグランヴィアと書かれているので、迷うことはありません。

駅前のロータリーにはバスターミナルやタクシープールがあるのですが、岡山駅沿いに南側へと進めば簡単にホテル入口へとたどり着くことができます。

 

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ホテル1階の入口へとやってきました。

今回は利用していないのでどこにあるのかわからなかったのですが、2階には岡山駅に連絡している通路が存在していたみたいです。また地下通路からやってくるとグランヴィア岡山の入口の目の前に上がってくる階段を利用すればホテルへとやってくることができます。

 

重厚感感じる館内の様子

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1階の玄関を入ると重厚感漂うロビーとフロントが出現します。さすがは岡山を代表するシティホテル。チェックイン/アウト業務のためだけのフロントではないのが一目見ればよくわかります。

 

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同じ1階にはロビーラウンジの喫茶店があります。こちらのお店では岡山ならではのフルーツをふんだんに使用したパフェが人気メニューとなっているようで、閉まっている時間帯でも写真のような看板が出ていました。ぜひ食べたいのですが時間の関係上断念しました。季節によって使っているフルーツが変わってくるようで、何度訪れても飽きないですね。

 

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さすがのシティホテル、各階に自販機コーナーと製氷機が設置されています。

その自販機にはしっかりとご当地飲料が販売されていました。ここでは岡山の白桃ジュースにお酒でも白桃チューハイに瀬戸内レモンチューハイの取り扱いがあります。

外に出ることなくその土地のものが楽しめるのが嬉しいですね。

 

滞在時間がとても短く、朝も早かったため朝食を付けませんでした。部屋のテレビにあった朝食案内によると、最上階19階にある朝食会場では岡山産の食材を使用した朝食バイキングが楽しめるそうです。

景色もかなり良さそうなので、旅程を変更してでも朝食を付けるべきだったと少々後悔しています。

 

シティホテルの広いシングルルーム

それでは部屋紹介に入っていきます。今回は16階に位置するスーペリアシングルにアサインされました。広さは17㎡あり、ビジネスホテルから考えるとシングルルームとしては広い部屋になりますね。ツインでもいいくらいの1人で使うにはもったいない広さです。

 

部屋に入って左側には大きなクローゼットがありました。しっかりと扉が付いているタイプで必要なものは一通り揃っている印象です。部屋が広いだけあって空間の使い方が贅沢な気がします。

 

部屋に入って右側には水回りがあります。

ユニットバスタイプにはなっていますが、バスタブもしっかりお湯に浸かれる広さが確保されています。新しいとは言えないかもしれませんが、清潔感はありました。

 

洗面台付近にはアメニティが備え付けられています。

内容としてはかなり充実していました。自分でもっていかないと何も置いていないビジネスホテルと特に差を感じたポイントです。

 

ベッドルームへと入ってきました。少し暗い気もしますが、この照明が部屋の高級感を醸し出していると言われれば納得できてしまいます。

滞在時間も短く、ほぼ寝るだけだったこともあって全く困ることがありませんでした。

 

こちらはデスク。広く取られており、ビジネス利用の際でもPCを広げることが出来そうです。デスク上の鏡もかなり大きいものが用意されていました。

そして無料のミネラルウォーターが1本用意されています。とにかくありがたいサービスです。先ほどの自販機では同じミネラルウォーターが販売されていましたね。

 

テレビの下には冷蔵庫と電気ケトル、お茶やコーヒー類が置かれています。

冷蔵庫の中身は空です。ハイクラスホテルというわけではないので、これで十分だと思います。使えるスペースが広いですし。

 

テレビのサイズはかなり大きめ。電源を入れるとホテル案内のページがあり、朝食会場などの空き具合も見ることができます。

さらにYouTubeやその他動画配信サービスもテレビから見ることができます。

 

部屋の窓側にはチェアとテーブル、そして空気清浄機が置かれていました。

テーブルの上にはホテルのバーの案内と瀬戸内地域の旅行ガイドが置かれていました。ちょっと嬉しいやつですね。ペラペラめくってみてしまいます。

 

