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【乗車記】特急かもめ あと1年で乗り納めの特急かもめで長崎から博多へ! 

こんにちは。

今回は長崎と博多を結ぶ九州を代表する特急列車かもめの乗車記をお届けします。

九州の大都市博多と観光都市でもある長崎の間は鉄道もしくはバスで移動することができます。バスならば博多バスターミナル長崎駅前を2時間半ほどの所要時間、2620円で移動できるコスパが有利な手段です。一方今回乗車するJR九州の特急かもめでは、所要時間は2時間前後、正規料金の自由席で4270円となっています。

バスと鉄道の差はよくある速さをとるか安さをとるかの問題になってきますが、そんな競争があるためなのかJR九州では格安のネット切符が存在します。座席数限定、7日前まで購入、変更不可などの条件付きではありますが、博多長崎間の指定席がなんと半額以下の2370円で発売されています。

今回はその格安切符を使い特急かもめの長崎博多間を移動してきました。2022年の9月には西九州新幹線が開業し、乗車できなくなってしまう特急かもめの最初で最後の乗車を堪能してきましたので、その様子を紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

乗車するのは白いかもめ

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西九州新幹線開業前に高架駅となった長崎駅の在来線3番のりばにやってきました。ここに停車中のかもめ26号に乗車して博多まで向かいます。長崎駅では発車15分ほど前にホームにやってきましたが、すでに停車中でした。流石の始発駅。

時刻表上は長崎を15:19に発車し、博多到着は17:13と2時間を切る所要時間で向かってしまいます。特急かもめは列車ごとに所要時間も変わってきます。

 

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今回乗車するのは白いかもめと呼ばれる車両です。特急かもめ号には2種類の車両が使われており、白いかもめと黒いかもめの2つがあります。黒いかもめはその名の通りグレーの車両、九州を代表する特急車両である787系によって運行されています。

JR九州の時刻表には白いかもめで運転と書かれていましたので、必ずどちらかに乗車したいということであれば事前にチェックしておきたいですね。

 

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ドア周りはちょっと汚れが目立ちます。乗車する885系は2000年にデビューした車両になるのでかなり長い間走っていることになりますね。

九州の特急で利用されている車両はどれもデザインが洗練されていて、特急らしいかっこよさが感じられます。普段は見れない、乗れない非日常感を特に感じられます。

 

白いかもめ885系の車内の様子

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ドアが開いたので車内へと入っていきます。この885系は車内も良く見る特急とは異なる特徴があります。まず車内に入ると広めのデッキがあります。ここ2号車はギャラリーと呼ばれるデッキだそうです。

ネットきっぷは自分で号車を指定し座席表から席を選択することが可能なので、どこの号車がいいとか希望がある場合にはとても便利なシステムです。

 

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車内へと少し進んだ通路沿いにもギャラリーの名にふさわしく、美術館のようなデザインが続いています。

観光列車でも何でもない特急列車、というか博多長崎間というビジネス利用が多そうな特急列車なのにこのような遊び心がちりばめられているのは仕事でも旅行でも移動に楽しさを加えてくれます。

 

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デッキにはフリースペースのような場所もあります。電話はデッキでお願いしますとよく言われますが、これだけデッキにスペースがあれば電話もゆったりとできそうです。また、窓が縦長についているので、自分の座席の窓から楽しめないような車窓の景色も眺めることが出来そうです。

他の号車にも様々な形のフリースペースがあるようで、特に自由席が満席だとこのあたりで立っている人もいるようでした。

 

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客室部分へと入ってきました。こちらは指定席車内の様子です。

特徴的なのは荷物棚。大多数の特急の荷物棚といえば、ただ置くスペースがあるだけといった感じですが、この885系の荷物棚はまるで飛行機のように閉められるようになっています。ただそこまで広いスペースというわけではないので、あまり大きな荷物、スーツケースなどは入らないかもしれません。恐らくそのような大きな荷物のために前方に荷物スペースがあるのだと思います。

 

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座席は黒色でヘッドカバーが落ち着いた金色のようになっています。座席の間にあるひじ掛けも大きく、横の人と取り合いになることはないでしょう。

