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【岡山香川ワイドパス】setowaアプリのお得なきっぷで瀬戸大橋を渡りまくる!!

こんにちは。

今回はsetowaアプリで利用することが出来る岡山香川ワイドパスを用いて、様々な列車で瀬戸大橋を渡っていきます。

setowaアプリは瀬戸内を旅行する際に便利なアプリで、観光情報やアプリ限定のお得な切符を購入出来たりします。現在は北陸バージョンと統合してtabiwaというアプリに代わっており、北陸の観光情報やお得なきっぷも追加されておりさらに便利になっています。

そんな中でも岡山県香川県の指定区間内を3日間乗り放題で利用できるのが岡山香川ワイドパス。このパスを最大限利用して本州と四国を結ぶ列車に乗りまくります。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

setowaアプリで使える岡山香川ワイドパス

今回使用する岡山香川ワイドパスは、setowaアプリ(現tabiwaアプリ)のみで利用することが出来るお得なフリーパスになっています。

そのフリー区間としては、

JRは倉敷から岡山、瀬戸大橋を渡って観音寺、琴平、屋島までの区間が乗り降り自由です。

フェリーも2航路あり、高松港〜池田港と土庄港〜新岡山港を利用することができ、なんと小豆島の観光も楽しむことができます。

料金は3,500円で3日間使用できます。唯一のネックは改札を通過する際、有人改札で画面を提示する必要があります。岡山駅など大きな駅では有人改札が混雑している可能性があります。時間には余裕を持った方がいいかもしれませんね。また、特急に乗車する場合は別で特急券を購入する必要があるので要注意です。

普通なら瀬戸内の島を巡ったり観光をメインにこの切符を利用すると思いますが、今回は完全に乗り鉄旅、普段乗れない四国の列車を楽しんできました。

 

第一走者 特急しおかぜ8600系

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まず乗車するのは岡山と愛媛県松山を2時間40分ほどで結ぶ特急しおかぜです。四国特急の中でも高需要を誇る松山を結ぶ特急ということもあってエース格になっている特急しおかぜ。四国特急の中ではかなり長い5両編成での運行になります。

車両は2014年にデビューした比較的新しい車両が用いられており、その重要性が伺えると思います。

 

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車内は明るい色で統一されており、まだまだ新しさを感じる車両になっています。

各座席にコンセントが設けられており、新幹線との乗り継ぎで長い移動時間になっても親切な設計になっていました。

3連休最終日の自由席を利用しましたが、そこまで大混雑はなく岡山出発時も空席が目立っていました。

 

特急しおかぜは途中児島駅に停車し、そこから瀬戸大橋を渡って一気に四国へと上陸していきます。何度も瀬戸大橋を渡るこの旅で最初の瀬戸大橋になりました。

 

瀬戸大橋を渡りきると四国に上陸します。すぐに見えてくるのは瀬戸大橋線が高松方面と松山・高知方面へと別れ、高松松山を結ぶ予讃線にそれぞれ合流するデルタ地帯です。まさに線路のジャンクションになっている重要な場所になります。

特急しおかぜは松山方面に向けて予讃線と合流していきます。

 

四国に入って初めての停車駅となる宇多津駅では6分ほどの停車時間があり、高松からくる特急いしづち号と連結作業を行います。
四国の玄関口である高松と四国最大の都市松山の間にはかなりの移動需要があり、高松松山間でも特急いしづち号としての運行がなされています。宇多津から先の松山方面は全部で7両編成となり一緒になって松山を目指します。

 


岡山発車から55分ほどで乗り換え地点である多度津駅に到着しました。最初に向かう琴平へはこの多度津駅から普通列車に乗り換えが必要になります。

多度津駅は松山までの予讃線阿波池田や高知へと向かう土讃線が分かれる重要な駅。高知方面への特急列車もこの駅での乗り換えとなります。しかし特急しおかぜから下車する人は少なく、ほとんどがそのまま松山方面へと向かっていくようでした。

 

第二走者 ラ・マルことひら

2本目に乗車するのは観光列車のLa Malle de Boisで運行されるラ・マルことひら。土日祝日のみ運行している列車で、日によって走っているコースが異なる仕様になっています。中でも瀬戸大橋を渡るのはこのラ・マルことひらのみ。

そんなレアな列車に乗車して門前町の琴平から瀬戸大橋を渡って岡山を目指します。

 

車内は窓側を向いているカウンター席とリクライニングシートの通常の座席2種類が存在します。今回は通常の座席を選択しました。

乗車するともらえる記念乗車証にはLa Malle de Boisのスタンプを押すことができます。

La Malle de Boisとはフランス語であり、日本語に訳すと「木製の旅行鞄」の意味を持ちます。したがってスタンプがカバンマークになっているんです。

 

