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【北海道旅行記】大自然の車窓が連続!道東縦断・釧網本線の旅後編

こんにちは。

今回は2025年の4月に訪れた北海道旅の後編の様子をお届けします。

2025年の春の北海道旅は2年ぶりの道東方面へ。今回のメインは釧網本線。沿線には知床や川湯温泉釧路湿原等の観光スポットがあるものの、全列車が普通列車という制約がかるためなかなか訪れられませんでした。

2泊3日とボリュームのある旅ですので、前後編に分けてお送りしています。今回は後編として網走を出発したところから川湯温泉、釧路の観光そして帰路に着くまでをお届けしたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

旅の全行程

1日目

伊丹空港羽田空港(乗り継ぎ)→女満別空港北見駅 

北見観光(ハッカ記念館など) 

ドーミーイン北見泊

2日目

北見駅→網走駅

網走観光(博物館網走監獄など) 

網走駅→川湯温泉駅→川湯温泉街 ←後編はここから

川湯温泉お宿欣喜湯泊

3日目

川湯温泉街→川湯温泉釧路駅

釧路観光(幣舞橋など)

釧路駅→釧路空港→羽田空港(乗り継ぎ)→伊丹空港

 

オホーツク海大自然の車窓

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網走監獄と道の駅を巡った網走での観光を終えて網走駅へと戻ってきました。ここからこの旅のタイトル通りの釧網本線の旅が始まります。

使用車両はJR北海道の最新の気動車であり、ここ最近一気に数を増やしているH100系。座席数が少ないのが少し難点。ですが今回は車内も空いており着席することができました。

 

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網走を出発して割とすぐに旅のハイライトとも呼べる車窓が続きます。網走から知床斜里の間はオホーツク海の真横を進んでいきます。この日は天気が良く、オホーツク海知床半島の姿がはっきりと。冬には押し寄せる流氷も眺められ、日本でも有数の車窓を楽しむことができます。


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オホーツク海は釧路行きの進行方向左側の車窓、では右側は?というと、ご覧のように北海道らしい人の力を感じさせない大自然が広がります。天然の花畑が広がる小清水原生花園の中を1両の列車が進んでいきます。


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知床観光の入り口となる知床斜里駅を過ぎるとオホーツク海に別れを告げて進路を南側に取り一路釧路を目指して進みます。車内もこのタイミングでガラガラの状態に。

知床斜里駅を過ぎると進行方向左側には斜里岳雄大な姿を眺められます。4月下旬とはいえ1500m超えの北海道の山ということでまだ冠雪している姿でした。

 

ピリピリ泉質の川湯温泉

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網走から列車に揺られること1時間半程度、川湯温泉駅に到着しました。温泉と名前のつく駅ではありますが、いわゆる温泉街まではここから路線バスを利用して向かいます。釧網本線の本数も少ないため接続をとっていることがほとんどです。

 


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川湯温泉街は少し廃れ気味。街中には廃墟となっているホテル跡もちらほらと。そんな中で宿泊したのはお宿欣喜湯。非常に大きな温泉ホテルですが、現在は一部施設を利用するのみの形でだいぶコンパクトに使っている印象を持ちました。

それでもお部屋は和室にベッドを置いたいいとこ取りスタイル。軽朝食も付いてきてお得な温泉ホテルでした。


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川湯温泉は日本有数の強酸性の泉質となっておりpH値はなんと1.7。こちらレモンより低いという衝撃の温泉です。それを証明するように、川湯温泉に鍵を浸けると溶かしてしまうという実験の模様が写真です。

この強酸性が故に循環等が使用できないため、掛け流しで楽しむことができます。人生で一度はピリピリの泉質を体験してみたいと思いませんか?


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川湯温泉街には温泉が流れる川もあり、街全体として硫黄の匂いが漂っています。全身浴ができなくとも足湯も完備されておりますので、ぜひここでしか楽しめない強酸性の泉質を楽しんで欲しいと思います。


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ここ川湯温泉街には横綱大鵬記念館があります。昭和の名横綱としての横綱大鵬は少年期をここ川湯温泉で過ごしたということで、この地に記念館が建てられているんだそう。今回は開館時間に間に合わなかったので訪問はしませんでした。


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夕食は川湯温泉街のお店でいただきます。今回はカフェを選択し、北海道のお野菜とこの辺りで取れる摩周そばを使ったガレットのセットを注文。古くからある温泉街には少し似合わないかもしれませんが、これも非日常として喫茶店の落ち着いた時間を過ごすことができました。

 

湿原の真ん中を走る釧網本線

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旅は最終日に突入。軽朝食のカレーやプリンをいただきバスに乗車、川湯温泉駅にやってきました。ここからは再び釧網本線に乗車して終着釧路駅を目指します。

