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【富山旅行記】路面電車で巡る富山港と富山城 高山富山癒し旅⑤

こんにちは。

今回は富山の旅行記をお届けします。

2021年の西日本周遊旅で訪れた富山県富山市富山湾の誇る海の幸と立山連峰を望む景色がとにかく素晴らしい富山。観光にはぴったりの街です。再訪が叶った今回の富山滞在は富山をくまなく走っている路面電車を利用して、歴史の名所を主にもちろん景色も楽しめるようなスポットを巡っていきます。

2度目の富山観光とはなりますが、まだまだある観光スポットを紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

富山駅前の新施設

特急ひだに乗車して到着した富山駅は2015年の北陸新幹線開業に合わせて新駅舎となり、開業から7年経った今でも綺麗な駅舎を維持しています。北陸新幹線の開業によって首都圏との距離がぐっと近づき、訪れやすくなったこともありエキナカの施設をはじめ駅周辺の施設はかなりの充実具合を見せています。

 

そんな富山駅の南口に2022年の春に新規開業したのがマルートという商業施設。全国的に展開されているブランドが多数入居しており、富山駅の便利さがさらに向上している施設になっています。

もちろん観光客にも利用できるような地元富山の寿司店やホテルも入っています。ホテルはJR系列のホテルヴィスキオ。インバウンドも解禁になりこれからさらに賑わうことになるのでしょうね。

 

富山ポートラム岩瀬浜

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富山駅の高架下にある路面電車の駅。全国でも珍しい構造で新幹線やあいの風とやま鉄道の改札からほんの数メートルで路面電車に雨や雪に濡れることなく乗り換えることができます。

複雑な系統があり行先が様々にある路面電車ですが、行先ごとに乗り場が分けられており、比較的迷うことなく乗車できるようになっています。

 

そんな高架下にある路面電車富山駅から乗車するのはこちらのポートラム。最初の目的地である富山港周辺へと向かう富山港線にはポートラムの車両が用いられています。

富山港線富山ライトレールとして2006年に開業した路面電車で、その時にデビューした比較的新しい車両が多く活躍しています。したがって富山駅を境に、北側へは写真のような車両、南側へはいわゆる路面電車といった歴史を感じるような車両が走っています。

 

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こちら富山港線はもともとJRの富山港線として普通の鉄道が走っていました。しかしその富山港線も廃止、LRT化されて生まれ変わることになりました。

途中の奥田中学校前駅までは併用軌道で路面電車らしく車と一緒に走りますが、その先終点の岩瀬浜駅までは専用軌道で普通の鉄道と同じような線路を走っています。


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LRT化されたことによってJR富山港線時代よりも駅数が増え、富山のコンパクトシティ計画に一役買っています。

現在でも所々でJR富山港線時代の名残を見ることができます。例えば写真のプラットホームは明らかにJR車両に合わせたホームの高さになっています。低床車両のポートラムには高さが合わずに別に新たなホームが設置されています。

 

下車したのは終点の2つ手前の東岩瀬駅です。ここから歩いて富山港の町並みを観光しながら、終点の岩瀬浜駅へと向かっていきます。

 

下車した東岩瀬駅はJR富山港線の時から駅が設置されていました。当時の駅舎が現在の路面電車富山港線の中では唯一残されています。

駅舎内は休憩所として利用されており、外にはプラットホームも残されています。現在の東岩瀬駅から乗車する際の待合室としても使えそうですね。

 

海運の街岩瀬浜観光

岩瀬駅から歩いて数分でやってきたのは東岩瀬の町並みと呼ばれるエリア。神通川の河口に位置するこのエリアは江戸時代の北前船の寄港地として貿易が行われ、かつ北陸街道の宿場町としても発展しました。

一度明治時代の火災によってこの辺り一体が焼けてしまったようですが、再建されて今でも昔の町並みを眺めることができます。富山の中でも人気観光地というわけではないので、静かな雰囲気を感じながら観光することができます。

 

