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【乗車記】鉄道旅を楽しもう!寝台特急サンライズ出雲で山陰へ! 鉄道で巡る山陰旅①

こんにちは。

 

本日2022年10月14日は、新橋横浜間に鉄道が開業してから150年。

今では日本各地へと張り巡らされている鉄道網の始まった記念すべき日です。

今回は鉄道旅を楽しもうというテーマで、現在日本で唯一の定期寝台特急であるサンライズ出雲の乗車記をお届けしたいと思います。

 

今回乗車するのは寝台特急サンライズ出雲

ご存知の方も多いかと思いますが、東京駅と島根県出雲市駅をおよそ12時間かけて結ぶ寝台特急です。デビューしてからまもなく25年目も迫っており、そろそろ乗れなくなってしまう日も近いのではないかと噂され、最近ではきっぷを購入するのも難しくなってきている列車です。

今回は1か月前の同日10時にe5489から全力で入手した東京から出雲市へのB寝台シングルの寝台特急券を手に乗車してきましたので、じっくりと紹介したいと思います。

鉄道150周年の節目に、気合を入れて書いているのでかなり長い記事になってます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

夜の東京駅は寝台特急の出発駅

今回は始発の東京駅からサンライズ出雲号に乗車していきます。

東京駅は新幹線で旅する際の出発駅というイメージかかなり強い令和4年ですが、一昔前多くの寝台特急ブルートレインはここ東京駅を始発駅として、九州や中国地方へと走っていました。

そんな東京駅も現在夜に発車するのは、この寝台特急と通勤用の特急列車くらい。ずいぶんと寂しくなりました。

 

東海道線ホームの9番線にサンライズ出雲と瀬戸合わせて14両が入線しています。発車時刻の20分前である21時半にはすでにドアが開いて乗車できるようになっていました。

発車案内には出雲市行の出雲と高松行の瀬戸が交互に表示されるようになっていました。

 

連結されているサンライズ出雲・瀬戸は、前より品川方の7両が瀬戸、後ろより上野方の7両が出雲と別れています。

岡山到着前まではどちらの車両の行き来も可能なので、ギリギリでも乗れればセーフです。ただかなり多くの乗客が早い時間から集まってきているようでした。

 

しっかり出雲市行きのサンライズ出雲であることを確認して乗り込みます。

それぞれの個室がある号車から乗り込むのが普通かと思っていましたが、シャワーカードの販売機に近い号車のドアではたくさんの人が行列を作っている状態でした。

恐らく乗り込んですぐにシャワーカードを購入する人ってことですね。この日は満席状態だったので、並ぶでもしないとシャワーカードは入手困難な代物です。

 

12時間を過ごすシングル個室

シャワーカード争奪戦には参加しなかったので、自分の個室の号車から乗り込みます。

今回利用するのはサンライズの中でもオーソドックスで、最も個室数の多いB寝台シングルを利用します。

乗り込んだ8号車はサンライズ出雲の先頭車になります。

 

乗り込むと個室の案内図があり、自分の個室がどこに位置しているのか確認できます。

今回はe5489で購入したので、特に指定できずに1階の9番個室を使うことになりました。2階席がいいとか希望がある場合は、みどりの窓口等で希望を伝えながら購入したほうが良さそうですね。

 

階段を下りて1階の廊下へとやってきました。

列車の中とは思えないような光景、個室がずらっと並んでいます。1階だから天井が低いとかは特になく、普通に立って歩くことができます。ただ幅は狭いので向こうから来た人とすれ違う時は一苦労するかもしれません。

 

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こちらがB寝台シングルです。ほぼほぼベッドが占めていますが、それでも靴を履くスペースに荷物置き場、テーブルまでついています。

ほぼほぼベッドの上で過ごすことになりますが、これでも十分な設備です。

 

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窓の位置は少し高めに感じますが、ベッドに座った状態で肘を掛けるのにはちょうどいいくらい。

横になると完全に外は見えませんが、それは良しとしましょう。

 

それぞれじっくりと見ていきます。まずはテーブル。上にはプラコップが1つ置かれていました。そこまで大きくはないですが、駅弁を拡げたり晩酌をしたりするのに狭すぎるということはないと思います。

