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【滋賀旅行記】琵琶湖のほとり大津で源氏物語の足跡を巡る

こんにちは。

今回は滋賀県大津の日帰り旅の様子をお届けします。

2024年も残り1ヶ月となり、いよいよせわしなさを感じる師走になりました。そんな中でも佳境に入ってきたNHK大河ドラマ「光る君へ」。滋賀県の大津は、「光る君へ」の主人公である紫式部ゆかりの地として、1年を通して大河ドラマにちなんだ様々なイベントが行われてきました。その最たる例である大河ドラマ館も年明けで終了となります。ドラマが最終回を迎える前に、お得なきっぷを用いてゆかりの地大津を日帰りで巡ってきました旅の様子を紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

光る大津スペシャル周遊セット

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まず今回利用するきっぷを紹介します。石山駅大津駅にある観光案内所で販売されている光る大津スペシャル周遊セットです。封筒にも記載がありますが、

大河ドラマ館/恋するもののあはれ展 入館券

石山寺 入山券

三井寺 特別拝観券

・京阪石山坂本線1日フリー乗車券

以上の4つがセットで1200円という破格のセットとなっています。

このきっぷ以外にも京阪電車やJRがフリー乗車券と大河ドラマ館の入館券をセットにしている企画きっぷをこぞって販売しているので、旅程に合わせてうまく使えれば、かなりお得に大津・源氏物語の旅を楽しむことができそうです。

 

大河ドラマ館と源氏物語の生まれた地

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お得なきっぷを活用し、JR石山駅から京阪電車に乗り換えてやってきたのは石山寺駅紫式部にちなんでか、駅は紫色に塗られていました。

京阪電車石山坂本線はここ石山寺駅から坂本比叡山口駅までの間を結び、沿線には石山寺三井寺近江神宮比叡山など観光名所がずらっと揃っています。更に所々でJR線との乗換駅があり、大津市内観光にはもってこいの路線となっています。


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石山寺駅より歩くこと10分程度で石山寺に到着しました。バスも走っていますが、1本道でそこまで距離があるわけでもないので歩いても余裕です。訪問時は紅葉シーズン前でしたが、土曜日ということもありかなりの混雑具合でした。

 


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大河ドラマ館と源氏物語恋するもののあはれ展は石山寺の敷地内での開催です。石山寺入山券とのセット券も販売されており、ほとんどの方が石山寺にも入山していくはずです。

大河ドラマ館内はそこまで広くなく、土曜ということで館内は激混み。入場制限をしている時間帯もあるようでした。どちらの館内も靴を脱いで上がる方式となっています。

 

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石山寺はその名の通りに巨大な石の上にあるお寺。境内には石が露出している部分が多々あります。自然の力を感じるとともにここにお堂を作った理由がわかるような気もしてきます。これだけの石があるのでその代償もあり、境内を周るには階段をがっつり上り下りする必要があります。


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そして石山寺の本堂の一部には紫式部源氏物語を書いたとされる源氏の間があります。せっかく大河ドラマ館にやってきたのであれば、ここは逃さず見ておきたいポイントです。中には紫式部を模した人形が置かれていますがちょっと怖いかも。

 

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こちらは月見亭。瀬田川が一望でき、琵琶湖も少しだけ見ることができます。ここから眺める月が近江八景の1つに数えられている石山の秋月。そして源氏物語も、紫式部が琵琶湖の湖面に映る月を見て書き始めたとされているので、ここも源氏物語誕生のきっかけの場所かもしれません。


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本堂や月見亭のある場所とは少し離れたところに紫式部銅像があります。距離的に離れていることや目立つ存在ではないことから、こちらはかなり人が少ない穴場かもしれません。また、紫式部銅像を見ながら帰るルートならば急な階段を下りる必要はありません。

 

琵琶湖を眺める三井寺


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石山寺を後にして、先に昼食の時間にします。今回利用しているセット券は関係ありませんが、京阪石山坂本線の沿線にある近江ちゃんぽんのお店で昼食です。近江ちゃんぽんは何度か当ブログでも紹介していますが、長崎ちゃんぽんとは異なり、透き通ったスープに野菜がたっぷりと入ったちゃんぽんです。


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昼食後再び京阪石山坂本線に乗車して、三井寺駅にて下車徒歩で三井寺へと向かいます。三井寺駅からは琵琶湖疏水沿いを歩いて三井寺へと向かっていきます。この疏水も面白い歴史があり、京都までの道のりが観光地化されている部分もあります。山を越えて京都の人へ様々な恵みをもたらしています。


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さてこの三井寺ですが正式名称は園城寺といい、天台寺門宗の総本山となっています。三井寺という名前は飛鳥時代天智天皇をはじめ3人の天皇の産湯に使用された霊泉があり、御井の寺から三井寺と呼ばれるようになったようです。

境内はかなり広く、境内への入口もいくつか選択肢があります。訪問時は行きたいところを事前に決めて、ルートを考えておくと無駄に歩くことなく効率良く周ることができるはずです。


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こちらは三井寺の金堂。国宝になっており、豊臣秀吉の時代に北政所により建てられたものが現在まで続いている金堂です。光る大津スペシャル周遊セットの中に三井寺の拝観券が入っているということは、紫式部源氏物語にも関係があるということ。

紫式部の父為時はここ三井寺で出家したと伝わる他、親族に三井寺の僧侶がいたということもあり、紫式部本人と三井寺はかなりの関係性があったようです。そして金堂の内部では紫式部や為時に関連する展示が開催されていました。


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金堂の目の前にはこちらも近江八景に数えられている三井の晩鐘があります。実際に見るとその巨大さに圧倒されました。もちろん鳴らすこともでき、音色の素晴らしさも合わせて日本三名鐘の1つに数えられているそうです。


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三井寺観音堂のすぐ近くに展望台があり、三井寺の境内そしてその先に広がる琵琶湖を眺めることができます。こちらは位置的には三井寺境内の最も南側にあり、京阪石山坂本線三井寺駅に一番近い場所となっています。この展望台からは石山坂本線が走っている姿も見ることができました。


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三井寺のすぐそばにあるお土産屋さんでは三井寺の象徴でもある鐘をモチーフにしたひきつり鐘まんじゅうを販売していました。出来立てほやほやあったかいものを買うこともでき、お土産だけじゃなくおやつにもちょうどいいグルメでした。

 

大津歴史博物館で復習を

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最後にやってきたのは大津市歴史博物館。三井寺から歩いていける距離にあり、最寄り駅でいうと石山坂本線大津市役所前駅になります。光る君への放送に合わせて、特集展示として源氏物語紫式部に関する展示がされています。

今回利用した光る大津スペシャル周遊セットにはここ大津市歴史博物館の入館券は含まれていませんが、大河ドラマ館の入館券を提示すると割引価格で見学することができました。



ということで以上、日帰り大津旅でした。

今回は源氏物語紫式部とテーマを絞った旅となりました。実は今回いけなかった逢坂の関や日吉大社源氏物語紫式部に関連した観光地となっているようです。より時間があれば一気に巡ってしまうのもいいかもしれません。また、大津は京都にもほど近く、もう1つの大河ドラマ館がある宇治も比較的近い距離にあります。1つのテーマを追って、大津だけではなく宇治、京都と観光してみるのもいいかもしれません。佳境を迎える大河ドラマ、ぜひ最終回前に大津観光をしてみてはいかがでしょうか。

 

この記事は2024年11月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。