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【搭乗記】JAL宮崎福岡 修行僧御用達のショートフライト

こんにちは。

今回は九州は宮崎と福岡を結ぶJAL便の搭乗記をお届けします。

九州一の大都市である福岡と南九州に位置し南国リゾートとして人気を集める宮崎の間にはかなりの距離があります。新幹線はもちろん通っておらず、特急列車もほとんどの場合で大分駅で乗り継ぎが必要になるなど、時間もかかり手間もなかなか多いのが福岡宮崎間の移動の現状となっています。

そんな地上交通が苦戦する区間で圧倒的なスピードで優位に立っているのが航空便です。宮崎空港には地方空港としては珍しくJR線が乗り入れていること、一方の福岡空港も言わずもがな福岡市中心部に程近く日本一利便性の高い空港となっているため、飛行機が圧倒的にスピード面においてリードを見せています。そのため福岡宮崎間では航空便が高い需要を見せており、ANAJAL合わせて1日13往復の高頻度で運航がされています。フライト時間が短く、1日に何度も乗れることや料金が比較的安価なことから、航空会社の上級会員を目指すし飛行機に乗りまくる修行僧からは絶大な人気を得ている路線となっています。

今回はそんな宮崎福岡間の短いフライトの模様を紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

宮崎空港の端から出発

f:id:gawa67tabimaru:20230926155619j:image宮崎空港の保安検査場を通過して制限エリア内にやってきました。宮崎空港は便数も多くそこそこ大きな規模のためか、制限エリア内も左右に広い形となっっています。訪問時は駐機場の耐震工事中で運用が変わっている可能性もありますが、基本的には滑走路に向かって右側が日本航空系、左側が全日空系とゆるく振り分けられているようでした。

ということで保安検査場を通過後は滑走路を正面にして右側へと進んでいきます。


f:id:gawa67tabimaru:20230926155626j:image東京便をはじめ、大阪便、福岡便とビジネス利用も多いためか制限エリア内には航空会社の上級会員に向けたラウンジも設置されています。ANAラウンジやサクララウンジといった種類ではなく、共用ラウンジとしてどちらの航空会社の上級会員も共同で利用するものになっていました。カードラウンジとは異なるものになるので、ゴールドカードでは入室することができません。

制限エリア内にはお土産ショップのほかに飲食店も入っており、地方空港の中ではかなり充実しているように感じました。ラウンジに入れなくても搭乗前の時間を十分に過ごすことができそうです。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230926155616j:image今回搭乗する航空機が6番スポットへとやってきました。JAL便名ではありますが、コミューター機を用いて地方間の路線をメインに運航しているジェイエアの機材と乗務員による運航です。使用機材はエンブラエル170と小さめながらもジェット機で、同じ路線をプロペラ機で運航しているANAとはかなり異なっている機材です。福岡空港発着の地方空港便はこのエンブラエルかプロペラ機ATRが基本となっています。

 

それでは宮崎空港の東側の端にある6番搭乗口から搭乗していきます。そのお隣には5番搭乗口があり、ゲート自体はほぼ共有といっていいですが、ゲートを通過した後は動線が分かれているようでした。6番搭乗口でも飛行機まで割と歩く距離が長かったので、5番搭乗口の場合だとかなりの距離を歩いて飛行機まで向かう必要がありそうです。
この日は5番搭乗口を使用するのがLCCジェットスターだったので、そのあたりもLCCたる所以なのかもしれません。


f:id:gawa67tabimaru:20230926155622j:image搭乗券をかざしたゲートからしばらく歩いて飛行機へと向かいいよいよ搭乗しました。今回は翼の後ろあたり、進行方向右側の座席を取りました。機内は2+2の1列に4席がある仕様となっていました。搭乗率はそこそこ高く、7割近くはあったと思います。特に前方は完全に埋まっている様子でした。やはり福岡宮崎間は飛行機の需要がかなり高いようです。

今回利用する機材のE70は同じエンブラエルの機材でもE90とは異なり、クラスJのない普通席のみで構成されています。

 

景色を楽しめない雲のフライト


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大雨の宮崎空港を離陸していきます。海に飛び出している滑走路を海側から陸側へと向けて滑走し離陸します。大雨が打ち付けており窓にはたくさんの雨粒があってほとんど外が見えない状態でしたが、離陸滑走を始めるとスピードが上がって雨粒が後ろに消え、景色が見えるようになってきました。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230926160743j:image宮崎空港を陸側へと離陸したため、飛び立つとすぐ眼下には宮崎市内の様子を眺めることができます。宮崎空港宮崎駅などのある宮崎市の中心部とそこまで離れてはおらず、進行方向右側からは大淀川越しの宮崎市街地の様子が見えたはずだったのですが大雨のこの日は低い雲に隠され全く見ることができませんでした。

