こんにちは。
沖縄県の中でも人気のリゾート地である宮古島。そしてもう一つ人気リゾート地である石垣島との間にあるのが今回の目的地となる多良間島。多良間島は二次離島となっており、沖縄本島から直結する航路や航空便がない島となっています。そんな多良間島へは宮古島から船と今回利用する飛行機が出ており、宮古島からのアクセスが基本となっています。
宮古島と多良間島の間には1日2往復が設定されており、今回はその午前便であるRAC891便を利用します。宮古空港を9:25に出発、多良間空港には9:50には到着するという時刻表上でも25分の短いフライトです。ただフライトの様子を紹介するだけでは短すぎるので、今回は多良間空港の様子、そして多良間タッチという乗ってきた飛行機に再びそのまま乗り込んで宮古空港へと戻るまでを一気にお届けしたいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
宮古島からプロペラ機で出発
沖縄県は宮古島の宮古空港へとやってきました。宮古島へ行くには沖縄本島も含めて飛行機のみの移動手段となっており、まさに宮古島の玄関口として機能している宮古空港です。那覇便の他に東京・大阪・名古屋・福岡とも直行便で結ばれており、宮古空港自体はお客さんも多く活気がある状態でした。
宮古空港の保安検査場通過後のエリアはあまり広くはなく、東京などの本州への直行便で中型機がやってくると混雑することもあるかもしれません。宮古空港は搭乗口がAとBの2つあり、今回利用する多良間便はAの搭乗口から搭乗していきます。
最近はANAとJALが利用する地方空港で共通化されたゲートが導入されていますが、訪問時の宮古空港ではまだそれぞれの改札機が設けられていました。
搭乗口を通過してからも少々歩き、階段もおりて駐機場へと出てまいりました。多良間空港便はプロペラ機での運航となり、搭乗橋が付くことはなく徒歩での搭乗となります。この日は大雨だったため傘を持って機体のそばまで向かっていきます。天気が良ければいいですが、雨だと乗り込むまでに確実に濡れてしまいますね。
今回は進行方向左側の窓側席を指定。窓側ではありますが真横にはエンジンとなるプロペラが位置しており、視界の上半分は遮られている形となっています。機材はボンバルディアのDHC8-Q-400で、客室が少し削られ貨物室が拡大したタイプとなっています。沖縄県の離島に住み人々の足であるとともに物流の要ともなっているのが琉球エアコミューターの路線です。
飛行機は基本的に後退ができませんが、プロペラ機はコンパクトなため自走してスポットを離れて宮古空港の滑走路へと進んでいきます。プロペラ機らしく滑走を始めてからすぐに離陸。眼下には宮古島の中心市街地で建物が密集しているエリアを眺めながら、一度北東方向へと離陸していきます。
機内は満席で、島に関係する人が多いような見た目を感じました。観光客や修行僧はかなり少なそうな乗客構成となっていました。
20分程度の短いフライト
宮古空港を飛び立つと南側に旋回しながら進路を西へと変えていきます。悪天候ということもあって雲が低くプロペラ機かつ短距離路線のため雲に入るか入らないかくらいの高度を飛んでいきます。
雲の隙間からは宮古島から橋で結ばれている来間島を眺めることができました。ちなみに宮古島には伊良部島と池間島という橋で結ばれた島があと2つほどあります。
その後はひたすらに海上を飛行。雲に隠れたり、隠れなかったり中途半端な高度を飛行していきます。陸地の姿も見えず、もちろん機内Wi-Fiも存在しないのでどこを飛んでいるかわからないフライト時間が過ぎていきます。ベルトサインが消灯することもありませんでした。
しばらく飛行し高度を下げて海面が迫ってくるのが分かると沖縄の島の周辺に広がるサンゴ礁が見えてきました。明らかに天気が悪くてもここまできれいに見える沖縄の海、さすがです。天気が良ければもっと綺麗に見えるはず。
サンゴ礁にだんだんと近づいていくとすぐに多良間島が見え、そのまま滑走路へと南側から進入して着陸しました。多良間空港は多良間島の西端に位置しているため南側から空港へと向かっていくと進行方向右側席からならば島の全景を見ることができたはずです。
多良間空港は滑走路が1本で平行する誘導路がないので、着陸後は滑走路の北端へと向かいくるっと回転してから駐機場へと入っていきます。
これぞ離島の多良間空港
フライト時間でいうと17分ほど、飛行機に乗り込んでから降りるまでは35分ほどで多良間島へと上陸しました。多良間空港にはプロペラ機しかやってこないのでボーディングブリッジはなく歩いてターミナルビルへと向かっていきます。
島の天気は変わりやすいもので降機時の多良間島は風は強いながらも雨は降っておらず、島の風を感じながらターミナルビルへと入っていきました。
多良間空港の中は3階建てになっており、1階はチェックインカウンターや出発・到着口、2階は吹き抜けと事務所関連、そして3階は展望デッキとなっています。規模感はかなり小さいですが、売店やレストランもある立派な空港です。もちろん広さはそこまでありませんが島の空港を感じられる空港ターミナルビルでした。
乗ってきた飛行機の折り返し宮古空港行きで帰りますが、一瞬だけ多良間空港の外に出てきました。ちょうど右側には村営の中心部へと向かうバスが止まっていました。
多良間空港の外観だけでいうと地方の公民館のような見た目。到着した乗客が出迎えの人たちと再会を喜んだり、島ならではのコミュニティが垣間見え、それもより一層島に来たという感覚を増幅させてくれました。
帰りも20分のフライト
多良間空港をちょっと見学したのちそのまま保安検査を通過して、搭乗待合室へと向かい再び乗ってきた機材を使って宮古島へと戻ります。つい先ほど多良間島到着時には雨が降っていない状態でしたが、20分ほど経ち再び飛行機に搭乗する頃には大雨。強風も吹き荒れていたことから傘も貸し出しはなく雨を全身で受け止めながら飛行機に向かっていきます。
同じ機材で今度は多良間空港の北側へと向けて離陸。またしても進行方向左側座席だったため離陸時に多良間島の全景を見ることはできませんでした。北向きへと飛び立ってすぐに東向きへと旋回しそのまままっすぐに宮古島へと進んでいきます。
多良間島では搭乗時大雨だったにもかかわらず、航路上の天候は行きより良さげ。雲の下を飛行しているタイミングでは綺麗な宮古ブルーの海をみることができました。
行きと同じフライト時間20分程度で宮古空港へと到着。約1時間半で多良間島へといって帰ってきてしまいました。行きと同じくボーディングブリッジは付かないので飛行機から降りたのち歩いてターミナルビルへと向かいました。
ということで以上、宮古多良間の搭乗記でした。
短い時間のフライトでしたが、平日のフライトでも往復ともに満席の人気っぷり。観光客などはほとんど見かけませんでしたが、その分島民の足として必要不可欠な路線であるということを肌で知ることができました。また多良間空港の雰囲気もこれまで体験したことのない空港で、島の人たちの仲の良さを垣間見て一瞬でも島にいるという実感がわきました。
序盤でも説明していますが、宮古多良間は1日2往復あるため日帰りで観光することも可能となっています。ぜひ次はどんな島なのかじっくり観光して回りたいですね。天気もいいといいな…
この記事は2023年12月下旬時点での情報です。
最後までお読みいただきありがとうございました。