そしてテーブル側の足元にはゴミ袋がセットされています。きちんとゴミはゴミ箱へ。守りましょうね。

 

扉のすぐ横、壁側にはハンガーが1つあります。

こちらのハンガー、列車が走り出すと揺れで壁に当たってガタガタなるので、着替えたらなんか掛けておくといいかもしれないですね。

そもそも走行音がある程度するので、それくらいの音気にならないと思いますが。

 

扉側を見ると、すぐ横には姿見があります。部屋を一歩出ると共用スペースになってしまうので、多少の身だしなみを整えるのにはちょうど良いです。

今の時代には必須となっている電源も用意されています。すぐ横にテーブルが続いているので、ケーブルの長さが短くてもそこまで問題はなさそうです。

そして扉にはロックが掛けられるようになっています。誰かが間違えて自分の部屋を開けないようにロックを掛けておくのがおすすめです。

 

ベッドの上には掛け布団、枕、浴衣が置いてあります。

掛け布団は寝台のベッドサイズに合わせたものとなっているのでそこまで大きくありませんが、身体がはみ出して寒いということはありませんでした。

問題なのは浴衣ですかね。1枚のタイプなので、帯で結ぶ形になるのですがまあはだけます。寝るときに使うだけなら問題ないですが、部屋の外に出るなら中に何かしらを着るべきだと思います。

 

頭側の壁には車内の案内図があります。

基本的に各号車に化粧室と洗面台が設置されているので、そこまで困ることはないと思います。

シャワールームの位置などは事前に確認しておいた方が良さそうですね。

 

横たわって天井には、エアコンの通風口がありました。

9月の上旬、まだまだ外は暑い日に乗車しましたが、暑いとか寒いとかもなく快適な温度でした。助かった。

素材がありませんが、あとは個室内の照明を調節できるコントロールパネルがあります。こちらには時計もあり目覚まし時計をセットすることも可能です。

 

最後に進行方向に向かって座ってみるとこんな目線になります。
寝ている時間以外はほぼこの体制で、外の景色を見ていることが多かったと思います。

 

車内を探検してみた

続いては車内の設備を見ていきたいと思います。12時間乗る車両なので、ずっと個室に籠っているのは困難ですからね。

まずは洗面台。カーテンが付いているので、使用している時は多少のプライバシーを確保することができます。かなり揺れることもあるので使用時は注意が必要ですね。

 

続いては化粧室。しっかりと数は用意されているので安心です。

 

12時間走り続ける列車でありながらも車内販売はありません。食料に関しては乗車前に用意するか、停車時間の長い岡山駅で確保するかの2択になるかと思います。

一応、サンライズ出雲号の場合10号車に自動販売機が設置されています。ただ種類が少ないのと、この時も売り切れがかなり多かったので、あまり当てにすべきではないでしょう。

 

同じく10号車にあるシャワーカードの販売機です。車内にあるシャワールームを利用したい場合はこちらを購入する必要があります。

東京駅を発車する前に撮影した写真になりますがすでに完売。車内で絶対に浴びたい場合は東京駅から乗車、しかも近くのドアに並んでおく必要がありそうですね。

 

自販機の隣にはラウンジスペースが用意されています。

こちらで飲食することは可能ですが、寝台列車ということを忘れずに、特に夜間帯は静かに利用しなければいけません。

後ほど紹介しますが、ノビノビ座席利用者の方の食事等はこのスペースを利用するのが快適そうです。

 

こちらが寝台料金不要、特急料金のみで利用することが出来るノビノビ座席になります。

個室ではなく、大広間のタイプになります。大広間とはいえしっかりと1人分の区画に区切られているので狭さは感じないと思います。

掛け布団と枕カバーはセットされており、個々に窓までついています。出雲市まで12時間となるとちょっときついかもしれないですね。

 

こちらはA寝台シングルデラックスの個室のある廊下になります。B寝台シングルやソロは真ん中に通路があり両側に部屋があるのに比較して、シングルデラックスは通路が端に寄せられており、部屋のスペースにかなりの広さがあるように感じられます。

