こんにちは。
今回は羽田から旭川への搭乗記をお届けします。
とにかく大きい北海道を旅行する際には新千歳空港だけではなく、道内各地にある空港をうまく利用するのが鍵となります。道内でも比較的大きな規模を誇っているのが今回の目的地旭川空港。観光地としても札幌函館と並ぶ旭川へはB767型機を始めとして中型機が就航をしています。そして旭川空港は雪にも強くかなり高い就航率を誇っています。
今回は羽田空港からそんな旭川空港へJALを利用してきましたので、空からの景色をメインにフライトの様子を紹介していきたいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
北行きなのに南ウイングから出発
日本航空が利用する羽田空港第1ターミナルへとやってきました。旭川などの北海道に東北、中部北陸、近畿方面への便はターミナル北側に位置している北ウイングからの出発が基本となっています。
にも関わらず、なぜか南ウイングの搭乗口9からの出発。福岡や那覇といった西日本の名前に混ざって旭川がある違和感を感じながら機内へと搭乗していきます。
搭乗しました。機材はB767型機、幹線や大きめな地方空港への便に投入される中型機となっています。座席は定番の翼より後ろの進行方向左側を選択しました。
搭乗率としてはそこまで高くなく、後方は2+3+2列の座席配置にそれぞれ1人ずつが座っているような形となっていました。前の座席の足元には電源が設置されています。
すんなりと乗客全員が搭乗して飛行機が動き出しました。出発は朝のラッシュが落ち着いた11時前と、飛行機の数もそこまで多くなくスムーズに滑走路へ向かって進んでいきます。
羽田空港内を移動中、初代の鬼滅ジェットを発見しました。現在では3代目までいる鬼滅ジェット。どこまで増えるか注目ですね。
空港内を進み第2ターミナルの正面に位置しているC滑走路から離陸していきます。南風の時の運用ですね。羽田空港ではどうしても混雑から滑走路の前で離陸待ちをする時間が多くなりますが、昼時ということもありすぐに離陸となりました。
C滑走路を南側へ向けて離陸していきます。交差するD滑走路の姿を見つつすぐに大きく北へと旋回して進路を変えていきます。南風運用時はD滑走路に向けて着陸してくる飛行機がいるのでタイミングをみつつでの離陸となります。
北へと進路を変えると、東京の街とその先にそびえる富士山まで見ることができました。天気が良いとフライトの楽しさが格段に変わってきます。
ただ春ということもあり花粉か黄砂か空気が澱んでおり建物をはっきりと見ることはできませんでしたね。
北関東上空から東北へ飛ぶ
東京上空を一瞬にして過ぎ去り、北関東の上空へと入っていきます。上空から確認できたのは池というか沼というか。こちらは渡良瀬遊水地。埼玉県、栃木県、群馬県の3県境があることで有名な場所です。すぐそばには茨城県の県境も迫っています。
続いて見えてきたのは栃木県の県庁所在地である宇都宮の街並み。南北にまっすぐ縦断する東北新幹線の線路が見つけやすく、周辺とも比較して栄えている印象を受けます。
宇都宮の位置が分かれば少し目を向けると日光のあたりや那須高原なども大体の位置がわかってくるはずです。
栃木から福島に入るくらいのあたりでドリンクサービスの時間。後ろからドリンクサービスを始めてくれたので、かなり早い段階で順番が回ってきました。
注文したのはもちろんスカイタイムももぶどう。JALでしか飲めないうまいやつです。
福島県に入り変わらず地上の景色を見ながらのフライトが続きます。見えてきたのは猪苗代湖とその横に広がる会津若松の街並み。会津若松が位置する会津盆地の広さを感じられます。
しばらく進んで見えてきたのは山形県の北部、山形新幹線の終着新庄があるあたりが手前の盆地。そして特にうっすらと見えるのが日本海と日本有数の米どころでもある庄内平野です。
