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【島根旅行記】一畑電車フリーパスと古代出雲歴史博物館 鉄道で巡る山陰旅③

こんにちは。

今回は出雲と松江を結ぶ一畑電車のお得な切符を紹介していきます。

出雲の玄関口となる出雲市駅と出雲大社、そして島根県の県庁所在地であり観光地でもある松江を結んでいる私鉄電車の一畑電車島根県を観光する際にはかなり重宝する存在です。

そんな一畑電車は沿線の様々な施設とのタイアップしたお得な切符を販売しています。その中でも利用するのは古代出雲歴博&フリーチケット。古代出雲歴史博物館の常設展チケットと一畑電車の1日乗車券がセットになった切符です。

今回は出雲歴博一畑電車の乗車記を合わせてお届けします。

 

以下目次です。

 

出雲市駅と出雲大社を結ぶ一畑電車

JR出雲市駅の高架下を少しだけ歩くと見えてくるのが一畑電車電鉄出雲市駅。出雲の玄関口出雲市駅から出雲大社へと向かうにはここから一畑電車を利用します。

出雲市駅の高架下に続いているアトネスいずもという商業施設があるので、雨に濡れずに乗り換えることができます。

 

電鉄出雲市駅にある運賃表を利用して一畑電車の路線の紹介をしていきます。

一畑電車は2路線を持っており、電鉄出雲市松江しんじ湖温泉間の北松江線、川跡〜出雲大社前の大社線があります。基本的には北松江線内での運行と大社線内での運行に分かれていますが、一部時間帯や土休日には出雲市から出雲大社前への直通電車も出ています。

 

一畑電車を利用するには交通系ICカードは使えず、切符を購入もしくは車内の運賃箱での精算が必要になります。

こちらは電鉄出雲市駅設置の券売機。切符購入の支払い方法がこれまでの地方鉄道を凌駕するレベルで充実していました。

 

こちらが今回利用するきっぷです。古代出雲歴史博物館の常設展の料金と、一畑電車の1日乗車券がセットになっています。

単独で購入すると博物館の常設展の入館料が620円、そして1日乗車券が1600円なので、420円ほどお得なきっぷになっています。フリーきっぷの部分は乗れば乗るほどお得になります。

 

改札をしてホームまでやってきました。高架駅になっており横を走るJR山陰本線と同じ高さになります。

少し離れてはいますがホームは2つあります。この時はメインは1番線、2番線は臨時列車用として用いられているようでした。利用する列車は松江しんじ湖温泉行き。平日の日中時間帯は川跡駅での乗り換えが必要になります。

 

電鉄出雲市駅から10分ほどで川跡駅に到着しました。ここで出雲大社前駅へと向かう大社線へと乗り換えます。松江しんじ湖温泉駅からやってくる列車も到着しており、出雲大社方面への接続はしっかりと確保されていました。

ここまでは1両編成での運転でしたが、ここからは2両編成の列車になります。1両から2両になったので余裕で着席することができました。

 

川跡駅からも10分ほど乗車して出雲大社前駅に到着しました。
ほぼまっすぐな線路でかなりスピードを出して走っている印象です。途中駅もありもちろん全駅に停車します。ほとんどのお客さんが川跡駅から出雲大社前駅まで乗り通していたので、観光客中心の客層ですね。

 

圧巻の展示がある古代出雲歴史博物館

出雲大社に隣接している島根県立古代出雲歴史博物館へとやってきました。

常設展では古代の出雲大社の巨大神殿の模型や、出雲周辺で発掘されたすごい量の銅剣・銅矛など圧巻の展示を楽しむことができます。

また出雲に関連した神話をわかりやすく映像で見ることが出来るシアターや島根県の歴史に触れる展示室など、多方面から出雲、島根について知ることができます。

 

館内にはミュージアムショップやカフェもあり、博物館の庭園や出雲大社を見ながら食事を楽しむことができます。
展示物の撮影に関しては禁止のもの以外は自由になっていました。出雲大社へ来たならついでに歴博に立ち寄り、銅剣や古代の出雲大社の神殿模型などぜひその目で見て感じてほしいと思います。

 

出雲大社から宍道湖沿いを行く

出雲大社の参拝をはじめ出雲観光を終え、フリーチケットを用いて再び一畑電車に乗車していきます。目指すは県都松江です。

出雲大社前駅にはデハニ52号という昔一畑電車で活躍した列車が展示されています。一畑電車が舞台になった映画「RAILWAYS」では主人公と同じレベルの大活躍をした車両だそうです。もっと近くで見学できるんですが、博物館に時間を取られて結局見ている時間はありませんでした。

 

大社線の沿線の見どころはこちらの粟津稲生神社。神社の参道を一畑電車の線路が大胆にも横切っている珍しいスポットです。列車から見ると並ぶ鳥居の姿しか見ることができませんが、外から見ると鳥居と列車を同じ画に写すことが出来る撮影スポットとして有名な場所になっています。

 

乗車したのは川跡駅行の列車だったため、再び乗り換えです。

行きの時とは異なり、出雲市駅方面からやってきた松江しんじ湖温泉行の列車に乗車していきます。川跡駅も乗車した車内も学生さんで大混雑。地域の通学の足としても重宝されていることが分かります。

 

川跡駅から乗車した列車の車内です。外から見ると普通の車両だったのですが、乗ってみると豪華な車内。

ボックスシートにはなっているのですが、木製の仕切りがそれぞれの座席に付けられており、半個室のような雰囲気。追加料金なしで乗れる普通列車にしては贅沢すぎる設備です。食事が出てくる観光列車だと言われても納得してしまう車内になっていました。

 


川跡駅を出発して何駅か走ると宍道湖の北側を進んでいきます。途中の一畑口駅では進行方向も変わり、車内の座席も相まって観光列車に乗っている気分になってきます。

JR山陰本線宍道湖の南側を走っているので、反対側から出雲空港玉造温泉などの町並みも眺めることができました。

 

湖岸の温泉街松江しんじ湖温泉駅に到着

川跡駅から50分ほど、終点の松江しんじ湖温泉駅に到着しました。

川跡駅では学生さんで大混雑していた車内も進むにつれてどんどん降りていき、松江しんじ湖温泉に着くころには観光客がちらほらと残されている程度でした。

松江しんじ湖温泉という駅名だけあって、周辺には見るからに温泉旅館な建物が多く、街の雰囲気も温泉街らしくなっています。

 

松江しんじ湖温泉駅の駅舎はガラス張りでかなり綺麗な印象を持ちました。

開業時北松江駅という名前でしたが、周辺で温泉が湧くことが後から発見され松江しんじ湖温泉と名付けられたことから合わせるように改称されました。

路線名だけが残って北松江線と呼ばれているみたいですね。

 

松江しんじ湖温泉駅の目の前にはバスターミナルがあります。駅自体は松江城島根県庁がある松江の街の中心部に近いのですが、その代わりJR山陰本線松江駅とはかなりの距離離れています。

したがってここから松江駅へ出るにはバスへ乗り継ぐ必要があるため、駅前にはしっかりしたバスターミナルが設けられています。

 

 

ということで以上一畑電車回でした。

出雲市駅と出雲大社、そして松江と島根県観光の拠点や中心地を結んでいる一畑電車。特急等はありませんが、宍道湖ビューの車窓や工夫を凝らした車内、沿線施設とのお得な乗車券など観光客には使いやすい鉄道になっています。

出雲だけ、松江だけじゃなく一畑電車を利用してどちらも訪れてみてはいかがでしょうか。

 

この記事は2022年9月上旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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