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【乗車記】濃飛バス新宿高山線 高速と山越えの景色が変わる高速バス

こんにちは。

今回は新宿と高山を結ぶ高速バスの乗車記をお届けします。

東京から高山へのアクセスは主に2つ、東海道新幹線と特急ひだを名古屋で乗り継いで向かうか、新宿からバスを利用するかです。他にも富山経由とか松本経由とか色々ありますが、主にはこの2つになるはずです。新幹線と特急の乗り継ぎは料金として1万5千円ほど時間にして4時間とちょっとといったところです。

一方今回利用する高速バスは、バスタ新宿から高山濃飛バスセンターまでおよそ6時間のバスの旅。料金は破格の6500円です。どちらを取るかは個人によると思いますが、その選択を後押しすべく今回は高速バスを利用した新宿から高山までの乗車記を紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

バスタ新宿からバスの旅

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2ヶ月連続旅のスタートとなった新宿駅新南口にあるバスタ新宿。10月に利用した際にはそこそこの混雑程度でしたが、この日は大混雑。特に河口湖や御殿場へ向かうバスが驚くほどの混雑を見せていました。

朝の時間帯は近距離から中距離のバスに需要が集まるようで、主に山梨千葉あたりへのバスが多く発着していました。


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乗り場へとやってきました。10月に伊那へ向かうバスに乗車した時と同じ乗り場。ここから前回と同じく中央道を進みますが今回はもっと遠く長野県を通り越して岐阜県の高山まで向かいます。


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バスは高山を中心に路線を広げる濃飛バス。完全にアウェイの新宿ですが、京王バスと共同で1日に5本も新宿高山線を運行しています。

高山まで行くと完全にホームタウン。濃飛バスが高山から名古屋・大阪などを高速バスで結んでおり、高山の街ではよく見るバスとなっています。


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車内は標準的な2+2列シートですが、シートピッチが広めに取られているように思えました。

後方には化粧室が備えられており、休憩があるとはいえ安心の設備です。座席には女性専用席があり、1人で2席を使うことのできるゆとりあるおひとりさま席も用意されていました。

 


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座席周りはこんな感じ。6時間近く乗るだけあって小さめですが背面テーブルと最近は必須の装備である電源も用意されています。

座席ポケットには車内で使えるフリーWiFiの案内も入っています。高山は外国人に人気な観光地とあって英語をはじめとした外国語での表記もあります。


中央道と長野道で一気に松本へ

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バスタ新宿を出ると初台入口から首都高新宿線に入りそのまま中央道へと進んで西に向かっていきます。この首都高が混みがちなのですがこの日はスイスイ進んで行きました。

途中の中央道のいくつかのバス停で乗車扱いをして山梨県へと進んでいきます。

 

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山梨県に入ると途中の釈迦堂PAで1度目の休憩があります。食事をゆっくりとしている時間はないですが、御手洗いに行っても釈迦堂PA売店で軽食を購入する程度の時間はありました。

外にはシャインマスカットのソフトクリームというそそる広告が出ていますがぐっと我慢。


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バスは中央道を快走していきます。この日は非常に天気が良く、車窓からは美しい八ヶ岳の眺めを楽しむことができました。

高速道路でも中央道ならばひたすらにトンネルを突っ切って走るというわけではないので車窓を楽しむことができます。


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しばらく走って諏訪湖SAで2度目の休憩。諏訪湖SAはサービスエリアとあってかなり広め。長野名物の食事やお土産を購入して楽しむことができます。

そして諏訪湖SAといえばこの絶景。諏訪湖を一望できる景色を楽しみバスの乗り疲れを癒します。

 

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岡谷JCTから長野道に入り松本盆地を北に進んで、松本インターで高速道路を降ります。松本駅からは少し離れており車窓から松本駅松本城を見ることは叶いませんでした。

松本駅行きのバスならもうゴールは間近ですが、高山行きはここからもう一山超えていく必要がありそのもう一山が最難関の山なのです。

 

松本から峠越えにチャレンジ

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松本からは国道158号線に沿って上高地方面へ徐々に山を登っていきます。標高が上がるにつれて道は細くなりカーブが多くなりバスも通るのがやっとの状態。

後ろの車に追い抜かれるのを待ちながら、対向車と譲り合いながらゆっくりと山を登っていきます。


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山間には梓川が流れており深い谷を形成しています。片側は山、反対は崖という道をどんどん登っていきます。途中いくつかのダムを見ることができます。


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国道158号線はカーブが多く車線も狭く、崖と山に挟まれ危険な道でもあります。それにもかかわらず松本と高山を結ぶ重要な道、そして観光地である上高地へと向かう道ということもあり、大型バスをはじめとして交通量がかなり多くなっています。

そんな現状を打破するため山を貫くトンネルの建設が一部で行われていました。完成すれば多少は所要時間の短縮にもつながるはずです。

 

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山を登り終えて、こちらは長野県と岐阜県の県境近くにある観光地上高地へと続くトンネルの入り口。上高地の観光シーズンである夏にはこの道を進むバスも多くなりますが、新宿から高山行きのバスは上高地には目もくれず、この先にある安房峠を貫く安房トンネルに入り県境を越えていきます。

 

奥飛騨温泉郷を通って高山へ

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安房峠を越えて岐阜県に入ると最初の降車地、奥飛騨温泉郷の玄関口でもある平湯温泉バスターミナルに到着します。ここでは休憩時間も設けられ、高山まで向かうお客さんも降りて休憩することができます。

平湯温泉バスターミナルの建物内にはレストランやお土産屋が入っており買い物を楽しむことが可能です。

 

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ここは温泉地。平湯温泉バスターミナル内にはそんな奥飛騨の温泉を気軽に楽しむことのできる足湯も用意されています。一瞬であれば入れるくらいの休憩時間は確保されています。


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ここ平湯温泉バスターミナルは新宿高山線の他にも松本と高山を結ぶバスの一部の便も停車をします。したがってここで途中下車し、平湯温泉を楽しんだのちに高山へ向かうという行程を組むことも可能になっています。


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ここ平湯温泉安房峠のすぐ近くであり北アルプスの西側斜面に位置しています。なのでとにかく寒い。11月中旬だというのに気温は5℃ほど。周囲の山に雪が積もっており、写真では確認しにくいですが、なんと雪が舞っていました。

冬は豪雪になる地帯なのは知っていましたが、こんなに早く雪が降り出すとは驚きです。


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新宿から約6時間。高速道路はスイスイ進み、松本から上高地までの間の対面通行などで時間を取られたものの、終点高山濃飛バスセンターには定刻の14時よりも5分ほど早く到着しました。

バスは時間が読めないことがデメリットの一つではありますが、今回はしっかりと時間通りに到着してくれました。

 

 

ということで以上濃飛バス新宿高山線の乗車記でした。

高速道路から望む景色と山越えに挑む困難な車窓。1つのバス路線でここまで景色の違いを楽しめる路線はそう多くはないと思います。6時間と長い旅ではありますが、車窓を眺めていて飽きることはありませんでした。

新幹線と特急の乗り継ぎはそれはそれで楽しい車窓が待っていると思いますが、バスも劣っていないぞ、なんなら面白いんだぞと伝わっていたら嬉しいです。

 

この記事は2022年11月中旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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