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【旅行記】草津の街と天井川 関西歴史旅④

こんにちは。

とうとう梅雨が明けて夏が始まったという暑さです。

旅先も涼しいところを選びたくなりますよね…

 

さて今回も関西歴史旅を書いていきます。

旅は1日目、滋賀県を観光していきます。最初に訪れたのは草津

関東に住んでいると草津といえば、群馬にある草津温泉なのですが、滋賀県にも草津という街があります。

こちらの草津も歴史が深く、東海道中山道が合流する宿場町として大きく栄えた街です。

そんな歴史と、現在の草津の街の様子を見ていくとともに、現在でも見学できる草津宿を、こちらは次回じっくり見ていこうと思います。

 

 それではスタート!!

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JR琵琶湖線草津駅です。

ここ草津駅は新快速も停車する駅で、さらに柘植方面へと草津線が分かれる駅でもあります。

駅周辺は十分に発展しており、県内では南草津駅に次ぐ乗降客数2位となっています。

実際に日曜の昼過ぎという時間ですが、駅もその周辺もかなりの賑わいになっていました。

 

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こちらは東口にあった地図です。

草津市自体は琵琶湖岸の街ですが、草津駅からはかなりの距離があり、琵琶湖が見えそうではありません。

前回の大津と同じく、大阪や京都のベッドタウンになっている街のようで、草津駅南草津駅の周辺にはとにかくマンションが立ち並んでいました。

 

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草津駅東口は旧草津宿に面していたため、東口の方が発展度合いが高いように感じます。

東口から通じるデッキには写真のように草津宿の石碑が置いてあります。

現存する草津宿本陣までは少しだけ距離があり、駅前はまだ旧中山道が通るのみとなっています。

 

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デッキの先にあるこの第2南洋軒ビル。何の変哲もなさそうなビルですが、気になる文字を発見しました。

真ん中の少し暗くなっている文字見えるでしょうか?

日本旅行発祥の地」と書かれています。

みなさんご存じの旅行会社、日本旅行はここ草津で駅弁を販売していた会社が前身となり、団体旅行を扱うようになったことから、始まった会社のようです。

 

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代表で撮ったLty932という複合施設。駅前に位置し、店舗や塾、そして上がマンションとなっています。

このほかにも草津駅前には近鉄百貨店、平和堂など様々な商業施設が集結しています。

西口にもボストンプラザと呼ばれるホテル、少し離れたところには大規模な平面駐車場を持つアルプラザ草津というショッピングモールがあります。

電車で生活する人も車で生活する人も、どちらも草津駅の周りに集まってくる理想的な街の姿になっているように感じます。

 

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草津駅から草津宿の方向へとしばらく歩きます。

するとマンションがたくさん。旧中山道沿いとは思えないほどの発展度合いを見せています。

先ほど述べたように南草津駅の周りにも巨大なマンションがあり、草津ベッドタウンであるという印象が強烈に付きますが、人口は大津の半分以下。

滋賀県第2位になっています。もう少し肉薄すると思ったんですけどね。

 

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続いて草津宿と並ぶ街のシンボル、旧草津川を見ていきます。

草津川は現在、草津駅とはまた離れたところを流れている川ですが、もともとはこの写真のトンネルの上を流れていました。

これを天井川といいます。

天井川は川面が地面よりも上にあり、大雨時に川の水があふれると周辺の街に大惨事をもたらすという弱みがあります。そのため、現在は流路が変えられています。

 

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草津川の跡地は現在、草津川跡地公園として整備され、市民憩いの場へと変化を遂げています。

何も知らないまま来ると、地面より高い位置に謎の堤防らしきものがあり、そこからまた下がった位置に公園があるという、謎が深まる構造になっています。

これが川の跡というんだから面白い。なかなかみられる光景ではないと思います。

 

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実際に市民憩いの場になっているようで、水遊びをしている子供たちや、ゲームをしている学生、ランチ中のママさんたちなど、様々な方が思い思いに過ごしているようでした。

それまでは水害の元になるなど、市民を苦しめてきた川が今では市民がくつろいで過ごす場になっているという、不思議すぎる光景ですね。

 

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地形的に見れば、川の跡地であるとわかるかもしれませんが、それ以外には川だったという名残を特に見つけることができません。

その中でこの看板は旧草津川を今に伝える唯一のものではないかと思います。

この説明書きを見る限りは、江戸時代に草津宿ができたことからこの草津川が天井川になる原因になったようですね。

また、普段は歩いて渡れる程度の川だったとか。とてもユニークな川ですし、とても勉強になりました。

 

 

ということで今回はここまで。

1日目最初の観光となる草津の街でした。

草津は歴史的な街で、やはり草津宿がメインになると思いますが、草津宿以外にも、草津宿へと向かう道の途中にも、草津ならではの見どころが存在するのが魅力的ですね。

 

また普段馴染みのない関西の街ということで、どういう役割を果たしている街なのかという部分についても着目し、草津の街を見ることができたのは面白かったです。

とにかく住みやすそうだなと思いましたね。

関西に暮らす機会があれば当然候補に入ってきそうです。

 

次回は草津宿の本陣など、史跡を観光していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました