こんにちは。
今回は3月頭に訪れた1泊2日の宮城県の旅の様子をお届けします。
冬の東北は魅力的。そんなことを昨年12月の東北湯めぐり紀行、そして今年2月の青森旅で散々記述してきたわけですが、3月に2か月連続でその魅力を再び体感しに東北へと行ってまいりました。今回の目的地は宮城県。東北で一番の大都市である仙台を抱える県で、経済や交通など様々な麺で東北6県をリードしている存在です。
今回の旅では、宮城県の仙台を中心にしながら日本三景・松島や東北の中でも歴史の深い多賀城、そして仙台市内ながら自然と温泉を楽しめる秋保を周ってまいりました。そんな旅の様子をじっくりと紹介していきたいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
旅の行程
1日目は伊丹空港より仙台空港へ。仙台駅を拠点に多賀城、松島と観光して、仙台市内に宿泊します。
2日目は仙台駅からバスに乗り秋保温泉へ。温泉を満喫したら仙台空港へ戻り、空路で大阪へと戻ります。
再びのミャクミャクJET
2月の青森旅に続いて伊丹空港から仙台空港への便はミャクミャクJET。今年はステータス修行の関係でANAを主に利用していますが、スカイメイトのセール期間だったためJALを利用。往復で1万円ちょっとという破格の安さで大阪仙台を往復することができます。JALさんありがとう!
伊丹空港より1時間少々で仙台空港へ到着。大阪と東北は陸路だと東京経由する必要がありますが、飛行機ならダイレクトに結んでくれる便利な存在です。仙台空港は国際線も充実しているため、東北地方全体の空の玄関口としての役割も果たしています。
東日本大震災では津波の被害を受けており、現在でも建物内にはその際の浸水した高さがマーキングされており、注意喚起がなされていました。
仙台空港には仙台駅から直接鉄道でアクセスできる仙台空港アクセス線が乗り入れています。大体1時間に3本程度あり、この空港の規模感なら利便性も高いと言えると思います。列車は2両と4両があり、2両編成の場合は途中東北本線と合流する名取駅からは混雑するイメージがあります。
古代東北の拠点多賀城を巡る
仙台駅から東北本線に乗り換えてやってきたのは国府多賀城駅。まずは奈良・平安時代に東北の政治の中心として機能していた多賀城を観光していきます。現在の多賀城の街の中心は仙石線の多賀城駅ですが、史跡巡りをするなら東北本線の国府多賀城駅が最寄り駅となります。
そもそも多賀城跡とは、奈良時代に東北地方の政治・文化・軍事の中心地として設置された機関であり、いわゆる中世の戦のための城とは少し性格が異なる場所となっています。平安時代以降は次第に使われることがなくなり、現在では何の建物も残っていませんが、跡地が整備され一部復元されている場所もあります。


多賀城跡に足を踏み入れると、ご覧の写真のようにとにかく何もない風景が広がっています。このような場所に奈良の平城京のような華やかな建物が並んでいたとは想像することもなかなか難しいですが、ここにある建物跡がそれを示している事実です。
観光地としてはそこまで有名ではないこともあり、どちらかというと地元の方が散歩ついでにやってくるという利用のされ方が多いように感じました。
そして国府多賀城駅の南側、多賀城跡とは反対側に東北歴史博物館があります。こちらは東北、宮城の歴史を中心に一気に学ぶことができる施設となっています。すぐ近くの多賀城跡についても細かく解説がされているので、多賀城跡に訪れた際にはセットで訪問をしておきたい施設です。
日本三景の松島観光


多賀城で歴史観光を楽しんだら再び東北本線に乗車して仙台駅へと戻ってまいりました。仙台駅には仙台の名物グルメを中心に飲食店が数えきれないほど軒を連ねていますが、その中でも今回昼食にチョイスしたのが駅そば。
在来線の改札内にある立ちそば処杜にやってきました。ここの名物が大きなから揚げが載ったカレーうどん。白飯付き。600円少々で大ボリューム、満腹になることができました。
昼食後仙台と石巻を結ぶ仙石線に乗車してやってきたのは日本三景の松島。東北本線にも松島駅はありますが、仙石線の松島海岸駅の方がいわゆる景勝地の松島には近いので、間違えないように注意が必要です。こちらはしっかりとした観光地。日曜日の午後とはいえ、かなりのお客さんで大賑わいでした。
松島に到着して最初にやってきたのは瑞巌寺。国宝、重要文化財に指定されている由緒あるお寺で、現在の本堂はあの伊達政宗公によって建てられたものです。伊達家の菩提寺として政宗公以降、江戸時代から守り続けられてきた歴史を持っています。
この瑞巌寺の五大堂が松島海岸沿いにあり、透かし橋を渡って訪れる風情が素晴らしい建物ですが、なんと訪問時には透かし橋が工事中となっており訪れることが叶いませんでした。
瑞巌寺をお参りした後は松島海岸の桟橋から遊覧船に乗って船の上から松島を観光していきます。200を超える島々が松島湾に浮かぶ様子を船の上から巡って楽しむことができます。いくつかの船会社があり、大型船や小型船、コースも会社によって変わってくるので、事前に調べて目的にあう船会社を選択することをお勧めします。
50分程度かけ、解説を聞きながら松島をぐるりと巡る良い観光となりました。
天然温泉のドーミーインでまったりと
松島観光後には夕食タイム。宮城県を中心に東北で展開している定食チェーンの半田屋にていただきます。学校の食堂によくあるようなカフェテリア形式で、自分で好きなおかずをお盆に載せ、ご飯やみそ汁などを注文していくスタイルとなっています。
やはり観光客は皆無で、地元のお客さんが中心。こちらもかなりお安く食べることができました。


