こんにちは。
今回も名古屋と大阪の飛行機に関連するスポットを巡る名古屋大阪空旅をお届けします。
旅は2日目。名古屋観光を終えて次なる目的地大阪へと移動します。
名阪間の移動で定番なのは新幹線。のぞみなら1時間かからずに移動することができます。新幹線ですのでそれなりにお金はかかります。ならばバス。こちらは2000円ほどと最安ではありますが時間が読めません。
そこで今回利用するのが近鉄線です。近鉄は大阪、京都、奈良、伊勢志摩に名古屋まで路線網を広げる大手私鉄。大阪名古屋間には毎時2本の特急列車を走らせており、その中でも2020年にデビューした特急ひのとりを利用することにしました。
今回はそんなひのとりの乗車記を紹介したいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
地下の近鉄名古屋駅から出発
こちらは近鉄線の名古屋駅。JRの名古屋駅とは少しだけ離れており、名鉄の名古屋駅の南側あたりに位置しています。
始発駅にふさわしくものすごい量の自動改札機があり、通勤需要の高さも伺い知れます。他にも改札内外に売店や駅弁売り場などもあり長距離路線であることを感じさせる駅になっています。
近鉄線は名古屋大阪の長距離を結んでいるだけではなく、多くの路線を持っています。
分かりやすいように各路線にはアルファベットが割り振られており、ケーブルカーを除くとAからPまでの16文字が使われています。路線名自体は16文字よりも多いんですけどね。
近鉄名古屋駅は名古屋線、アルファベットのEが割り振られています。名古屋線は三重県は伊勢中川駅まで続いています。
近鉄名古屋駅は近鉄の数多い拠点の駅。三重県方面からの名古屋への通勤需要はもちろん、大阪や伊勢志摩方面の旅行・ビジネス需要も担っています。そのため列車の出入りは頻繁に行われており、特急列車も代わる代わるにやってきます。
実際に乗車するひのとりを待っていると、10分前に発車する鳥羽行の特急(写真右)、そして10分後に発車する賢島行のアーバンライナー(写真左)を見ることができました。
乗車していくのは16時ちょうどに発車する特急ひのとり大阪難波行きです。名古屋と大阪難波を結ぶ特急は基本的に1時間に2本ほどあり、名古屋発は毎時00分と30分発の湖底になっています。このうち00分発が特急ひのとりとなっています。
00分発30分発の違いは使用車両のほかに、停車駅にも違いが見られます。ひのとりは写真にもあるように、名古屋を出ると津、鶴橋、大阪上本町に停車するだけです。一方で30分発の特急は、ひのとり停車駅のほかに桑名や大和八木などにも停車し、所要時間も20分ほどの差があります。
発車の8分ほど前に乗車するひのとりがホームにやってきました。
デザインが発表されたときは近未来的な特急列車が出てきたなという感想でしたが、実際に見てみても、やっぱり近未来感を感じる特急車両だと思います。
2020年にデビューしてからかなりの時間が経っていますが、まだ人気は健在のようで、車両正面に回って写真撮影を楽しんでいる人がかなり多くいました。
先頭車のプレミアムシートを利用
今回利用するのはひのとりの先頭車にのみ設定されているプレミアムシートです。
ひのとりは名古屋大阪側双方の先頭車のみ客室が少し上がっているハイデッカー構造になっていて、普通の特急とも少し異なる車窓を楽しむことができます。
ということで客室内へはご覧のように階段を数段上がって入っていきます。特別感があっていいですね。
先頭車のプレミアムシート内に入ってきました。座席の配置は1+2列になっており、かなりのゆとりある空間になっています。後ほど普通車も紹介しますが、普通車は2+2列の通常の特急車両と同じ形になっています。
そして荷棚は透明になっており忘れ物防止に役立ちますね。
こちらがプレミアムシートの座席になります。本革を使用したかなり広い座席で、身体を包み込んでくれるような大きさがあります。
またバックシェルが採用されており、後ろの人に気兼ねすることなくリクライニングを倒すことができます。新幹線のグリーン車に匹敵、いやそれ以上といってもいい快適な座席になっています。
リクライニングやレッグレストはすべて電動。窓のカーテンまでも電動で、ボタン一つでお好みの状態に操作することが可能です。
筆者は利用したことないですが、JALの国内線ファーストクラス並みの座席ではないでしょうか。
最近では当たり前の設備になりつつありますが、しっかりと電源も設置されています。
名古屋大阪間の移動ということでビジネス利用するときも安心の設備です。
特に写真はないですが、もちろんフリーWI-FIが完備されています。
テーブルは横の部分に収納されています。大きさはお弁当を広げるのにも、ノートを拡げるにも十分な大きさ。半分に折ってサイドテーブルのような感覚で使用することも可能です。
そして逆サイドにも小さなテーブルとドリンクホルダーがあります。
今回は利用しませんでしたが、こちらが普通車の座席です。
こちらは2+2列の仕様ですが、全席にバックシェルが設置されており、プレミアムシートと同じく後ろを気にすることなくリクライニングをすることができます。
