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【九州佐賀国際空港】有明海を望む干拓地の佐賀空港

こんにちは。

今回は佐賀県にある九州佐賀国際空港を紹介したいと思います。

九州には各県に空港があり、羽田や成田だけではなく中部、伊丹、那覇など全国各地との路線が設けられています。九州が地理的に首都圏や関西圏と離れていることや新幹線で結ばれていない地域があることなどが九州各地の空港や航空路線を充実させている要因の一つです。

そんな九州の中でも少し地味な存在なのが今回紹介する佐賀空港。九州の各県の名前を冠する空港の中では、羽田便と成田便の首都圏便のみで就航しているのもANAとスプリングジャパンの2社のみとなっています。地理的にも福岡空港長崎空港に近いことからあまり目立たない存在の佐賀空港

せっかく佐賀空港を利用する機会があったので、空港周辺の見どころも含めて紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

空港アクセスの基本はバスで

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こちらはJR佐賀駅の高架下にある佐賀駅バスセンター。駅のすぐそばという立地にあり、佐賀市内や周辺自治体へと向かう路線バスから福岡県をはじめとして長距離線の高速バスも発着するバスターミナルになっています。

この佐賀駅バスセンターから佐賀空港へと向かう空港連絡バスが出ています。ちなみにここから福岡空港へと向かう高速バスも出ているので、どちらの空港を使うかは利用者次第ですね。

 

こちらは佐賀空港にある佐賀駅バスセンター行きのバス停です。バスは航空機の出発・到着に合わせたダイヤになっており1日5便、土曜日のスプリングジャパンの運航がある日は1便増えて1日6便となっています。到着便が遅れた場合にはそれに合わせての運行です。

バスは全国の交通系ICカードが利用できる仕様で、佐賀駅以外にも各停留所に停車しつつ佐賀空港佐賀駅を結んでいます。

 


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バス自体は高速バスなどに使用されるタイプの車両で、佐賀市交通局、いわゆる市営バスの運行になっていました。さすがに佐賀県までくると西鉄ではなかったですね。

車内ではフリーWiFiが使えたりと、佐賀駅と空港の所要時間35分ほどの路線にしては贅沢な仕様でした。途中で降車する場合は上についている降車ボタンを押して知らせる方式でした。

 

佐賀駅との空港連絡バスのほかに空港のアクセス手段としては、マイカー、タクシー、レンタカーが基本になってきます。空港ターミナルビルの横にはレンタカステーションがありました。

佐賀空港から佐賀県内各地と福岡県南部の地域にはリムジンタクシーの運行があります。こちらは予約制にはなっていますが、目的地に合わせてきめ細やかに利用が出来るアクセス手段の1つではあります。

2022年9月に開業した西九州新幹線の未開業区間である武雄温泉新鳥栖間を佐賀空港経由で通すなんて話も出ているので、今後どのようなアクセス手段が生まれるかは注目点ですね。

 

綺麗で新しいターミナルビル

続いては九州佐賀国際空港のターミナルビルを紹介していきます。

2021年に増築工事が行われたこともあって外観・館内ともに綺麗で使いやすいターミナルビルとなっています。リニューアルされた福岡空港や2023年3月に開業予定の熊本空港新ターミナルなど九州では各地でターミナルビルのリニューアルが進められている印象です。

 

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まずは1階。到着口とANA、スプリングジャパンのチェックインカウンターがあります。スプリングジャパンは週1便での運航になっているので、この日はチェックインカウンターが開設されていませんでした。


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到着口とカウンターの奥には観光案内所がありその前は広いスペースとなっています。どうやら国際線の到着口になっているようでした。訪問時は国際線は運休中につき、こちら側はあまり活気を感じられませんでした。吹き抜けになっていることで明るさはあります。


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エスカレーターを使用して2階に上がってきました。2階には出発口やお土産屋さんが何店舗か揃っています。

お土産屋さんには佐賀土産はもちろん、福岡や長崎のお土産品の取り扱いもあります。写真に映るお店は佐賀のセレクトショップのようなお店で佐賀の工芸品をはじめとして佐賀が誇るモノを扱っているようなお店になっていました。

