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【大津旅行記】かるたの聖地近江神宮を観光する 関西歴史旅③

こんにちは。

今回は滋賀県の県庁所在地でもある大津の旅行記をお届けします。

言わずもがなの京阪神や歴史的な観光スポットに溢れる奈良県と魅力的な府県に囲まれている滋賀県滋賀県というと琵琶湖のイメージが非常に強いですが、実はそんな滋賀県も魅力的なスポットに溢れています。中でも今回旅行する大津は歴史の街。長い日本の歴史かすると一瞬かもしれませんが、都が置かれたこともある街です。

現在は京阪神ベッドタウンとしての役割も果たしつつも、歴史的な観光スポットが点在する街となっています。今回はその中でも、ブームにもなったかるたの聖地を中心に観光をしてきましたので、紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

大津駅で滋賀の名物グルメ

JR琵琶湖線大津駅にやってきました。ここ大津駅は京都から2駅10分ほど。とても近く、大阪や京都のベッドタウンとしても機能しています。JR琵琶湖線はあくまで愛称で本来の名称でいうと東海道線。しっかりとした歴史のある駅になっています。

現在の街の中心はより琵琶湖側に近づいたびわ湖浜大津駅付近になります。こちらは京阪電車の駅となっています。ちなみに同じくJR湖西線には大津京駅が存在し、こちらが大津市役所には一番近い駅となっています。

 

県庁所在地の駅でもあり、JR西日本が誇る新快速の停車駅であることから立派とは言えませんがしっかり駅直結の商業施設があります。セブンイレブンやスタバなどの便利の店から、観光協会や滋賀のご当地グルメを味わえるお店が集結しています。

2階にはTHE CALENDERという複合施設が入っています。こちらはレストランや簡易宿泊施設、BBQテラスなど、様々な需要に応えるような施設になっています。

 

手前にあるお店が滋賀県ご当地グルメ近江ちゃんぽんがいただけるお店です。何度か訪れたことがあり、筆者がめちゃくちゃ気に入っているグルメです。ちゃんぽんというと長崎県名物のちゃんぽんを想像する方がほとんどと思いますが、それとは異なるのが近江ちゃんぽん

近江ちゃんぽんは透き通った和風醬油のスープに海鮮の具はなく、豚肉と野菜という内容になっています。味はさっぱりめでチャーハンと相性が最高です。途中でお酢を入れるとキリっとした味になり、味変を楽しむことができました。

 

かるたの聖地「近江神宮

f:id:gawa67tabimaru:20210727135126j:plain石山寺駅坂本比叡山口駅を結んでいる京阪石山坂本線に乗車しやってきたのは近江神宮前駅。列車は2両編成で少し小さめのサイズ。ということで駅自体もこじんまりしている所が多いのですが、近江神宮前駅は割と大きめな駅。時期によっては参拝者で激混みになったりするんでしょうね。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210727142219j:plain近江神宮前駅から近江神宮へは徒歩で9分。近江神宮の公式サイトでは近江神宮前駅から歩くのと、JR湖西線大津京駅から歩くのではほとんど時間が変わらないと書かれています。近江神宮前駅からだと住宅街の中を歩いて向かう形になります。

途中で見つけたこの横断歩道のボタン。めちゃくちゃ長くてびっくりしました。ここの横断歩道はカーブの先になるので絶対に信号に従ったほうがいいです。車もどんどん飛ばしているので危険を感じました。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210727142436j:plainやってきました近江神宮の一の鳥居です。手前にも書かれていますがここはかるたの聖地。御祭神である天智天皇の句が百人一首の1句目になっていることが関連しているようです。現在では百人一首の全国大会なども開催されています。

アニメ化も実写映画化もされた漫画「ちはやふる」の力もあって、幅広い世代にかるたの聖地として認知されている近江神宮。外国人にも人気のある観光地になっています。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210728114818j:plain二の鳥居を超えたところにたくさんの石碑が並んでいますが、これらはすべて句碑になっています。すべてが百人一首の句というわけではないようですが、いろいろな句が句碑としてあるようです。1つ1つじっくり見なかったので詳細は不明です。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210728115121j:plainこちらは近江神宮のシンボル的な存在である朱塗りの楼門です。見たことある!!って感想と、本物はやはり荘厳な雰囲気を感じますね。訪問時は夕方ということもあって全く人が入らない状態で撮影することができました。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210728115250j:plainこちらが本殿。正確には外拝殿です。

御祭神は天智天皇です。天智天皇近江神宮の位置する大津にとてもゆかりがある人物です。天智天皇は大津の地に近江大津宮を作り遷都しています。そこから大津の長い歴史が始まっており、大津の街の発展の元を作った人物と言えるでしょう。そのため近江神宮にて天智天皇が祀られているんですね。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210728115320j:plain天智天皇百人一首の一句目を詠んだだけでなく様々なものを生み出しました。例えば石油。新潟で発見されここ近江大津宮に献上されたという資料があるそうです。

そして時計を生み出したのも天智天皇。もちろん針が動くものではなく、写真の水時計、漏刻と呼ばれるものです。この漏刻をもとに時報を始められたことで有名です。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210728115428j:plain漏刻を生み出したことからここ近江神宮は時計の聖地にもなっています。写真は境内にある時計館。宝物館はよくあるんですけど、時計は面白いですね。また、時計の専門学校もあり、天智天皇の事業をそのまま現代へと承継している場所になっていますね。

 

近江大津宮の跡を巡る

f:id:gawa67tabimaru:20210729134352j:plain近江神宮からの帰り道に見つけたのはこちら。近江神宮の御祭神である天智天皇が遷都した近江大津宮の跡があります。

近江神宮から近江神宮前駅へ向かう道はもろに住宅街なのですが、その中に突然現れたこの看板。史跡として保存されている平城京跡や歴史の舞台として現在も生き続けている平安京跡とは異なり、住宅街の中にさらっと登場しました。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210729134410j:plainただあまりにもさらっとしすぎているというか、大昔とはいえ天皇が住んでいた場所とは思えない整備状況でした。せっかくすぐ近くに近江神宮という観光客を集めるスポットがあるので、一緒に観光できるように整備して新たな観光施設でもできればよかったんですけどね。

 

f:id:gawa67tabimaru:20210729134517j:plain近江大津宮の史跡は黄色でマークされているように各所に点在しているようです。したがって既に住宅地となっている所をがっつり発掘!なんてことはできず、所々公園化して、昔の話を伝える程度にとどまっているようです。

近江大津宮天智天皇によって遷都されましたが、天智天皇の跡継ぎ争いである壬申の乱後すぐに飛鳥浄御原宮に遷都されたので、約5年間しか機能していなかった短命の都でした。逆にどのような姿の都だったのかロマンがある気がします。

 

ということで以上、滋賀県大津の旅行記でした。

念願だった近江神宮に行くことができましたが、人が全くいないのは寂しかったです。出来ればかるたの全国大会が行われている時など、賑わっている時に訪れてみたいと感じました。

そして近江神宮にも近江大津宮にも関連ある天智天皇については調べていると功績が多くてほんとに素晴らしい方だったんだなと思います。有名な所だと大化の改新に貢献した中大兄皇子がのちの天智天皇ですからね。大化の改新は日本史に詳しくなくても言葉くらいは誰もが聞いたことのある大事件なのではないでしょうか。

今回は時間の都合上、近江神宮をメインとしましたが、他にも琵琶湖に三井寺、博物館などなど大津にはまだまだ魅力がたくさんあります。いつかじっくり観光するために再訪したいですね。

 

この記事は2021年6月上旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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