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【搭乗記】JAL伊丹羽田 羽田新ルートで東京都心を空から眺める

こんにちは。

今回は大阪伊丹空港から羽田空港への搭乗記をお届けします。

伊丹から羽田への搭乗記というと正直今更改めて紹介するものもあまりないとは思います。旅行を計画した段階ではこの記事を書くつもりはありませんでしたが、今回利用した飛行機でついに、初めて窓側席で都心上空を通過する羽田新ルートを体験することができました。2020年から始まっていた羽田新ルートですが、時間の関係や風向きの関係などで機会に恵まれず3年も経ってしまいました。

ということで今回は搭乗記といっても特に羽田新ルートから見える景色を中心にして紹介をして行きたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

伊丹空港からB787型機で出発

f:id:gawa67tabimaru:20230822221242j:image今回搭乗するのはJAL126便。伊丹を16時半に出発し羽田には17時50分に到着するダイヤとなっています。使用機材はB787型機と羽田を拠点にして国内幹線を飛んでいる主力機材です。いつもの伊丹便と同じように、客層はビジネスマンが中心で上級会員による優先搭乗が長く続きました。


f:id:gawa67tabimaru:20230822221239j:imageもちろん羽田新ルートになることを願って窓側座席を指定したのですが、まさかの真横に窓がない席でした。ちょっと前には窓があるので座席表では窓無し席との表示はありませんでした。覗けないわけではないのと、窓側はしっかり全席埋まっていたので、今回はこの席のまま羽田へと向かいます。

 


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羽田から伊丹や福岡、千歳と主力を担っているB787型機なので機内紹介は短めにしておきましょう。機内はファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラスで構成されており、普通席は後方部を除いて3+3+3列の座席配列になっています。

JALの国内線787の特徴として、窓のサンシェードがなく電子窓になっており外の景色を楽しみながらも日差しを避けることができます。そして各シートには個人用モニターが付いており、機内プログラムやフライトマップを好きなように楽しむことができます。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230822221459j:image搭乗率はそこまで高くはなく、後方エリアは3席に1人ほどの乗客を乗せてスポットアウト。既にお隣のスポットには30分後に出発する羽田行が出発準備を進めている中、お先に滑走路を目指して地上走行を始めます。


f:id:gawa67tabimaru:20230822221456j:image伊丹空港は滑走路を2本持ちながらもかなりの混雑空港ですが、特に待たされることもなくすんなりと滑走路へと入り、長い方のB滑走路を一度西に向けて離陸します。離陸すると目の前に広がる山を避けるようにぐいっと旋回。大阪と兵庫の建物の密集具合を眺めながら、東へと進路を変えていきます。

 

大阪から東京への空旅

f:id:gawa67tabimaru:20230822221553j:image伊丹空港を離陸すると大きく進路を変えて、大阪平野のど真ん中を突っ切るように東へと飛んでいきます。進行方向左側のA席からは大阪北部の景色や京都、琵琶湖の景色を楽しむことができるはずです。この日は晴天というほどでもありませんでしたが、写真のように地上の景色をしっかり楽しむことができました。

 

しばらくしてこちらは伊勢湾上空。木曾三川が海に注ぐ様子が分かります。大都市名古屋は薄い雲に覆われてはっきりとその姿を伺うことはできませんでした。伊丹羽田線は飛行距離も比較的短く、高度がそこまで高く上がるわけではないので、他の国内線に比較すると景色を楽しみやすいかもしれません。


f:id:gawa67tabimaru:20230822221551j:image静岡県内では薄い雲なのか靄なのかはっきりと景色を望むことはできませんでしたが、日本一の高さを誇る富士山は違いました。雲の中からその存在をはっきりと示すようにその姿を見せてくれています。富士山が見えるとそろそろ羽田に向けての降下が始まる頃という目安にもなりますね。新幹線でいう小田原駅通過ですね。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230822221557j:image富士山を横目に伊豆半島上空を降下しながら通過すると、太平洋に浮かぶ伊豆諸島の島々が見えてきました。羽田空港の到着便の混雑によって迂回させられたり、まっすぐ飛んだりと日々飛行するルートが異なってくるエリアです。今回はかなり離れた新島上空を通過して房総半島へと向かっていきます。


f:id:gawa67tabimaru:20230822221545j:image房総半島をぐるっと回って、千葉市のあたりから一気に内陸部へと入っていきます。ここまでくるとほぼ羽田新ルートを使って着陸することが決定的になります。

実際にルートを見なくても、機内Wi-Fiなどでフライトレーダーのアプリを起動すると前を飛んでいる便の着陸ルートを見ることができるので、それでも判別可能ですね。

 

段々と高度を下げながら東京の都心部へと迫っていきます。非常に見にくいですが既に東京の名所スカイツリーが近くに見えています。スカイツリーは都心の高層ビルが密集しているエリアとは少し離れた場所にあるため見つけやすさはダントツです。

