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【搭乗記】JAL松山伊丹 低高度から四国と関西の景色を楽しむフライト

こんにちは。

今回は松山空港から大阪伊丹空港への搭乗記をお届けします。

愛媛県の県庁所在地である松山から西日本の大都市大阪への移動手段は、今回利用する空路の他にも鉄道、高速バス、フェリーまで様々な選択肢が用意されています。それぞれに料金や快適性、時間などでのメリットがあり、どの選択肢も廃止等なく現在まで続いています。飛行機は速達性でメリットがあり、松山空港から伊丹空港へのフライト時間は約50分、松山伊丹共に街の中心部に近く、飛行機のデメリットになりがちな空港へのアクセスも抜群な路線となっています。

今回利用する便はJAL2302で、松山を9:55に出発し伊丹には10:45に到着するスケジュールとなっています。1時間かからない短いフライトのため、低い高度から四国や関西の景色を楽しむことができます。そんな景色を中心にフライトの様子を紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

サクララウンジもある松山空港

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松山空港の保安検査場を通過した制限エリアへとやってきました。松山空港は四国内では最も規模の大きな空港となっているため、ANAJALどちらも制限エリア内に上級会員向けのラウンジが用意されています。

JALサクララウンジを利用しましたが、ラウンジのサイズはこじんまりとしている印象。東京便をはじめ複数便が被ると少々混雑するかもしれません。愛媛ならではのものとしてポンジュースと山田屋まんじゅうが提供されていました。

 

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今回搭乗していく機材はエンブラエル170型機。伊丹空港を拠点にコミューター路線を運航しているJALグループのジェイエアによる運航となっています。JALは松山伊丹間では1日朝夕の2往復がありますが、ANAはなんと1日9往復。機材は主にプロペラ機ですが、2往復はB737型機のジェット機が設定されています。


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定刻の10分前には搭乗し着席することができました。座席は機体後方の進行方向左側席です。搭乗率は6割程度とかなり少なく、2+2の座席配列の機内ではほとんどのお客さっが2席を1人で使えるといったような状況でした。客層としては平日朝便ということもあってか、ビジネス客が圧倒的大多数を占めていました。

 


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ほぼ定刻に飛行機が動き出し、松山空港の海に飛び出している方の滑走路端まで誘導路を進んでいきます。滑走路端まで向かい、着陸機がやってくるのを待ってから滑走路に入り離陸をしていきます。地方空港ではあまり他機の着陸待ちをすることはあまりないので、珍しい場面に遭遇しました。


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海側から陸側へと向けて飛んでいくと、進行方向左側席からは松山中心部のビルが建ち並んでいる景色を見ながら松山を離れていきます。翼に隠れていてあまりしっかりとは見えませんが、松山城が位置している城山も確認することができます。

 

低高度で飛ぶ四国の空

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松山の中心市街地を横目にどんどんと上昇。松山平野の平地を南側へと飛んでいき、しばらくしたのち旋回して東側へと進路を変えていきます。

松山空港から飛び立ち、そのまま東側へと進めたら効率的ですが、険しい四国山地の山々があるため距離を伸ばして高度を稼いでから東側へと進んでいく必要があります。

 


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四国の4空港の中では最も西に位置している松山空港。伊丹便となると四国を横断するように東へと飛んでいくことになります。更に瀬戸内海は気候的に安定していることが多く、かなり高い確率で空からの景色を楽しむことができます。

この日も天気が非常によく、石鎚山やその向こうに広がる東予エリアの港町もはっきりと確認することができました。そのまま徳島県上空へと入り、剣山などの山々も見えていたと思います。

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ベルトサインの消灯時間は20分ほど。天気が良くフライト時間に比較して長い消灯時間だったように感じますが、ドリンクサービスはなくキャンディのサービスがあるのみでした。

離陸から20分もせずに四国の東端の都市である徳島市上空を通り過ぎていきます。吉野川の河口を中心に多数の川に挟まれたエリアに建物が密集している徳島らしい町並みを空から確認することができました。


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少し遠目ではありますが、徳島県と淡路島を隔てる鳴門海峡、そして両者を結ぶ大鳴門橋の姿も確認できました。さすがに名物である渦潮までは見えませんでしたが、何となく海流が存在しているようにも見えますね。

 

和歌山・奈良を飛んで大阪へ

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淡路島を横目に紀伊水道を飛び越えて和歌山市上空に差し掛かります。既に降下を開始しており紀の川とその南側に広がる和歌山市の中心部をはっきりと確認できます。建物が密集する中で緑が広がる和歌山城もはっきりと見えますね。


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和歌山市から紀伊山地沿い、紀伊山地のほぼ上空を飛びながら北上をしていきます。関西空港や大阪港など、大阪湾を教科書のように俯瞰することができました。そしてこのまま伊丹空港へ向かうと思いきや、いったん奈良の方へと向かっていくことに。

 


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奈良県の地理についてしっかり把握できていないこともあってイマイチどこかはわかりませんが、一度奈良県の上空に入り羽田伊丹線などと同じように生駒山上空から大阪へと再び入っていくことになりそうです。


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生駒山を越えて再び大阪府の上空に入ると眼下には大阪平野の建物が密集した街並みが広がっています。目立つ存在は工場や家々に囲まれた八尾空港。定期便の就航はなく一般人が利用するにはハードルが高い空港の1つとなっています。

 


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あべのハルカス大阪城大阪駅周辺の高層ビル群、新大阪駅とこれでもかと大阪のシンボル的建物が続いていきます。大阪伊丹空港到着便を利用する際はこの景色を楽しむためだけに進行方向左側席を指定する価値があると思います。


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今回は小型機ということもあってか、伊丹空港の短い方の滑走路であるA滑走路への着陸となりました。お隣B滑走路にはこれから離陸を始めようとしている同じくJALの大型機A350型機がいます。少し上空から見れるのもタイミング次第、そして伊丹空港のA滑走路利用だからこその景色ですね。


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ほぼ定刻の10:47に伊丹空港の駐機場へと到着しました。1時間も掛からずに松山から大阪までやってこれる飛行機の速さを感じました。ちなみに乗り継ぎの需要も一定数はあるようで、乗り継ぎ便の搭乗口案内もされていました。

 

ということで以上、松山から伊丹への搭乗記でした。

関西四国間の移動は、高速バスが強い徳島、鉄道が強い高松、航空が強い松山・高知とそれぞれの特徴を活かして結ばれています。四国は島であるにも関わらず、本州と結ばれている橋が3つあることや各県に空港が充実していることから様々な移動手段の選択肢が用意されています。必要なメリットに応じて選択することができるのは良い競争がなされている証拠ですかね。その中でも速達性だけではなく、空から普段見れない景色を楽しめる飛行機を選んでみるのもいいかもしれませんね。

 

この記事は2023年10月中旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。