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【岡山旅行記】島への玄関口、芸術のまち宇野観光 瀬戸内絶景旅③

こんにちは。

今回は岡山県玉野市の宇野の旅行記をお届けします。

瀬戸大橋がかかる前、岡山から高松への移動は船が主流でした。その移動の拠点になっていたのが今回観光していく宇野です。岡山から宇野線を利用して宇野までやってきて、宇野からはフェリーに乗船して高松まで向かうことができました。

瀬戸大橋の開業によって列車でも車でも四国、高松へと渡ることが出来るようになり、宇野は本州と四国を結ぶ役割を終えました。しかし現在でも瀬戸内海の島々へ向かう航路の拠点となっている他、瀬戸内国際芸術祭の作品が展示されていたりと観光地として人気の場所となっています。

日没が迫る短い時間ですが、そんな宇野を観光していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

宇野みなと線宇野駅

岡山駅の四国方面瀬戸大橋線の5~8番のりばにやってきました。このうち7番のりばは切り欠きホームになっており、主に岡山県内を結ぶ普通列車が発着するホームになっています。今回は宇野線に直通する宇野行きの普通列車に乗車していきます。

岡山地区は国鉄時代の車両がまだまだ活躍している地区で、こちらの宇野行きも115系という国鉄時代の列車、さらには湘南色と呼ばれる見る人が見れば懐かしさを感じる車両が用いられています。

 

茶屋町駅から瀬戸大橋線を離れて宇野線へと入り終点宇野駅までやってきました。岡山駅からの所要時間はほぼ1時間になります。現在は島式ホームに2つののりばの小さな終着駅になっていますが、宇高連絡線時代は駅の土地はもっと広く、優等列車もやってくるような大きな駅だったそうです。

駅舎内には瀬戸内の島々への観光拠点であることもあり、観光協会が入っており観光地の駅の雰囲気を感じます。

 

宇野駅には今回の旅行で乗車したLa Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)のラマルせとうちがやってきます。そのためか、ホーム上にはラマルカラーのゴミ箱が設置されており、駅舎内にはラマルの宣伝ポスターがいくつも貼られていました。

 

駅の外に出てきました。駅舎がもうアートな柄になっています。宇野駅自体が2016年の瀬戸内国際芸術祭の作品としてアート作家の方がデザインされているようです。

街ごと、島ごと展示会場、美術館にしてしまう瀬戸内国際芸術祭ですが、まさか駅そのものをアート作品にしてしまうとは驚きです。

 

瀬戸内の島々への玄関口にふさわしく宇野駅には島へ向かうフェリーの時刻表が掲示されています。しかも次の時間の便が分かりやすいように丁寧に矢印までつけてくれています。

現在は高松まで直接向かうことのできる船は出ていませんが、島を経由することで高松まで向かうことは可能になっています。瀬戸内海の船乗り継ぎ旅も楽しそうですね。

 

宇野駅の目の前にはUNO HOTELというホテルがあります。こちらのホテルは通常の個室タイプからカプセルホテルのようなキャビンタイプの部屋まであり、瀬戸内の島旅を楽しみたい様々な客層が利用しやすくなっています。

さらに少し離れたところにはなりますが、瀬戸内海を望むことが出来る温泉施設もあり、ここ宇野を拠点にして瀬戸内観光を楽しめる環境が整っていました。

 

宇野港の芸術作品

それでは宇野港周辺をぶらぶらと歩きながら観光をしていきます。まず見えてきたのはフェリー乗り場。こちらからは小さい島ながら多数の美術館が存在している芸術の島、直島へのフェリー乗り場となっています。

フェリーが向かう直島の宮浦港には瀬戸内芸術祭の中でも代表的な作品である草間彌生の赤かぼちゃがあるようです。

 

フェリー乗り場を右手に見ながら進んでくると宇野の芸術作品が目に飛び込んできました。

こちらは「宇野のチヌ」という作品で、第1回瀬戸内国際芸術祭の作品として展示されたものになります。宇野港周辺の漂着物から作られた作品で、斬新なアート作品として宇野の目玉観光地ともなっています。ちなみにこの横にはコチヌがいて、中は滑り台になっています。

 

こちらは「舟底の記憶」という作品。実際に使われていた船のスクリューをもとにして作られた作品で、2013年の瀬戸内国際芸術祭にて制作されたものを展示しています。

今回紹介した2つの作品のみならず、宇野港周辺には10作品ほど瀬戸内国際芸術祭の作品が展示されているようです。十分な観光要素になりますね。

 

宇野港からは瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めることも可能です。すぐ近くには先ほど紹介した直島が見え、その他にも遺跡があるのに無人島などなど多くの島を宇野港からは眺めることができます。

ここまで来ると船に乗って直島へ向かいながら瀬戸内の島々を眺めたくなりますが、今回は残念ながらここまでです。

 

先程の直島行フェリーターミナルとは反対側に豊島行きのフェリーと旅客船乗り場があります。豊島はてしまと読み、こちらも小さい島ながら美術館を持ち島内の至る所に芸術作品の展示がなされています。

豊島へと向かう船はそのまま小豆島の土庄港へも行っており、島巡りを楽しむこともできます。

 

さて宇野駅周辺をぶらぶらと散策していると日没の時間に。暗い中では美術作品も温泉ももったいなくなってしまうので宇野観光はここらへんで切り上げて岡山へと戻っていきます。

 

岡山イオンで地元飯を楽しむ

宇野駅から再び宇野線に乗車して岡山駅へと戻ります。宇野線は日中時間帯は1時間に1本の茶屋町行のみですが、朝夕の時間になると瀬戸大橋線直通の岡山行きが増えて1時間に2本の運行になります。

岡山行の方が楽なんですが、時間が合わず茶屋町行に乗車。茶屋町駅からは激混みの児島始発の普通列車に乗り換えて岡山駅へと戻ってきました。

 

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岡山駅前のホテルにチェックインしたのちやってきたのは駅のすぐ近くにあるイオンモール岡山です。

旅行のご飯にイオン!?けしからん!と思ったそこのあなた。イオンを侮ることなかれ。実はこのイオンには岡山名物を楽しめるお店がちゃんと入っているのです。

 


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イオン内の4階のフードコートにやってきました。ここには倉敷の名物ぶっかけうどんのお店ふるいちがあります。

ノーマルタイプのぶっかけうどんの大きいサイズを頼んでも700円ほどと激安。しかも美味しい。うどんといえば瀬戸内海を挟んだ香川県のイメージしかありませんが、岡山のうどんもなかなかおすすめです。

デザートは函館のジェラート屋さんミルキッシモを。なぜか岡山のイオンのフードコートにあるという不思議。夏まで住んでいた函館のジェラートに再会することができて少し感動しました。これもうますぎる。

 

 

ということで以上宇野旅行記でした。

滞在時間はなんと30分と劇的に短い宇野観光でしたが、瀬戸内海に浮かぶ島々への拠点となる場所で街中に芸術作品がいっぱいあるという街の概要は掴むことができました。

宇高連絡船自体は本州側の拠点として栄え、その役割を瀬戸大橋に譲ると衰退するかと思いきや、島々への拠点と芸術祭の会場としてその存在感を保ち続けています。観光列車が定期的にやってくるということがまだまだ魅力ある土地であることを示していますよね。

瀬戸内海の島を巡る際にはまた再訪したいと思います。

 

この記事は2022年10月上旬時点の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。