こちらはベッドです。枕は硬さの違う2種類が用意されていました。ベッド上にはナイトウェアもあります。シティホテルなので部屋の中でしか着用できません。

ベッドサイドには電話とコントロールパネルがありました。

 

部屋から眺める新幹線

最後に部屋からの景色です。部屋は16階の南向きだったため、眺めも良く岡山駅から倉敷方面へ向かう新幹線や山陽線を見ることができます。

こちら側には高層ビルはなく遮るものがないので、岡山の夜景を存分に楽しむことができます。

 

チェックイン時は既に夜だったため、翌早朝の明るい時間に見えた景色がこちら。

かなり遠くの山まで見渡すことができます。そして注目すべきは手前。山陽新幹線山陽線瀬戸大橋線の線路までしっかりと見ることができます。ホテルの部屋から岡山駅を発着するバラエティ豊かな列車を楽しむことが出来るトレインビューになっています。


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ただ、夜にチェックインし早朝にチェックアウトするという寝るために宿泊するということをしてしまったので、今回は部屋からのトレインビューを楽しんでいる余裕はありませんでした。

画質が劇的に悪くて申し訳ないですが、早朝に唯一走っていた新幹線だけ見ることができました。明るい時間に部屋にいることができれば様々な列車を見れるので滞在も楽しいものになりそうです。

 

 

ということで以上宿泊記でした。

岡山駅に隣接しており、岡山を拠点に旅行する際にはこれ以上ない利便性の高いホテルでした。岡山駅は多方面へ向かう様々な列車が発着する面白い駅なので、そんな岡山駅を眺めることのできるトレインビューも魅力的だと思います。

泊まるだけではなく、1階のロビーラウンジで岡山のフルーツをふんだんに使用したパフェを食べてみるのも良さそうですね。今度宿泊する際は朝食もつけてもう少しゆっくり滞在出来たらと思います。

岡山駅周辺には格安のビジネスホテルからシティホテルまで様々な宿がありますが、立地や設備の安定感から毎回選択肢に入ってくる素晴らしいホテルだったと思います。

 

この記事は2022年10月中旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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【岡山旅行記】島への玄関口、芸術のまち宇野観光 瀬戸内絶景旅③

こんにちは。

今回は岡山県玉野市の宇野の旅行記をお届けします。

瀬戸大橋がかかる前、岡山から高松への移動は船が主流でした。その移動の拠点になっていたのが今回観光していく宇野です。岡山から宇野線を利用して宇野までやってきて、宇野からはフェリーに乗船して高松まで向かうことができました。

瀬戸大橋の開業によって列車でも車でも四国、高松へと渡ることが出来るようになり、宇野は本州と四国を結ぶ役割を終えました。しかし現在でも瀬戸内海の島々へ向かう航路の拠点となっている他、瀬戸内国際芸術祭の作品が展示されていたりと観光地として人気の場所となっています。

日没が迫る短い時間ですが、そんな宇野を観光していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

宇野みなと線宇野駅

岡山駅の四国方面瀬戸大橋線の5~8番のりばにやってきました。このうち7番のりばは切り欠きホームになっており、主に岡山県内を結ぶ普通列車が発着するホームになっています。今回は宇野線に直通する宇野行きの普通列車に乗車していきます。

岡山地区は国鉄時代の車両がまだまだ活躍している地区で、こちらの宇野行きも115系という国鉄時代の列車、さらには湘南色と呼ばれる見る人が見れば懐かしさを感じる車両が用いられています。

 

茶屋町駅から瀬戸大橋線を離れて宇野線へと入り終点宇野駅までやってきました。岡山駅からの所要時間はほぼ1時間になります。現在は島式ホームに2つののりばの小さな終着駅になっていますが、宇高連絡線時代は駅の土地はもっと広く、優等列車もやってくるような大きな駅だったそうです。

駅舎内には瀬戸内の島々への観光拠点であることもあり、観光協会が入っており観光地の駅の雰囲気を感じます。

 

