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【有馬温泉旅行記】お得なきっぷで楽しむ有馬の湯

こんにちは。

今回は兵庫県神戸市の山間に位置する有馬温泉旅行記をお届けします。

群馬の草津温泉、岐阜の下呂温泉と並び日本三名泉に数えられる兵庫の有馬温泉。その歴史は古く戦国武将、とりわけ豊臣秀吉に愛され関西の奥座敷と評されることで有名な温泉地です。山間にあれど住所は大都市の神戸市に含まれ、同じ神戸市内だけではなく広く関西都市圏からアクセスがいい温泉地として人気を集めています。温泉自体の泉質もよく、アクセスも良い温泉地、それだけでも人気が集まりそうですが、温泉以外にも観光スポットが所々にあり、散策にも適した温泉観光地となっています。

今回はそんな有馬温泉をお得なきっぷを使って訪問しましたので、きっぷも観光スポットも温泉も含めて紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

お得なきっぷ「有馬温泉太閤の湯クーポン」

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今回利用するのは有馬温泉太閤の湯クーポンというお得なきっぷ。神戸市営地下鉄の各駅で販売されているもので、神戸市営地下鉄神戸電鉄有馬温泉駅までの1日乗車券と太閤の湯という日帰り入浴施設の入館券、そして有馬温泉で使えるグルメやお土産などの割引券がセットになっているきっぷです。神戸市営地下鉄線内発では2300円で販売されています。

地下鉄の三宮駅から神戸電鉄有馬温泉駅までの往復で1380円かかるため、太閤の湯の入館料を考えると、往復して入館するだけで1800円ほどお得になる計算です。

 

ご覧のように太閤の湯の入館券とクーポンが4つ、そして下に太閤の湯クーポンと書かれてたチケットがセットになっています。下のチケットが列車の切符となっており、自動改札に通すことが出来るようになっています。

この有馬温泉太閤の湯クーポンは神戸市営地下鉄沿線以外にも、阪神や阪急、山陽の各駅から出発するバージョンも販売されています。

 

山の向こう側の温泉地へ

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ここからは有馬温泉太閤の湯クーポンを使って実際に有馬温泉を旅していきます。旅は神戸の中心駅でもある三宮駅からスタート。三宮駅神戸市営地下鉄の改札口にある窓口で今回利用するお得なきっぷを購入し、まずは地下鉄西神山手線に乗車します。


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地下鉄に揺られて2駅、神戸六甲の山を地下で一気に貫き地上に出ると終点の谷上駅に到着します。すでに神戸の街とは六甲の山を挟んだ反対側にやって来ており、鉄道の利便性を感じます。この谷上駅では改札を通る必要なく神戸電鉄へと乗り継ぐことが出来ます。

 

有馬口駅で再び乗り継ぎ、その名の通り有馬温泉の最寄駅である有馬温泉駅へとやって来ました。有馬温泉へのアクセスとしては今回利用した地下鉄と神戸電鉄の乗り継ぎが1つと、三宮駅からバスでやってくることも可能です。路線バスもあれば高速バスもあり、流石は関西の奥座敷と呼ばれる人気温泉地なだけあります。

 

神戸電鉄というと他の関西私鉄よりも馴染みがかなり薄く、今回おそらく初乗車となりました。有馬温泉という強力な観光地を抱えてはいるものの、基本的には神戸と六甲の山の裏側にある住宅地を結ぶ地域輸送に特化しているイメージです。山間を縫うように走る姿は他の鉄道ではあまり見られない車窓を楽しむことが出来そうです。

有馬の温泉街を歩く

有馬温泉駅から太閤の湯へと向かう前に、まずは温泉街を散策していきたいと思います。有馬温泉は山間というか山にある温泉地のため坂が多く、散策にはかなりの運動量が必要です。

有馬温泉駅を出るとすぐに旅館が立ち並び温泉街らしさを際立たせています。

 

有馬温泉駅を出るとすぐに見えるのが太閤橋と名付けられた橋。有馬川にかかる橋で豊臣秀吉有馬温泉を愛していたことからこう名づけられることとなりました。有馬温泉には各地に太閤と名付けられた施設があったり、秀吉ゆかりのスポットがあったりと、豊臣秀吉有馬温泉はかなりの縁があるようです。

 