乗車率ですが比較的高く、席が6〜7割は埋まるかなという程度。釧路駅が近づくにつれて混んできました。


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釧網本線知床斜里〜釧路の車窓のハイライトは標茶駅を過ぎてから始まる釧路湿原ラムサール条約にも登録される日本最大の湿原を進行方向のどちら側からも眺めることができます。タンチョウヅルかどうかはわかりませんが鳥をはじめとした動物の姿も確認できました。


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乗車中の列車は通過してしまう釧路湿原駅。その名の通り釧路湿原に隣接した場所にあり、近辺には細岡展望台という釧路湿原を一望できる展望台があります。釧路湿原ノロッコ号などもやってくる駅です。


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川湯温泉から釧路湿原を眺めながら列車に揺られて1時間40分ほど、道東の最大都市釧路駅に到着しました。札幌との間には定期の特急列車もたくさん発着する釧路駅とあってこれまで見てきた北見や網走といった駅よりも駅舎は大きく、ひとまわり大きな都市に来たのだと実感させられます。

 

曇り空の釧路観光

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釧路駅を起点にして徒歩で釧路観光をしていきます。釧路自体は3年前に観光しに来ており、その際とほぼ同じ場所を巡っていきます。

まずやってきたのはフィッシャーマンズワーフMooという複合施設。レストランにお土産店、公共機関も入った建物で、以前の訪問時は朝早過ぎてオープンしてなかったため建物内は初訪問となりました。お土産屋さんの充実度が釧路駅よりも高かったです。

 

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続いてやってきたのは幣舞橋と釧路モニュメント。またまた夕日でも霧でもないタイミングで来てしまいました。夕日を見るならモニュメントの対岸側、釧路川が少し蛇行している先まで行くと、ちょうど幣舞橋を正面に捉えることができそうです。


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幣舞橋を渡って少し進むとロータリー交差点とその先にある幣舞公園にやってきました。少し階段を登ってくるとこの景色が広がります。釧路を象徴する幣舞橋とそこから駅まで続く北大通、さらには太平洋まで一望できる素晴らしい眺望を楽しむことができます。

 


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釧路ではちょうどお昼時ということで、やってきたのはカレーのインデアン。十勝地方を中心に展開する超有名なローカルチェーンのカレー屋さんで、ここのカレーがとにかく美味しいんです。釧路にも店舗があったので、釧路の他の名物グルメを差し置いてカレーを選択しました。

 


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お土産を見にやってきたのは釧路駅からも歩いてほど近い和商市場。自分でネタを選んで載せることができる勝手丼が有名な市場です。ただ、先ほどお昼を食べたのでここではお土産として釧路のソウルフードカレーチキンを購入していきます。

その名の通りにカレー味のフライドチキンが楽しめるお店。北海道に来て魚ばかり食べているとお肉も欲しくなりますよね。

 

タンチョウ釧路空港から帰阪

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釧路駅から連絡バスに乗車してたんちょう釧路空港はやってきました。残念ながら釧路空港から関西方面へはフライトがなく羽田もしくは千歳での乗り継ぎが必要となります。釧路空港のターミナルビルはいわゆる地方空港という感じの大きさで、お土産屋さんやレストランもありました。


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往路と同様に羽田乗り継ぎを選択、釧路空港から羽田空港へのフライトは1時間45分ほどです。釧路空港を離陸するとすぐに太平洋上に出て三陸くらいから東北上空へ、そのまままっすぐ羽田に向かって降下するルートでした。そして羽田のアプローチは都心上空ルート。北海道の大自然とは正反対の人工物しか見えない景色ですが、これもこれで綺麗と感じてしまいます。


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旅に始まりあれば終わりもある、ということで2日前に出発した羽田空港の連結が完成したサテライト部分に到着。第2ターミナルのほとんど端から端まで歩いて伊丹便に乗り継ぎ大阪へと帰宅しました。

 

ということで以上、2025年春の北海道旅は道東縦断・釧網本線の旅をお届けしました。

道東のまだ見ぬエリアを一気に巡ったこの旅。公共交通に限界があったりすることやそもそも行くのに時間がかかるということでなかなか敬遠しがちなエリアかもしれませんが、行ったら行った人を感動させる何かの魅力が残っている。それが北海道ですかね。

今回紹介したのは道東エリアの中だとほんの一部。まだまだ行きたいところは多いですが、年々公共交通機関だけで巡れる場所が減っているのも事実なので、行きたいと思ったらなるべく早く訪れた方がいいかもしれません。

 

この記事は2025年4月下旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。