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【佐賀旅行記】武雄温泉を乗り換えついでに観光しよう! 佐賀県の旅⑤

こんにちは。

今回は佐賀県武雄市を観光していきます。

武雄市の中心でもある武雄温泉駅は2022年9月に開業した西九州新幹線の現在の始発終着駅になっており、博多長崎間を新幹線を利用して移動するために必ず乗り換えが必要となる駅です。長崎と武雄温泉を結ぶ新幹線と博多までを結ぶリレー特急を対面乗り換えできる便利な駅ではありますが、駅名に「温泉」という名前が付いているくらいですから、もちろん観光地となっています。

乗り換えのためではありますが、せっかく列車を降りるならば時間を取って観光していくべきということで、武雄温泉駅で下車をして武雄市を観光しましたのでその様子をじっくりと紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

佐賀駅から武雄温泉駅

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朝の佐賀駅です。佐賀駅前のホテルをチェックアウトし、長崎本線佐賀駅のホームへとやってきました。鳥栖方面は朝ラッシュの乗客で列ができていますが、乗車するのはそれとは反対方向の江北行普通列車。ホームに入ってきた際には車内が満杯の状態でしたが、佐賀駅で大量の下車がありそこそこに空いた状態の列車に乗り込んでいきます。

 


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2022年の西九州新幹線開業に合わせてそれまでの肥前山口駅から自治体の名前に改称された江北駅佐賀駅から乗ってきた普通列車を下車します。江北駅からは長崎本線佐世保線に分かれます。それぞれ長崎行きと佐世保行きの特急列車が通る重要な路線でしたが、西九州新幹線開業によって、佐世保線の方に特急列車が集中する形となりました。

江北駅からは佐世保線普通列車早岐行きに乗車します。2両編成と大幅に両数が減ったこともあって、車内はすべての座席が埋まり立ち客が出るほどの混雑っぷりでした。


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佐賀駅から45分ほどで武雄温泉駅に到着しました。到着したのは在来線のホームなのですが、既にこちら側からは乗車することが出来ない柵で仕切られた先に特急車両が停車しているのが分かります。これが武雄温泉駅の特徴ですね。後ほど紹介します。

早岐行きの普通列車からはかなりの下車があり、地元のなかでも割と拠点的な駅になっているようですね。

 

武雄温泉駅に到着して最初に見るのは武雄温泉駅の在来線の時刻表です。特急列車が赤色表記、その他普通列車が黒色表記になっています。一目瞭然ですがかなり特急列車が占めていますね。

武雄温泉駅には西九州新幹線に接続し博多~武雄温泉を結ぶ特急リレーかもめと博多~佐世保ハウステンボスを結ぶ特急みどり・ハウステンボスがやってきます。したがって博多方面では1時間に2本かそれ以上の特急列車が出発していく便利な駅になっています。

 

西九州新幹線の起点「武雄温泉駅

この後、西九州新幹線に乗り換えて次の目的地へと向かいますが、その前に下車して観光していきます。まずこちらは在来線側の駅舎、出口でいうと楼門口(北口)です。

武雄温泉の温泉街は北口側にあるため、武雄温泉街にあるシンボル的な建物楼門が出口の名前に採用されています。北口はロータリーなどはなく、すぐに道路に面していますが、バス停も設けられていました。

 

まずは在来線の改札口です。普通列車や新幹線連絡がない特急みどり・ハウステンボスはこちらの在来線改札口からホームへと向かう必要があります。一方でリレーかもめを利用する場合は新幹線に乗車しないにも関わらず、新幹線改札口からホームへと向かっていきます。

在来線改札口は自動改札機が見当たりませんでした。見切れていますが売店もあります。

 

在来線の改札前には観光案内所があります。まだ朝の早い時間で営業開始前だったようですが、奥には駅弁屋さんがありました。他にレンタサイクルを借りることもでき、武雄の街の観光の拠点となっていました。

 

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こちらは御船山口(南口)の駅舎です。新幹線側の駅舎でかなり新しさを感じ、北口の駅舎よりも大きいように思えます。こちら側にはロータリーがあり、新幹線駅の名に恥じないロータリーの広さでした。他にも駅前にホテルがあったり、駅前らしい景色は南側の方があるのかなと感じました。

 

こちらは新幹線側の改札口です。在来線よりも少し低い位置になっており、エスカレーターによって結ばれています。新幹線側にはみどりの窓口や待合室、カフェなども設けられており、新幹線の駅らしさが伝わってきます。

正直言うと、新幹線の始発終着駅としては物足りなさを覚えますが、暫定的なもので西九州新幹線が全線開業を果たせば途中駅になるのでこんなもんでしょう。

 

こちらは新幹線の改札内です。在来線と比較して広々とした作りになっています。発車案内は新幹線だけではなく、博多行きのリレー特急の発車案内もされています。また一部の特急みどりが特急リレーかもめの役割を担い西九州新幹線との接続が取られる関係上、新幹線改札口を通過する必要のある10番ホームから発車する佐世保行き特急の発車案内もされていました。

 