全席指定席でもちろん決められた座席に着席しなければいけませんが、車内を自由に歩くことは可能です。したがって前面展望や後面展望、窓からの景色を前後左右どこからも見ることが出来ます。

ラマルことひらの前面展望からは、ラマルの4つの運行コースのうちここでしか楽しむことのできないこれから渡る瀬戸大橋の姿をしっかりと確認することができました。

 

観光列車ということもあって、琴平岡山間を2時間ほどかけて走っていきます。通常の特急列車よりもかなり長い時間をかけて走りますが、理由は単純。絶景をゆっくりと眺めてもらうため。瀬戸大橋ではスピード落としゆっくりと瀬戸大橋からの眺めを楽しみながら岡山を目指します。まさに観光列車というような走り方をしていきます。

 

児島駅茶屋町駅で長時間停車し後ろを走る特急や快速マリンライナーなどに抜かれ続けて2時間、列車は岡山駅に到着しました。ラマルは岡山駅瀬戸大橋線ホームに到着をします。1日1往復のみのためこれにて今日の役割を終えて車両基地に戻されます。

 

第三走者 快速マリンライナー

日付が変わって2日目早朝。東京駅からの寝台特急サンライズをお出迎えします。利用するのはこちらも瀬戸大橋を渡るサンライズ瀬戸ではなくその隣の快速マリンライナーを使います。

 

快速ということで追加料金なしで乗車することができる自由席もありますが、今回乗るのはグリーン車指定席。それもそのうち4席しかない前面展望が楽しめるパノラマグリーンを利用します。

快速マリンライナーは通勤通学さらには観光まで多彩な客層が利用する列車で常に混雑しており並ばないと座れない状態が続きます。グリーン車指定席以外にも指定席の設定もあり、必ず座りたいなら指定することをお勧めします。

 

この旅3度目の瀬戸大橋はこれまでと違う角度、前面展望からの景色となりました。

橋というとまっすぐなイメージがありますが途中途中の島の部分ではかなりカーブがあることなど前面展望ならではの発見もあります。

 

1時間もかからず四国の玄関口である高松駅に到着しました。高松駅では岡山を少し前に出発していたサンライズ瀬戸号の隣に到着。
平日の朝の時間帯ということもあり、通勤通学の人々で高松駅はかなりの混雑を見せていました。

 

第四走者 特急しおかぜ8000系

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4本目は香川県観音寺駅から乗車する特急しおかぜです。1992年にデビューしたしおかぜ号の車両で、岡山松山間を結ぶ特急といえばこれというJR四国を代表する特急列車になっています。

観音寺駅では高松行きのいしづち号と連結した状態で入ってくるので、行き先に合わせて乗車する号車を変えなければいけません。

 

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今回は岡山行きしおかぜ号の自由席に乗車しましたが、車内は混雑。どの座席も窓側が埋まる程度になっており需要の高さを伺えます。

座席は1本目の8600系しおかぜと比べると時代を感じる作りです。ただフットレストもついており快適になれる環境にはなっていると思います。


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観音寺から岡山高松方面のしおかぜいしづちに乗車すると多度津までの間に瀬戸内海の真横を通る区間があります。

ここの車窓は見どころです。松山まで乗っていくともっと瀬戸内海を眺められる区間が多いので、いつかは全区間乗車してみたいものです。


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宇多津駅で前側のいしづち号と切り離しが行われ、しおかぜ号のみで瀬戸大橋を渡って岡山県へと戻っていきます。この旅4度目、最後の瀬戸大橋となりました。

 

下車したのは瀬戸大橋を渡り終えてすぐの停車駅である児島駅。そこまで下車する人は多くなく、ほとんどが終点の岡山まで向かうようでした。

児島はジーンズの有名な街で、駅も至る所にジーンズが置いてあったりジーンズで彩られています。

 

 

ということで以上setowaのお得な切符の紹介でした。

瀬戸大橋を渡ること4回、岡山と香川を行ったり来たりした筆者ですが、それでも乗車券については最初のフリーパス3500円のみ。正直感な旅程組む人はそう多くない、というかいないと思いますが、安く済むなら乗り鉄旅もやりやすいですよね。

岡山香川ワイドパスは本来の使い方をすれば、岡山から倉敷を見て、鉄道で香川に渡って香川を観光し、最終的には小豆島経由で帰ってくるという瀬戸内海をぐるっと一周する旅程を組むこともできたりします。瀬戸内海を旅する際にはsetowa(現tabiwa)アプリのお得なきっぷもぜひ見てみてくださいね。お得に旅することができるかもしれません。

 

この記事は2022年10月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。