 

一度東京を離れ、埼玉県上空に入ってから大きく旋回し羽田の滑走路へ向けて進路を取り直します。この旋回からが羽田新ルートの本番。ここからは一瞬も目を離せない、瞬き禁止の東京都心遊覧飛行が始まります。

 

都心を遊覧飛行して羽田へ

埼玉県上空で旋回し羽田空港の滑走路へと進路を定めるとそこからが羽田新ルートの真骨頂の始まりです。ここからは新ルートの進行方向左側座席から見ることができる都内の景色をかなり多めに紹介していきます。

埼玉県と東京都の県境である荒川を超えると、東北新幹線をはじめとしたJR各線の線路が束になって走っているのが見えます。その行きつく先は上野周辺。さすがに遠くてはっきりとは見えませんでした。

 

続いて見えてきたのは池袋。一番目立つのはサンシャイン60の高層ビル。その手前には横長に広がる箱のようなものがありますが、これが恐らく池袋駅西武百貨店だと思われます。こう見ると池袋駅周辺は中層低層のビルが密集しています。

 

少し離れたところに見えるのは東京ドーム。上空から見ると明らかに目立つ存在です。ドームの手前にある東京ドームホテルもそこそこ高層の建物であることが周りとの比較でわかると思います。

実はこのあたりを通過中、窓を覗き込んで真下を見ると神宮球場や国立競技場も見えたようですが、この時は遠くに夢中で全く気付きませんでした。

 

段々と高度が下がってきて、羽田空港に近づいているのを感じますがまだまだ見どころは続きます。こちらは皇居周辺の景色。皇居の様子を空から見るなんてそんなことあっていいのと不安になってしまいます。

皇居の向こう側には東京駅周辺の超高層ビルが連なる様子を見ることができます。空から見るとよくわかりますが、ビルの多い東京都心部の中でもやはり東京駅周辺はその高さも密度もレベルが違います。

 

皇居を過ぎると、というか皇居もまだ見えていますが、次に見えてくるのが国会議事堂。高層ビルのように高さはあまりない建物ですが、やはりその形が空から見ても一目瞭然の目立つ形をしています。

 

お次に見えてきたのは六本木ヒルズ。その特徴的なビルの形が空から見るとはっきりとわかります。屋上には展望台のスカイデッキがありますが、そこに出ればかなりの近さで飛行機の迫力を感じることができるはずです。

 

いよいよ高度も下がり間も無く羽田空港というところですが、ここから東京都心部でも目玉となる見所が続きます。

こちらは東京タワー。箱型のビルが多い東京の中ではその形も色も異彩を放つ存在です。そして奥には日本一の高さを誇る東京スカイツリーまで見えています。ここがハイライトと言ってもいいレベルの景色です。

 

東京タワーを見送るとすぐに見えてくるのは品川駅。品川駅北側の巨大なJRの車両基地や再開発が活発に進められている高輪ゲートウェイ駅周辺もギリギリ見ることができました。

 

品川駅を通り過ぎると、見えてくるのは東京の海のシンボルであるレインボーブリッジ。その先にはお台場の姿も見ることができます。今回のC滑走路への着陸の際にはだんだんと見える範囲を海が占めていくようになります。

 

お台場も見えなくなるといよいよ着陸に向けて地上の景色が手に届くほどの高さへと近づいてきます。コンテナの並ぶ東京港の景色を見ながら羽田空港のC滑走路へとアプローチをして参ります。

 

東京都心部の遊覧飛行ばりの景色を楽しんで、羽田空港第2ターミナルの目の前にあるC滑走路に到着しました。この時間帯は夕方の到着ラッシュになるので、早々に滑走路を離脱して後続の飛行機へと滑走路を譲ることとなります。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230822221620j:image17時58分、定刻より遅れること8分ほどで羽田空港第一ターミナルに到着しました。これまではお客さんが少なかったり、減便の影響などで早着することも多かったですが、最近では便数も戻り空も混雑している印象です。やはり羽田空港は飛行機がひっきりなしに飛んでいるイメージなので、賑わいがある方が嬉しいですね。

 

ということで以上、伊丹羽田の搭乗記でした。

利用者も多い大阪東京間の幹線で今更搭乗記を書いてもという所ではありますが、羽田新ルートの景色はぜひ記録に残しておきたいということで、書いてみました。

羽田新ルートは使用条件がかなり細かく設定されており、まず南風であること、そして時間帯は15〜18時のうちの3時間程度の間となっています。狙っても必ず乗れるものではないので、こればかりは運次第。強いて言うなら15〜18時の間に羽田に到着する飛行機に乗りまくればいつかは羽田新ルートから都心の景色を楽しむことが出来るはずです!最近では海外旅行も活発になっており、いよいよ発着枠を増やすために設定された羽田新ルートの真骨頂が見られるかもしれませんね。

 

この記事は2023年5月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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