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【網走旅行記】流氷と道の駅を楽しむ”さいはて”の網走観光

こんにちは。

今回は道東網走の旅行記をお届けします。

札幌から300キロ以上離れた道東の街網走。世界遺産知床観光の拠点であり、また冬の時期には日本でもオホーツク海でしか見られない流氷を求めて多くの観光客でにぎわう街でもあります。北海道の中でもかなりの端っこに位置しており、周遊旅行でも組み込むには難易度が高い街となっています。

そんな網走ですが、流氷のシーズンではなくともその立地から自然の景観や歴史的な施設まで観光施設が充実しています。また同じ北海道でも網走ならではのグルメを楽しめたりと、観光大国の北海道内でもその存在感を示しています。今回はそんな網走を短い時間ながらもかいつまんで観光してきましたので、その様子をお届けしたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

網走駅と網走バスターミナル

網走観光を楽しむ前に、網走の2つの交通拠点を紹介します。まずは石北本線釧網本線の走る網走駅です。札幌や旭川とは特急で結ばれている他、知床斜里川湯温泉、その先は釧路まで普通列車でも結ばれています。列車で網走に来るとなると、この駅に最初に降り立つことになるはずです。

 

駅舎内の様子ですが、当たり前のように自動改札機はなく、列車に合わせてホームへと入る改札が行われるスタイルとなっています。それもそのはず本数は非常に少なく、石北釧網どちらの路線を利用するにしても時刻表は要チェックです。

駅舎内にはみどりの窓口も設置されており、画面左側には待合室も完備されています。玄関口にふさわしく表示による観光案内なども充実していました。

 

駅舎の外に出たところに網走ならではの顔出し看板が設置されています。網走の定番観光地の1つ網走監獄の様子を模した顔出しパネルです。囚人になりきって柵の間から顔を出して記念撮影をすることができます。

その隣はオホーツクに消ゆというゲームとのコラボ看板ですかね。3月まで特急オホーツク・大雪として活躍していたキハ183系の絵も入っています。

 

こちらは網走駅前の様子です。駅前には網走の市街地へと続く道があり、右側へ1キロほど歩くと網走市の中心部となります。そのほかに女満別空港や観光施設などへと向かうバス乗り場、そして写真でもわかる通り全国展開しているチェーンホテルが鎮座しています。

 

続いては網走のバスの拠点網走バスターミナルです。網走駅からはちょうど1キロ、13分ほどの距離にあります。空の玄関口となっている女満別空港から空港バスに乗ってくるとこちらのバスターミナルに降り立つこととなります。そのほか市内へのバスの発着拠点ともなっています。

 

網走バスターミナルの建物内の様子です。かなり歴史を感じる作りになっていますが、バスの乗車券を販売している窓口や待合室もあり、お菓子なども販売している自販機が設置されていました。バスの出発案内も画面を使ってされており、バス待ちの方もちらほらと利用されていました。

札幌へと向かう高速バスも運行されており、昼行便では1日8往復と鉄道よりも高頻度運行となっています。所要時間は6時間近くとかなりの長旅になります。

 

バスターミナルとはいえ、建物内にバス乗り場があるわけではなく、建物周辺にバス乗り場が点在している形となっています。利用するバスによって道の反対側に乗り場があるなんてこともあるので要注意です。

女満別空港行きや札幌の高速バス、そして観光施設の集まる天都山へ向かうバスはバスターミナルの建物真横3番乗り場からの発車になっています。

 

注目の観光施設が集まる天都山

網走バスターミナルより網走バスを利用して天都山方面にある観光施設へと向かいます。観光施設を巡るバスが用意されており、夏季ダイヤでは1日4便の運行となっています。全国の交通系ICは利用できませんが、キャッシュではpaypayを利用することができました。そのほか1日乗車券も発売があるので用途に合わせて選択しておきたいです。

 

観光施設めぐりは網走バスターミナルを出発すると網走駅にも停車、そのほか道中のバス停でも停車していきます。完全に観光客向けというわけではなく、地元の方も使えるようになっているみたいです。お客さんは8人程度で、みな観光客でした。

これから向かう天都山には網走監獄・オホーツク流氷館・北方民族博物館という3つの観光施設があります。今回は時間の都合上オホーツク流氷館を選択しましたが、それぞれ見ごたえがある施設なので3か所巡ることをお勧めします。

 

網走監獄を泣く泣くスルーして下車したのはオホーツク流氷館。天都山の頂上にある施設で、その眺望の他に網走の名物である流氷、オホーツク海を体感できる施設となっています。展望台ならば入館料など不要で利用できますが、貴重かつ見ごたえある展示が楽しめるオホーツク流氷館も見学することをお勧めします。

今回は帰りの観光施設めぐりバスが出発するまでの1時間で見学をします。ちょうどいいかなと思える見学時間になっています。

 

建物の地下1階にあたる部分がオホーツク流氷館の有料展示エリアとなっています。流氷を体感できるシアターに流氷の成り立ちが分かる展示エリア、そして写真はオホーツク海の生き物を見ることができるエリアです。

