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【津山旅行記】津山観光は鉄道遺産と街を望む城跡で

こんにちは。

今回は岡山県北部の街、津山市旅行記をお届けします。

岡山駅からJR津山線を利用して約1時間半の距離にある山間の街津山。岡山県北部の中心となっており、国の機関の支部などもここ津山に位置しております。

江戸時代から栄えた城下町であるため、歴史的な観光スポットがある他にも、山陰山陽を結ぶ鉄道の要衝として機能していたこともあり鉄道にまつわるスポットも見ごたえがある地域となっています。

今回はそんな津山の街を鉄道・城跡を中心に観光してきましたので、その様子を紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

時代を感じる列車で津山へ

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岡山駅から非電化の津山線を時代を感じる気動車に乗車して1時間ちょっと、津山観光の入口となる津山駅へとやってきました。平日の昼間の時間帯ということもあって津山線は全員座れるくらいの混雑具合。ボックスシートを1人で独占しながらやってくることができました。

 

津山駅は岡山との間を結んでいる津山線の他に、新見と姫路の間を結ぶ姫新線、更には鳥取までを結んでいる因美線の列車もやってくる駅です。どちらも非電化路線かつ、本数も少ないですがそれでも中心駅となっています。2023年には駅開業から100周年を迎えている歴史もある駅となっています。


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駅前には大きめな規模のバスターミナルが設けられており、津山市周辺の路線バスはもちろん、大阪への高速バスや東京への夜行バスも発着するターミナルとなっています。駅前バスターミナルには乗車券販売の窓口や観光案内所もあり、施設の充実度もかなり高いと思います。

 

津山駅前で見ておきたいのがこちらの蒸気機関車。実際に津山線をはじめとした中四国地域で活躍していたSLだそうです。屋外に展示されているにも関わらず比較的綺麗な状態で保存されており、管理が行き届いている印象を抱きました。

 

要衝の地で鉄道をまなぶ

津山駅から徒歩8分ほど歩いてやってきたのは津山まなびの鉄道館。その名の通り小規模ながらも鉄道博物館で、扇形機関車庫を中心として車両展示やジオラマ等が揃えられています。入館料は高校生以上310円、小中学生100円とかなりリーズナブルに見学することができます。

 

今回はJR西日本の旅行アプリtabiwaであらかじめ割引電子チケットを購入していましたが、受付で提示すると硬券のチケットをいただけました。ここ津山まなびの鉄道館だけではなくJR西日本沿線地域で便利にお得に使えるのでtabiwaアプリおすすめです。

 

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津山まなびの鉄道館のメインの展示となるのがこちらの旧津山扇形機関車庫。昭和初期に建設された鉄筋コンクリート造の車庫で、現存する扇形機関車庫としては京都の梅小路機関車庫に次いで全国2番目の規模を誇っています。車庫の中には13両の車両が展示されており、津山に縁が深い車両から遠く北陸で活躍していた車両などが集められています。

車内や車庫内には入ることができないので注意が必要です。

 

扇形機関車庫の一番端にはジオラマ展示室が用意されています。規模としては小さい物の、津山周辺の街をうまく再現したジオラマとなっています。写真からは見切れていますが、手前側には扇形機関車庫、中心には桜が満開の津山城などがあり、その周りを因美線で活躍した車両がぐるぐると走っていました。

時間帯によってはジオラマショーも行われており、要チェックですね。

 

扇形機関車庫の奥の建物には展示に特化したしくみルームとあゆみルームの2つの部屋が用意されています。その名の通りしくみルームでは鉄道のしくみを体験しながら学ぶことができ、あゆみルームでは岡山の鉄道の歴史を様々な資料から見学することができます。

部屋としてはこじんまりとしていますが、それでもコンパクトにまとまっていて見やすかったです。

 

津山まなびの鉄道館は津山駅に隣接しているため、津山駅の様子を見ることができるエリアも用意されています。ここからだと少し距離がありますが、津山線姫新線の新見方面の列車であればこの真横を通っていくのでその迫力を間近で体感することができます。本数がかなり少ない区間なので、時刻表は要チェックです!