宇野駅には今回の旅行で乗車したLa Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)のラマルせとうちがやってきます。そのためか、ホーム上にはラマルカラーのゴミ箱が設置されており、駅舎内にはラマルの宣伝ポスターがいくつも貼られていました。

 

駅の外に出てきました。駅舎がもうアートな柄になっています。宇野駅自体が2016年の瀬戸内国際芸術祭の作品としてアート作家の方がデザインされているようです。

街ごと、島ごと展示会場、美術館にしてしまう瀬戸内国際芸術祭ですが、まさか駅そのものをアート作品にしてしまうとは驚きです。

 

瀬戸内の島々への玄関口にふさわしく宇野駅には島へ向かうフェリーの時刻表が掲示されています。しかも次の時間の便が分かりやすいように丁寧に矢印までつけてくれています。

現在は高松まで直接向かうことのできる船は出ていませんが、島を経由することで高松まで向かうことは可能になっています。瀬戸内海の船乗り継ぎ旅も楽しそうですね。

 

宇野駅の目の前にはUNO HOTELというホテルがあります。こちらのホテルは通常の個室タイプからカプセルホテルのようなキャビンタイプの部屋まであり、瀬戸内の島旅を楽しみたい様々な客層が利用しやすくなっています。

さらに少し離れたところにはなりますが、瀬戸内海を望むことが出来る温泉施設もあり、ここ宇野を拠点にして瀬戸内観光を楽しめる環境が整っていました。

 

宇野港の芸術作品

それでは宇野港周辺をぶらぶらと歩きながら観光をしていきます。まず見えてきたのはフェリー乗り場。こちらからは小さい島ながら多数の美術館が存在している芸術の島、直島へのフェリー乗り場となっています。

フェリーが向かう直島の宮浦港には瀬戸内芸術祭の中でも代表的な作品である草間彌生の赤かぼちゃがあるようです。

 

フェリー乗り場を右手に見ながら進んでくると宇野の芸術作品が目に飛び込んできました。

こちらは「宇野のチヌ」という作品で、第1回瀬戸内国際芸術祭の作品として展示されたものになります。宇野港周辺の漂着物から作られた作品で、斬新なアート作品として宇野の目玉観光地ともなっています。ちなみにこの横にはコチヌがいて、中は滑り台になっています。

 

こちらは「舟底の記憶」という作品。実際に使われていた船のスクリューをもとにして作られた作品で、2013年の瀬戸内国際芸術祭にて制作されたものを展示しています。

今回紹介した2つの作品のみならず、宇野港周辺には10作品ほど瀬戸内国際芸術祭の作品が展示されているようです。十分な観光要素になりますね。

 

宇野港からは瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めることも可能です。すぐ近くには先ほど紹介した直島が見え、その他にも遺跡があるのに無人島などなど多くの島を宇野港からは眺めることができます。

ここまで来ると船に乗って直島へ向かいながら瀬戸内の島々を眺めたくなりますが、今回は残念ながらここまでです。

 

先程の直島行フェリーターミナルとは反対側に豊島行きのフェリーと旅客船乗り場があります。豊島はてしまと読み、こちらも小さい島ながら美術館を持ち島内の至る所に芸術作品の展示がなされています。

豊島へと向かう船はそのまま小豆島の土庄港へも行っており、島巡りを楽しむこともできます。

 

さて宇野駅周辺をぶらぶらと散策していると日没の時間に。暗い中では美術作品も温泉ももったいなくなってしまうので宇野観光はここらへんで切り上げて岡山へと戻っていきます。

 

岡山イオンで地元飯を楽しむ

宇野駅から再び宇野線に乗車して岡山駅へと戻ります。宇野線は日中時間帯は1時間に1本の茶屋町行のみですが、朝夕の時間になると瀬戸大橋線直通の岡山行きが増えて1時間に2本の運行になります。

岡山行の方が楽なんですが、時間が合わず茶屋町行に乗車。茶屋町駅からは激混みの児島始発の普通列車に乗り換えて岡山駅へと戻ってきました。

 

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岡山駅前のホテルにチェックインしたのちやってきたのは駅のすぐ近くにあるイオンモール岡山です。

