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【乗車記】特急サザンプレミアム指定席 プレミアムな座席で和歌山から大阪へ

こんにちは。

今回は南海電鉄の特急サザンの乗車記をお届けします。

南海電鉄は大阪の難波から関西空港、和歌山、高野山を結んでいる私鉄です。関空へは看板特急ともいえる特急ラピート、そして高野山へは観光地でもあることから特急こうやが走っています。その中で今回乗車する特急サザンは難波と和歌山市駅を結んでいる特急列車です。特急列車ではあるのですが、追加料金不要で乗車できる自由席があったり、少し変わった特急列車になっています。

今回はそんな特急サザンの中でも新しい車両で、サザンプレミアムと愛称もついている列車に乗車して和歌山から大阪を目指します。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

南海和歌山市駅から特急サザン

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和歌山市駅のホームまでやってきました。和歌山市駅南海電鉄南海線の終着駅になっており、和歌山のターミナル駅にもなっています。この先和歌山港駅まで線路は伸びていますが、ほとんどの列車がここ和歌山市駅始発終点となっています。

今回乗車していく特急サザンは改札を通って正面の4番のりばに停車中。和歌山市駅から大阪へ向かうには特急サザンに乗車するのが最速の手段となります。特急サザンは8両編成で4両が自由席車、残り4両が指定席車となっています。

 

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大阪方面の前4両は自由席車となっており、乗車券のみで乗車することができます。自由席車というと特急車両を使っているものの座席指定ではない車両をイメージしますが、通常の普通列車と何ら変わらない車両となっています。そのため快適性に関しては特急列車とは言えませんが、速さはしっかりと特急です。


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今回は後ろ4両の指定席車に乗車していきます。指定席車は前の自由席車両とは異なる外観となっており、特急らしい車両となっています。今回乗車するのは特急サザンの指定席車両の中でも比較的新しい2011年にデビューしたサザンプレミアムの車両を利用していきます。

土休日は特急サザンの中でもサザンプレミアムの車両が充当される時刻表が公開されていますが、平日は未公開。運任せです。一応指定席を事前に予約できるサイトを使えば、指定席の番号からサザンプレミアムの車両を見つけることは可能です。


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特急サザンプレミアムの車体にはサザンプレミアムのロゴがあしらわれています。特急サザンで使われているプレミアム以外の車両と比較するとかなり新しさを感じるデザインになっています。しっかりと指定席との表記もありますね。

 

指定席券は駅で購入することもできますし、ネットでの予約購入も可能です。今回は駅の自動券売機で購入しました。料金はどの区間を乗車しても520円となっています。かなりお得に大阪和歌山間を座って移動することができます。

通勤時間帯には座席指定の通勤ライナーとして、土休日には観光・おでかけ用の列車として利用できる万能さがあります。

 

特急サザン12000系の車内

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乗車する特急サザンは和歌山市駅始発ですが、なんばからやってきた列車の折り返しとなるため、指定席車に関しては車内清掃と座席の向きを変えてからの乗車開始となります。車内は青いリクライニングシートがずらっと並ぶ特急仕様。これならば520円の追加料金を払う価値があると思わせる座席になっています。

 

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今回利用した1号車は和歌山方面の先頭車となります。したがって和歌山方面では指定席車の一番前の座席を指定すれば前面展望を楽しめるかもしれません。


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こちらが特急サザンプレミアムの指定席座席です。ロングシートの自由席車と比べるまでもなく快適そうですね。プレミアムではない通常のサザンの指定席と比べても、座席の快適性も良くなっています。

真ん中には収納できる肘置きがあり、ヘッドレストには隣が気にならないような頭を包み込む形になっています。これで520円なら安いと思えるグレードの良さになっています。


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特急サザンの指定席は座席番号が数字のみになっています。新幹線をはじめとして座席指定の列車のほとんどは窓側がA、通路側がBというように数字とアルファベットで表記されることが多いのですが、こちらは数字のみ。すべての座席が通しで番号を振られています。一応奇数が窓側偶数が通路側にはなっていますが、ぱっと見では座席がどこ化はわからないですよね。

 


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座席の設備です。背面テーブルが設けられており、テーブルの裏面には車内案内が描かれています。指定席車の4号車まで案内があり、もちろん化粧室や自動販売機も設置されています。テーブルの下には網ポケット、ドリンクホルダーが設置されています。

更に座席の下にはコンセントも完備されています。大阪和歌山間のビジネス需要もしっかり拾っています。実際に和歌山市から乗車した人の中にもスーツを着た会社員の姿がちらほらといました。

 

背面テーブルを取り出してみました。かなり大きめなのでパソコンを広げるのも余裕そうです。和歌山からなんばまで乗車すると1時間程度で到着するそこまで長くない区間ですが、520円でこれだけの設備が付いてくるので課金してしまいますね。

和歌山から大阪へ1時間の旅

それでは実際の乗車記をさらっとお届けしていきます。和歌山市駅では指定席車の乗車が出来るようになったのが発車時間の4分ほど前でした。並んでいる人もそこそこいて需要の高さを感じます。

和歌山市駅を出るとすぐに紀の川を渡ります。紀の川を渡って和歌山大学前駅に停車するとすぐに大阪府へと入ります。

 

f:id:gawa67tabimaru:20230315233342j:image大阪府に入るとみさき公園、尾崎に停車します。みさき公園と尾崎の間では大阪湾沿いを走る区間になっており車窓に海を眺めながら走っていきます。

和歌山を出てから泉佐野駅までは停車駅も多めで、途中から指定席車に乗車してくる人もちらほらといました。


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とてつもなく高いビルりんくうタワーの姿が見えてくると間もなく泉佐野駅に到着します。泉佐野駅では関西空港からやってくる空港線と合流する駅になっており、ここから列車の本数も格段に増えてきます。

 

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泉佐野駅を発車すると特急らしい走りになり、岸和田と堺、天下茶屋に停車していきます。天下茶屋駅では南海高野線が合流してきます。ここまでくると下車していく人も出てきます。


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和歌山市駅からちょうど1時間で下車する新今宮駅に到着しました。終点はなんば駅ですが、今回は大阪環状線に乗り換える必要があるので新今宮駅で下車しました。難波駅御堂筋線近鉄阪神の乗換駅となっていますが、JRに乗り換えるのであれば新今宮駅の方が便利ということもあって、特急サザンからは自由席車も含めてかなりのお客さんが下車していきました。

 

ということで以上、特急サザンプレミアムの乗車記でした。

和歌山から大阪まで1時間ほどとはいえ、指定席で快適に移動することができました。自由席車は一切見ていないのでどれくらいの混雑があったかはわかりませんが、確実に着席することが出来て、スペースも広く確保することが出来る座席で追加料金520円はかなり安く感じました。

競合として和歌山から新大阪を結ぶ特急くろしおもありますが、それぞれ結んでいる場所が微妙に違うので利用したい場所に合わせて乗車すべきかと思います。どっちも魅力的な所があり優劣付けるのは難しいですね。

南海電鉄は今回紹介したサザン以外にもラピートやこうやなどまだまだ魅力的な列車がたくさんあるのでまた乗り鉄しに行きたいと思います。

 

この記事は2023年1月下旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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