こんにちは。
今回は搭乗記をお届けします。
北海道はでっかいどうなんて言葉が最近また流行っています(?)が、ほんとに大きい北海道。最大の都市札幌と観光都市函館を一回の訪問で周るという方も多いと思います。
そんな時に北海道の広さがネックになりますよね。札幌函館間は特急列車で約4時間。4時間移動はさすがに長すぎますよね。北海道新幹線の開通が待たれる中、飛行機という選択肢もあるんです。
今回はそんな札幌新千歳空港と函館空港を結ぶ飛行機の搭乗記をお届けしたいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
北海道の玄関口新千歳空港
やってきました新千歳空港。北海道にやってくる旅行者のほとんどが一番最初に降り立つ場所ではないでしょうか。
そんな新千歳空港は北海道の玄関口であるとともに、道内への航空路線も充実しているんです。今回利用するのは函館線ですが、その他にも釧路、女満別、稚内、中標津と道内でも陸路だとかなり時間のかかる場所へと航路が出ています。
新千歳空港は空港内で北海道を楽しみ尽くすことが出来る空港としても有名です。
同じく道内の函館へと飛びはしますが、約250キロ離れているので名物も変わってくるもの。
なので白樺山荘のラーメンときのとやのソフトクリームを十分に堪能してしまいました。ちなみになんですが、きのとやのソフトは新千歳空港のソフトクリーム総選挙で1位を獲得したことのある人気商品です。
新千歳空港ならではのグルメを堪能したのち、保安検査場を通過して搭乗口へとやってきました。
今回利用するのは2番搭乗口。新千歳から出発するのにこれまで羽田線しか乗ったことがなかったので、ここまで端っこに来るのは初めて。周囲はLCCの搭乗口になっていました。
搭乗する予定の飛行機がやってきました。
函館へのフライトは需要や距離の問題もあり、プロペラ機が用いられています。やはり札幌函館間の移動は列車が基本になってくるんですかね。
ただプロペラ機というと基本的にはオープンスポットでバス搭乗になりがちですが、ボーディングブリッジを利用することができます。
利用するのはプロペラ機
それでは機内へと入っていきます。
プロペラ機はかなり低いところに客室があるので、ボーディングブリッジはかなりの角度が付いています。
なんとこの便の搭乗客は8人ほど。事前改札も優先搭乗も特に対象者がおらず、すべてのお客様のタイミングで一気に搭乗という形になりました。
今回利用する機材はプロペラ機であるボンバルディアDHC8-Q400型機。(この写真は以前福岡空港で撮影したものです)
ボンQという愛称がある機体で、ANAで運航されている唯一のプロペラ機となります。
基本的には短距離路線をメインに、日本各地様々な場所で活躍している機体です。
機内へと入ってきました。プロペラ機ですので、機内はそこまで広いわけではなく、座席は2列+2列の座席配置になっています。
足元の広さは、他の飛行機と比較してそこまで狭いということはなく快適に過ごすことが出来そうです。基本的には道内路線はそこまで長いフライトではないので十分かと思います。
座席は進行方向右側のプロペラの真横。
少し景色は遮られてしまいますが、プロペラの動く様子がよく見える座席です。
今回利用するプロペラ機は翼が機体の上側についており、翼によって地上の景色が完全に遮られるような座席は存在しません。またプロペラ機は短距離路線に用いられがちなので、低高度を飛行することも景色がよく見える一因になっています。
プロペラ機ということでかなり小回りが利く仕様になっています。
普通の飛行機なら自ら後退することは不可能なので、スポットを離れる際に車に押してもらって出発という形になります。
しかし小回りが利くプロペラ機は少しだけ車に押してもらい後退、そこからはぐるっと回転し自らの力で誘導路へと出ていきます。
プロペラ機は他の飛行機よりも客室部分が地上に近い場所になっています。
したがって空港内を滑走路に向けて走行している最中も、普段とは少し違った視点から空港内を見ることができます。
普段は小さい小さい言っているB737型機も大きく見える気がします。
低高度から眺める北海道
誘導路をしばらく走行しターミナルビルからは最も離れた滑走路の南端01Lから北方向へ向けて離陸をします。
