がーわのたびレポ

日本各地の移動手段や観光地、宿泊施設をじっくりと紹介!

【西鉄バス乗車記】路線バスが高速を走る!?西鉄バスで博多駅から福岡タワーへ

こんにちは。

今回は福岡を走る西鉄バスの乗車記をお届けします。

福岡を中心に九州各地を走り回っている西鉄バス保有台数が多い事や、路線網がきめ細やかなこと、更には災害にまで強いという日本最強のバス会社として有名です。そんな西鉄バスは日本最強の名にふさわしく、福岡の高速道路を走る路線バスが存在しています。高速道路を走るとなると長距離を走る高速バスや空港アクセスのリムジンバスをイメージますが、福岡の高速を走るのはれっきとした路線バス。始発から終着まで短距離かつ停留所も多い路線バスです。

今回は福岡の玄関口でもある博多駅から観光地も多く集まるシーサイドももちエリアへと高速を走る路線バスを利用して向かいます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

博多駅前の博多バスターミナル

九州の玄関口博多駅のすぐ横に位置しているのが博多バスターミナル。福岡市内を網羅している路線バスだけではなく各都市を結ぶ高速バスも発着するバスターミナルとなっています。

博多駅とは建物自体は別になっていますが、地下通路などを用いることによって新幹線や在来線、地下鉄の改札口から雨に濡れることなくバスターミナルへと向かうことが可能になっています。

 

f:id:gawa67tabimaru:20231011102331j:image博多バスターミナルはバスターミナルと名前は付きつつも地下1階、地上9階の商業施設となっています。フロアガイドを見てもらうとわかる通り、バスターミナルの機能は1から3階までにとどまっており、地下1階には飲食店に薬局スーパーがあり、4階以上は全国的に名の知れたお店やゲームセンター、博多の味を楽しめるレストランなどが軒を連ねています。バスに乗る以外でも訪れる機会がある建物になっているはずです。

 

博多バスターミナルのバスターミナルの部分を紹介していきます。1階にあるのは市内バス乗り場。14番乗り場まで表記されていますが、そのうち7~10の4つの乗り場は降車場専用となっています。それでも各乗り場にやってくるバスの行先は画像を拡大しなければならないほどに細かい文字でたくさんの行先が書かれている状態です。

これを見るだけでも博多の、福岡の路線バス網がいかに張り巡らされているかがわかると思います。

 

2階は主に高速バスの降車場として利用されており、3階は高速バス乗り場となっています。行先には九州各都市の名前と本州方面の夜行バスもこちらを発着します。高速バス乗り場については、博多駅の近くに異なる高速バス乗り場もあり、乗車時には注意が必要です。

高速バスも行先自体はそこまで多いようには見えませんが、熊本や長崎線など運行頻度がかなり高い路線もあり、乗り場自体は多くの人で賑わっている印象でした。

 

それでは今回のお目当てのバスが出発する6番のりばへとやってきました。行き先よりも西公園ランプ経由が強調されており、すでに路線バスなのにランプ?というような疑問が浮かぶ乗り場案内となっています。行き先に関しては観光地としても有名なpaypayドームや福岡タワーなど観光客が利用しそうな行き先が並ぶようになっています。

写真には映っていませんが、こちらの横にはモニターも設置されていて、こちらの乗り場から出発するバスの時間案内もされています。

 

バスがやってくる駐車場とは自動ドアで仕切られており、暑さ寒さは関係なくバス待ちができるようになっています。その自動ドアの上部にはこの乗り場から出発するバスの停車する停留所を網羅した路線図が掲示されています。観光客に馴染みあるバス停もありつつ、地元客が利用しそうな団地などのバス停もありますが、注目すべきは写真右の端の点線部分…

点線部分を拡大したものがこちら。あまりにもはっきりと「都市高速」の文字が書かれています。そして都市高速の点線の両側には呉服町ランプと西公園ランプと書かれており、この2つのランプの区間を都市高速を経由しているということになります。乗り場案内のところにあった西公園ランプとは、都市高速を降りるランプのことが書かれていたんですね。

この6番のりばを出発する路線バスは全て都市高速を経由するバスとなっています。一部例外が高速道路を通るというわけではなく、日常的にかなりの頻度で高速道路を走っている路線バスが存在するということになります。さすが路線バス大国の福岡です。

 

高速道路を走るという事実は路線図で認識できますが、果たしてやってくるバスは本当に路線バスなのか?と気になる所だと思います。
乗車時は建物内ということもあって撮影が上手くできなかったので、降車時の写真になりますがちゃんと西鉄バスの路線バスタイプの車両がやってきます。

今回乗車したのは通常運行の路線バスのためこのタイプの車両でしたが、paypayドーム行きの臨時直行バスだと高速バスタイプの車両が用いられることがあるようです。

 

博多バスターミナルを出発

それではここからは乗車記をお届けしていきます。博多バスターミナル出発時の乗車率は5割程度でまだ空席がちらほらとあるほどでした。客層としては地元と思しき方がほとんどで、筆者のような観光客はほとんどいなかったと思います。