旅行のご飯にイオン!?けしからん!と思ったそこのあなた。イオンを侮ることなかれ。実はこのイオンには岡山名物を楽しめるお店がちゃんと入っているのです。

 


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イオン内の4階のフードコートにやってきました。ここには倉敷の名物ぶっかけうどんのお店ふるいちがあります。

ノーマルタイプのぶっかけうどんの大きいサイズを頼んでも700円ほどと激安。しかも美味しい。うどんといえば瀬戸内海を挟んだ香川県のイメージしかありませんが、岡山のうどんもなかなかおすすめです。

デザートは函館のジェラート屋さんミルキッシモを。なぜか岡山のイオンのフードコートにあるという不思議。夏まで住んでいた函館のジェラートに再会することができて少し感動しました。これもうますぎる。

 

 

ということで以上宇野旅行記でした。

滞在時間はなんと30分と劇的に短い宇野観光でしたが、瀬戸内海に浮かぶ島々への拠点となる場所で街中に芸術作品がいっぱいあるという街の概要は掴むことができました。

宇高連絡船自体は本州側の拠点として栄え、その役割を瀬戸大橋に譲ると衰退するかと思いきや、島々への拠点と芸術祭の会場としてその存在感を保ち続けています。観光列車が定期的にやってくるということがまだまだ魅力ある土地であることを示していますよね。

瀬戸内海の島を巡る際にはまた再訪したいと思います。

 

この記事は2022年10月上旬時点の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【乗車記】ラ・マルことひら 観光列車La Malle de Boisで琴平から岡山へ

こんにちは。

今回は瀬戸内を走る観光列車La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)の乗車記をお届けします。

La Malle de Bois(以下ラマル)は岡山駅を起点に4方面に運行されている観光列車で、瀬戸内の様々な観光地へと向かいながら道中も旅として楽しむことができる観光列車になっています。全席グリーン車ながらも料金はそこまで高くなく、今回利用したラマルことひらならば特急南風の自由席料金よりも安い料金設定になっています。

手頃な価格ながらも列車旅を楽しめる観光列車のラマルを今回乗車したラマルことひらの乗車記を中心にして紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

観光列車La Malle de Boisとは

まずはラマルの意味ご紹介しておきます。

La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)はフランス語で「木製の旅行鞄」の意味を持ちます。外装にはカバンをモチーフにした柄がふんだんに使われており、車内も木を感じるつくりになっています。

瀬戸内国際美術祭をはじめとして最近はアートで注目されている瀬戸内地域。そんな地域を表現したアートな列車になっています。

 

列車は2両編成で全ての座席がグリーン車になっています。グリーン車と聞くとかなりお高い観光列車を想像してしまいますが、今回乗車したラマルことひらではグリーン車指定券がなんと1000円!観光列車の中でもお得に楽しめることができる方だと思います。

 

車体を横から見るとそれぞれの窓がカバンになっていました。旅行鞄のコンセプトに忠実に沿っています。

ここらでラマルが運行されているコースを紹介しておきましょう。

ラマルせとうち 岡山~宇野

ラマルしまなみ 岡山~尾道

ラマル備前長船 岡山~日生

ラマルことひら 岡山~琴平

この4つのコースを月ごとに分け、その月の土日に運行をしています。ただラマルことひらだけは特殊で、祝日や正月など特別な休みの日にしか運行がされないレアな行先になっています。コースによって所要時間は異なりますが、1時間から2時間くらいになっておりちょうどいい時刻に設定されています。

 

La Malle de Boisの車内

それでは車内の紹介をしていきたいと思います。まずは車端部から。2両編成の列車の前後の運転席近くには座席がありません。その代わりに自転車を置くことが出来るラックが設置されています。

尾道に向かうラマルしまなみと宇野へ向かうラマルせとうちのみで販売されている自転車用の座席で、利用券を発券してもらうことで利用することができます。今回のことひらでは自転車を積むことができないようになっています。左側の自転車は元から演出として置いてあるものです。

 

