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【敦賀旅行記】新幹線がやってくる!港町敦賀の歴史観光 

こんにちは。

今回は福井県の南部に位置する敦賀旅行記をお届けします。

敦賀は2024年春の北陸新幹線延伸開業によって東京と新幹線1本でつながる街となります。新幹線で気軽に訪れることができるようになることから、これから敦賀という地名を聞くことが増えてくるはずです。そんな敦賀北陸地方の入口として昔から発展を見せており、敦賀港が日本海側の国際港となったことで、港町としても発展をしました。現在でも敦賀は港町であるとともに、これまでの敦賀の歴史を感じさせるような様々な見どころが存在しています。

これから盛り上がりを見せる敦賀の観光をじっくりと紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

新幹線を迎える敦賀駅

敦賀観光の中心となる敦賀駅へとやってきました。現状敦賀へとやってくるには列車が主になります。東海道新幹線と特急しらさぎを乗り継ぐか北陸新幹線と特急サンダーバードを乗り継ぐかの2通り、いずれも新幹線と特急列車の乗り継ぎが必要になります。

それが解消されるのが2024年春。既に在来線の駅の向こう側には圧倒的存在感を誇っている新幹線駅がお目見えしています。新幹線開業を見据えて敦賀駅ももちろん、周辺は新しく進化しています。

 

敦賀駅の北側、現在の在来線の駅舎があるお隣には新幹線開業に向けて新施設が2022年の秋に開業しました。こちらは「TSURUGA POLT SQUARE otta」という施設名が付いており、広場の両脇に飲食店にお土産屋さん、書店やホテルまで連なる複合施設となっています。

飲食店も敦賀の海の幸を堪能できるお店からスイーツなどを気軽に楽しめるお店まであり、駅前だけでも敦賀観光が楽しめるようになりました。

 

今回の旅行ではそんな駅前の新施設に出来たホテルグランビナリオ敦賀に宿泊しました。敦賀駅周辺には既に全国チェーンのビジネスホテルがいくつか存在していましたが、グランビナリオは北陸を中心に展開しているワンランク上のビジネスホテルチェーンとなっています。

部屋の種類も多く、スイートルームレベルの豪華な部屋も設けられています。更に朝食には海鮮丼を楽しむこともできるようです。そしてこのホテルのすぐ横にはスターバックスもあります。

 

今回宿泊した部屋はottaとは逆向きでしたが、部屋の窓から圧倒的存在感を誇る新幹線の線路を見ることができました。新幹線の麓には北陸本線の線路も見ることができました。立派なトレインビューのホテルですね。

新幹線の線路は車両基地がある関係から敦賀から先もしばらく続いており、ホテルの部屋からはそんな敦賀駅の先の線路も眺めることができました。

 

昔から鉄道のまち敦賀

それではここからテーマ沿った敦賀観光をしてまいります。まず鉄道に関連したスポットを見ていきましょう。敦賀は東京とベルリンを繋いでいた欧亜国際連絡列車の列車と船を乗り継ぐ港となっていました。したがって各所に鉄道関連の遺産が残されています。

まずやってきたのは敦賀赤レンガ倉庫。明治時代に建てられ、港町敦賀を支える倉庫として様々な用途に使用されてきました。現在は内部がリニューアルされ、鉄道と港のジオラマ、そしてレストランの入った観光施設となっています。が、訪問日はGW明けの臨時休館日で中を見学することは叶いませんでした。

 

中には入れなかった赤レンガ倉庫ですが、お隣には国鉄で活躍したキハ28形が展示されています。ヘッドマークに「急行わかさ」の文字があるように、敦賀にも縁が深い小浜線で活躍していた車両です。そのためこちらの赤レンガ館の横で展示・保存されています。車両内に入ることはできませんが、赤レンガ館と一緒に見ておくべきものだと思います。

 

赤レンガ館を後にして敦賀の街を望むことができる金ヶ崎宮へと向かいます。その途中に見ることができるのが敦賀港線の廃線跡敦賀駅敦賀港駅の間を結んでいた貨物列車の路線で、古くは敦賀港から出港する国際連絡船への旅客輸送も行っていた路線でした。

北陸新幹線の延伸開業に合わせて、廃線跡を活用して再び列車を通すなんて話も上がったようですが、現状この状態のまま置かれています。敦賀駅と観光施設が集まる海沿いのエリアは少し距離があるので、廃線跡を利用して観光鉄道を走らせたら利便性が向上しそうな気もします。

 

そんな敦賀港線の廃線跡のすぐそばにあるのが、こちらの旧敦賀港駅ランプ小屋です。明治初期の建築であり日本の鉄道関連建築の中でも現存するものとして最古の1つとなっているものだそうです。ランプ小屋の役割としては鉄道の保守作業等に用いるランプを保管している倉庫でした。危険物ということもあって耐火性に秀でたレンガ造りになっていたようです。

