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【岡山旅行記】瀬戸大橋とジーンズの児島観光 瀬戸内絶景旅⑧

こんにちは。

今回は岡山県の児島の旅行記をお届けします。

岡山県倉敷市に位置している児島。倉敷市とは言っても有名な観光地として知られている倉敷美観地区のある辺りとは離れた位置にあるのが今回紹介する児島です。知名度は美観地区に劣るかもしれませんが、誰もが知っている瀬戸大橋を俯瞰することのできる鷲羽山展望台や国産ジーンズ発祥の地として有名な児島ジーンズストリートなど見ごたえのある観光スポットが存在しています。

そんな児島をじっくりと紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

ジーンズまみれの児島駅

岡山からは快速マリンライナーで20分ちょっと、高松からも30分程度の場所に位置する児島駅。四国と岡山を結ぶマリンライナーや特急が停車する他、岡山と児島の間には区間列車の運行もなされています。

そんな児島駅は列車を降りるとすぐにジーンズ推し。階段や自販機、券売機の背面の壁までとにかくジーンズ一色の駅構内になっています。

 

児島駅は大きな駅で海側にすぐに出れる東口、観光スポットへのアクセス起点となる西口の2つの出口があります。東口には瀬戸大橋を中心に瀬戸内海をクルーズすることが出来る観光船の発着する港があるみたいです。

今回はまず最初の目的地へと向かうべく西側の出口を利用します。扉を開けて外に出ると、目に飛び込んできたのはそう、ジーンズです。駅構内だけではなく駅の外までもジーンズ推しでした。

 

児島駅の西出口の駅前はロータリーがありバスやタクシーの起点となっています。歩道も広くきれいに区画整理されている印象ですが、お店はそこまで多くありません。海が近くまで迫り土地が狭いにも関わらず、東出口の方が飲食店等のお店が多くなっていました。

まずは西口から歩いて最初の目的地へと向かっていきます。

 

廃線跡をサイクリング!風の道

児島駅から徒歩10分ほど、児島駅へとやってきました。戻ってきたわけではなく、こちらは下津井電鉄児島駅下津井電鉄の1991年に廃線となった線路跡を整備して現在は「風の道」としてサイクリングロードとなっています。

そんな下津井電鉄の旧児島駅がこちらの建物。現在の風の道のスタート・ゴール地点となっているというわけです。ここまで自転車を持ってこれないという方もいるはずですが、安心してください、JR児島駅にはレンタサイクルも用意されていました。

 

児島駅舎の中は当時の様子が伺い知れる形で残されています。頭端式のホームで真ん中に線路があり、ここに下津井駅行きの列車が入線してくる形だったのでしょう。

既に線路ははがされていますが、当時の姿をイメージすることはたやすくなっています。

 

駅名標が綺麗な状態ですが、これは当時のものなのでしょうか。

右側の看板は沿線の観光案内ですね。下津井港は現在も存在する瀬戸内海に面した港。現在は出ていないようですが、恐らく列車が走っていた時代には下津井港から瀬戸内海を遊覧する観光船が出ていたのだと思われます。その下の鷲羽山駅、瀬戸大橋展望は現在も見ることが出来る景色。実際に訪れているので後ほど紹介します。

 

サイクリングロードということで、少しだけ旧児島駅舎を出て道を進んでみました。ホームの跡と思しきところよりも先の下津井方面は実際に線路が敷かれていた部分が舗装されてサイクリングロードとなっているようです。

時間があればこのまま徒歩や自転車で児島観光を楽しむのも良かったのですが、まだまだ見どころがたくさんあるので、ここらで下津井電鉄廃線跡を離れることにしました。

 

ジーンズ発祥の児島ジーンズストリート

児島駅舎から歩いてすぐの場所に児島ジーンズストリートがあります。倉敷市児島は国産ジーンズ発祥の地と呼ばれており、現在でもジーンズを扱うショップや工房が何店舗も集っている場所があります。それがジーンズストリートと呼ばれているのです。

ジーンズ自体は日本発祥のものではありませんが、ここ児島で初めて縫製されたジーンズが誕生したため国産ジーンズ発祥の地とされているのです。色としては地味かもしれませんが、明らかに目立つ看板がジーンズストリートの入口に鎮座しています。

 

ジーンズストリートといっても1本道があるというわけではなく、数本の路地がすべて合わさってジーンズストリートと呼ばれています。また、ただひたすらにジーンズショップが連なっているわけではなく、ジーンズを使った雑貨販売店や工房までバリエーション豊かなお店が並んでいます。

 

この日は平日、ジーンズストリート自体の賑わいはほぼ皆無でした。またお店もお休みのところがいくつもあるような状態でした。

しかし写真のように所々にジーンズが看板代わりにぶら下がっていたり、ジーンズをモチーフにしたアート作品があったり、ジーンズストリートの雰囲気を楽しむことはできました。もしジーンズや雑貨を購入することを目的に訪れる場合は事前に営業日を調べてから向かうことをお勧めします。ただ雰囲気を楽しむだけならばいつでも楽しむことが出来そうです。