テーブルは背面ではなく、真ん中のひじ掛けから取り出す方式でサイズとしてはそこまで大きなものではありません。座席の間のひじ掛けの下の部分には電源も備えられています。ビジネス需要も多い区間を走る特急としては必須の設備ですかね。

 

景色が変わる特急かもめの車窓

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続いて特急かもめの車窓を紹介していきたいと思います。

長崎駅を発車すると一瞬だけ新幹線と並走しますが、新幹線はすぐにトンネルの中に消えてしまいます。次に新幹線の線路を見れるのは諫早駅です。長崎駅を出ると次の浦上駅まで高架化された線路を走っていきます。

長崎駅発車時点では、指定席はそこまで混雑がなくお客さんはまばらな状態でした。

 

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列車旅をするとお供が欲しくなります。今回はジュース。長崎県産のみかんを使ったみかんジュース。あまりみかんのイメージはない長崎県ですが、長崎では江戸時代からみかんが生産されているそうです。

 

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佐世保方面へと向かう大村線諫早駅で分かれると有明海に沿って佐賀県方面へと進んでいきます。有明海を挟んだ向こう側には雲仙の姿が見えています。車窓を楽しむには天気がいい日に限りますね。

博多長崎間の移動で有明海を見られるのは特急かもめだけ。新幹線は大村湾側を進んでいくことになります。

 

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有明海沿いはぜひ地図で見てほしいのですが、くねくねとした海岸線が続いており特急列車としては走りにくそうな線路が続いています。そこまで速度は出さずにくねくねと佐世保線と合流する肥前山口駅を目指します。

博多方面なら進行方向右側にずっと有明海が見えている状態になるので、車窓を楽しみたい場合は右側席を指定するのをおすすめします。

 

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一気に飛んで佐賀駅です。佐賀駅というとあまりイメージがありませんが駅周辺はビルも立ち並び、そこそこ発展していました。

そして時間帯が時間帯で、佐賀駅は学生で大混雑。停車中は視線を感じたのでカーテンを閉めていました。さらに佐賀駅からは多数の乗車があり、指定席も窓側席はほとんど埋まっている状態になりました。

さらにさらに自由席もほぼ満席の状態なのか、ゴミ捨てに行った際にデッキに立っている人までいる状態でした。佐賀博多間は相当な需要があるようです。


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佐賀平野に入ると線路も直線となり特急らしくぶっ飛ばして走っていきます。

佐賀の次に停車したのは九州新幹線と交わる新鳥栖駅です。ちょうど博多方面への新幹線が新鳥栖駅に入っていく様子も見えています。熊本・鹿児島方面へと向かう人はここで乗り換えかなとも思いますが、そこまで乗降はなく、多くの人は終点の博多駅まで向かうようです。

 

大都市の終点博多に到着

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長崎から約2時間。終点の博多駅に到着しました。博多駅に近づいていくほどビルが増えていって、さすがの大都会だと感じます。

向かいのホームには長崎行きのかもめも停車していました。長崎県と福岡県の間には今回乗車したかもめ以外にも、佐世保ハウステンボスへ向かう特急も走っているので、なかなかの高頻度運転になっています。新幹線開業でどう変わるのか気になるところです。


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博多駅の外へと出てきました。さすがの大都会だけあり、人、人、人。

博多は何度も訪れており、特に見るものもなかったので博多駅近くに取っていたホテルへと向かいました。

 

 

ということで以上、特急かもめの乗車記でした。

長崎博多の移動は来年開業予定の新幹線によって大きく変わることが予想されます。武雄温泉長崎間を走る新幹線にはかもめの愛称が受け継がれるそうで、長崎博多間を走る現在の特急かもめはなくなってしまいます。

乗るならあと1年ですね。ただ武雄温泉から博多の間の新幹線開業については未定ということで、特急自体は博多武雄温泉間で走り続けるようです。

どっちにしろ佐世保ハウステンボスへ向かう特急は新幹線関係なく残ると思いますが。

 

この記事は2021年9月下旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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