今回宿泊したのは毎度おなじみとなっているドーミーインの仙台シーサイド。仙台港の程近くで、港湾施設が立ち並ぶ一角にありながらも天然温泉施設と併設になっているドーミーインです。温浴施設と一体になっているため、とにかく広い温泉が特徴的。海風を感じながら温泉に入る時間はたまらない癒しのバスタイムになりました。
ドーミーインといえば温泉ももちろんですが、ご当地グルメが楽しめる朝食も魅力的。仙台ならではのものとして白石温麺、笹かまぼこ、牛タンシチューにずんだ餅とかなり充実のメニューとなっていました。海鮮丼があるのも海が近い感じがして嬉しいポイントです。
日本三御湯の秋保温泉
2日目に入り仙台駅から路線バスに乗車してやってきたのは秋保温泉。前回12月の東北旅の際に訪れた鳴子温泉と並び宮城県では高い知名度を誇る温泉地となっています。仙台駅からはバスで50分程度度そこまで距離はなく、住所自体も仙台市という好立地。皇室の御料温泉として日本三御湯の1つとしても数えられています。
秋保温泉には共同浴場もありますが、今回は秋保グランドホテルの日帰り入浴を利用。大浴場が2つあり、山がちななのに海水のようなナトリウム泉を堪能させていただきました。
秋保温泉は名取川沿いに広がっている温泉街で、名取川が作り出す渓谷は磊々峡として景勝地となっています。温泉も楽しみつつ、川の作り出す渓谷美も散策できる自然の恵みを様々な視点から感じられる温泉地でした。


秋保温泉で外せないのがおはぎ。さいちというスーパーでは手作りのおはぎが名物となっており、平日にも関わらずどんどん車が入ってくる盛況ぶり。今回購入したあんこ以外にもきなこやごまといった種類も豊富な展開がされており、秋保温泉では要チェックなスイーツとなっています。
帰りは秋保温泉からバスに乗車して仙山線の愛子駅までやってきました。山形方面へ乗車して数駅乗ると仙台の奥座敷と呼ばれる作並温泉がありますが、今回は時間の関係上、ここから電車で仙台空港へと向かっていきます。
旅の締めの仙台名物
仙台駅での乗り換えの時間を使って遅めの昼食とします。仙台駅構内にはたくさんの仙台グルメの名店がありますが、中でも牛たん通りには牛たんの名店が集まっており、気軽に牛たんを楽しむことができます。ただし、混雑時はとてつもなく並ぶので注意が必要です。
牛たん通りには有名な牛たん店がいくつも並びますが、今回選択したのは伊達の牛たん本舗。ここで食べられる柚子胡椒味の牛たん焼きが大大大のお気に入り。味は濃いめですが、それがご飯との相性抜群。今回は牛たん通りのお店に行きましたが、仙台駅からほど近い本店も雰囲気がよくかなりおすすめです。
牛たんで仙台旅を〆、仙台空港アクセス線に乗車し仙台空港へとやってきました。仙台空港でも仙台名物グルメや東北各地のお土産を購入できるので、飛行機に乗る直前よりは少し余裕を持って訪れる方が良いかもしれません。
仙台空港は関西空港のように湾曲した窓ガラスが足元から天井まで続いており、飛行機が見やすい搭乗待合室になっていました。ここから伊丹空港へとフライトを仙台旅は終了となりました。
ということで以上、冬の終わりの宮城旅の旅行記でした。
今年の冬は3度も東北に出向きそれぞれで特徴の異なる温泉やグルメを楽しむことができました。これからは暑くなってくる時期。温泉は少し、、といった所ですが、東北の夏祭りもアツい。機会があればそんな夏祭りも楽しみたいと思います。
とにかく冬の東北は魅力的。ぜひ次の冬は東北旅行を計画してみてはいかがでしょうか。
この記事は2025年3月上旬時点の情報です。
最後までお読みいただきありがとうございました。