普通車でも十分快適に名阪間を移動することが出来そうです。
ちなみに名阪間だと普通席とプレミアムシートの料金差は700円になります。高いと感じるか安いと感じるかはあなた次第です。
痒い所に手が届く魅力的な車内設備
名阪間の移動が2時間ちょっとということですが、車内設備も充実しています。
こちらは先頭車に設置されているカフェスポット。自動のコーヒーマシンとグッズ、軽食の自販機があります。
豪華な食事を楽しめる観光列車が有名な近鉄ではありますが、ひのとりは観光需要に振り切った区間を走る特急ではないため、このようなちょうど良いサービスに落ち着いています。
実際にコーヒーマシンを操作してコーヒーを淹れてみました。
嬉しいのはこのひのとりのカップ。高級感あるカップになっており何倍もおいしく感じられます。
横の自販機ではココアや紅茶、スープの粉末が販売されています。お湯は料金掛からずに入れることが出来るので、コーヒーが苦手な人でも楽しむことができます。
また、写真はありませんが通常のペットボトルの自動販売機もあるみたいです。
ひのとりには無料で利用できるコインロッカーもあります。
名阪間の移動ということで、かなり大きな荷物を持っている場合、無理に荷棚に上げなくても、席を狭くしてまで足元に置かなくても、こちらに預けることができます。
当たり前ですがお手洗いと洗面所もあります。
近鉄特急伝統のおしぼりも用意されていました。
こちらはベンチスぺース。かなり広いスぺースに、窓までついており充実度の高さが伺えます。
デッキで電話なんて時も座ることができますね。
乗車記)名古屋から三重奈良を抜け難波へ
それではここからは実際の乗車記を時系列で書いていきたいと思います。
近鉄名古屋駅は地下にありましたが、発車してそこまで時間も経たずに地上へと顔を出します。地上に出てすぐ、後ろを振り返ると名古屋駅の高ーい駅ビルを見ることができました。
また、この区間は三重方面へのライバルであるJR関西本線とすぐ横を並走する形で西へと向かっていきます。
今回は先頭のプレミアムシートを利用しました。名古屋発車時点でかなりの乗車率の高さを誇っており、ひのとりの人気っぷりが伺えます。
一番前の座席は運転席越しではありますが、前面展望が楽しめるようになっているため、人気の座席のようです。
愛知県と三重県の境である木曾三川を渡ります。
三重県に入ると桑名や四日市、鈴鹿とそれなりに大きな街を通りますが、どこにも停車することなく、ひのとりは快調に飛ばしていきます。
三重県に入ったところでちょっとお茶タイム。
ひのとり車内のカフェスペース、コーヒーマシンで購入したホットコーヒーと、近鉄名古屋駅で購入した、大あんまきを頂きます。
こちらは愛知県知立の名物で、どら焼きの皮のちょっと薄い版にあんこが巻かれています。様々な味があって迷った挙句2つも買っちゃいました。2つとも美味しく完食です。
名古屋出発から45分ほどで三重県の県庁所在地でもある津駅に到着。
近鉄線の駅の真隣にはJR紀勢本線の津駅が並ぶというバチバチのライバル関係になっています。
そしてちょっと注目なのが津駅の駅名標。ひらがなで大きく「つ」と書いてあり、その下に漢字の「津」が書かれています。そのため、遠目で見ると「?」マークに見えなくもないですよね。ちょっとかわいい津駅なのでした。
津を出発してしばらくすると、こちらも近鉄線では有名な中川デルタ線に辿り着きます。
こちらは伊勢中川駅の少し手前、名古屋方面、大阪方面、伊勢市方面と3つの線路がそれぞれつながっている場所になります。
3つの線路に囲まれた三角の土地には注目を浴びるからか広告が設置されていました。
伊勢中川のデルタ線を超えると山岳地帯へと入ります。三重県と奈良県の県境を越え、奈良県には停車することもなく大阪へと突き進みます。
次の停車駅、焼肉のにおい漂う鶴橋駅に到着する頃には真っ暗。映り込みが激しくて使える写真はありませんでした。
鶴橋駅は大阪環状線との乗換駅になっていることもあって、ここで一定数の下車がありました。
名古屋から2時間6分。大阪ミナミの中心、大阪難波駅に到着しました。
近鉄線の難波駅は阪神なんば線の難波駅と共用、というかそれぞれが乗り入れしているので、かなり忙しい駅になっています。それなのにホームがたった3つしかないので大忙し。
ひのとりとゆっくり別れをなんてモタモタしてい回送る時間もなく、回送されていきました。
難波に到着後は夕食。大阪に来たからにはお好み焼き屋さんへ。
でも4日前に大阪でお好み焼きを食べたばかりということもあって、オムそばにしました。
こんな感じで雰囲気だけでも大阪を満喫。旅は最終日の3日目に続きます。
ということで今回はここまで。
近鉄特急ひのとりの名古屋大阪間の乗車記をお届けしました。
名阪間の移動において速さは新幹線、安さは高速バス。これは覆せない圧倒的なものだと思いますが、そこに第三の選択肢として存在するひのとり。
座席や設備の快適さはかなりのもので、わざわざ乗ってみる価値のある特急列車だと思います。
名阪間の移動の際には検討してみてもいいかもしれませんね。
次回は最終日。
伊丹空港にほど近いあのスポットから大迫力の飛行機を楽しみます。
最後までお読みいただきありがとうございました。