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【乗車記】道南いさりび鉄道 カラフルな1両のキハ40で木古内へ!

こんにちは。

 

今回は道南函館から木古内を結ぶ第3セクター道南いさりび鉄道の乗車記をお届けします。

2016年の北海道新幹線新函館北斗駅までの開業に伴い、並行在来線としてJR江差線から誕生した道南いさりび鉄道。その名前にあるように沿線からは漁火も見えるような車窓が美しい区間も多々存在します。

今回はそんな車窓も含めて紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

道南いさりび鉄道とは


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道南いさりび鉄道函館市五稜郭駅木古内町木古内駅の約38kmを結ぶ路線です。

全ての列車が函館本線に乗り入れ函館駅まで直通運転を行なっています。路線は全て電化されていますが運行されているのは気動車のみ。

車両はそれぞれ違う色に塗装され、沿線の四季を表現しています。


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車内はローカルそのもの。ボックスシートが連なる形になっており、車窓が見やすく旅情がありすぎます…

 

函館の市街地を進む

それでは始発駅である函館駅から道南いさりび鉄道に乗車します。今回は1日乗車券を使用していきますが、前途の通り函館五稜郭間はJRの函館本線。この区間分は運賃を支払う必要があります。

 

函館駅を出発して5分、最初の停車駅五稜郭駅に到着です。五稜郭といいながら五稜郭公園まではかなりの距離がある駅として有名です。

地元の人からは五稜郭駅周辺は五駅、五稜郭公園周辺の繁華街は本町と呼ばれています。

 

五稜郭駅を過ぎると函館本線とはお別れ、元々津軽海峡線として本州と北海道を結ぶ大動脈であった線路を進んでいきます。だから道南いさりび鉄道自体は気動車なのに、全線電化されてるんですね。

 

途中の北杜市に位置する上磯駅までは住宅街の中を走ります。函館のベッドタウンというと大袈裟かもしれませんが、大きなイオンがあったりとまるで都市圏の郊外をイメージさせる車窓が広がります。

 

山と海に挟まれて

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いさりび鉄道の車内にはこんな文字が。木古内行きの進行方向左側の車窓に函館山が見えるよ!と教えてくれています。

せっかくなので乗車する時は函館山が見える方がいいですよね。

 

上磯駅を過ぎると急に山と海に挟まれた狭い場所を走行していきます。

上磯駅茂辺地駅の間には海沿いの少し高い場所を走る区間があります。そこからが函館山を眺めるベストポイントになります。

ただし天気が悪いと全く見えないことがあるので、こればかりは運任せですね。実際こちらの写真は木古内からの帰りに撮ったものです。行きは雲で真っ白、何も見えない状態でした。

 

函館の市街地は函館山が作り出した砂州の上に広がる街であるということが横から見ると一目瞭然です。この狭ーいところに建物が密集している様子がよくわかりますね。

また、函館港へ出入りする船の様子もよく見ることができます。

 

しばらく走ると茂辺地駅に到着。今回は下車しませんでしたが、茂辺地駅から数分歩いたところには、いさりび鉄道になる前津軽海峡線時代にここを走り抜けていた寝台特急北斗星が一部保存されています。

しかもただ保存されているだけではなく、当時の寝台で宿泊することができる宿泊施設になっています。函館の豪華なホテルに泊まるのも良いですが、ちょっと足を伸ばして貴重な経験ができるのも魅力的ですね。

 

続いてこちらは渡島当別駅。観光地であるトラピスト大修道院の最寄駅でもあります。函館土産としても有名なトラピストクッキーにトラピストバターなど、この修道院で作られているものですね。

ただ最寄駅と言っても20〜25分ほど歩くので注意が必要です。駅前にレンタサイクルがあるレベルです。

 

いさりび鉄道の終点木古内

しばらく走り、横に北海道新幹線の高架が見えてくるといよいよ木古内に到着です。

木古内新函館北斗の次の駅でもあります。函館からいさりび鉄道で1時間ほど、もし新函館北斗乗り換えで新幹線で向かうとすると乗車時間は半分ほどで済みますが、料金は倍以上です。まあ需要なさそうですね。

 

ということで木古内駅に到着しました。津軽海峡線時代は函館と青森を結んでいた特急スーパー白鳥も停車する駅でしたが、現在は大半のホームがなくなり、寂しい限り。

新幹線駅とは思えないほどさっぱりしています。ただ線路自体はまだ敷かれたまま。貨物列車は頻繁に走っているので何かに使っているのでしょうか。

 

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度重なる廃線によって木古内駅が北海道内で最南端に駅になっています。

松前町などまだまだ南があるのにもう最南端は早すぎる気がします。昔は木古内から先、松前方面と江差方面に向かう線路が伸びていました。次回の木古内観光で廃線にまつわるスポットを巡りたいと思います。

 

ということで以上、道南いさりび鉄道乗車記でした。

1両編成の運転でガラガラなのかと思いきや、そんなことはなく座席が半分以上は埋まるくらいの混雑を見せていました。観光客もそこそこいたので、まだまだ需要はありそうです。

貨物の大動脈として役割を果たしているということもありなくなることはないはずの路線。北海道新幹線全通で、いさりび鉄道の範囲が広がることも想像されますが、この先どうなっていくのか注目ですね。

この記事は2022年7月下旬時点での情報です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。