2号車には車内販売を行っているカウンターがあります。

こちらでは地元岡山や瀬戸内の素材を生かした飲料、食事のほか、ラマルならではのグッズも販売されています。2つのジェラートや地元素材を使ったチューハイは心躍りますよね。筆者が注文したものは後ほど紹介します。

グッズに関しては利用した琴平からの復路では売り切れているものもいくつかあったので注意が必要です。

 

1号車には利用者が書き込める旅ノートとアート作品がありました。アートをコンセプトとしてるだけに、車内にはいくつかのアート作品が展示されていました。

またラマルが運行している各地のパンフレットなども置かれていたので、車内で下車後の観光を考えることもできそうです。

 

旅ノートの横には乗車記念証とそれに押すことが出来るスタンプが設置されています。

スタンプは写真のようにかばんのマークとなっています。ここまでラマルのコンセプトが用いられているようですね。

 

1号車にはトイレも設置されています。所要時間がそこまで長くないことや、途中ホームに降り立つことが出来る停車時間が長い駅もあるので、車内のトイレが苦手な人でもそこまで苦労しなくて済みそうです。


La Malle de Boisの2種類の座席

車内には2種類の座席が設けられています。まずは通常の特急列車のような2列のリクライニングシートです。ドア付近だけ窓割が若干あっていないような気もしますが、ゆったりと座れる座席になっています。

また車両の床は木が使用されており、車内の高級感、旅の非日常感を醸し出してます。

 

2列のリクライニングシートには背面テーブルと肘置きの部分にある小さなテーブルの2種類が用意されています。軽食とお酒を車窓を見ながら気軽に楽しむこともできるし、車内販売や駅で購入した駅弁をがっつりと楽しむこともできます。

またこちらの座席には電源も設けられていました。観光列車ながらも時代のニーズに応えているのが素晴らしいですね。

 

2列リクライニングシートの反対側にはカウンター席が並んでいます。

少し高めながらも窓の方を向いており、瀬戸内の絶景を楽しむにはもってこいの座席になっています。ここで景色を肴に楽しむお酒も良さそうですよね。

 

そんなカウンター席の頭上には本棚が設置されています。瀬戸内や芸術に関する本が置かれていたり、美術品を意識した展示が行われています。少し気付きにくい場所ですが隅々までコンセプトが意識されている所に感激しました。

 

14時過ぎに琴平駅を出発

出発は午後の2時過ぎ。岡山行きの特急南風の後に出発していきます。車両自体は15分ほど前から乗り込むことができ、発車に備えて車内販売を購入しておくこともできました。早々に乗り込み、荷物を置いてから車内探検や琴平駅ホームからの撮影などを楽しむことができます。

発車直前に既に車内販売カウンターでほしいものを調達していきました。

左側には観光列車に乗った際に記念として購入しているファイル。ラマル仕様のものがしっかりと用意されています。

右側は岡山名物の白桃ネクターと事前予約が必要な旅するせとうちスイーツBOXです。岡山にあるタルトのお店がこの列車のために作ってくれるミニタルト5個セットになっており、箱は乗車しているラマルをモチーフに作られている商品です。今回は事前予約しておきました。

 

ミニタルトは季節に合わせて内容が変化するようになっています。乗車した際はハロウィンも近い10月。秋の味覚とハロウィン特別仕様のミニタルトを楽しむことができます。

味としては左から、お芋、みたらし団子、生チョコバナナ、瀬戸内レモン、親子モモというラインアップでした。地元のものを楽しめるのはもちろん、訪れる時期によっても内容が異なるのも嬉しいですね。

 

琴平を発車して、善通寺駅を挟んで、予讃線との合流地点多度津駅に到着しました。

多度津駅では10分ほどの停車時間があり、ホームに降りて記念撮影をすることができます。特急しおかぜや南風がやってくる多度津駅ですが、ラマルはかなり珍しいらしく、ホームにいた人たちも普段は見ない列車に目を向けているようでした。

ここで松山方面からやってきた特急しおかぜを岡山方面へ先に通します。

 