博多バスターミナルを出ると目の前にはどでかい博多駅の駅ビルが広がります。たくさんの西鉄バスを横目にしながら、博多駅から大博通りを進んでいきます。

 

博多バスターミナルを出発をするといくつかのバス停に停車をしていきます。博多バスターミナルからの距離が近いことや並行して地下鉄空港線が通っていることから、この辺りで降車するお客さんはほとんどいませんでした。

博多バスターミナルからずっとまっすぐ走って来ましたが、呉服町バス停を通り過ぎると初めて右折をしていきます。

 

呉服町バス停をすぎて大博通り昭和通りの交差点を右折するとすぐに都市高速の呉服町ランプが見えてきます。ここからいよいよ高速道路である福岡都市高速へと入っていきます。

福岡都市高速は福岡市をぐるっと一周している環状線をはじめ、いくつかの路線をもち福岡中心部の高速道路網を作り上げるとともに、九州自動車道西九州自動車道をつなげる役割も果たしています。

 

ビル街を横目に都市高速を進む

呉服町ランプから都市高速に入ると、都心部を走る高速らしく川沿いを高架道路で進んでいきます。ここだけ切り取るとまるで首都高速のようですが、確か大阪都市部でも阪神高速が川の上を走っていたような気がするので、どこの都市も高速は川の上なのかもしれません。

福岡都市圏とはいえ自動車社会の九州だからか混雑しており、高速らしい走りで快調に飛ばすとはいきませんでした。

 

都市高速環状線に入ってすぐ千鳥橋ジャンクションを通過します。ここでは環状線香椎線が分岐合流をしているようです。ここから分かれる香椎線を進んでいくと九州自動車道の福岡インターへと向かうこともできます。車窓を見ていると、時々というか割と高頻度で路線バスが高速を走っていく姿も見ることができます。

 

都市高速環状線は福岡都市部の海側、福岡港が広がるエリアを突っ切ってシーサイドももちエリアへと進んでいきます。港を跨ぐように高速が伸びていることから、下に船を通すことができるようにかなり高い橋になっています。したがって港側から福岡市街地の建物を車窓に眺めることができます。空港が近いことから背の低いビルが密集している福岡ならではの車窓を楽しむことができました。

 

天神北ランプを挟んで再び博多港を跨ぐような橋を渡ります。こちらは荒津大橋という名前が付いており、完全に都市高速専用の橋となっています。この荒津大橋を超えると高速を降りる西公園ランプが見えてくるようになります。写真中央に見えている森、というか山が西公園と呼ばれる公園で、そのすぐ横に西公園ランプがあります。
高速を走行している間ですが、特にシートベルトがあるわけではありませんので、特別なことをする必要はありません。ただ今から高速道路を走行します、つかまっててくださいとアナウンスが入っていたと思います。

 

一気にシーサイドももち地区へ

西公園ランプで高速を降りるとよかトピア通りと呼ばれる道を進んでいきます。高速を降りた瞬間再び停留所のアナウンスが入り、路線バスらしい走りになっていきます。やはりこのあたりから徐々に乗客が降り始める形になりました。

特にpaypayドームの程近く、九州医療センターバス停では大多数の乗客が降りていきました。だからといってガラガラになったわけではなく、乗車してくるお客さんもおり、やはりバスの需要の高さを感じさせられました。

 

paypayドームが見えなくなると今回の目的地福岡タワー南口バス停に到着しました。このあたりには福岡タワーやシーサイドももち海浜公園福岡市博物館などの観光地や福岡のテレビ局をはじめとしたオフィスもそして背の高いマンションも多くあるかなり賑わいのあるエリアとなっています。それにしては地下鉄駅も少し離れているため、バスの需要も高いエリアとなっています。反対側の博多バスターミナル方面のバス停にはかなり多くの乗客が待っているようでした。

ということで以上、高速道路を走る西鉄バスの乗車記でした。

さすが路線バス、というか西鉄バスの街福岡、路線バスタイプの車両で思いっきり高速道路を走ることができました。しかしよく考えると妥当な高速の使い方がされているのも事実です。

今回の目的地であった福岡タワー周辺は前述の通り地下鉄駅からはかなり距離があり、バスでのアクセスが一番利便性が高いものとなっています。しかし地下鉄で行けるレベルに博多駅からは距離があり、もし一般道で行くとなるともう一つの繁華街天神エリアを通ってこなければならず、所要時間がどうしても増えてしまいます。そこで高速を利用して天神エリアをスキップ、天神エリアは別系統のバスを用意することで全体的な本数を増やして利便性を向上させるという一石二鳥な戦略を取っていると思われます。

高速を駆使してバスの路線網を充実させる、西鉄バスが日本最強のバスと呼ばれる所以がはっきりとわかるような乗車体験となりました。

 

この記事は2023年6月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

watabimaruga.hatenablog.com