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【埼玉旅行記】「秩父市応援 秩父漫遊きっぷ」でお得に日帰り秩父旅

こんにちは。

 

今回はちょっと番外編。シルバーウィークというほど長い連休ではありませんが3連休が2回ある9月の下旬。首都圏に住んでいる方々におすすめな日帰り旅行を紹介します。

向かうのは埼玉県の秩父池袋駅から西武鉄道を利用して1本で向かうことのできる日帰り旅には手ごろな距離にある観光地になっています。時間の都合上、秩父の観光地をじっくりと見て回るほどまでは行きませんでしたが、秩父観光の玄関口となる西武秩父駅周辺でも十分楽しむことができます。

そしてなんといっても日帰り旅の価格。秩父市の支援策もあり、かなりお得に秩父へ向かうことができます。そのきっぷや実際の旅行記を紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

秩父市応援秩父漫遊きっぷについて

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この日帰り旅で利用するのは西武鉄道が発売している秩父市応援秩父漫遊きっぷ」というもの。

きっぷの内容としては、

西武鉄道沿線各駅から西武秩父駅までの往復乗車券

高麗駅から西武秩父駅間は2日間乗り降り自由

③漫遊得クーポン(下記のいずれかとして使用可能)

 ・西武秩父駅前温泉祭の湯 温泉エリアの入館券/食事券/買い物券

 ・秩父エリアバスフリーパス2日間

 ・西武秩父駅から三峰神社までの片道バス乗車券

 ・レンタカー割引

④きっぷの提示によって協賛施設等での割引

 これらがセットになっています。

料金としては、西武池袋駅からだとなんと1590円。往復だけでもほぼ元が取れる仕様になっています。実際にどれだけお得になっているのかは後にまとめています。

購入は西武鉄道の窓口や券売機で購入することができます。

 

旅行記)西武特急Laviewで秩父

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それではここからは旅行記で紹介していきます。

旅の始まりは西武池袋線池袋駅です。西武秩父までは特急を利用して向かいます。

漫遊きっぷは乗車券部分としての利用になるので、特急を使う際は別に料金を追加して特急券を購入する必要があります。

池袋から西武秩父までは710円。池袋からだと80分ほど乗り換えなしで秩父へと向かうことができます。普通列車利用の場合だとだいたい100分、途中の飯能駅で乗り換えが必要になります。

 

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西武池袋線で走っている特急はLaviewという特急列車で、列車としてはかなり特殊な見た目になっています。まず列車の先頭部分が丸くなっていること。

そして横に来るとわかりますが、窓がとにかくでかいです。車内の座席がほぼ見えている状態、膝のあたりからダイナミックな車窓を堪能することができます。

 

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Laviewは2019年にデビューした比較的新しい列車で、車内もかなり綺麗な状態。

座席の形は角がない丸っこい形をしており身体を包み込んでくれるような快適さがあります。

車内設備も整っており、時間が短いながらも各座席に電源があり、WI-FIも飛んでいます。

 

旅行記)まずは秩父神社を参拝

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池袋から80分ほどで西武秩父駅に到着しました。特急列車は停車駅も少なく快適な旅の始まりになりました。ただ、途中の飯能駅スイッチバックがあり後ろ向きでの運転になります。飯能駅から先は完全に山間部へと入っていくので乗り物酔いがひどい人は注意が必要になるかもしれません。

 

西武線西武秩父駅が終着駅になっていますが、その先長瀞方面や三峰口方面へと連絡する秩父鉄道も走っています。

西武線秩父鉄道の線路自体はつながっているのですが、西武秩父駅から秩父鉄道に乗車することはできません。線路は駅のすぐ横を走っているのに駅がないんです。

秩父鉄道に乗車するには西武秩父駅から5分ほど歩いて御花畑駅へと向かう必要があり、少し不便です。


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西武秩父駅から秩父鉄道御花畑駅を超えて徒歩15分ほど、最初の目的地である秩父神社へとやってきました。

秩父神社の前には参道が続いており、西武秩父駅御花畑駅からやってくる場合には参道のお店も楽しみながら向かってくることができます。参道には埼玉名物芋スイーツのお店や秩父名物のそば、みそポテト、わらじカツ等のご当地グルメを楽しめるお店が軒を連ねていました。

 

ここ秩父神社三峰神社宝登山神社と合わせて秩父三社の1つに数えられています。

創建は2000年も前とされており、現在の本殿は徳川家康によって再建されたものだそうです。訪問したタイミングはちょうど本殿の改修中。残念ながらその姿を拝むことはできませんでした。

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いくつかある秩父神社の見どころのうち注目していただきたいのがこちら。

日光東照宮で有名な三猿。三猿というと見ざる・聞かざる・言わざるだと思いますが、ここ秩父神社にいる三猿はすべて逆なんです。

がっつり見てますし、耳を澄ませてますし、思いっきり話してます。この三猿をお元気三猿と呼び、秩父神社では愛されている存在になっているようです。

 

旅行記)アニメツーリズムと秩父夜祭

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秩父神社を参拝したあとはぶらぶらと街歩き。秩父のまちは荒川が作り出した河岸段丘に位置しており、市街地にもかなりの急坂があります。徒歩や自転車で街を巡るときは少し注意が必要かもしれません。

こちらはほっとすぽっと秩父館。明治時代に建てられた歴史ある建物を利用して、館内では秩父の特産品の販売、喫茶、秩父が舞台になっているアニメ3作品に関する展示もなされています。秩父は最近流行りの聖地巡礼の先駆者でもあり、かなり力を入れてプロモーションを仕掛けています。