さすがに中を覗くことはできませんので、実際に乗ってみるまでお楽しみですね。ただ部屋数は出雲号瀬戸号それぞれに6部屋と、超少ないです。きっぷは激レア。狙ってもなかなか取れなそうです。

 

夜の東京駅を出発

定刻の21:50、まだ多くの人がいる東京駅9番線をゆっくりと発車します。

夜の東京駅をこれから旅が始まるんだとワクワクした気持ちで発車する列車。今ではサンライズ出雲瀬戸の乗客しか味わうことのできない感動です。

 

東京駅を発車すると、高層ビルに囲まれた東海道本線をひたすら走っていきます。

部屋の灯りを消して、窓の外を眺めていると灯りが消えていくビルの様子や運転を終えて引き上げていく新幹線、皆が休みにつく頃に旅が始まるという特別感・非日常感を感じながら西へと向かいます。

 

日本に鉄道が開通した150年前から存在している品川駅をサンライズ出雲・瀬戸は華麗に通過していきます。リニア中央新幹線の始発駅となる重要な駅にも関わらずです。

品川を通過する列車なんて今ではほとんど存在しないのでかなりレアな光景です。

 

東京を出て次の停車駅、横浜駅に到着です。150年前の横浜駅はこの位置とはまた別の場所にありましたが、今も横浜が重要な場所であることには変わりありません。

ちなみに停車中はまだホームで普通列車を待っている人が多いので、部屋のカーテンを開けておくのはちょっと恥ずかしい気がします。

 

早朝の岡山駅の盛り上がり

おはようございます。既に朝を迎えており岡山駅までもう少しというところです。

寝台特急にはつきものの寝る寝ない論争ですが、旅行の行きとして利用する際には、しっかり寝ることをお勧めします。揺れや走行音があるので、ぐっすり寝れるか寝れないかは別として、しっかり寝ておかないとこの後の行程に影響が出てきてしまいます。

岡山駅に近づくとおはよう放送が入り、岡山駅の乗換案内等がなされます。

 

まだ早朝6時台の岡山駅に到着です。岡山駅はある程度通勤通学ラッシュが存在する駅ですが、さすがにこの時間帯ではそこまでの混雑は見られません。

岡山駅では四国方面へと向かう瀬戸大橋線8番のりばに入ります。四国方面への特急列車やマリンライナーなどがひっきりなしに発着する大忙しなホームですが、まだ6時台なのでサンライズはゆっくりと停車をします。

 

岡山駅では高松行きのサンライズ瀬戸出雲市行きのサンライズ出雲が切り離される場所です。切り離しの作業があるため、時刻表上では瀬戸は4分間、出雲は7分間停車します。

やはり切り離しの瞬間は人気が高いようで、多くのサンライズの乗客が自室を出て連結している場所へと集結していました。ちなみに切り離しを見れるのは出雲のお客さんのみですね。

 

岡山駅を発車したところで、朝食にします。出発前に東京駅のコンビニで調達しておいたパンとおにぎりにしました。

東京駅発車前の時間ならまだ駅弁屋も空いていますし(在庫があるかは微妙ですね)、岡山駅の停車時間中に駅弁屋さんに向かうことも可能です。

個室で車窓を見ながら食べる朝ごはん。コンビニ飯でもいつもと違う美味しさがある気がします。

 

岡山駅から先はちょくちょく停車があります。まずは岡山県内でも人気観光地である倉敷。美観地区は駅から歩いて向かうことも可能です。

ここ倉敷駅からは陰陽連絡線の中でもかなり重要な位置づけである伯備線へと入っていきます。倉敷で乗り換えてさらに山陽本線を西へと進むことも可能です。

 

山間の伯備線を進む

倉敷で山陽本線と別れると高梁川沿いを走る伯備線を進んでいきます。伯備線山陽地方と山陰地方を結ぶ路線の中でもかなり重要な路線で、特急列車も1時間に1本走っています。

これまで走ってきた東海道山陽本線は大都市を結ぶ幹線になるので、ある程度の規模の街が連なる車窓でしたが、ここからは一気に車窓から見える景色が変わってきます。

 