 

駅構内よりももっと近い、まなびの鉄道館の真横には通常の留置線がありたくさんの車両が停車しています。すべて気動車で関東や関西の都心部ではなかなか見ることができない車両が並んでいます。津山駅を発着する列車は少ないですが、この留置線に入ってきたり、入れ替えをしたりという列車もあるようでした。

津山の街をあるく

津山まなびの鉄道館を後にして津山市街地を散策していきます。津山駅と市街地の間には一級河川である吉井川が流れており、この川を渡る必要があります。市街地側に津山城が位置しています。城下町と駅が分断されてしまっていますが、城下町が発展していたからこそ駅が入り込む余裕がなかったのかもしれません。

 

津山にも岡山で見た天満屋が出店をしています。地方都市でも衰退をしている百貨店ですが、この津山の天満屋は百貨店としての機能だけではなく津山市立図書館やホールなども含めた複合施設となっているようです。

公共施設と一体化することが地方百貨店の生き残る術なんですかね。

 

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津山駅前から続く道をまっすぐ進んで吉井川を渡ると、アーケードとまでは言えませんが屋根付きの歩道が続いていきます。おそらく商業の中心地になるはずですが、そこまで活気がある様子をうかがうことはできませんでした。

この辺りは昔からの城下町で道も細く、モータリゼーションの進展によって郊外に広い駐車場が設けられた大規模商業施設にお客さんを取られているという実情なようです。

 

城下町ならではの地名でもある大手町交差点に差し掛かると、そこにあるのが写真の施設。ザ・シロヤマテラス津山別邸という高級ホテルです。津山城ビューを楽しめる露天風呂が付いた客室があったり、宿泊者が利用できる温泉があったりと一度は泊っておきたい場所です。

津山駅周辺にはチェーンの全国で良く見るホテルもあり、岡山県北部の中心地の名に恥じないホテルが展開されています。

 

津山の街を歩いていると芸能人の出身地であることがアピールされています。まずは大物、B’zのボーカル稲葉浩志さんがここ津山市の出身。津山駅前の観光協会では稲葉さんの思い出の地を巡れるマップを配布しているんだそうです。

そしてM1グランプリで優勝したお笑いコンビウエストランド津山市出身。コンビ名のウエストランド津山市に実在する商業施設の名前から取られているそうです。

 

街を見下ろす桜の名所津山城

津山の街をぶらぶら歩いて、津山市岡山県No,3の街となる大きな所以となった津山城を見学していきます。鶴山という山に築かれたことから鶴山公園という名前もつけられ、山ですからかなり階段を登って向かう必要があります。また、大人310円の入園料がかかるようになっています。

 

園内ですが、桜の木がこれでもかと植えられておりその本数は1,000本を数えます。桜の名所100選にも選ばれており、桜の時期は多くの訪問者で賑わうそうです。訪問時は1月と全く桜のさの字もない状態。ちょっと寂しかったですね。

 

桜の木だけを眺めながらせっせと階段を登って最上段である本丸までやってきました。天守閣をはじめとした本丸の建物は江戸時代末期の火災や明治の廃城令などによってすべてなくなっています。本丸にはとにかく広い空間が広がっているという印象でした。

 

ただだからといって何もないわけではなく、天守南東部に位置する備中櫓が復元されています。櫓としての機能よりも本丸御殿のように藩主をはじめとした城に住まう人々の生活の場として利用されていたようで、その点が評価されて復元をされたそうです。2005年に完成したもので櫓内も見学することが可能となっています。

 

最後に津山城から津山の街を眺めます。こう見ると中層のビルも見受けられて都市らしく見えます。どの方角も建物が密集しており、人口の多さや城下町の発展度合いを窺い知ることができるようになっています。

 

ということで以上、津山旅行記をお届けしました。

現在のアクセスの中心となっている津山駅から歩いていける範囲に、貴重な鉄道の遺産である津山まなびの鉄道館、そして津山城がありました。どちらの施設も津山とはどういう街なのかを知れるような施設で、見ごたえがあるものでした。今回は時間の関係上訪れることができませんでしたが、津山を通る出雲街道沿いには歴史的な街並みがあったり、津山藩主が創り上げた庭園があったりとまだまだ見どころに溢れる街となっています。人が少ないながらも見ごたえのある津山、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

 

この記事は2024年1月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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