途中時間調整のため、丸亀駅宇多津駅運転停車。どちらも扉が開くことはありませんでした。

車窓からは日本一の石垣を誇る丸亀城を見ることができます。車内では車窓から見える名所の解説放送が入り、観光列車の雰囲気と車窓を存分に楽しむことができます。

 

瀬戸大橋をゆっくりと進む

宇多津駅を出発すると予讃線の線路を離れて岡山方面へと向かう瀬戸大橋線へと入って行きます。

車内からはもちろん前面展望を楽しむことができます。本州から四国の向きであれば快速マリンライナーのパノラマグリーンで楽しめますが、四国から本州の前面展望を楽しめる列車はそう多くありません。

 

上から瀬戸中央自動車道が合流すると本格的に瀬戸大橋部分が始まります。瀬戸大橋というとイメージは1つの長い橋があるような気がしますが、瀬戸大橋はいくつかの橋が連なって瀬戸大橋と呼ばれているため、途中曲がっている部分もあります。

特に島の部分ではカーブやトンネル部分もあり複雑な橋の構造になっているのがこのラマルの前面展望から楽しめます。

 

そして瀬戸大橋を渡る前までいくつかの列車に抜かされており、後ろから迫ってくる列車はそこまでないためゆっくりと瀬戸大橋を走ってくれます。
瀬戸大橋から望む瀬戸内海や島々、そして途中途中で入る島部分も含めてゆっくりと楽しむことができます。他の特急列車などは早い速度で駆け抜けてしまうので、ここまでゆっくり楽しめるのはラマルが唯一だと思います。

 

特急に抜かれながら岡山駅へと向かう

瀬戸大橋を渡り終えると児島駅に停車します。ここでは11分ほどの長めの停車。児島駅では乗降が可能でここで降りていくお客さんもちらほらといました。

児島駅で後ろから来た快速マリンライナーに抜かれていきます。速達性は捨ててゆっくりと沿線観光に徹する観光列車。さすがですね。

 

児島駅を出るとお次は宇野みなと線が分かれる茶屋町駅に停車します。茶屋町駅では当駅始発・終着の宇野行の列車が発着する真ん中のホームに停車します。

 

茶屋町駅では琴平をラマルの40分ほど後に出発した特急南風が颯爽と抜いていきます。茶屋町駅は10分の停車時間があります。

茶屋町駅はホームに降り立つことは出来ますが、乗車や下車をすることはできないため、発車案内は回送扱いになっています。

 

茶屋町駅を出ると次は早島駅に停車します。早島駅から岡山駅までの間は単線になっており、ここでは岡山方面から来る列車と交換待ちを行います。ドアを開けてホームに降りることができ、8分ほどの停車時間がありました。

反対側からやってきたのは瀬戸大橋アンパンマンロッコ号。岡山と高松を結ぶ列車で窓のないトロッコ車両を連結しています。一瞬で早島駅を通過していきましたが、車内は多くの家族連れで賑わっているようでした。

 

早島駅を出るとラストスパート、桃太郎の桃が流れてきたという伝承のある笹ヶ瀬川を渡り岡山駅に戻ってきました。琴平からの所要時間は2時間ほど。停車時間を除くと実際に走っている時間はそう長くはないですが、充実した観光列車の旅になりました。

 

岡山駅は四国方面瀬戸大橋線の列車が発着する5番のりばに到着。発車案内には臨時ラ・マル・ド・ボァ当駅止と丁寧に案内されていました。ここまでの駅ではラマルことひらが多かったのでさすがラマルの拠点岡山駅といったところでしょうか。

 

そんな岡山駅の5番のりばの前には自転車の組み立て解体スペースが用意されています。
ラマルしまなみで尾道サイクリングを楽しめるようにこういった設備を設けているのはありがたいですよね。

 

 

ということで以上乗車記でした。

琴平から岡山までゆっくりと進む列車旅。車窓の眺めや車内で頂く地元の美味しいものなど観光列車の醍醐味をとことん楽しむことができた2時間になりました。

切符は激戦というほどでも無く、そこそこ空席もあるようで、その料金の安さも相まって気軽に利用できる観光列車ではないかと思います。なかなかラマルことひらが運行されることは少ないですが、ことひらに限らず瀬戸内を存分に楽しむことができるLa Malle de Boisに是非乗ってみてください。

