こんにちは。
巨大都市大阪のすぐ南側に位置する堺市。政令指定都市であり、大阪市のベッドタウンでもある、そして沿岸部は阪神工業地帯を構成しているという様々な特性を持っている堺。大阪の方が働き暮らす街であり、観光地ではない…と思ったら大間違い。実はとてつもない歴史を持ち、観光スポットはもちろん世界遺産まであるような場所なんです。
大阪関西万博で盛り上がっている大阪旅行でついでに訪れるにはちょうど良い距離と規模感の堺。そんな堺の歴史に注目しつつ、紹介していきたいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
巨大な古墳が点在する堺
まずは堺へのアクセスから、なんですがここが最大の難関。アクセスが難しいということはないのですが、大阪市街地から縦方向に多くの路線が堺市を貫いているため、目的地によってどの路線を利用すべきなのかが大きく変わってきます。
今回出発地点としてやってきたのはJR天王寺駅。JR阪和線を使って堺市へと入り、まず向かうのは堺市の世界遺産を目的地とします。
JR阪和線でやってきたのは百舌鳥駅。快速は止まらず普通列車のみしか停車しないので注意が必要です。
ちなみにこちらの百舌鳥駅、難読駅名として有名な駅。堺観光には頻出の地名につき読めるようにしておく必要があります。正解は「もず」。この辺りの古墳のことを総称して百舌鳥古墳群と呼んでおり、登場頻度が高いワードとなっています。
百舌鳥駅から歩いてやってきたのは百舌鳥古墳群ビジターセンター。現在でも44基が数えられるこの辺り一帯の古墳の総称で、それらを総ざらいして知ることができる施設となっています。
入場は無料で百舌鳥古墳群を空撮で楽しめるシアターもあるので、実際の古墳を見る前に要チェックな施設です。
ビジターセンターにて迫力ある映像で百舌鳥古墳群を学んだ後にやってきたのは日本最大の古墳である大仙陵古墳。実はもう百舌鳥駅に着か前から車窓右側に見えていました。
こちらは大仙陵古墳の拝所となりますが、古墳の全景を見ることは全くできません。それほどの規模を誇っているのがわかる、のみです。
大仙陵古墳と道を挟んだ向かい側には大仙公園があり、市民の憩いの場となっています。園内には堺市博物館があり、古墳の歴史はもちろん、この後向かうエリアである自治都市だった堺の歴史も知ることができます。
堺東駅と堺駅
百舌鳥駅から再び阪和線に乗り1駅、三国ヶ丘駅で南海高野線に乗り換えてやってきたのは堺東駅。堺市にはいくつも堺と名前のつく中心駅っぽい駅がありますが、この堺東駅が最も中心となる駅と言っても過言ではありません。
その証拠に駅には高島屋が直結。さらに駅前には大阪あるあるのアーケード商店街もあり、休日お昼時ともありかなりの賑わいを見せていました。
堺東駅からすぐの場所には堺市役所が位置しています。市役所の最寄駅なので、やはり堺東駅が堺市No,1の駅ということですかね。
こちらの堺市役所には高さ80mの21階部分に無料で入れる展望ロビーが設けられています。この展望ロビーからは大山陵古墳の全貌が見れる(前方後円墳を上から見れるわけではない)とのことで期待して行ったのですが、なんと臨時休館。土日もやってるとのことですのでぜひ。
場所は打って変わって南海本線の堺駅へとやってきました。こちらが数ある堺と名前がつく駅の中でも純粋な堺駅で、駅自体の様子は立派な駅ビルと隣接する商業施設があって、さすがだなという印象を抱くのですが…
肝心の駅前はというとこんな感じ。堺東駅と比較すると、賑わいはほぼなく、建物としても東横インが目立つのみ。関空へ向かう特急のラピートも止まる駅なのですが、イメージとかなりギャップを感じた駅前の様子でした。
文化溢れる堺の街
最後に見ていくのは堺駅に近いエリア。この辺りは住吉や新今宮のあたりと阪堺電車といういわゆる路面電車によって結ばれており、細かく駅が設けられています。
堺駅に近いこのエリアは、室町時代頃から商業都市として多くの商人が暮らした街で、自由都市として独自に政治を行っていました。その名残がところどころに観光スポットとして残っています。
点在する観光スポットの中でも今回やってきたのはガラス張りで綺麗な建物のさかい利晶の杜。一見するとなんだかよくわかりませんが、堺に縁がある千利休と与謝野晶子の資料館が合わさったものとなっています。2人の偉人の歩みをなぞりながら堺の歴史を知ることができます。
お隣にあるスターバックスも建物の雰囲気そのままにガラス張りで、かなり繁盛しているような様子が伺えました。
さてさて、今回は古墳と偉人の堺めぐりでしたが、堺駅周辺には自治都市としての堺を象徴するような鉄砲作りをしていたというスポットや古い町割りが残っているエリアなどが存在しています。最後のこちらの川、川に見えますが自治都市を作っていた際の堀の名残。こんな感じで普通の街に歴史的な名残があるのが堺の街でした。
ということで以上、堺の日帰り旅行記をお届けしました。
古墳そして自治都市と時代によって形を変えつつも歴史的に重要な場所となっていた堺の街。同じ堺でも場所を変えながらそれぞれの時代に中心として栄えた場所が異なり、今もまたそれとは別の場所が中心部となっているというのも面白い部分だと思います。今回はじっくり見れていない自治都市エリアにはまだまだ見どころが多く、もっとじっくり回ることもできます。その一方で今回のように気軽に巡ることもできるので、大阪にやってきた際にはついでのプチトラップとしてまわってみるのも良いかもしれません。
この記事は2025年2月下旬時点での情報です。
最後までお読みいただきありがとうございました。