 

現在のランプ小屋の内部はランプ小屋の当時の様子を復元した展示と、ランプ小屋関連の写真や資料の展示がされています。中でも貴重に感じたのがこちらの写真。明治末期の敦賀港周辺の写真が展示されていました。確かにこのランプ小屋は敦賀港駅のすぐそばに設置されています。先ほど見学した赤レンガ倉庫も写真左側に見えています。

 

続いてやってきたのは海に面した金ヶ崎緑地の端に位置する敦賀鉄道資料館。外観は旧敦賀港駅舎を再現したものになっており、入館料無しで敦賀と鉄道に関する展示を楽しむことができます。

展示内容としては敦賀港と鉄道に関するものはもちろん、欧亜国際連絡列車に関する資料や北陸本線の旧線に関して、そして北陸本線を彩った名列車の写真など、敦賀に関連するバラエティに富んだ展示を楽しむことができました。

 

港町の歴史を感じる敦賀観光

ここからは敦賀の歴史にテーマを置いて観光地を紹介していきます。敦賀観光で外せないのが北陸道総鎮守気比神宮海上交通や衣食住をはじめとする生活全般に対しての御利益が期待でき、松尾芭蕉も訪れ奥の細道にも記されています。敦賀駅からアーケードのある歩道を進んでいくとたどり着くため気軽に訪れることができると思います。

 

続いてやってきたのは金崎宮。織田信長の越前攻めの際、ここ金ヶ崎城で近江の浅井長政の裏切りの報を聞き挟み撃ちにされる前に京都へと逃げ帰ったという話があります。そこで信長軍の殿を務め名を上げたのがのちに天下人となる豊臣秀吉。その話は「金ヶ崎の退き口」という伝説の退却劇として大河ドラマなどでも描かれています。

金ヶ崎城へは山を登っていく必要がありますが、金崎宮であれば少し上るだけで比較的楽に参拝することができます。

 

そんな金崎宮は恋愛成就、縁結びの神様として信仰を集めています。毎年春に行われる花換祭は明治時代から始まった男女の縁を結ぶお祭りとして現在でも続けられています。そのほかに「金ヶ崎の退き口」の話から難関突破の御利益もあるとされています。

 

金崎宮からは敦賀の町並みを一望することができるポイントがあります。手前には先ほど訪れた赤レンガ倉庫、そして奥には敦賀駅周辺のホテル群と敦賀駅周辺からはかなり距離があることが分かります。

何より目に付くのが新幹線の敦賀駅ですね。在来線の敦賀駅だけの時代ではどこに敦賀駅があるかいまいちわからなかったと思いますが、大きな新幹線駅が圧倒的存在感を誇っています。

 

やってきたのは人道の港敦賀ムゼウムです。ムゼウムというのはポーランド語でミュージアムという意味があり、建物は敦賀港駅や税関などの建物を再現したものになっています。

敦賀は国際港としてポーランド孤児やユダヤ難民を受け入れた日本唯一の上陸港となっています。日本へとやってきた彼らのことを伝えるために建てられたのがこちらの博物館となっています。残念ながらGW後の臨時休館でこちらも見学することができませんでした。

 

まだまだ観光は続きます。重厚感のものすごい建物で、見るからに銀行なこちらは敦賀市立博物館。昭和2年に建てられた旧大和田銀行本店本館の建物を利用しており、国の重要文化財にも登録されている歴史的な建物です。
館内は銀行の豪華な建築を感じられる部分がある一方で、敦賀の歴史や美術などの展示もしっかりと堪能することができました。博物館としての展示だけでなく、建物自体を楽しむことができるのも魅力的だと感じました。

 

敦賀市立博物館のお隣にあるのがみなとつるが山車会館。気比神宮例大祭で町中を巡行する山車を実物で展示しています。大きなシアターでは敦賀の四季と祭りを映像で楽しむことができ、そして実際の山車を動かして祭りの雰囲気を感じることができるようになっています。市立博物館とのセット券も販売されているので、市立博物館に訪れた際は一緒に見学していくべきでしょう。


ということで以上、敦賀旅行記でした。

2024年の春に開業する北陸新幹線。関西地方との結びつきが心配される中の開業とはなりますが、それでも東京で敦賀という行先を目にする機会が誕生する効果は計り知れないと思います。既に港や鉄道を活かした観光スポットが多く点在している敦賀は、新幹線開業を機に整備されている新施設を加えることによって、より魅力的な観光地へと進化を遂げています。新幹線開業の際にはぜひ旅行先の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。

 

この記事は2023年5月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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