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【小松旅行記】乗り物だけじゃない、伝統文化の街こまつ観光 北陸敦賀旅①

こんにちは。

今回は石川県の小松の旅行記をお届けします。

縦に細長い石川県の南側に位置している小松市航空自衛隊小松基地と共用の小松空港があり、羽田とも空路で結ばれていることからその名前を聞いたことがある方も多いと思います。小松と名前を聞くとその前に大手重機メーカーの製作所の名前を思い浮かべますかね。その通り小松は企業城下町でもあります。

ここまで聞くと飛行機に車、そして2024年春には新幹線が開通することから乗り物のまちをイメージしがちかと思います。しかし小松には少し北上した加賀百万石の街金沢に負けない歴史と伝統文化を持っています。

今回は空路で小松に到着し、小松駅から特急に乗車するまでの1時間ほどで出来る限り観光をしてきましたので、紹介していきたいとおもいます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

空から見る北陸新幹線の延伸

小松というと現在ホットな話題になっているのが北陸新幹線の延伸開通。それに伴って小松駅は東京駅と新幹線1本で結ばれることになります。そりゃ盛り上がりを見せるに決まっていますが、現状まだ開業前。ということで新幹線よりも最速の手段である飛行機を用いて小松空港へと飛びました。

飛行機は羽田を飛び立つ山々を飛び越えて直線的に小松空港へと飛んでいきます。この日は天候に恵まれ、松本の市街地(写真左)に富山平野とその先の立山連峰(写真右)を綺麗に見ることができました。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230712224154j:image小松空港が近づいてくると窓からは2024年春に延伸開業を迎える北陸新幹線の線路が見えてきました。実際に線路がつながっているのを見ると、今すぐにでも開業することができてしまうのではないかと思ってしまいます。

写真中央には白山総合車両所という北陸新幹線車両基地があります。こちらは金沢開業時から利用されている施設のため、ここから金沢方に関しては延伸開業前の現在でも回送列車が走っています。


f:id:gawa67tabimaru:20230712224148j:image白山総合車両所を通り過ぎてからが来春に初めて新幹線が走っていく線路となります。さすがは新幹線の線路で、かなり直線的に線路が敷かれているのが分かると思います。途中でうっすら右に分岐していく線路が北陸本線です。こちらも2024年春の新幹線延伸開業に伴ってIRいしかわ鉄道になる予定です。

白山総合車両所には隣接して見学施設もできるらしく、北陸新幹線に関する新たな観光スポットが誕生するようです。そちらも楽しみです。


f:id:gawa67tabimaru:20230712224151j:image羽田空港より時刻表上では1時間と5分で小松空港に到着しました。現在もこの速さを活かしてJALでは1日6往復が運航され、そのうち2便が中型機のB767型機で運航されています。空港からのアクセスとしては、金沢駅までバスで40分ほどとなっています。

北陸新幹線では現状東京から金沢まで最速で約2時間半、そして小松駅が開業したら金沢駅の次の駅が小松駅となります。実際に予想所要時間はまだ不明ですが、金沢から10分も掛からないうちに小松駅へとやってくることができるはずです。

 

新幹線がやってくる新しい小松駅

小松空港からバスで12分ほどで小松駅へとやってきました。こちらは駅の西口で、小松空港に近く小松の中心部も西口の駅前に広がっている形となっています。西口は在来線である北陸本線のホームがある側になっているので旧来より発展していた方となります。

 

西口の駅前にはバスターミナルがあります。小松空港からのバスもそうですし、小松周辺の路線バス、そして高速バスもこちら側のバス乗り場から出発となります。かなり綺麗に整備されている印象を抱きましたが、割と新しく整備されたのかもしれません。2020年にも訪問していましたが、正直こんな感じだったかは記憶にありません。

 

続いては東口です。こちらが北陸新幹線の駅が新設される側の出口となっています。本来ならもっと引いた画角から全体的に撮影できればと思っていたのですが、サンダーバードの発車時間が迫っており、遠くまで行っている時間がありませんでした。

一部ではありますが、新幹線側の小松駅は立体的な駅舎になっており、こちらは新幹線ホームからも見えるという白山をイメージしたデザインになっているそうです。

 

