こんにちは。
道東網走や世界遺産知床などのオホーツクの玄関口となっている女満別空港。流氷シーズンをはじめとして観光客を集めることから羽田空港からの直行便が設定されています。JALと北海道の翼エアドゥが合計1日5往復を運航しています。時期や便によっては中型機であるB767型機が投入されることもある路線となっています。
今回利用するのはJALのB737型機。国際線機材になります。国際線機材はモニターがあるのに使えなかったり、Wi-Fiが飛んでなかったりと不便なこともありましたが、リニューアルされた機材に当たったため、国内線737にも劣らない快適な空の旅となりました。今回は宿泊と往復飛行機がセットになったパッケージ商品利用のため、女満別羽田線の料金は不明ですが、かなり先の航空券でも1万5千円を超えるため高額な路線となっています。新幹線などの陸路のライバルが存在しない路線なので仕方ないですね。
リニューアルされた国際線機材と太平洋の沿岸を飛ぶ女満別羽田線を紹介していきます。
以下目次です。
それではスタート!!
リニューアルされた国際線737
女満別空港にやってきました。今回利用する機材はJALの国内線では大活躍しているB737型機ですが、国際線で用いられている機材になっています。JALの羽田女満別線では基本的にB737型機による運航となっています。
今回は1日3便ある羽田行のうち昼すぎの時間帯である15時10発に搭乗します。時間としては少し早めな気がしますが、JALとしては1日3便しかないため搭乗待合室はそこそこの混雑を見せていました。
リニューアルされた国際線機材の座席は国内線機材と同じく黒色に統一されました。機内の雰囲気も国内線に近づいたような気がします。需要が回復している今なら実際に国際線に投入されることもあるのかもしれませんね。
国際線機材ならではのシートモニターはそのまま完備されています。ただ国内線でのフライトでは使うことができなくなっており、出発前の安全ビデオを見る専用モニターと化しています。
気になるのはモニターの下の背面テーブルの下のシートポケット。こちらも従来のものと変わって、A350などで利用されているいくつかのポケットが複合したマルチタイプに変化していました。フットレストはそのままですね。
背面テーブルの大きさは国際線仕様ですかね。国内線のフライトでは持て余す大きなサイズになっています。そして写真右側の電源がリニューアルに伴って新設されました。国内線機材では標準装備になりつつあるので、さすがに設置してくれましたね。
北の大地を見ながら進む
機内へと入り着席しました。座席は翼のちょい後ろくらいでギリギリ地上の景色も楽しめそうです。国際線機材は非常口座席以降急に座席番号が40番台に突入します。機内は中途半端な時間の便にしてはそこそこな混雑具合。どうやらツアーの団体さんもいるようでした。
搭乗して座席に着きましたが、なかなか動き出さない飛行機。羽田空港混雑のため出発時間を指定されているとのことで、数分間ですが出発が遅れることになりました。
駐機場を出てから特に止まることもなくそのまま滑走路へと入ってきました。すんなり滑走路に入れるのは地方空港のいいところですが、まさか羽田空港の混雑で駐機場で足止めを食らうとは思いませんでした。さすが羽田空港です。
女満別空港の滑走路を南へ向けて離陸していきます。空港周辺はターミナルビルくらいしか大きな建物がなく、離陸してすぐに広がるのは北海道らしい田園風景。果てしなく続く畑を空から眺めながら北の大地に別れを告げます。
離陸してしばらくすると見えてきたのが屈斜路湖。面積がとにかく大きいカルデラ湖で湖上には島もあるのが見えます。また周辺ではまだ雪が残っているのが見えて、このあたりの標高の高さを示しています。
屈斜路湖を過ぎたあたりで雲の中へと入りましたが、北海道を出る直前の釧路辺りで再び地上がちらっと見え、太平洋上へと抜けていきます。
太平洋上へと入ると地上は完全に雲で覆われて全く景色を楽しめなくなりました。ただ北海道を抜けるとしばらくの間完全に太平洋上の飛行となり、見えても大きな海を眺めるだけになったと思います。
太平洋上を抜けると東北地方の太平洋側、三陸の当たりへと入ってきました。どこを飛んでいるのかイマイチわからなくても、三陸の特徴的な入り組んだリアス海岸を見ればだいたい三陸を飛んでいるということは一目瞭然です。うっすらとですが、そんな海岸の様子をうかがうことができました。
混雑する夕方の羽田へ
東北地方を順調に飛行して平地が見えてくると茨城県上空へと入ります。だんだん降下していることもあって、少しずつ地上の景色を楽しめるようになってきました。春特有の黄砂などでちょっと見えにくいですが、写真中央には首都圏第3の空港である茨城空港とそれに隣接する自衛隊の百里基地が見えます。
写真では写っていないと思いますが、肉眼ではちょうど茨城空港へと着陸をしようとしているスカイマーク機を確認することもできました。
茨城県を過ぎて段々と高度を下げ、千葉のニュータウンを見ながら羽田へと向かっていきます。ちょうど見えているのは成田空港へ向かう線路である成田スカイアクセス線ですかね。スカイライナーがぶっ飛ばせるような線形の良さを上空からも見ることができました。右手先には成田空港の姿もうっすらと確認できます。
どこなのかはっきりとはわかりませんが、千葉県の東京湾沿いに広がる京葉工業地域を眺めながら東京湾上空へと進路を取ります。もうここまでくると羽田空港も目と鼻の先です。
この少し前あたりで、西から羽田空港へと向かってくる飛行機と交差することになります。窓からも西から向かってくる飛行機を確認することができました。
東京湾の上をどんどん高度を下げながら進み、D滑走路へと着陸しました。夕方の羽田空港は次から次へと到着便がやってくるので、強いブレーキをかけて早々に滑走路を離脱、次の到着機へと滑走路を譲ります。
着陸してから駐機場までが長いという羽田あるあるを存分に感じながら第1ターミナルの指定スポットへと移動をしていきます。
しばらく地上走行をして羽田空港の第1ターミナルへと到着となりました。出発時の遅れをそのまま持った状態で、定刻よりも少し遅れての到着となりました。飛行機の需要も回復し復便傾向が続いているため、上空で後れを取り戻すのも難しくなっているようですね。
まだ日没前であるので特に急ぐこともなく降機、羽田空港への空の旅をじっくり楽しんだフライトとなりました。
北海道の中でも道東ということで、道内の景色を楽しめるフライトと期待していたのですが、それが楽しめたのは屈斜路湖まで。釧路湿原や釧路のまちなどを楽しむのは雲に阻まれてしまいました。天気ばかりはどうしようもないので仕方ないですね。
これまで国内線に投入された国際線機材となると少し外れのイメージでした。ただリニューアルを経て、国内線機材と遜色ないサービス内容になったため、座席のゆったり加減が逆に快適に感じるかもしれません。国際線が復便傾向にあるため、国際線機材に気軽に搭乗できる機会もこれから減少するかもしれませんね。
この記事は2023年4月上旬時点での情報です。
最後までお読みいただきありがとうございました。