有馬温泉駅からしばらく歩いた金の湯近くにあるこちらの案内板。〇〇坂と階段の略図がとにかく多いことが一目瞭然ですね。有馬温泉駅から大人気スポットの金の湯までの間も坂道を登って来たので、有馬温泉を観光するにはやはり坂や階段がたくさんあることを覚悟しておく必要がありそうです。

金の湯から階段と坂を登ってやって来たのは有馬山温泉寺。奈良時代に建立されたお寺で、当時衰退していた有馬温泉を再興させるためのシンボルとして建立されたそうです。奈良時代に衰退…!?となるくらいに歴史がある温泉地だということがわかります。

 

温泉寺から再び坂道を上がり次にやって来たのは炭酸泉源。有馬温泉の誇る炭酸泉はここで湧いています。有馬温泉名物の炭酸せんべいはこの炭酸泉源を利用しており、明治時代からの有馬温泉名物となっています。またこの炭酸泉を利用したサイダーも有馬温泉の名物となっています。

 

実はこの炭酸泉実際に飲むこともできるようになっています。明治時代にはこの炭酸泉を利用して、甘味を加えて日本初のサイダーとして販売がされていたそうです。そのまま飲むと美味しいとはいえないということで筆者は遠慮してしまいましたが、せっかく来たなら温泉が作り出す天然のサイダーをぜひご賞味あれ。

金泉と銀泉を楽しむ温泉施設

有馬温泉では温泉を楽しめる場所が旅館から共同浴場まで幅広い選択肢があります。その中でも金の湯と銀の湯は有馬温泉を代表する公共の浴場となっています。その名の通りに金の湯は有馬温泉の金泉を楽しめる施設。有馬温泉駅により近いことや無料で楽しめる足湯もあることから後述する銀の湯よりも人気で混雑しているようです。

 

金の湯から少しだけ歩いて続いては銀の湯へとやってきました。銀の湯は銀泉が楽しめる温泉施設となっています。銀泉はいわゆる炭酸泉が楽しめるので、金と銀どちらも入っておきたいところですよね。平日限定ではありますが、金の湯と銀の湯の2館共通券がタオル付きで販売があります。注意したいのがそれぞれに休館日が設けられていることです。事前にしっかり調べてから訪れる必要がありそうです。

 

そして今回のお得なきっぷでセットになっている太閤の湯では金泉と銀泉を一気に楽しむことができるのです。金の湯銀の湯に比べると入館料は確かに高く感じてしまいますが、1日ゆっくり過ごせるようなスーパー銭湯的な施設だと思えば、そしてお得なきっぷを使えばそこまで高いと感じずに有馬温泉のお湯をどちらも堪能することができます。

 

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有馬温泉駅から距離自体はそこまで離れていませんが、山間の温泉地ということでかなりの急坂を登ってやってくる必要があります。しかしこちらの太閤の湯では有馬温泉駅との間に無料の送迎バスが運行されています。本数は1時間に1~3本ほどなので事前に時刻表をチェックして利用することをお勧めします。

ちなみに筆者は時間が合わなかったので徒歩で有馬温泉駅へと向かいましたが、下りでもかなりの急坂になるのでちょっと恐怖感があります。

 

温泉に関してですがさすがに撮影はできませんのでちょっとだけ書いて紹介していきます。大浴場と露天風呂があり、風呂の種類は10種類近くあります。もちろん金泉と銀泉を楽しむこともできますが、個人的に気になったのは金と銀の混合泉。あまりにいいとこどりをしすぎな気がしますが、太閤の湯ならではのお湯なので絶対に浸かっておきたいです。

 


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1日中楽しめる温泉施設ということで、食事処も用意されています。館内では現金を使用する場面は最後のお会計のみで、リストバンドのバーコードを読み取って食事の注文が可能となっています。レストランもありますが今回はフードコートを利用、ざるそばとたこ飯のセットで温泉で火照った体を冷ましながら昼食を楽しみました。
他にもお休み処などもあり温泉を楽しみながらゆっくりと過ごすことができる施設になっています。

 

ということで以上、有馬温泉旅行記でした。

大人気温泉地の有馬温泉。関西圏以外の人は宿泊地として有馬温泉を選ぶことも多いのかもしれません。もちろん宿泊でも楽しめますが、他の場所で滞在しながら1つの観光スポットとして訪れることもできるのが神戸などの都市圏に近い有馬温泉の特徴です。人が多い都市部の観光に疲れたら山間の温泉地でまったり過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

 

この記事は2023年8月下旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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