駅構内ではしっかり囲われていますが、新幹線駅の様子を少しだけ見ることができます。在来線の改札口のお隣に新幹線改札口が誕生する形のようです。既にプレス向けの見学会などは少しずつ行われているようで、着々と新幹線を迎える準備が整えられています。

天井からぶら下がっている看板はもうすでに「新幹線のりば」や「IRいしかわ鉄道」の文字が入っていますね。新幹線が開通すると同時に長年北陸と関西を結んできた北陸本線第3セクターに移管される予定となっています。

 

東口の駅前はかなり整備が進んでおり、既に完成しているような状態でした。こちら側には西口のような大げさなロータリーなどはありません。東口の目の前には写真左側のようなホテルがすでに開業しています。新幹線開業を見込んだ進出なのでしょうかね。

そのお隣にはこまつの杜という施設があります。こちらはKomatsuの展示体験施設となっており、大きなダンプカーの屋外展示がされていたり、建物内でKomatsuの歴史を学んだり、科学教室を開催したりしているそうです。今回は見学できる時間がなかったのでスルーしましたが、1度は訪問してみたい場所です。


f:id:gawa67tabimaru:20230712224209j:image小松駅の高架下にあるカレー屋さんで昼食にします。カレーなんてどこでも食べられるものですが、金沢を中心とした石川県には金沢カレーなるご当地グルメが存在しています。普通のカレーといわれてイメージするものよりも、色が濃くそしてドロッとしている印象です。銀色のステンレス製皿に載せられて、キャベツの千切りもついてきます。カツがデフォルトで乗っているのも特徴です。

 

小松の伝統文化を感じる

それでは小松駅から小松観光を始めていきます。既に新しくなる小松駅やそのお隣に位置しているコマツの杜だけでも十分に観光できるのですが、少しだけ駅周辺の街をぶらぶらとして行きます。

まずは小松駅のバスターミナルにあったこちらのロゴ。小松の文字が描かれていますがその形はなんとも歌舞伎の隈取風。このロゴで読み取ることができるように、小松は歌舞伎のまちとして知られており、街を上げて歌舞伎を売りにしています。

 

小松駅の西口の駅前にはアーケードの商店街が広がっています。正直賑わいには欠けるかなと思いますが、老舗のお店が立ち並ぶ歴史ある商店街なようで、新しくなる小松駅に比較して歴史を感じるスポットが周辺には存在していました。

 

そんなアーケードの商店街の真ん中、小松駅駅前通りを少しだけ進んだ場所に「こまつ曳山交流館みよっさ」があります。小さい施設ではありますが、小松の代表的なお祭りであるお旅まつりで街中を曳かれる曳山の展示・解説、そこで披露される子供歌舞伎などの、小松の文化を発信している施設となっています。館料は無料で、気軽に小松の文化を学ぶことができるようになっていました。

 

今回は職員の方のご厚意で曳山展示の中へと入れてもらい、さらにじっくりと解説までいただきました。お旅まつりは毎年5月に開催される地元神社の例大祭で、小松の街を巻き込んだ大きなお祭りとなっています。

そこで曳かれる曳山を常時2基展示しています。お旅まつりは合計8基の曳山ももちろん見どころなのですが、最大の見どころは曳山の上で披露される子供歌舞伎。江戸時代から続く伝統ある歌舞伎の1つで、歌舞伎のまち小松を形成している大事な要素となっています。

 

曳山交流館みよっさの壁には巨大な謎の扉があります。そうここは大きな曳山がそのまま展示施設であるみよっさへと入っていけるような扉になっています。お旅まつりの期間になるとこの扉が開けられて中に展示されていた曳山が日の光を浴びることとなります。
お旅まつりで曳山が並ぶ壮観な光景はもちろん見てみたいですが、こういったなかなか開くことのない扉が開け放たれる光景なんてのも見てみたいですね。

ということで以上、小松の旅行記でした。

時間的な問題もあり、かなり短い小松観光になってしまいました。今回は駅とその周辺というか駅前くらいの範囲しか紹介できませんでした。しかし小松にはまだまだ魅力的なスポットがあります。空港の近くには飛行機の博物館があったり、松井秀喜の博物館、そして勧進帳の舞台の安宅の関には勧進帳の世界を体感できる施設などがあります。あまりにも見どころが多くて、回り切れなかったので新幹線が開通したら新幹線をうまく利用して観光していきたいですね。

 

この記事は2023年5月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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