 

この記事は2022年10月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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【琴平旅行記】こんぴらさんの長い階段を登る 瀬戸内絶景旅①

こんにちは。

今回は香川県の琴平の旅行記をお届けします。

琴平といえばこんぴらさん金刀比羅宮に参拝しつつ、参道に広がるお店や麓に広がる温泉街をぶらぶらと歩いて楽しみます。

メインとなるのはもちろん金刀比羅宮。階段の段数が非常に多いことで知られる金刀比羅宮ですが、舐めてかかると痛い目を見ることになります。そんな大変さも含めて琴平観光をじっくりと紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

岡山駅から一気に琴平へ

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岡山空港からリムジンバスに乗ってやってきたのは岡山駅山陽新幹線だけではなく山陰、四国へと向かう特急の起点となる駅でもあり、人がとにかく多い駅です。

四国方面のホームは統一されており、5〜8ホームを使っています。この4つのホームから四国各地への特急、マリンライナー、児島や宇野へ向かう瀬戸大橋線までも出発していきます。

 

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乗車するのは特急しおかぜ松山行きです。この列車だと琴平へ直接向かうことはできず、乗り換えが必要になります。

この後の高知行き特急南風なら直接向かうことができますが、時間の都合上途中での乗り換えを選びました。

 

瀬戸大橋を渡り終えて四国に上陸。車窓からは日本一の高石垣を誇る丸亀城を見ることができます。

四国に入ると宇多津、丸亀、多度津と細々と停車を続けていきます。この辺りはどの駅も特急が止まり、列車の本数も多いので利便性は高そうです。

 

特急しおかぜを予讃線土讃線が分かれる多度津駅で下車します。讃岐国伊予国土佐国を結ぶ路線だから予讃線土讃線、分かりやすくていいですね。

多度津駅からは気動車1両編成で徳島県阿波池田まで向かう普通列車に乗り継ぎます。1両ながらもかなり多くのお客さんが乗っていました。


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多度津駅から17分ほどで琴平駅に到着しました。琴平駅でほとんどの乗客が下車していきます。さすが祝日の観光地。駅の時点からかなりの賑わいがありました。

 

金刀比羅宮の参道を歩く

それでは琴平駅からまずは金刀比羅宮へと向かっていきます。JR琴平駅を出てまっすぐ、右手に琴電琴平駅を見ながら進んでいきます。

早速金刀比羅宮門前町鳥居が見えており、その奥には門前町が広がっています。この門前町にはこんぴら温泉と呼ばれる温泉が湧き、大きな旅館がいくつも立ち並んでいるエリアになっています。

 

駅からまっすぐ進み、突き当たりを左に曲がって参道へと進んでいきます。この通りは神明町商店街と呼ばれる通りで、温泉旅館や琴平銘菓灸まんのお店などが並んでいます。参道に比べると少し穏やかな様子です。

 

しばらく進むと右側に参道が現れます。参道が始まる入り口周辺に駐車場が位置しているので、この辺りから人の量が2倍、3倍にも膨れ上がります。さすがは祝日、大賑わいの金刀比羅宮参道です。

昼時ということもあって参道に数店舗あるうどん屋は大行列。さすがうどん県ですね。

 

まだまだ参道の両側にはお店が並ぶ状態が続きますが、ついに階段が始まってしまいます。階段が続く参道のお店ではやはりレンタル杖が店頭に出されていました。この時は余裕だからと思い無視していましたが、後々後悔することになります。

 

本殿へ続く長い長い階段

両側にあるお店が途切れることなく、また階段も途切れることなく一の鳥居が出現。ここまででも階段をかなり上がっているのですが、やっとここから始まりかと少し諦めそうになってしまいます。

諦めるなら第一ポイントはこの一の鳥居のところかと思います。

 

しばらくお店と階段が続き、到着したのは大門。大門は1650年に建てられた歴史ある建造物になっています。門の写真も撮ってはいましたが、あまりにもお客さんが多く加工しようもなかったので、大門から見た景色をどうぞ。

