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【乗車記】快速マリンライナーパノラマグリーン 前面展望から楽しむ瀬戸大橋

こんにちは。

今回は岡山と高松を結ぶ快速マリンライナーのパノラマグリーン席の乗車記をお届けします。

3つの橋で結ばれている本州と四国。中でも瀬戸大橋は唯一鉄道が通ることのできる橋として多くの乗客を運んでいます。

瀬戸大橋を通過して本州と四国を結ぶ列車は特急と快速マリンライナーのみ。快速マリンライナーは1時間に2本ほどの運行があり、運賃のみで乗車可能な自由席と追加料金を支払ってゆったり座ることのできる指定席とグリーン席があります。

グリーン車の中でも先頭部分の4席のみ前面展望を楽しむことが出来るパノラマグリーン席があり、今回はこの座席を利用して前面展望から瀬戸大橋を眺めながら高松へと向かう様子を紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

早朝の岡山駅四国方面のりば

朝6時の岡山駅です。周辺でたむろしている桃太郎に仕えたい人たちやカメラを向ける観光客など、いつもは大賑わいの桃太郎像も朝早い時間だけあり全く人がいませんでした。

堂々と桃太郎だけを写真に収めることができました。

 

岡山駅の改札を通りやってきたのは四国方面の列車が発着するのりば。既に今回乗車する快速マリンライナーが停車していますが、そんなことよりお隣ののりばには唯一の定期寝台特急サンライズ出雲・瀬戸が停車中です。

サンライズ岡山駅にいるほどの早い時間だったとは思わずびっくりしました。

 

乗車する快速マリンライナーの発車前に高松行きの瀬戸と出雲市行きの出雲が発車していきました。平日ですが個室はかなり埋まっているようで、その需要の高さを感じながら見送ります。

 

乗車する快速マリンライナー5号です。高松方面の先頭車は2階建ての車両が用いられており、こちらに指定席とグリーン席が集められています。

後ろの4両は関西地区を走っている新快速と同じような車両で自由席になっています。岡山高松間は通勤通学需要も高く、観光需要もあるためどの時間帯もかなり混雑している列車になっています。

 

4席しかないパノラマグリーン席

今回利用するのは先頭1号車の中でも先頭部分のこちらにあるパノラマグリーンの座席になっています。

グリーン席のマークもしっかりついています。グリーン券は1000円。岡山から高松までは56分の所要時間。始発駅で並べば自由席を確保できるかと思いますが、グリーン席料金を高く感じるか安く感じるか人によって分かれそうですね。

 

2階建てになっている1号車ですが、パノラマグリーン席と2階席がグリーン車、1階席は指定席になっています。指定席は530円で利用でき、グリーン席の半分程度になっています。車両の外から見てもわかりますが、指定席とグリーン席にはもちろん座席に違いもあります。

 

今回利用するパノラマグリーン席は運転席のすぐ後ろの部分に1列4席のみしかない座席になっています。

後ろに人はいないのでリクライニングは思う存分まで倒すことが可能です。座席背面にはブランケットがあります。これはパノラマグリーン席区画とドアとの間に仕切りがないため、冬などは冷気が入ってきてしまうことから設置されているものになっています。

 

今回指定した座席は進行方向右側のD席。運転席で遮られることなく前面展望を楽しめます。反対のAB席は運転席の後ろになっていますが、少しだけ高い位置に座席が設置されているので、景色が見やすいようにある程度配慮してくれているみたいですね。

 

2階席のグリーン車は背面テーブルがありましたが、パノラマグリーン席には肘掛け下に収納されている小さめなテーブルになっていました。

区間乗車しても1時間かからないくらいなので、この設備でも十分に感じます。

 

前面展望の見え方はこのような感じ。大きな前面の窓からの車窓を存分に楽しめる、パノラマグリーンの名に恥じない見え方になっています。
早朝の6時21分に岡山駅を発車していきます。

 

単線区間を快走

岡山駅を発車し山陽本線を跨いで山陽新幹線をくぐって四国方面へと進んでいきます。

朝早い時間ということもあり、4席あるパノラマグリーンは筆者1人のみの貸切状態でした。ただ運転士さんが目の前にいるので貸切といってもはっちゃけられるような感じではありませんでした。

 

瀬戸大橋線茶屋町駅までの区間はのどかな田園風景、住宅地をみながら単線の線路を快走していきます。途中駅では岡山方面へ向かう列車と行き違いを行います。これでも快走しているマリンライナーですが、全線複線になればもう少し所要時間を短くできたりするのでしょうか。

 