新庄と庄内平野を越えてすぐに見えてくるのが秋田県と山形県の県境に位置している鳥海山。標高が2000mを超えており4月でもまだまだ雪化粧中。出羽富士とも呼ばれる綺麗な山です。
鳥海山は特に綺麗に見えたからなのか操縦室から機長さんによるアナウンスの中でも機窓から見える景色として紹介をされました。
続いて見えてくるのは秋田県と青森県の田沢湖と十和田湖。田沢湖は日本一の深さを誇る湖で、空から見てもその青さが際立っているような気がします。
十和田湖は秋田県と青森県の県境に位置している湖で。標高が高い事からまだまだ雪が残っているのがよくわかります。
十和田湖の奥を見てみると津軽平野の奥に位置する弘前の町並みがうっすらと見えています。そんな津軽平野の真ん中には津軽富士とも称される岩木山が見ています。岩木山も冠雪しています。
津軽海峡を抜けて北の大地へ
青森県の山間部を過ぎていくと陸奥湾が見えてきました。かなり広いのが陸奥湾の特徴。青森というと北海道のすぐそばなんてイメージがありますが、青森の市街地に関しては陸奥湾の最も奥にあり北海道はまだまだ遠くです。
陸奥湾が見えるとすぐに下北半島の上空を通過して津軽海峡へと入ります。かなりうっすらとしていますが、下北半島の先にある大間と北海道の函館はフェリーでも90分ほどと非常に近く、この写真1枚でもしっかりと入ってしまいます。
函館を過ぎると噴火湾がある関係でしばらく陸地が見えなくなります。太平洋上を飛行して新千歳便と同じように苫小牧付近から北海道の上空へと入っていきます。
しばらくすると北海道の空の玄関口でもある新千歳空港が見えてきました。新千歳空港には自衛隊の千歳基地も一緒になっているため、滑走路が4本もある超広大な敷地になっています。特徴的な弧を描くターミナルビルも見えています。
新千歳空港あたりから降下をはじめましたが、残念ながらほとんど雲に隠れて地上の景色を確認できず。雲を抜けるとどこかわかりませんが、4月でもしっかり雪景色の山々が広がっていました。
旭川の街を抜けて旭川空港へ
山を抜けて町並みが見えてきました。間もなく旭川空港に着陸となりますが、恐らく旭川の少し北側当たりの町並みかと思われます。進行方向右側座席に乗っていれば旭川駅などの中心部の町並みが見えたのではないかと思います。
天候や風向きによって着陸するルートが変わってくるため、着陸直前どのような景色が見えるのかは完全にお楽しみですね。
旭川の中心部から少し離れた小さい山の斜面に広がっているのが旭川No.1の観光スポットである旭山動物園。旭山の名の通り山にある動物園だということが飛行機から見ると一目瞭然でした。
旭川空港は旭川の中心部から少し離れた場所にあるため、旭川空港が近づくにつれて建物の割合がかなり少なくなり、ひたすらに畑が広がっています。
畑の中を飛行して、少し丘が見えてきたと思ったらそこは旭川空港の滑走路でした。旭川空港は盆地から美瑛の丘に入るちょうど境目の当たりで高台に位置しています。旭川側から進入するか美瑛側から進入するかによって見える景色が変わってくるはずです。
旭川空港はターミナルビル自体の規模はそこまで大きくありませんが、滑走路は2500mを誇り、現在は中型機や小型機メインですが過去には大型機も就航していたほどでした。
ということで以上、羽田空港から旭川空港への搭乗記をお届けしました。
北海道の玄関というと新千歳空港のイメージがかなり強いですが、旭川空港も中型機が用いられるほど高需要な路線でもあります。空からの景色は新千歳便とほぼ同じになりますが、北海道上空に差し掛かってからも少し時間があるのが旭川の特徴かと思います。
またルートや座席の位置によっても異なりますが、旭川市街地の景色や美瑛の丘の景色など観光地に近い空港だからこそ楽しめる景色があるのかと思います。
この記事は2023年4月上旬時点での情報です。
最後までお読みいただきありがとうございました。