 

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2階の左奥には国内線の出発口があります。便数が少ないだけに出発便の間近になると混みだすような保安検査場でした。写真には映っていませんが、保安検査場のすぐ隣出発ロビーに入る前に佐賀空港のカードラウンジがあります。

 


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3階にやってきました。3階には駐機場を見ることが出来るフリースペース、レストラン、そしてなぜか宇宙に関する展示が行われているSPACE PARKなるものがあります。

レストランはしっかりとした食事を提供している方と、カフェのような軽食やドリンクを気軽に楽しめるような所の2か所設けられています。もちろん佐賀のご当地グルメを楽しめます。さらに駐機場やその先にある滑走路、有明海、雲仙などを見ることが出来るのでロケーションも最高です。

 

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3階のフリースペースからの駐機場の眺めです。ガラスは挟んでいますが、この後紹介する展望デッキよりも飛行機への距離は近く感じます。また屋内になるので天候や気温に関係なく飛行機を見たり、お見送りをすることが出来そうです。

 

空港の眺めだけじゃない展望デッキ

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4階には展望デッキがあります。展望デッキも2階構造になっており4階部分はフェンスに覆われて、駐機場や滑走路、有明海のビューが楽しめる向きとなっています。その上の屋上部分は360度景色を楽しめる展望デッキになっています。それが写真の場所です。

周辺に遮る建物が何もないのと海沿いであることが原因かとにかく風が強く、12月とはいえ天候が晴れていたこの日もかなり寒かったです。

 

ちょうど東京からの到着便が着陸し、滑走路端で折り返して駐機場へと向かってくる様子を撮影してみました。4階ではなく屋上のデッキからだと手前のフェンスに何も遮られることなく飛行機を捉えることができます。

また、飛行機がいることに越したことはありませんが、その奥に見える有明海や雲仙の眺めも楽しめます。

 

360度のデッキとなっているので、滑走路と反対側の佐賀市内の景色も楽しむことができます。佐賀空港周辺は干拓地として建物があまりなく、畑として利用されていることがよくわかる光景です。向こう側に小さく見えている建物が密集しているエリアが佐賀の中心市街地となっています。

 

こちらも見どころ!空港そばの空港公園

ターミナルビルから歩いて数分のところに佐賀空港公園があります。その名の通り緑地やグラウンドが広がる公園なのですが、空港のそばにあるということもあっていくつか見どころが存在します。

 

まずは空港公園から眺める飛行機です。佐賀空港は並行誘導路がないため、空港公園が滑走路のすぐ近くまで広がっています。高さがないので撮影するには手前の草やフェンスが障害物になりますが、すぐ近くで離陸していく飛行機のの迫力はかなりのものです。

 

空港公園の1番の見どころはこちら。国産飛行機のYS11が静態保存されています。特に入場料等は不要で気軽に見学することができます。

機内の見学はできませんが、教育目的の団体向けに事前予約で機内見学もできるようです。ひとり旅には無縁ですね…

 

この機体はYS11の100番目の機体で、佐賀空港の開港に合わせてエアーニッポンより寄贈されたものです。ANAのグループ会社で塗装もANAと同じですが、垂直尾翼を見るとANKになっているのがわかると思います。

解説板を見ると福岡対馬線などに投入されて活躍していた機体で、佐賀とは縁が完全にないわけではないようですね。

 

ということで以上、九州佐賀国際空港の紹介でした。
空港ターミナルビルの機能としてはコンパクトかつ使いやすく、展望デッキだけではなく屋内からも飛行機が眺められて環境的には最高だと思います。さらに有明海や雲仙などの背景となる景色も素晴らしくロケーションは最高です。交通的には福岡が近いこともあって佐賀に行くなら選択肢に入るかな…というくらいなのですが、佐賀県佐賀空港利用促進のために様々な施策を行なっています。今回の旅も往復どちらか佐賀空港を使うと5000円補助というお得なキャンペーンを使用したものなので、補助制度などに注目しておくといいかもしれませんね。

 

この記事は2022年12月現在の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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