そんな東岩瀬の町並みの中には見学できる施設があります。こちらは北前船廻船問屋森家。国の重要文化財に指定されているこちらの建物は明治時代に作られた建物です。

中に入って見学することができ、北前船を介した貿易で儲けた当時の栄華を感じられるような家の豪華さを見て学ぶことができます。

 

森家のお隣にはこちらも廻船問屋旧馬場家の建物があり、同じように中を見学することができます。

こちらの馬場家は廻船問屋としてこのあたりの岩瀬地区では最大規模を誇り、とにかく広い敷地を持っています。迷子になるのでは?というレベルの部屋の数や広さは見学していて面白かったです。

 

東岩瀬の町並みのすぐそばには現在も貿易港となっている富山港があります。そんな富山港を一望できるのがこちらの富山港展望台。

高さは25mほどとそこまで高くはありませんが、無料で見学することができます。この辺りならこの高さでも軽々と一望することができます。ちなみに階段しかないので覚悟が必要です。

 

こちらは展望台から眺めた神通川河口付近。河口が2つあるように見えますが、手前は富山駅前まで続いてる富岩運河の入り口。あの富山駅前の富岩運河環水公園まで続いています。

その奥にあるのが本来の神通川の河口。さらに奥には能登半島の付け根の部分まで見渡すことができています。

 

富山といえば立山連峰の絶景。もちろんここ富山港展望台からも眺めることができるのですが…雲の中でした。

空気が澄んでいて、さらに雪がある冬こそ綺麗な立山連峰を望むチャンスが高い時期なのですが、2年連続で振られてしまいました。なかなか見れる景色ではないからそこ訪れる価値がありますもんね。またリベンジします。

 

静かな雰囲気の中をゆっくり散策していると時間がギリギリなことに気づき、急いで岩瀬浜駅へとやってきました。

途中にも見所があったのですが時間的に断念。ここから再び路面電車に乗車して、富山駅をそのまま通過して環状線に入り、直接次の目的地を目指します。

ちなみにここから富山駅近くまでは富岩運河を走る船で向かうこともできます。

 

念願の富山城博物館

路面電車の南北直通の恩恵を受けながら1本の列車に乗り続けてそのままやってきたのが国際会議場前電停。富山駅からは少しだけ距離がありますが、大きなシティホテルや商店街もある繁華街になっています。

富山の路面電車環状線は一方通行になっており、本数はそこまで多くないので利用時は時間やルートに注意が必要です。

 

やってきたのは前回の富山訪問時、閉館時間に間に合わず断念していた富山城。再建のお城ではありますが、中は富山市郷土博物館として展示が行われています。もちろん天守からのシティビューも楽しむことができます。

ちょうど鉄道150周年の記念企画展として、富山駅の今昔物語展を行っていました。富山駅についてや先ほどの富山港線の歴史に触れることができたのは非常に良かったです。

 

最後に富山城天守からの景色を紹介します。

こちらは立山連峰のある東側。残念ながらこちらからも雲に隠れて立山連峰を見ることはできませんでした。前回訪問時に訪れた富山市役所の展望塔の姿も見えています。

 

そしてこちらは南側。天守よりはるかに高いシティホテルの存在感がすごいですね。目の前には路面電車が走っており、逆から見ると路面電車と富山城を絡めた映える写真を撮ることができるようです。

富山城は再建なので階段の角度もきつくなく、簡単に天守の展望台まで行くことが出来ます。

 

ということで以上、富山の旅行記でした。

なかなか本気を見せてくれない富山。絶対に行きたいと思っている展望台があるのですが、本気を見せてくれる時にいきたいということで今回もスルーしました。少しずつ富山の行きたいところを消費しつつ、いつか本気を見せてくれるまで富山訪問は継続したいと思っています。

今回は路面電車を利用して富山港と富山城を訪れました。1日乗車券を購入してギリ元が取れたレベルだったので、もう少し路面電車を活用した観光ができたらよかったのですが、それには少し時間が足りませんでしたね。再訪は確実なので、また訪れた際に観光していきましょう。

 

この記事は2022年11月中旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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