 

鷲羽山展望台から瀬戸大橋を一望

児島ジーンズストリートのすぐ近くにある児島市民交流センター前バス停から、下津井地区を循環しているバスとこはい号に乗車して鷲羽山を目指します。

循環バスなのでJR児島駅を発車し、下津井地区をぐるっと一周、再び児島駅に戻ってくる路線となっています。途中なぜかブラジルのテーマパークである鷲羽山ハイランドや瀬戸大橋の真下をくぐりながら鷲羽山の展望台を目指します。

 

児島市民交流センター前からバスに揺られて30分ほど鷲羽山第二展望台バス停に到着しました。バス車内は地域の人から鷲羽山ハイランド目的の観光客まで多様な客層に利用されているようでした。日中時間帯に1時間に1本の運行で、鷲羽山観光には便利なとこはい号です。

鷲羽山第二展望台というバス停の名前からも察すると思いますが、鷲羽山にはいくつもの展望台があり、それぞれ異なる角度からの瀬戸大橋・瀬戸内海の絶景を楽しむことができます。

 

バス停は第二展望台から少し距離があるので、5分ほど歩いてまずやってきたのは鷲羽山第二展望台です。駐車場、バス停から最も近い展望台で、訪れやすくきれいに整備されている展望台です。

ここにはレストハウスもあり瀬戸内海の絶景を楽しみながら食事ができたり、お土産を購入することもできます。

 

そんな第二展望台からの瀬戸大橋の眺めはこちら。展望台自体から瀬戸大橋までの距離はありますが、瀬戸大橋の四国側の陸地まで全体を見ることができます。

ここから見ると瀬戸大橋は途中にいくつかの島を跨ぐ数個の橋の集合体であることがよくわかります。

 

瀬戸大橋は道路と鉄道の併用橋になっています。上段の高速道路を走る車もそうですが、下段を走る列車もしっかりと見ることができます。

橋の構造物があるので車よりは見にくいですが、望遠レンズがあればこのような形で特急しおかぜの8000系だなということくらいは認識できますね。午後の時間帯で逆光なのも見にくい原因だと思います。

 

第二展望台からしばらく登ると鷲羽山ビジターセンターが見えてきます。ここは第二展望台に対して第一展望台とも呼ばれるところです。途中の登りはきちんと舗装・整備されていて登山と呼ぶほどきついものではありませんので安心を。登る途中でも絶景を楽しめます。

ビジターセンター内には瀬戸大橋に関する展示や、このあたりの自然を解説した展示があり、景色以外にも瀬戸大橋について学ぶこともできるようになっています。

 

鷲羽山ビジターセンター(第一展望台)にはデッキが付いており、実際の山の稜線よりもかなり飛び出したところから瀬戸大橋・瀬戸内海を眺めることが出来ます。

先ほどの第二展望台よりも高い視点から、さらに瀬戸大橋に近づいた目線からの景色になっています。

 

続いて向かっている山頂までの登りの途中、瀬戸内海とは反対側を眺めると先ほどまでいた児島駅周辺の市街地を眺めることができます。
高架駅である児島駅もしっかりと確認でき、実際に東側にどれだけ海が迫っているのかもよくわかりました。

 

登り続けてやってきたのは鷲羽山の山頂展望台。標高133mからの眺めはここまでの展望台の眺めとも一味違うものです。これまでの展望台では横に広がる瀬戸大橋を1つの写真に収めるのは難しいところもありましたが、ここまでくるとほぼほぼ収まるようになってきました。

山頂よりも西側には東屋展望台という、瀬戸大橋をほとんと直上から見ることが出来る展望台もありますが、今回の滞在時間1時間ではカツカツなためパスしました。

山頂は大きな岩の上にあり登るのが少しだけ大変かもしれません。しかし上に立った時の風の気持ちよさ、爽快感はとても良いので山頂まで登ることをお勧めします。

 

ということで以上児島旅行記でした。

倉敷市というと美観地区に押されてしまいがち、さらに児島というと瀬戸大橋線で四国へ向かう時の通過駅みたいなイメージのある児島。今回の訪問では、廃線を利用したサイクリングロードに発祥のジーンズ、そして瀬戸大橋と瀬戸内海の絶景を楽しめる鷲羽山と粒ぞろいの観光スポットを巡ることができました。

今回はバスで通過した下津井地区や、海からの瀬戸大橋観光など、まだまだ知らない魅力がある児島。倉敷まで来たならついでに、四国に行く際には通過しないで、ぜひ立ち寄って観光を楽しんでみてください。

 

この記事は2022年10月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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