岡山駅から妹尾、早島と停車し15分ほどで宇野線が分岐する茶屋町駅に到着しました。真ん中のホームには宇野行きの列車がちょうど停車中です。

写真右はそんな宇野線が分岐していくところです。パノラマグリーンの前面展望を思う存分楽しみながら高松へ向けて進んでいきます。

 

岡山から30分もたたずに本州最後の停車駅児島に到着しました。児島駅まで来ると高松へ通勤通学の需要があるのか、快速マリンライナーを待つ人でホームが混雑しているのが分かります。岡山方面だけではなく、瀬戸内海を挟んで両方向とも混んでいるのが瀬戸大橋線の特徴になるかと思います。

瀬戸大橋を渡って四国へ上陸

児島駅を出発すると、上から高速道路瀬戸中央自動車道が合流してきます。その下を進むトンネルに突入するとまもなく瀬戸大橋です。

 

トンネルを抜けるとすでに瀬戸大橋に差し掛かっています。瀬戸大橋は2層構造になっており、上を高速道路が使っているため視界自体はそこまで確保されているわけではありません。

海を見るなら横の車窓で十分だとは思いますが、前面展望からは橋のメカニックな部分を主に瀬戸大橋の迫力を感じることができます。

 

瀬戸大橋は明石海峡大橋のように1つの大きな橋を指すものではなく、6つの橋からなる集合体がまとめて瀬戸大橋と呼ばれています。そのためかなりのカーブが所々に存在しています。

前面展望からはそんなカーブの様子やこれから通っていく橋の様子までも見渡すことができます。

 

6つの橋を通っていよいよ四国へと上陸です。上陸してしばらくは鉄道と道路の一体型のままですが、宇多津へと近づくと高速道路と鉄道が別れます。
鉄道はこの先大きなデルタ線があり高松方面と松山高知方面に別れますが、瀬戸中央自動車道の方は坂出を通り過ぎたところに坂出JCTがあるため、しばらくはまっすぐ進んでいくようです。

四国の大ターミナル高松駅

宇多津駅手前に高松方面と松山高知方面へと分かれるジャンクションのような線路があります。それぞれの方向にかなりの本数を持っているため、全ての線路が複線を維持したまま分岐・合流していく様子は日本でもここ以外そう見られるものではありません。

快速マリンライナーは最初の分岐を左に進み、予讃線高松方面の線路に合流していきます。

 

予讃線に合流すると四国最初の停車駅坂出に到着します。これまでの駅と同様に坂出駅でも多数のお客さんがマリンライナーを待っているのが確認できます。自由席の様子は全く確認していませんが、ホーム上の人の数から考えるとかなりの混雑率があると想定できます。

 

坂出駅を発車するとあとは終点の高松駅へ向けて快走をみせます。朝ラッシュの時間帯に入っている高松への道のりを時に普通列車を待避させながら、時に高知行きの特急しまんととすれ違いながら歩を進めていきます。

四国に入るとすれ違う列車もJR四国のものに変わり、四国に入った実感を覚えます。

 

高松駅に到着する少し前にJR四国車両基地である高松運転所の横を通過していきます。

ここには四国の特急車両が多く集まっていますが、この日は平日のため休んでいる観光列車四国まんなか千年ものがたりの様子も伺うことができました。

 

高松と徳島を結ぶ高徳線が合流し線路の本数が一気に増えてくると終点高松が見えてきます。高松駅のすぐそばにあるクレメントホテルと高松シンボルタワーの2つがよく目立ちます。

 

乗車した快速マリンライナーの少し前に岡山駅を出発したサンライズ瀬戸号の隣のホームに到着しました。

1時間に満たない所要時間でしたが、大都市岡山から始まり瀬戸大橋を渡って高松まで前面展望からのパノラマをじっくりと楽しむことができました。

 

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高松駅では多くのお客さんが続々と下車していきました。やはり朝の時間帯は通勤通学で快速マリンライナーはかなり混雑するようです。

そんなわけで四国の玄関口でもある高松駅に到着しました。せっかく高松駅に降り立ったのですが、ここからすぐに折り返し次の目的地観音寺へと向かっていきます。

 

 

ということで以上乗車記でした。

岡山と高松を結んでいる快速マリンライナー。本数も多く四国へ向かう際には多くの人が利用しています。そのため混雑が常態化。旅行で利用する際は、今回紹介したパノラマグリーン席や2階グリーン席を使って景色を楽しみながら移動するがいいかもしれませんね。通常の快速列車でこのような景色を楽しめる設備があるのはその走っている区間の景色があるからこそ。せっかく利用するならそんな売りをしっかり楽しめるところがいいですよね。

 

この記事は2022年10月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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