流氷の天使とも称されるクリオネがたくさん泳いでおり、間近でその姿を見ることができます。開館直後で空いていたこともあって学芸員の方に細かく解説を頂きとても勉強になりました。

 

こちらはこの施設の最大の売りである流氷体感テラス。実際にオホーツク海から持ってきた流氷をマイナス15度の部屋で展示・保管しています。いうまでもなく寒い部屋ですが、どの時期に来ても流氷に触れてみることができます。

お話を伺うと訪問の少し前にちょうど今シーズンの流氷に入れ替えがされたらしく、新鮮な(?)流氷に触れることができました。テラスの入口ではどのようにして流氷を持ってきたのか、映像で楽しむことができます。

 

オホーツク流氷館の展示を堪能した後は最上階の3階に展望台へとやってきて、実際にオホーツク海の眺めを楽しみます。実際に流氷の時期にはオホーツク海を埋めつくす流氷を眺めることもできるようです。晴れていれば世界自然遺産知床半島も眺められるようですが、この日はうっすらその姿を確認できるかな…という状態でした。

 

展望台から街を眺めた後はスイーツで小休憩。1階にあるカフェ・ド・クリオネではオホーツク流氷館の名物流氷ソフトクリームを頂くことができます。

網走のお隣呼人にあるジェラート屋さんが監修したオホーツク海の塩を用いた塩キャラメル味で、流氷をイメージした青い塩がトッピングされています。オホーツク流氷館を訪れたら絶対に食べておきたい一品です。

網走グルメの宝庫の道の駅

天都山をバスで離れ、再び網走の中心部へと戻ってきました。中心部にはアーケードのある商店街が広がっています。正直活気があるとは言えませんが、市役所の新庁舎が建設されていたり、街を盛り上げようとする姿勢が感じられました。

商店街では地元網走のFMラジオが流れていたり、その辺にいる鳥が白い海鳥だったりと歩いているだけで面白い発見があり、楽しい時間になりました。

 

そんな網走中心部を歩いてやってきたのは道の駅流氷街道網走オホーツク海もすぐそこで、流氷観光に用いられる遊覧船も係留されている道の駅です。道の駅というと駅から離れていたりと車以外の観光者には向かない場所に立地していることが多いですが、ここ流氷街道網走は網走の中心部に近く、徒歩でも簡単に訪れることができます。

 

館内に入る前に道の駅のデッキには明らかに扉のようなものが付いています。流氷のシーズンになるとここから向こうに止まっている流氷観光船に乗り込むことができるようになるのでしょうね。流氷のシーズンになるととても混雑するという道の駅ですが、シーズンではなくともきっちり楽しむことができるようになっています。

 

道の駅1階にはカフェ、お土産屋、観光案内所と道の駅としては定番の機能があります。2階にはキネマ館と名前の付いたフードコートがあります。フードコートといっても1店舗だけ。食券制になっている自由席のレストランをイメージしてもらえればと思います。

 

大注目のメニューを見ていきましょう。網走ちゃんぽんやカニ飯をはじめとした網走名物に肉系から海鮮系、そして定番の麺類と青色の流氷カレーまで気になるメニューが多すぎます…

北海道ならではのものから網走名物まできっちりラインナップされており、何を食べるか悩むこと必至なメニューになっています。キャッシュレス決済も利用可能な券売機で食券を購入し、完成したら呼ばれる方式です。

 

では注文したものを紹介していきます。まずは「流氷ドラフト」。網走の網走ビールが作る地ビールです。特徴的なのは流氷をイメージした青色。その色が爽やかな風味を掻き立てます。ただそれだけではなく仕込水に流氷が用いられているとの事です。車移動で飲めないなんて方に1階にはお土産用として瓶や缶で販売されているのでご安心を。

 

メインの食事ですが、さんざん悩んだ挙句「網走ザンギ丼」を注文しました。わざわざ網走に来て、北海道ならどこでも食べられそうなザンギ??と思う方もいるかもしれませんが、網走ザンギは全くの別物。
右側の写真をご覧ください。網走ザンギは鶏のから揚げではなく、なんと鮭のから揚げになっています!!オホーツクサーモンと呼ばれるブランド鮭をから揚げにして、豪快にご飯に載せた網走ならではのメニューになっています。鶏のから揚げよりもヘルシーで、お肉が苦手な方にも楽しめるので、網走に訪れたらぜひ味わってみてください!

 

ということで以上、網走旅行記でした。

札幌からとにかく遠い網走ですが、その魅力は伝わりましたでしょうか。今回は時間の関係上、オホーツク流氷館のみしか訪問できませんでしたが、博物館網走監獄をはじめ天候関係なく楽しめる施設が充実しているのが網走の魅力かと思います。また、食事の面では道の駅のフードコートという形で気軽にその名物を楽しむことができます。気軽すぎてメニューも悩んでしまうほどです。

今回の訪問を通してぜひ流氷の時期に訪れたいという思いが強くなりました。ただ当たり前ですが、流氷のシーズンは混雑もあり、宿泊施設をはじめとして価格もかなり上がるかと思います。今回の訪問で流氷がなくても楽しめることが分かったので、ぜひまずは涼しく快適な夏の時期にも網走を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

この記事は2023年4月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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