改札口からエスカレーターを利用して西九州新幹線の11番線、在来線特急用10番線のあるホームへとやってきました。写真の方が10番線で在来線のリレーかもめ号のホームとなります。在来線用のホームからは乗降できないように黒い柵が設けられているのが分かります。こちら側にはホームドアがありません。

 

ホームの端っこへとやってきました。ここから佐賀方面を見ると佐世保線の線路は続いていきますが、西九州新幹線の線路はすぐ先で途切れてしまっているのが分かります。西九州新幹線武雄温泉駅から先博多までのルートがいまだに決まっておらず、開業の目途も立っていない状態になっています。佐賀県としても在来線特急でも十分な距離で博多に向かうことが出来るので特に新幹線が欲しいわけではないみたいですね。

 

しばらくホームで待っていると、長崎方面から新幹線が入ってきました。その数分後に佐世保方面からやってきた特急みどり(リレーかもめ)が入ってきました。新幹線を下車した乗客が待たされている格好になっていましたが、リレーかもめ号が武雄温泉駅始発になっている場合は新幹線から博多行き特急にスムーズに乗り換えられるはずです。

 

このように乗り換え改札なしで西九州新幹線かもめと在来線特急リレーかもめを乗り換えることができます。この方式で新幹線と特急列車を乗り継げるのは武雄温泉駅だけ。これも西九州新幹線が全線開通してしまえば見えなくなるはずです。

リレーかもめには西九州新幹線開業前まで特急かもめとして長崎博多間を運行していた車両が用いられています。ちなみに写真の車両は「特急みどり(リレーかもめ)白いみどりで運転」という「みどり」なんだか「かもめ」なんだか「白」なんだか分からない列車でした。

 

武雄のメイン武雄温泉街

武雄温泉駅北口から徒歩10分前後で武雄温泉の温泉街の入口へとたどり着きます。全国の温泉地の中でも屈指の新幹線駅に近い温泉街だと思います。

温泉街自体はそこまで観光地化されておらず、あまり店などもない純粋に温泉や温泉宿を楽しむような場所になっていました。朝早めの時間ということもあって人はほとんどおらず、活気もあまりありませんでした。

 

武雄温泉街の一番奥には武雄温泉のシンボルでもある楼門があります。東京駅で有名、かつ同じ佐賀県の北部の街唐津出身の辰野金吾が設計したものです。大正時代に建てられて釘を1本も使っていない設計になっているようです。

この楼門の中には武雄温泉元湯、武雄温泉新館があり温泉を楽しみながらその建築美にも触れることができるのですが…

この日は年に数回しかないような休館日。伝統的な建築を楽しみながらお湯につかりたかったのですが断念。でも佐賀には、武雄のすぐ近くには、もう1つの温泉地があります。温泉はそこで楽しむことにして、武雄温泉街を離れます。
ちなみに元湯では温泉を、新館では大正時代の公衆浴場の様子や武雄温泉の資料館など見て楽しむことが出来るそうです。ここは再訪必須ですね。

 

お洒落な武雄市図書館と新しい市役所

それでは温泉街を離れて佐世保線と西九州新幹線の高架をくぐり、駅の南側へと進んでいきます。駅の南側には南口の名前になっている御船山があります。御船山は山肌が露わになっている特徴的な山で、麓には江戸時代から続く庭園御船山楽園があります。今回は時間の関係上そこまでは行きません。

 

やってきたのは武雄市図書館・歴史資料館です。ただの図書館といえばそうなのですが、この武雄市図書館は館内がとにかく綺麗で、映画なんかに出てきそうな内装となっています。ぜひお伝えしたかったのですが中は撮影禁止だったので、ぜひ実際に訪れてみてください。

 

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図書館内にはスターバックスコーヒーが入っており、コーヒーを楽しみながら本を読めるゆっくりとした時間を過ごすことができます。また館内には企画展などを行える資料室も設けられています。この時は特に開催していなかったので何も見ることができませんでしたが、時期によっては武雄市に関連した歴史の資料を見学することが出来るそうです。


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続いてやってきたのは武雄市役所。2018年にオープンした綺麗な市役所になっています。武雄市図書館から武雄温泉駅に戻る途中にあったのでついでに寄っただけではありますが、この武雄市役所には展望スペースが設けられています。

 


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展望スペースは3階とそこまで高い階にあるわけではありませんが、高い建物もそう多くはないので見渡すことができます。そして何よりも西九州新幹線の線路とほぼ同じ高さにあるため、新幹線を真横から眺めることができます。

この後新幹線に乗車するということもあって、ここで新幹線を眺めていたら乗り遅れること決定なのでさすがに新幹線を見ていることはできませんでした。

 

 

ということで以上、武雄市旅行記でした。

観光といっても武雄温泉元湯の休業をはじめ、不完全燃焼で終わってしまった印象が強いですね。事前に調べており休業していることはわかっていたのですが、外観だけでも楽しめると踏んでやってきたのでした。まさか楼門から先も入れないとは思いませんでしたね。

まだまだ魅力にあふれる街なので、再訪してリベンジを果たしたいですね。新幹線と在来線特急の改札を挟まない対面乗り換えは確かに便利ですが、せっかくなので武雄で下車して観光してみてはいかがでしょうか。

 

この記事は2022年12月時点の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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