新千歳空港には滑走路が2本並んでおり、それぞれ離陸用と着陸用とで分けられて運用されているのが普通です。2本並んでいるうちのターミナルビルに近い側から離陸をしていきます。
飛び立つとすぐに北海道らしい広大な原野が広がるのが見えてきました。
新千歳空港周辺にもまだまだ未開の地があり、北海道の広さを再認識させられます。
新千歳空港から北へと向けて飛び立つと、すぐに大きく旋回。目的地函館がある南西の方向へと機首を向けて進んでいきます。
窓から下を見えると、出発したばかりの新千歳空港の全景を見ることができました。
新千歳空港は北海道の玄関口であるだけではなく、自衛隊の千歳基地も併設されており、すべてを含めると滑走路が4本もあり、かなりの広さを誇ります。空から見るとその広さがよくわかりますね。
新千歳空港上空を離れてしばらくすると、苫小牧上空に差し掛かりました。
苫小牧から室蘭にかけて太平洋に面する沿岸は一直線になっており空から見てもはっきりとその長さを感じることができます。
特急北斗に乗っていても、苫小牧から東室蘭の間はひたすらまっすぐに突っ走ると思いますが、飛行機はあっという間にその直線区間を抜けてしまいます。
少し海側へと抜けながらも、白鳥大橋が夕日に映える室蘭の街を確認することができました。
特急北斗であれば、噴火湾沿いにここから洞爺や長万部へと迂回して走る必要がありますが、空には関係ありません。噴火湾を飛び越えて一気に函館方面へと進んでいきます。
飛行時間のかなり短い路線ですが、乗客が少ないこともあってかドリンクサービスがありました。
ただ通常ワゴンでドリンクを持ってきてその場で入れてもらえるというサービスではなく、先にメニューを聞きに来て後から持ってくるという提供方法でした。
北海道エアシステムによる丘珠函館路線ではドリンクの提供はなかったので、もしかしたら珍しい機会だったのかもしれません。
夕焼けの函館に到着
駒ケ岳をかすめ、山を越えて一気に函館を目指します。
今回かなり面白いルートを通っていることになるのですが、飛行機の飛んでいるルートが分かるフライトレーダーのアプリにはなぜか反映されていない当機。
イマイチどこを飛んでいるのかわからないドキドキ感を抱えたまま、函館を目指します。
見覚えのあるタワーと星型の五稜郭が目に入ってくると函館上空に差し掛かります。
というかこの路線で、この景色が見えているということは函館空港上空をすでに通過している形になっているんですよね。不思議な飛び方をしているようです。
五稜郭が見えなくなると函館の街を後にして、一度津軽海峡城へと出ます。
時刻はちょうど夕暮れ。函館山とそこに続く函館の街が夕日によってシルエット状になるこの景色、なかなか見れる景色ではないと思います。
津軽海峡上でぐるっと旋回。進路を東側へ取ると右手には青森県は下北半島の姿を確認することができました。
函館と下北半島の先端にあるマグロの町大間は、函館との結びつきも強く、函館からフェリーで約90分ほどの距離に位置しています。函館旅行にくっつけてみるのもいいかもしれませんね。
津軽海峡上でぐるっと回って、函館空港に東側から進入していきます。
今回は風向きの関係からかかなり特殊なルートを通っていたみたいです。
ということで函館空港に到着。
時刻表にして35分の空の旅でした。札幌から新千歳空港までの距離、函館空港から函館駅までの距離を考えても、特急北斗で向かうよりも圧倒的に早い時間で札幌函館間を移動することができました。
最後に今回の飛行ルート。ざっとですがこんな感じになると思います。
鉄道やバス、自動車といった陸路では叶わない、直線距離で結ぶことが出来るのが飛行機の強み。
ささっと道内の都市間を移動したい方は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに料金なのですが、日にちがある程度前から購入することができれば1万円を切る値段でも購入できます。
また、25歳以下のスマートU25を利用すると、当日でも6000円を切り高速バス並みの値段で移動することが可能です。
札幌とセットで旅行することの多い函館。
移動時間に悩んでいるのであれば検討してみてもいいのでは。
最後までお読みいただきありがとうございました。