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【乗車記】特急ゆふ 久大本線経由で大分と博多を結ぶ気動車特急

こんにちは。

今回はJR九州特急ゆふの乗車記をお届けします。

乗車する特急ゆふは福岡県博多駅大分県別府駅大分駅の間を久大本線経由で結ぶ特急列車で、同区間を走るD&S列車ゆふいんの森を補完する役目も担っています。特急ゆふは1日3往復運行されており、2往復が別府まで、1往復は大分までの運行となっています。特急ゆふいんの森は1日3往復と同じですが、ゆふいんの森は2往復が由布院までとなっています。

基本的には2両編成ですが、沿線には湯布院や別府といった人気観光地があるため、需要が高い時期には長い編成で運行されます。今回も5両編成での運行に乗車しました。使用車両は非電化区間があることから気動車特急のキハ185系となっています。

博多と大分を結ぶ特急列車には特急ソニックもありますが、久大本線経由で運行される特急ゆふは沿線の観光地を活かして、多くの観光客に人気の特急列車になっています。今回はそんな特急ゆふに大分由布院間の短い間ですが乗車してきましたので、その様子を紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

大分駅に停車中の特急ゆふキハ185

大分駅の一番端の乗り場である8番乗り場までやってきました。今回乗車する特急ゆふの走る久大本線の列車はほとんどの場合大分駅の7・8番のりばを利用しています。8番のりばに停車中の特急ゆふ2号の博多行きに乗車していきます。

8番のりばの乗車案内には博多という行先のほかに久大本線経由との文字が書かれています。大分から博多へは日豊本線を走る特急ソニックもあり、そちらの方が早く博多に到着できます。したがって注意も兼ねて記載されているのでしょう。

 

特急ゆふに使用される車両は九州らしい赤をまとった気動車キハ185系となっています。主に非電化区間で用いられる特急列車です。通常は2両編成になっていますが、平日にも関わらずなぜか多客期扱いで5両編成での運行となっていました。そのためか、先頭車に先頭車が増結されるという見た目としては奇妙な状態になっていました。

 

大分駅の8番のりば頭上には乗車目標があります。特急ゆふいんの森は4号車のものしかないのに対して、特急ゆふは2.3.4両編成のものがあり、それぞれ日によって何両繋いでくるのか変わってくることがよくわかると思います。

指定席を購入したら指定券を、自由席ならば発車案内などで何号車が自由席になっているのか、それぞれよく確認をする必要がありそうです。

 

同じキハ185系の車両は大分駅の6番のりばにも停車中でした。こちらは豊肥本線を走り熊本まで向かう九州横断特急九州横断特急という名前が明らかにかっこよさがあります。こちらは2両編成での運行となっています。熊本までは3時間ちょっとかかりますが、阿蘇山など雄大な自然の中を走る特急列車なので車窓も魅力的なはずです。

 

指定席なのにグリーン車並みの快適座席

今回は指定席を取っていたので、指定された2号車へと乗り込んでいきます。5両編成での運行で自由席2両、指定席3両だったと記憶しています。グリーン車はありませんでした。

 

乗車口には段差があります。気動車なので床下に色々と機器があるからなんですかね。ドアは折り戸式になっていて昔の特急列車という印象が強いです。

 

2号車の車内に入ってきました。2号車は半室で区切られているため、車内はこじんまりして落ち着いた様子になっています。実はこれ元々グリーン席だった名残になっています。後ほど紹介しますが、他の号車の指定席とは異なる座席になっており、快適に過ごすことができます。

 

そんな2号車の座席はこんな感じ。2つの座席の間にはひじ掛けがあり、さらに足元にはフットレストまで完備されています。窓枠も座席にピッタリで、足元の広さも感じる座席になっています。

 

続いてこちらはお隣1号車の指定席です。こちらは半室の仕切りもなく、最後尾の車両ということもあって開放感があります。今回は最後尾ですが、博多から大分方面となると前面展望を楽しむこともできそうです。

座席自体も先ほどの2号車指定席と異なっており、座席の重厚感は2号車の方が圧倒的に感じますね。

 