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少しだけ歩いてやってきたのは秩父鉄道秩父駅です。

秩父鉄道自体は1時間に2~3本とそこまで多くの本数があるわけではありませんが、かなり大きな駅ビルになっています。中には商工会議所や貸事務所などがあるほか、

じばさん商店という名の秩父周辺の名産物を販売しているお土産屋さんもありました。

駐車場も設けられており、列車利用者以外にもかなりの利用者がいる賑わっている空間でした。

 

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続いてやってきたのは秩父まつり会館。

秩父神社例大祭である秩父夜祭の世界を体感することのできる施設です。

館内には秩父のお祭りを3Dで見ることが出来る映像シアターや秩父夜祭で曳きまわされる山車の展示、秩父の祭りに関する解説・展示などがあり、時期を問わずどっぷりと秩父の祭りに浸ることが出来るようになっています。


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こちらが実際に秩父夜祭で用いられる山車を再現したものになります。

12月の秩父夜祭本番に向けて一から組み立てるようで、通年でどこかに保存されているというわけではないそうです。

秩父夜祭は京都祇園祭岐阜県高山祭と並ぶ日本三大曳山祭に数えられるほどの規模を誇っています。まつり会館でじっくり夜祭について見ていると、12月の夜祭本番の際にも訪れたくなっちゃいます。

 

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まつり会館を後にしてやってきたのは秩父市役所(写真右)と秩父市歴史文化伝承館(写真左側)。

秩父市歴史文化伝承館は博物館のようなものをイメージしていたのですが、市民ホール的な役割を果たしているようで、市民の方々の展示会や講座のようなものが開催できるスペースがいくつもあるといった感じでした。

 

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それでも観光客向けの展示もいくつかあり、秩父河岸段丘をはじめとした自然の地形の解説や、写真のようなアニメツーリズム関連の展示がありました。

また秩父市の観光課の窓口もあり、観光パンフレットも多数置かれていました。

 

旅行記)駅前の温泉でゆったりと

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時間は短いですが、歩いて回れる範囲で秩父を観光し、西武秩父駅へと戻ってまいりました。

西武秩父駅の駅前には、駅前温泉祭の湯という温泉施設があります。温泉だけではなく、秩父名物が味わえるフードコートに、名産品を多数扱っているお土産屋さんまである複合施設です。一挙に秩父を堪能することが出来るので、秩父観光では訪れておきたい場所です。


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今回は秩父漫遊きっぷについていた漫遊クーポンを利用して祭の湯に入ってきました。

館内はかなり広く、屋内の大浴場から露天風呂もいくつか種類があり長い時間楽しめるようになっています。もちろん天然温泉もあり、露天風呂からは秩父の象徴でもある武甲山ビューを楽しむことができます。



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湯上りにはフードコートにて秩父名物を頂きます。手前は秩父ソウルフードみそポテト」。じゃがいもの天ぷらに甘めの味噌たれをつけて食べるおやつ感覚のホットスナックです。当たり前のようにおいしかったですね。

奥にはジェラート秩父名物を用いたものから秩父で収穫されたフルーツを使ったフレーバーまでかなりの充実度で、悩んでしまいました。

今回は時間も時間だったのでかるくおやつとして名物を頂きましたが、他にもそばやわらじカツ丼、ホルモン焼肉などがっつり食事することも可能なので、ぜひ。

 

旅行記)帰りは普通列車

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日も陰ってきましたので、秩父観光はこれにておしまい。池袋へと戻ります。

西武秩父駅は特急用ホームと普通列車用のホームに分かれており、普通列車のホームからは秩父のシンボル武甲山を望むことができます。手前には出発していく池袋行の特急列車です。16時台の発車ということで車内はかなり混雑しているようでした。


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特急の後に発車する飯能行きの普通列車に乗って秩父を去ります。飯能までの区間は4両編成のローカル線の雰囲気を味わうことができます。車内の座席もボックス席が連なっており、旅行気分をがっつりと味わうことができます。

列車は飯能に近づくにつれて混雑を見せるようになり、飯能到着時には立っているお客さんも出ているほどの混雑になりました。やはり特急の方が快適ではありますね。


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西武秩父発の普通列車は基本的に飯能行。池袋方面へは飯能で乗り換える必要があります。日も暮れてきてラッシュ時ということもあり、飯能始発の特急むさし号に乗車することにしました。

池袋に到着する頃には完全に夜になっており、すれ違う列車は帰宅ラッシュで大混雑。

池袋到着時は完全にラッシュ真っ只中だったので、これにて旅行記はおしまいです。

それではこのきっぷでいくら得をしたのか計算していきましょう。

 

お得なきっぷの真骨頂)どれだけ得したのか

それではどこまで安い価格で旅を楽しむことが出来たのかを計算していきたいと思います。

 

本来かかるはずだった金額は、以下の合計で2,792円です。

池袋~西武秩父間往復 1,572円

西武秩父駅前温泉祭の湯 温泉入館+タオルセット 1,220円

 

実際に支払った金額は、以下の合計で1,690円でした。

秩父市応援 秩父漫遊きっぷ 1,590円

西武秩父駅前温泉祭の湯レンタルタオル(漫遊得クーポン割引) 100円

 

したがってなんと1,102円もお得に日帰り旅を楽しむことができました!!

 

この秩父市応援 秩父漫遊きっぷは期間も決まっており、また補助金の上限に達すれば期間を待たずして終了してしまうこともあるそうです。

だんだんと涼しくなってくる秋の日帰り旅に秩父を検討してみてはどうでしょうか。

まだまだ見どころたくさんありますので、十分に楽しむことが出来る観光地だと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。