ここまでで365段もの階段を登ってきていることになります。しかしそれでも半分程度。本宮は遠いです。

大門を帰ると参道の雰囲気は一気に変わり、両側のお店は無くなります。その代わりに木々が目立つようになり神域を感じるようになります。

それでも本宮はまだまだ遠い。ひたすらに階段を登って上へと進んでいきます。

 

本宮へと上がる途中にカフェレストランがあります。こちらは資生堂パーラーが運営する神椿というお店。軽食やスイーツを扱うカフェと本格的なコース料理を楽しめるレストランと利用形態に合わせて用意されているみたいです。
階段でいうと500段ほどのところに位置しているのですが、どうやらここまではタクシーで来ることができるみたいですね。

 

階段を登り続けてやっとゴールが見えてきました。登っている人の中には階段がつらそうなお年寄りから、元気よく階段の段数を数えながら進む小さい子ども、そして散歩中?のわんちゃんまでバラエティ豊かな客層がこんぴらさん参りを楽しんでいました。

かなりキツイのはキツイので、できるなら杖をレンタルした方がいいです。手すりもしっかりと整備されてるわけではありませんでした。

 

階段を登り続けること785段、金刀比羅宮の御本宮に到着しました。さすが祝日参拝するのに列が出来ていました。

日本全国にある金刀比羅神社総本宮である金刀比羅宮。本宮では海の神様である大物主神と平安後期の保元の乱で知られる崇徳天皇が祀られています。

 

本宮の前からは讃岐平野の景色を楽しむことができます。前の看板によると瀬戸内海まで見渡すことが出来るようでしたが、それは叶わず。

それでもこの景色は長い長い階段を登ってきたかいがあるように感じます。非常にきつい思いをして、秋なのに汗をかくほど疲れた体に吹き抜ける冷たい風がご褒美のようでした。

 

琴電琴平駅とJRの琴平駅

琴平は2つの鉄道が通っている街です。1つは乗車してきたJR土讃線。そしてもう一つが香川県高松を中心に走る高松琴平電気鉄道、通称ことでんです。

JR高松駅は海に近く、高松の中心部からは少しだけ離れているので、利用するホテルによって、また飲食店の多いエリアに行きたい場合はことでんを利用した方が琴平から直接高松の中心部に向かうことができます。

 

琴平駅に戻って参りました。駅舎は大正時代に作られたもので、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

駅構内は待合室やお土産を扱うセブンイレブンまでありさすが観光地の玄関口となる駅だけあります。やはり岡山行きの特急の時刻が迫ってくると駅も混雑してくるような印象でした。

 

そんな琴平駅にはJR四国の観光列車四国まんなか千年ものがたり専用の待合室があります。四国まんなか千年ものがたりは大歩危駅多度津駅を1日1往復する列車で、車内では四国山地が作り出す絶景を眺めながら四国の美味しいグルメを楽しむことができるそうです。いつかは乗ってみたいかなり高級めな観光列車です。

 

琴平駅の発車標です。岡山行きの特急南風には謎の顔のマークがついています。なんだこれと思って改札内に入って列車を待っていると…

やってきたのはアンパンマン塗装の特急南風でした。少しユニークなところも垣間見えたJR琴平駅でした。

ちなみに連休最終日ということもあり昼時ながら岡山行きの特急南風は自由席に行列ができており、車内もかなり混雑しているようでした。さすが連休です。

 

 

ということで以上琴平の旅行記でした。

琴平に訪れたら必ずと言っていいほど参拝するであろうこんぴらさん。階段がとんでもなくキツイことを事前に知った上で挑むべきでしょう。おそらく途中で断念する人もいるはずです。知っているのと知っていないのとでは心持ちが変わってきますからね。

今回は時間の関係で参道グルメを楽しむ余裕はありませんでしたが、参道には美味しそうなものがたくさんありました。再訪したらもう登るのはいいけど、参道のグルメは楽しみたいですね。

 

この記事は2022年10月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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