それでも離陸直後にこのように住宅など建物が所狭しと並んでいる様子を見れば、宮崎空港がいかに市街地にほど近い空港なのかがわかると思います。


f:id:gawa67tabimaru:20230926160740j:image離陸して2分ほどたつと全く地上の景色が見えなくなり、雲の中の飛行へと変わっていきました。雲の中の飛行につき、揺れが続いていることもあってかベルトサインが消灯したのは離陸後20分ほどたったころで、消灯している時間も8分ほどとかなり短い時間になっていました。もちろんドリンクサービスはありません。時刻表上でも50分ほどの所要時間なので、ドリンクサービスがないのは予想できるはずです。記憶が正しければ飴のサービスは搭乗時に配っていたような気がします。


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宮崎空港を離陸して40分ほどで雲の中を降下し、海が見えてきました。雲の中の飛行だったために地上の景色が全く分からず、現在地も全く分からないままの海の景色が見えるとちょっと不安になります。ちなみに機内Wi-Fiもなかったので現在地は晴れてないとわからないです。

飛行ルートとしては、宮崎空港を離陸し西に向かい、熊本県佐賀県上空を経由して玄界灘に出て、海側から福岡空港へ着陸するというルートだったようです。

 

大都市福岡のど真ん中に到着

f:id:gawa67tabimaru:20230926160856j:imageだんだんと海面が近づいてくると福岡の市街地が目に入ってきます。福岡は空港も近いですが、港もすぐ近くにあり、しかも博多の港は日本史の時代からアジアとの交流に用いられていた重要な港となっています。現在も博多と釜山を結ぶ高速船が就航している博多港の上空を通り過ぎて福岡空港へと向かっていきます。

 


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飛行ルートによって見える景色は変わってきますが、今回のように海側から直接滑走路へ進入していくルートだと、進行方向右側の座席の方が博多の街の名所を空から眺めることができるようになっています。

左の写真では少し距離がありますが、福岡を代表するpaypayドームにヒルトン福岡シーホーク、そして福岡タワーの様子も見ることができました。福岡空港が近くなると、山陽新幹線を跨ぎ、どこかに博多駅の姿も見えることができるはずです。ビルが密集しているので、発見するのは少し難しいかもしれないですね。


f:id:gawa67tabimaru:20230926160850j:image離陸してから50分ちょっとで福岡空港に着陸しました。出発にそこまで時間がかかったわけではないですが、着陸時点で定刻よりも少し遅れが出ていました。大雨の影響もあったのか、かなり大きく玄界灘の方へと出ているので天候によって所要時間も変わっていくはずです。右手側には福岡空港国際線ターミナルを見ながら、左側の誘導路へと滑走路離脱していきます。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230926161229j:image福岡空港は北側にターミナルビルや駐機場のエリアが偏っているので、海側から着陸をすると着陸後ターミナルビルに向かうまでかなり長い距離を走っていくことになります。当ブログでは何度も紹介していますが、福岡空港にはとんでもなく飛行機に近い展望デッキがあります。飛行機側から見ても見送っている人がはっきりわかるくらいの近さを感じることができます。


f:id:gawa67tabimaru:20230926161232j:image定刻よりも5分遅れ、宮崎空港で飛行機が動き出してからだと1時間ほどで福岡空港に到着となりました。福岡空港にやってくる機材としてはかなり小さいE70ですが、スポットは羽田行に用いられる大型機A350のお隣にアサインされました。さすがに隣に入るとその大きさの違いを感じさせられます。

福岡空港は到着導線がかなり複雑になっており、今回到着したスポットでは飛行機を降りて一度3階に上がり、コンコースを進んだうえで再び1階へと降りるという2度手間に感じるような到着導線となっていました。

 

ということで以上、宮崎福岡間の搭乗記でした。

所要時間が時刻表上で1時間を切っており、その近さの割には便数も多く運航されている福岡宮崎線。前々から航空券を買っておくと5000円台で宮崎福岡間を移動することができることもあり、所要時間や本数、料金などを含めて福岡宮崎間の移動においてはかなりの高需要を誇っています。そんな安さや利便性もあって修行僧にも、ビジネス客にも人気な路線となっています。

旅行ではくっつくことの少ない宮崎県と福岡県ですが、飛行機を利用することで一緒に巡ってみてもいいかもしれませんね。

 

この記事は2023年6月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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