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【搭乗記】ANA羽田佐賀 有明海を空から眺めるフライト

こんにちは。

今回はANA羽田空港から佐賀空港までの搭乗記をお届けします。

広くて首都圏から遠い九州では各県に空港が設けられており、どの空港にも羽田からの直行便が開設されています。福岡からほど近い距離にある佐賀県も例外ではなく、羽田佐賀便、そして成田佐賀便が設定されています。羽田便は1日5便、成田便に関しては1週間に1便しかなく、佐賀空港は九州内でも存在感が薄めな空港となっています。

近くにある長崎や福岡へ向かう際の飛行ルートとは少し異なり、主に着陸前には九州の有名な景色を機窓から眺めることができました。そんな景色を中心に、羽田空港から佐賀空港への搭乗体験を紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

羽田空港のサテライトから出発

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早朝6時の羽田空港第2ターミナルです。平日とはいえ、旅行支援真っ只中ということもあってそこそこの人で賑わっています。

佐賀空港へ向かう朝イチのフライトはかなり早い時刻に設定されており、羽田を7時15分に出発し佐賀には9時20分に到着するというダイヤになっています。福岡空港から佐賀駅まで1時間程度の所要時間だと考えると、羽田発6時台の福岡行きの飛行機に乗れば佐賀空港便を使うよりも早く佐賀駅に到着できそうです。


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この日の佐賀行きのフライトは岩国行きに搭乗した時と同じく、第2ターミナルから少し離れたサテライトターミナル搭乗口46番からの出発でした。

第2ターミナルの保安検査場を通過し搭乗待合室内に入ったら1階へと向かいバスに乗る必要があります。サテライト発の便になるとより時間に余裕を持っておかなければです。

 

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5分間隔で運行されているバスに揺られて5分ほど、サテライトの建物までやってきました。バスから見えたサテライトの手前は現在工事中。2025年には第2ターミナル本館と繋がり徒歩で移動することができるようになります。距離は長いですが…


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サテライトは搭乗口が3つしかなく、千歳や伊丹、福岡、那覇などの幹線ではなく地方路線しか利用しないターミナルのため、お客さんも少なく広々と使うことができます。

サテライト内にはラウンジはありませんが、サテライト利用者なら誰でもANAラウンジで使用されているWiFiを使うことができます。少し遠くて不便ですが、かなり快適な搭乗待ちの時間を過ごせます。

 

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サテライト内でも最も端の46番搭乗口から佐賀行きの飛行機に入っていきます。2タミと少し異なり到着階は3階となっているため、ボーディングブリッジもかなりデカイ仕様となっています。

優先搭乗もありましたが、上級会員はそこまでま多くなかったです。

 


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搭乗しました。機材はANAの国内線で大活躍しているB737型機。そこまで新しい機体ではないですが、USB電源が設けられています。

機内の搭乗率は7割程度。思ったよりも混雑している印象でした。どうやら旅行ツアーの団体さんが利用していたようです。

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46番スポットから空港内を移動してA滑走路へと向かい、南側へ向けて離陸していきました。この時間の羽田空港は各地へ出発する便で混雑しているのですが、離陸待ちはほとんどなく滑走路へとはいりすんなり離陸できました。

羽田空港を離陸し一度南東方向へ向けて高度を上げて、大きく旋回し西に向きを変えて佐賀を目指します。

 

朝の時間の空の旅

朝の時間帯ということで機内から見える景色を期待していたのですが、曇や空気が霞んでいる影響によってそこまではっきりと景色を楽しむことはできませんでした。

こちらは飛んでからすぐ、神奈川県の小田原から真鶴半島あたりなはずです。霞んでいて非常に見にくいですね。

 

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ベルトサインが消えるとドリンクサービスが始まります。2022年からコラボが始まった鬼滅の刃のドリンクカップでの提供です。

4月から新作のアニメが始まることを考えると、ANA鬼滅の刃とのコラボはまだまだ続きそうですね。

 

