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【佐賀旅行記】嬉野温泉の美肌の湯を堪能 佐賀県の旅⑥

こんにちは。

今回は佐賀県の西側にあり長崎県との県境がある嬉野市を観光していきます。

2022年9月に西九州新幹線が開業し、鉄道の駅のなかった嬉野に一気に新幹線駅が誕生しました。嬉野には日本三大美肌の湯にも数えられる嬉野温泉や嬉野茶など全国的にも有名なものが存在しています。これまでは車やバスでしかアクセスできない、少し不便な温泉地のイメージでしたが、新幹線駅が開業したことによって劇的にアクセスが改善、九州の大都市博多からアクセス抜群の温泉地へと進化を遂げました。

今回はそんな嬉野の新しい新幹線駅と嬉野温泉の美肌の湯を堪能してきましたので、じっくりと紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

西九州新幹線嬉野温泉駅へ

博多駅から特急リレーかもめで1時間程度の佐賀県武雄温泉駅へとやってきました。温泉駅という名称からも分かりますが、武雄温泉も佐賀県が誇る温泉地になっています。この武雄温泉駅からは2022年9月に開業したばかりの西九州新幹線に乗車して1駅で今回の目的地の嬉野温泉駅へと向かうことができます。

西九州新幹線は基本的に1時間に1本の運行で、ラッシュ時には2~3本に増えます。すべてかもめ号ですが、停車駅は列車によって異なる状態になっています。

 

出来立てほやほやの西九州新幹線N700Sのかもめ号が武雄温泉駅のホームへとやってきました。乗車時は12月中旬と開業から3か月ほどたっていますが、それでもまだまだ新しさを感じる外装になっています。

今回乗車するのは武雄温泉~嬉野温泉の1駅のみなので自由席を選択。1駅間を新幹線に乗るというなんとも贅沢な体験の始まりです。嬉野温泉には新幹線しか通っていないので仕方ない必要経費です。

 

東海道山陽新幹線で走っているN700Sと同じように車内のドア上にある案内は大きな文字で非常に見やすくなっています。

平日の昼間という時間帯もあってか自由席はかなり空いていて、座席は選び放題でした。車内の様子については西九州新幹線の乗車記でじっくりと紹介します。

 

武雄温泉駅から6分で嬉野温泉駅に到着しました。恐るべし新幹線の早さです。この2駅の間はほぼトンネルが占めているため車窓を楽しむポイントは少なめです。

西九州新幹線の開業によって、これまでバスで25分を要していた武雄温泉嬉野温泉間も劇的にアクセスが改善されましたね。佐賀県が誇る2つの温泉地での湯めぐりも余裕でできます。ちなみに料金はバスの3倍超です。

 

鉄道がやって来た!嬉野温泉

この嬉野温泉駅は西九州新幹線の途中3駅の中では最も本数が少ない駅になっています。朝夕は1時間に1本新幹線がやってきますが、日中時間帯は2時間に1本とかなり間隔があくようになっています。温泉地ということで逆に日中時間帯は利用者が多いような気がしますけどね…

 

嬉野温泉駅は西九州新幹線開業に合わせて完全に新築された駅になるので非常に綺麗な駅となっています。こちらは改札口です、改札機の数は少ないですがこのくらいで十分でしょう。同じ新幹線で嬉野温泉駅で下車した人はそこまで多くありませんでした。

 

開業時に物議を醸していた自動券売機。設置されているのは自由席券売機のみでクレジットカードを使うことはできません。新幹線の駅で指定席券売機がない、またJR九州が推しているネットきっぷを受け取る券売機もないというのはちょっと…となってしまいますよね。

もちろんみどりの窓口はあるので、ネットきっぷの受け取りや指定席の購入などが完全にできないわけではありません。

 

駅のコンコースには嬉野をPRする看板などが多く設置されていました。やはり嬉野の売りは温泉とお茶のようです。そして奥の自販機はよーく見るとN700Sかもめの自販機になっていました!この歓迎具合を見ると、新幹線駅ができるというのは嬉野にとってまさに嬉しい出来事だったわけです。

 

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嬉野温泉駅の外に出てきました。嬉野温泉駅の駅舎はかなり大きくそのデカさに驚きます。駅舎は「湯どころの趣のある駅」というコンセプトがあり、嬉野温泉を象徴するような温泉宿風な和の趣が感じられる駅になっています。

駅周辺にはそこまで大きな建物がないので、訪問時は嬉野温泉駅の駅舎がかなり目立つ存在になっていました。

 

そんな嬉野温泉駅の目の前には嬉野温泉の美肌の湯を手軽に楽しめる手湯が用意されています。温泉駅の駅前には足湯がありがちですが、それよりも手軽に温泉を楽しむことが出来るので手湯もいい選択肢だと思います。大きなタオルも不要ですし、短い時間でも十分です。

 

