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【搭乗記】JAL秋田新千歳 10月末で丘珠へ移管!もう乗れなくなる新千歳へのフライト

こんにちは。

今回は秋田空港から新千歳空港への搭乗記をお届けします。

東北地方の秋田から北海道というと距離的には近い印象がありますが、新幹線でも盛岡での乗り継ぎが必要になるのに行けるのは函館までと、札幌やその先の道内各地へは陸路だと時間がかかりすぎてしまうのが実情となっています。そこで秋田新千歳間には空路が開設されており、JALANA合わせて1日4便が運航されています。

そんな秋田新千歳便ですが、2023年11月より北海道側の空港が新千歳からより札幌中心部に近い丘珠空港へと変更となります。それに合わせて機材もジェイエアの運航するジェット機E170から北海道エアシステムの運航するプロペラ機ATR42へと小型化されることに。ANAは従来通り秋田新千歳線で変わりませんが、元から機材がプロペラ機ということもあって間も無く秋田北海道間のフライトからジェット機が姿を消すこととなります。

搭乗時は知りませんでしたが、まもなく無くなる秋田新千歳便の搭乗記をお届けしていきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

秋田空港から波乱の幕開け

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この旅行の様子はそのうちお届けするとして、やって来たのは秋田空港。愛称が付く空港が多い中、愛称なしのままで貫いている秋田空港。今回搭乗する新千歳便の他にも、羽田、伊丹、中部と主要大都市への空路が設けられています。

 

秋田空港はカードラウンジが保安検査場の外にあるため、出発の30分前には制限エリア内へとやって来たのですが…出発10分前になっても搭乗が始まらず。ちょうどこの日は北海道の道央を中心に記録的な大雨が観測された日で、新千歳空港も地上業務が全てストップしてしまったため、出発しても新千歳に降りれないという状況になってしまいました。

したがって新千歳に降りられる可能性があがってからの出発ということで、2.3回出発時間が遅延になり最終的にはご覧の通り1時間50分遅れでの出発時刻となりました。


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搭乗するのはJAL2822便。定刻で行けば、秋田11:30発で新千歳空港12:30着となっていました。主に地方間を小型ジェット機で運航しているJALグループのジェイエアの機体と乗務員による運航となっています。

制限エリア内で空腹と戦いながら待つこと1時間40分。12時50分頃になってやっと搭乗が始まりました。


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やっと座席に着くことができました。今回は進行方向左側、主翼のすぐ後ろくらいの座席を指定しました。

機内ですが搭乗率は見た感じ9割くらいと空席が見当たらない程に混雑をしていました。利用者層はビジネス客に観光客、あとはコンペ帰りか何かの小さな団体さんが搭乗していました。


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定刻より1時間半遅れて飛行機が動き出しました。本来なら会うはずのなかった東京便が先に離陸していきます。先に飛んでいった東京便は今回搭乗している新千歳便にスポットを塞がれていたため、搭乗口を変更して飛んで行きました。地方空港だとスポットには制約があるので遅れが出ると調整するのが大変そうです。


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13時を過ぎてやっと秋田空港を離陸します。秋田空港は東西に伸びる2500mの滑走路を持っており、繁忙期にはB777などの大型機がやってくることもあったようです。

基本的には風向きによって滑走路の使用する向きが変わっていきます。今回は西方向へと向かって離陸をしていきました。

 

悪天候の雲間のフライト

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離陸後すぐに右旋回をして進路を北へと変えていきます。秋田空港の位置としては秋田市の南側、秋田市の中心部からは南東方向へおよそ20km離れた丘の上に位置しています。騒音の影響もあまり大きくはなさそうな場所なので、おそらくその便の行き先にあった方面に旋回をしていく形になると思います。


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進路を北に取りながら上昇を続けていきます。進行方向左側の窓から見えるのは秋田市街地の様子。主翼に遮られてはっきりとは見えないかもしれませんが、秋田駅を中心にして広がる街の様子がわかります。

県庁所在地だけあって建物が密集しているのも、意外と海から距離があるのも空から見るからこそ分かることもあります。


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秋田市中心部を過ぎ、高度をあげながらも北上を続け次に見えてくるのは八郎潟、そして男鹿半島なんですが…この辺りからだんだんと雲の割合が増えていき、八郎潟男鹿半島を完全に確認することはできませんでした。


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八郎潟を過ぎると完全に雲の中のフライト。秋田新千歳便は飛行距離が短く、時刻表上でも1時間のフライト。そこまで高高度まで行くわけでないため、青空を見ることもありませんでした。機内でのドリンクサービスも特にはありませんでした。

 

雨上がりの新千歳へ

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雲の中の飛行を続けること20分ほど、やっと雲を抜けるとそこにはすでに北の大地の姿を見ることができました。機内Wi-Fiがなかったため現在地情報を確認できず、また雲に遮られ地上の景色も見ることができなかったのでどこを飛んでいるのか全く不明な状態。そんな中で急に地上が見えてくるとどこか異国の地に来たような不思議な感覚が生まれます。


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いきなりこの景色が現れて、どこに来たのか…といった感覚ですが、さすがにここまで畑が続いているのは北の大地北海道で確定でしょう。北海道新千歳行きで降下して見えてきた地上なんだから北海道以外なわけないですよね。

左にぐるっと旋回中左斜め前側には、畑や森林とは異なる新千歳空港の姿も確認することができるようになっていました。


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飛行機に乗り込んで1時間、定刻より遅れること1時間15分、午後1:45に新千歳空港のターミナルより奥側のB滑走路に着陸しました。

新千歳空港ではA・Bの2本の3000mの滑走路があり、基本的にはターミナルに近いAが離陸用、奥のBが着陸用といった形で運用がなされています。それでもひっきりなしに飛行機が飛んでいるのが北の玄関口の姿です。


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秋田出発時、新千歳空港周辺大雨との情報で出発が遅れましたが、さすがに到着時雨は止んでいました。まだ雲がかかっており怪しい雲行きではありますが、折り返すことなく到着することができました。

大雨で地上作業がストップしていたことから地上に飛行機が滞留していたりするかなと思いましたが、特に混乱は見当たりませんでした。


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定刻より1時間半近く遅れて新千歳空港に到着となりました。小型機のため端の方のスポットに止まるかと思いきやまさかのど真ん中。JALA350ANAB777に挟まれる形となりました。やはり並ぶと大型機の大きさに圧倒されます。

ちなみに新千歳空港の混乱ですが、空港内はとてつもなく大変な状況。到着便遅れや欠航が相次ぎ空港内に人が滞留。追い打ちをかけるようにJRの運休によって到着した人が空港から離れられないという、ひたすらに人が増えていく空港となっていました。

 

ということで以上、秋田新千歳間の搭乗記をお届けしました。

まずフライト自体ですが、残念ながら雲が多いフライトとなり地上の景色を楽しむことはできませんでした。ルートがわからないためなんとも言えませんが、おそらく白神山地津軽海峡などの景色を晴れていれば楽しめるはずです。

そして新千歳から丘珠に空港が変わることについて。機材がより小型化するのは財政面では助かるはず。ただお客さんからすると毎度混雑してる区間になるかもしれませんね。今回新千歳での大雨によって大幅に遅れが生じ、新千歳から札幌へのアクセスも距離が離れていることから寸断状態となっていました。丘珠に変わるメリットとしては、札幌中心部に近く、地下鉄やバスといった大雨大雪等には比較的強いアクセス手段となります。このような混乱に巻き込まれることは減少するかもしれませんね。

 

この記事は2023年9月中旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。