雲が多いフライトであまり地上の景色を楽しむことはできませんでしたが、見えた部分を少しずつ紹介していきます。

写真左側は名古屋の景色。名港トリトンをはじめとしてリニア・鉄道館やレゴランドなどがある名古屋港の景色が見えています。

右側は瀬戸内海ですかね。具体的にどこの島なのかははっきりわかりませんが、島がいっぱいあるところは今回の航路を考えても瀬戸内海くらいしかないでしょう。

 

季節は空気が澄む冬なので眺望を期待していたのですが、所々雲の上を飛行。そこまでがっつりと地上の景色を楽しむことができませんでした。

雲の眺めも飛行機の特権。WiFiもあるのでスマホをいじりつつ西へと飛んでいきます。

 

雲仙と有明海を眺めながら降下する

大分県付近から九州上空に入り、熊本県上空を超えて有明海へと飛び出します。この辺りにくると雲を抜けて地上の景色が見えてきました。

厚い雲に覆われて天気はイマイチですが、島原半島の雲仙を左に見ながら旋回し、有明海を北上するように進路を取ります。

 

空から見える島原半島は雲仙の火山の噴火が作り上げた地形。平成の噴火などつい20年前に噴火を経験している雲仙。島原半島にはそんな火山災害を後世に伝えるための施設や、有明海を望める島原鉄道などの観光資源も揃っています。

 

島原半島を過ぎると見えてきたのは諫早湾諫早湾には堤防道路という湾のど真ん中を突っ切る道があるのでとても目立つ存在です。

干拓するしないで揉めていた諫早湾ですが、結局どうなったのでしょうかね。

 

諫早湾を左手に有明海を横断して、対岸にある大牟田や柳川の方へと向かいます。

有明海は水深が浅く、泥が多く堆積している海として有名です。いわゆる海の綺麗さがあまり感じられませんが、汚いわけではなく堆積した泥によるもので表層は普通に綺麗な海だそうです。

 

有明海を大きく縦断し佐賀空港へ向けて降下中、有明海には謎の黒いシート状のものが所狭しと並んでいるのが見えました。

こちらは有明海名物でもある海苔の養殖です。有明海は日本一の海苔の産地となっています。有明海の干潮と満潮の水位の差、いわゆる干満差が大きいことや河川からくるミネラルが豊富なことが海苔の養殖地として日本一となった理由でした。

 

干拓地の佐賀空港に到着

有明海を進みながらどんどん高度を下げて、眼下に陸地が見えてくるとまもなく佐賀空港に着陸します。

佐賀空港有明海に面した立地となっているため、常に左側には有明海が見えている状態で着陸していきます。

 

左に有明海を見ながら佐賀空港に着陸です。佐賀空港の滑走路は2000mほどと長くもなく短くもなくといった具合でしょうか。

滑走路は長いのに並行する誘導路がないため、一度滑走路の端まで向かい、ぐるっとターンしてからターミナルビルの方へと向かっていきます。便数の少ない地方空港ならではの作りですね。

 

佐賀空港のターミナルビルを見ながら駐機場へと入ってきました。こう見ると割と大きめなターミナルビルのように感じます。

九州佐賀国際空港の名に恥じないよう国際線も就航していたり、設備を充実させてはいますが、訪問時国際線は就航ゼロの状態でした。これからインバウンドが復活してきて、福岡空港で対応できない分などが回ってきそうですね。

 

ということで以上、羽田空港から佐賀空港への搭乗記をお届けしました。

福岡から長崎に行くときに通過されてしまう佐賀、魅力度ランキングでは47位と最下位になってしまった佐賀、とあまり目立つ存在ではない佐賀県の空港ですが、福岡便や長崎便では眺めることが出来ない有明海の景色を楽しむことができました。

佐賀空港博多駅から非常に近いものの滑走路1本のみしかも便数が多すぎる福岡空港よりも場合によっては使いやすくなるようなポテンシャルは秘めている空港です。羽田佐賀線が今後どのように変化していくか楽しみです。

 

この記事は2022年12月中旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。