嬉野温泉の駅前にはうれしのまるくという道の駅が設けられておりその施設が少しずつ離れて点在しています。まず駅のそばにあるのが観光交流施設まるくアイズ。もう紋時点ではこの施設が道の駅の中心施設となっており、館内には観光案内所や嬉野の特産物を販売しているショップが入っています。

外観も嬉野温泉駅の駅舎と統一的なデザインになっていますね。

 

駅前のロータリーを渡ったところに写真右側の施設があります。こちらはカフェになっています。特に中には入りませんでしたがお土産品の販売も行っているようです。

そしてカフェからもう一つ道を渡ると道の駅の看板に駐車場、お手洗いがあります。訪問時は道の駅にしてはちょっと物足りなさを覚えましたが、まだまだ工事中の部分もあったのでこれからが楽しみですね。

 

嬉野温泉の駅前には写真左側大きな温泉宿風の建物があります。新幹線開業に合わせて駅前に大きな温泉旅館が作られたのかなと思いきやこちらは病院。国立病院なので巨大な施設になっているんですね。

そんな嬉野温泉の駅前ですが、現在ホテルの建設が進められています。フェアフィールドバイマリオットのホテルが建設中で、こちらは道の駅併設型のホテルで全国に展開されているものが嬉野温泉駅前にもできるそうです。どのようなホテルになるのか完成が楽しみです。

 

嬉野温泉の温泉街

嬉野温泉駅は嬉野温泉の温泉街からは1.5キロほど離れた場所に位置しています。バスでもアクセス可能ですが、本数がめちゃくちゃに多いというわけではないので時刻表をしっかり確認しておく必要があります。今回は散策しながら歩きで向かうことに。

嬉野温泉駅の北側を走っている佐賀県鳥栖市長崎県長崎市を結ぶ国道34号線沿いを長崎方面へとひたすら歩くと、嬉野温泉街へと向かう分かれ道に辿り着きます。ここを左側に進んで嬉野温泉街へと入っていきます。

 

嬉野温泉のメインストリートへと入ってきました。温泉街といっても温泉宿や立ち寄り湯が立ち並ぶ光景はあまり見られず、道の両側にお店などが連なる様子が広がっています。

この通りは小倉と長崎を結ぶ長崎街道の宿場町で、江戸時代から栄えてた街です。その名残かこの辺りは温泉街という雰囲気よりも一昔前の古さを感じる建物が多く立ち並んでいます。

 

そんなメインストリートの途中にあるのがシーボルトのあし湯。歴史の教科書にも登場する江戸時代に医学を日本にもたらした人物であるシーボルトの名前がつけられています。これはシーボルトがこの嬉野温泉を訪れていたことから名付けられました。嬉野温泉は海外からきた人物が訪れるほどその頃から有名だったことがわかります。

 

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メインストリートを外れてシーボルトのあし湯がある通りを少しだけ進むと、シーボルトの湯があります。こちらはしっかりと入浴できる公衆浴場になっており、観光客はもちろんですが地元の人も利用している、というか地元の人向けのような温泉になっています。

かなりお得な値段で美肌の湯と称される嬉野温泉のお湯を堪能することができます。

 

湯上がりはシーボルトの湯の建物内にある休憩室を利用することもできます。シーボルトの湯の目の前には塩田川が流れており、川を挟んで温泉公園があります。ここからシーボルトの湯の建物を見ると、温泉施設らしくない大正ロマンを感じる建築美を楽しむことができます。

 

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シーボルトの湯の近くにあるお茶屋さんで嬉野茶のジェラートを頂くことにしました。メインはお茶屋さんのためそこまで広いお店ではないですが、イートインコーナーもあるのでお店では嬉野茶の味を堪能していくことができます。

肝心な抹茶ジェラートの味ですが、さすがお茶屋さん、甘い抹茶ジェラートではなくお茶の味をしっかりと感じるようなジェラートをでした。

 

嬉野温泉を堪能してやってきたのは嬉野温泉駅。こちらは鉄道の嬉野温泉駅があるまえから存在していた嬉野温泉の拠点だったバスターミナルです。現在も福岡や長崎への高速バスや武雄温泉、彼杵への路線バスが発着する拠点となっています。
ここから長崎へとバスと鉄道を乗り継いで向かうことにしました。

 

ということで以上、嬉野の旅行記でした。

西九州新幹線の新しい駅から始まり、レトロを感じる温泉街と美肌の湯と嬉野温泉を存分に堪能することができました。嬉野温泉駅の時点ではそこまで人も多くなく、寂しい温泉街を想像していましたが、実際に温泉街の方へと向かうと若い旅行客も多い活気ある温泉街だったと思います。

新幹線の開業効果なのかは不明ですが、鉄道でのアクセスの選択肢が生まれたことによって、旅行先として選ばれる確率も上がっているのではないかと思います。まだまだ進化を続けていそうなのでぜひ再訪したい温泉地です。

 

この記事は2022年12月中旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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