2号車の座席とは異なり、2つの座席の間にはひじ掛けがなくなっています。また足元もフットレストがなく、足元の広さも少し狭くなっているように感じます。同じ指定席料金を払うのであれば2号車の元グリーン席の方が圧倒的に快適に過ごせそうですよね。

 

2号車指定席の座席周りを紹介していきます。テーブルは背面テーブルでそれなりの広さがあります。由布院から博多まででも2時間10分程度かかるので車内で駅弁などを食べる時でも余裕の広さがあります。

窓枠にはちょっと薄いですが、ドリンクホルダーの穴がありました。比較的古い車両になるのでコンセント類の設置はありませんでした。

 

座席上には荷棚がありました。JR九州ではよく見る飛行機のような蓋つきの荷棚ではなくよくあるタイプになっていました。

実はこのキハ185系はJR四国でも運行されているもので、JR九州で運行されているキハ185系はJR四国から引っ越してきた車両になります。したがって、元グリーン席の車両があったりする不思議な特急列車となっているのでした。

 

久大本線を進む由布院への旅

乗車した特急ゆふ2号の博多行きは大分駅始発の列車です。朝8:20に大ターミナルの大分駅を出発していきます。ちなみに10分前に日豊本線経由で博多へ向かう特急ソニックが出ていっています。

大分駅を出発するとすぐに日豊本線豊肥本線と別れて久大本線を進んでいきます。

 

大分を出てしばらくするとだんだんと家が減ってきて、畑が目立つようになります。それに伴い標高も上がってきてただでさえ雨模様だった天気も霧がかかり車窓もあまり楽しめない状態になってきました。

車窓に見えている大分川に沿うようにして久大本線由布院まで進んでいきます。

 

大分駅から14分ほどで最初の停車駅向之原駅に到着しました。読み方はむかいのはる駅、九州ではよくある「原」を「はる」と読むやつです。

向之原駅くらいまではまだ家と畑が五分五分程度でしたが、ここからは一気に山がちな区間へと入っていきます。久大本線はここから福岡県に入りうきはのあたりまでは大分県の盆地を経由しながら山々を超えていくように走っていきます。

 

向之原駅の次は湯平駅に停車します。近くにはおんせん県大分が誇る温泉地の一つ湯平温泉があります。最寄駅にはなっていますが少々距離があり歩いていくのは厳しいでしょう。

特急ゆふ大分駅からガラガラの状態が続き、こちらの湯平駅でも特に乗降はありませんでした。

 

湯平駅からは山間を走り、次に平地が見えてくるとそこはもう由布院盆地です。ここまで西に向けて走り続けてきましたが、盆地に入ると一旦東に向きを変えて湯布院の温泉街がある中心部へと進んでいきます。

 

大分駅から45分ほど由布院駅に到着しました。今回はここで下車します。由布院駅は大分を代表する観光地湯布院温泉の玄関口ということもあり、特急ゆふからの下車も一定数ありました。

それよりもここ由布院駅で乗車する人の数がとんでもなく多いのです。

 

由布院駅に置いてあった博多方面への特急列車の空席状況です。ここからみてもわかる通り、博多方面への特急列車の指定席は夕方17時のゆふいんの森まで満席状態。普通の平日にも関わらずこの混雑状態となっています。だから乗車してきた特急ゆふも5両編成での運行となっていたのです。

1つ前の写真でも乗車待ちの列ができているのがわかると思います。どうやら湯布院は韓国人観光客に大人気なようで、駅はまるで海外のような雰囲気となっていました。

 

ということで以上、特急ゆふの乗車記でした。

博多と大分を日田や豊後森由布院といった観光地を経由しながら結ぶ特急ゆふ。今回乗車した大分由布院間では比較的空いている状態で快適に移動することができましたが、由布院駅の様子を見るにそれから先はそうはいかない様子。早めに予約してグリーン席のような快適さがある2号車指定席で移動したいですね。

また同じ区間でD&S列車のゆふいんの森が走っていますがこちらは外国人観光客のみならず、日本人にも大人気な列車。しっかり早めに予約しないとすぐに満席になってしまうので要注意です。

 

この記事は2023年2月中旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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