東京から10時間ほど、ただ自分に割り当てられた部屋にいただけで窓の外に広がる大自然を眺めることが出来る。

こんな経験、寝台特急でしかできませんよね。これが寝台特急の旅。早く着いてしまう新幹線やカーテンが閉められてしまう夜行バスでも出来ない、寝台特急のみでしかできない経験です。寝台特急の真骨頂を感じた瞬間です。

 

1階席は景色がよく見えないとか、地面に近いので音がうるさいとかマイナスイメージがありますが、1階席ならではの景色ももちろん存在しています。

例えば写真のような景色。街中の線路は人が立ち入れないようにフェンスなどで仕切られてしまっていますよね。でも伯備線沿線ではすぐそこまで田んぼが迫っています。

こんな距離で田んぼを眺められるのも1階席ならでは、サンライズならではの景色ではないでしょうか。

 

時々停車をして、お客さんを下ろしながら伯備線を進み、中国地方を代表する名山である大山が見えてくるともう山陰地方です。

ちょっと雲がかかってしまっていますが、車窓としては十分見ごたえがありました。

 

12時間の鉄道旅もおしまい

大山が見えてくると山陰本線へと合流します。山陰に入って最初に停車する駅は米子。

米子から境港へと伸びる境線に使用させる、ゲゲゲの鬼太郎仕様の列車が止まっています。ぱっと見でわかるくらい目立つ存在です。

 

米子を出るといよいよ島根県へと突入。もうラストスパートです。

こちらは県都松江駅。この山陰旅では松江観光も楽しんでいますので、そのうち投稿される旅行記をお楽しみに。

 

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松江駅を過ぎると宍道湖沿いに進んでいきます。残す停車駅は宍道駅と終点出雲市駅のみ。ここまでくると空いている個室も目立つようになってきます。

進行方向右側と、自室の反対側に広がる宍道湖でしたが、簡単にその車窓を楽しむことができました。

 

途中遅れも発生し、定刻より2分ほど遅れた10時ちょうど終点出雲市駅に到着しました。

12時間を過ごしたサンライズの自室に別れを告げて出雲市駅のプラットホームに降り立ちます。やはりちょっと名残惜しいもの、到着してからゆっくり下車の準備をしている乗客も多々見受けられました。

部屋でゴロゴロしているだけで、1本で東京から遠く離れた出雲まで連れてきてくれる寝台特急。非常に楽しい鉄道の旅になりました。また乗りたくて仕方ないです。

 

おまけ)シャワーカード争奪戦に敗れし者たちへ

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さてシャワーカードを購入できないと、車内でシャワーを浴びることが出来ないサンライズ号。出雲市駅のすぐ近くには温泉があります。

サンライズ出雲市に到着してすぐに入浴することが出来るのでおすすめです。揺れる車内で浴びるシャワーもいいかもしれませんが、到着後足を伸ばしてゆっくり浸かる温泉もまたいいものですよ。

 

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風呂上がりにはご当地の瓶フルーツ牛乳を頂きました。

駅に近いこともあって、次の列車までの空き時間等、うまく活用して入ることができる温泉。ぜひご検討を。シャワーカードを購入出来れば一番いいですけどね。

 

 

以上サンライズ出雲の乗車記でした。

日本に残された最後の寝台特急、いつ終わりを迎えるかわかりません。もちろんたくさん利用してこれからも需要が見込めるとなれば、新車両になって残ることも、より多くの方面への寝台特急が復活するなんてこともあるかも知れません。

皆様もぜひ現在も残る寝台特急サンライズ出雲・瀬戸での旅を楽しんでみてください。

 

日本中を時には短時間で、時には時間を掛けてゆっくりと、線路がつながる限りどこへでも移動することが出来る鉄道。最近では何日間もかけて各地を周遊するクルーズトレインなど、速いだけではない新たな鉄道の楽しみ方も出てきました。

歴史の中では150年というと短いものかもしれません。しかしここまで進化を遂げてきた、様々な形が誕生してきた鉄道が、これからどんな楽しい旅をさせてくれるのか、200周年の時にはどうなっているのか、楽しみでたまりません。

これまで鉄道を繋げてくださった全ての人に、今日も変わらず鉄道を走らせてくれている全ての人に感謝。改めて鉄道開業150周年おめでとうございます。

 

過去最長の記事になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。