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【旅行記】廃止の議論が進む留萌本線で留萌へ 2020夏道北初到達の旅⑩

こんにちは。

今回も道北旅です。

4泊5日の長期旅行となった道北旅も4日目。

5日目は午前の便で帰るので、実質最終日になる4日目は、とにかく観光の1日になりました。一番旅行をした1日になりました。

午前中に向かうのは日本海側の街留萌。留萌本線を利用して留萌を観光してみることにしました。

今回は廃止の議論も進んでいる留萌本線の乗車記と留萌駅の様子をお届けします。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

旭川から特急カムイで深川へ

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朝7時の旭川駅です。旭川駅から留萌駅に向かっていきたいのですが、直通の列車は存在せず途中深川駅で乗り換えになります。

深川駅から乗り換える予定の留萌本線なんですが本数が非常に少なく、早朝に出発せざるを得ません。

この日は土曜日でしたが、旭川駅を発着する列車もかなり本数が多くなっています。さすが朝の時間帯です。

 

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まず乗車するのは特急カムイです。札幌行きの特急ライラックとの違いは使用車両です。カムイの方はシルバーの色が使われたシックなデザインになっていて、グリーン車は連結されていません。

短い区間利用ということで自由席に乗車しましたが、土曜日ということもあってかそこまでの混雑はありませんでした。

客層も土曜日にふさわしく旅行客や行楽客が中心になっています。

 

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旭川から1駅ですが20分ほどかけて深川駅に到着しました。

函館本線旭川寄りは普通列車が絶望的に少ないので、短区間であっても特急を利用している方は少なくはありませんでした。移動は車が主流になってしまうのもわかります。

 

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乗り継ぎ時間が30分近くあったので、少し駅の外に出てみました。

深川って全くイメージがない場所で、下調べもしていなかったのでとりあえず駅前をふらふら。駅の目の前には背の高い建物は存在しなく、そこまで発展している様子もうかがえませんでした。

駅の横には小さな公園があり、深川駅を発着する列車を見ることが出来るようになっていました。

 

1両編成の留萌本線に乗車する

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深川駅周辺には特に見るものがなかったので少し早めに留萌本線のホームへと向かいます。

深川駅は割と大きい駅で、ホームも4つあります。留萌へ向かう留萌本線のホームは一番奥、6番線になっています。

 

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留萌本線の発着するホームにやってきました。かなり早くホームにやってきましたが、すでに車両はホームに停車中。乗り込むこともできます。

今回乗るのはこちらの車両。ホームと列車の乗り口の段差がかなりあります。

そして1両編成です。快速エアポートを除くとこれが道北旅初めての普通列車になります。

 

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車内は前側に特急みたいなクロスシート、後側には関東でもよく見るロングシートという構造になっています。

クロスシートに座ることができればかなり快適な旅になりそうです。

車内に入った時には既に前方の座席はほとんど埋まっている状態でした。

 

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廃止の議論の中間点となっている石狩沼田駅までは住宅もあり田畑もある区間を走っていきます。確かにここまでは需要があるみたいですが、乗車している列車はほとんどの人が留萌まで乗り通していくようでした。

深川を代表する産業としてはやはり農業が強くなっています。そのための畑や田んぼも車窓から多く見ることができます。

 

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留萌本線は途中から留萌川に沿って進んでいきます。車窓も川、山、田んぼしか見えません。ちなみにですが、留萌本線には並行して深川留萌自動車道が通っており、この道路が留萌本線の廃止議論が進む一因となっています。

写真は留萌駅の1つ手前の大和田駅だと思いますが、駅のホームが砂利。

おそらく今後舗装されることもなく、このまま廃止になってしまうのでしょうかね。

 

短い留萌本線の終着駅留萌に到着

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深川から1両の列車に揺られること1時間、留萌本線の終着留萌駅に到着しました。

列車はワンマン運転なこともあって車両最後尾では後面展望を楽しむことも出来るようになっていました。

 

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車内のお客さんはほとんど深川から留萌まで乗り通していました。

やはりほとんどが観光客のようです。時期こそ未定なものの、廃止がほぼ決定的なこともあって鉄道ファンと思しき方の乗車も非常に多く、そういったお客さんはそのまま再び深川行の列車に乗車してトンボ帰りしているようでした。

 

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留萌駅の構内には待合室やそば屋さん、それにみどりの窓口の設置もされており、本線の終着駅にふさわしい充実さを誇っていました。

そんな駅構内には数の子の木像とゆるキャラのKAZUMOちゃんがいます。留萌の公式キャラクターなようです。そう、留萌といえば数の子です。留萌観光ではしっかりと名物の数の子を味わっていきたいと思います。

 

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駅の外に出てきました。留萌駅は1日9本の発車本数ですが、駅舎は立派です。

この後の留萌観光でも知ることになりますが、留萌本線はもともと日本海に沿って増毛まで伸びている路線でした。さらに留萌本線の他にも焼尻島などへの玄関口羽幌、その先宗谷本線の幌延まで繋がっていた羽幌線や炭鉱鉄道などが通っており、一大拠点駅だったらしく、構内は1日9本しかないとは思えないほど広い駅になっていました。

 

ということで今回はここまで。

何も知らない町留萌が少しずつ見えてきた予感がする留萌本線留萌駅でした。

駅は昔すごかったということは、町も栄えていたはず。そんな予想をしながら次回から留萌を観光しようと思います。

留萌本線は増毛までの間が数年前に廃線に。そして留萌までも廃線になってしまいます。北海道の小さな町の現状は本当に厳しいものです。

GOTOで救えるとかそういうレベルでもありません。少しでも留萌に興味を持っていただけると嬉しいです。

 

次回は留萌観光をしていきます。

この記事は2020年9月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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