こんにちは。
今回は福岡県の北九州空港の訪問記をお届けします。
北九州空港はその名の通り福岡県の北九州市、いわゆる小倉の近くに位置している空港です。小倉からはバスの運行もあり、小倉へ出るには福岡空港よりも早く移動することができます。空港自体は瀬戸内海の海上に位置しています。
航空会社としてはJALと北九州空港を拠点にしているスターフライヤーが就航。就航地は国内線が東京、現在運休をしていますが国際線は台湾に仁川、釜山、大連に就航しています。
特徴としては海上空港であることを活かし、24時間運用を行っております。したがって貨物の定期便が飛んでいるほか、スターフライヤーが深夜早朝の東京便飛ばしており、福岡中心部に近い福岡空港に対して特色を出しています。
今回はそんな特徴がある北九州空港を紹介していきたいと思います。
以下目次です。
それではスタート!!
北九州空港のアクセス
瀬戸内海の海の上に位置している北九州空港と周辺の街とのアクセス手段はバスが担っています。北九州の中心部である小倉駅のほかに、空港に最も近い日豊本線の朽網駅、小倉からは少し離れた黒崎・折尾方面へのバスも運行されています。
もちろん駐車場も完備されておりマイカーでやってくることも可能で、空港島内にはレンタカー屋もあります。海上空港によくある船でのアクセス手段は設けられていません。
小倉や黒崎・折尾方面へのバスは空港アクセスバスによくある高速バス系統の車両となっています。基本的には航空便に合わせた運行ですが、朝夕はかなりの充実ぶりを見せています。
小倉駅との間のバスには直行便と各停便があり、各停便は北九州モノレールの駅をはじめとして途中にいくつかのバス停が設けられています。
日豊本線朽網駅からのバスも利用してみました。朽網駅は特急列車が通過する駅ですが、小倉駅からは普通列車で20分ちょっとでやってくることができます。朽網駅とのバスは航空便とはほぼ無関係になっており、バスのタイプも路線バスタイプ、さらに途中のバス停もいくつか存在しています。
朽網駅では空港方面に空港口なる出口があり、迷わずに空港行きのバスに乗車することが出来るはずです。駅前は閑散としており夜は暗かったです。
北九州空港の空港島内には東横インが位置しています。海上空港を活かした深夜早朝便があるので需要も高そうな東横インです。実際に宿泊していないのでわかりませんが、恐らくエアポートビュー、飛行機が見える部屋があるはずです。
北九州空港の空港島はまだまだ開発できる範囲が残されています。広げようと思えばまだまだ広げられるのですが、現状そこまでの需要がないというのが本音なのでしょう。
コンパクトなターミナルビル
続いてはターミナルビルの中を見ていきます。ターミナルビルは3階建てで、ガラス張りのところが多く館内は明るい雰囲気を感じました。
就航している会社の数も少なく、便数もそこまで多くないことから、コンパクトにまとめられており使いやすさがあります。
ターミナルビルへ入ると、1.2階を分けるエスカレーターがあります。1階は到着フロア、2階は出発フロアとよくある地方空港の形となっていますが、唯一異なるのは1階には到着口しかなく、チェックインカウンターも2階に集められています。
到着口からバス乗り場への距離は非常に近く、バスのチケット券売機も1階の出口付近に設置されています。
2階に上がってきました。搭乗待合室、そしてその先までもガラス張りになっておりかなり明るい空港となっています。
そして気になるのは銀河鉄道999のメーテルの像ですよね。北九州市は銀河鉄道999の作者松本零士さんのゆかりの地となっている関係から、2021年にメーテルの等身大フィギュアが設置されたそうです。
2階には各航空会社のチェックインカウンターに保安検査場入口、お土産屋さんが数店舗あります。国内線はJALとスターフライヤーの2社のみ、国際線は定期便が休止中なので真っ暗な状態でした。
3階には飲食店と展望デッキがあります。飲食店は2店舗、福岡県ならではの豚骨ラーメン屋さんとなぜか出雲そばのお店があります。もう1店舗展望デッキに面した外が見れそうな位置に店舗跡がありました。なぜ一番立地の良さそうな店舗がなくなってしまったんですかね。
展望デッキから海上空港を感じる
北九州空港の展望デッキは南と北の2か所あります。そこまで離れているわけではないので、見え方の違いはそこまで感じませんでした。南側のデッキには足湯があるそうですが、訪問時は休止中でした。デッキに足湯あがるのはかなり珍しいはず、再開したら浸かりながら飛行機を見たいですね。
展望デッキ自体は柱や屋根、フェンスに囲まれて海上空港ならではの開放的な雰囲気があるとは言えません。フェンスは所々にカメラ穴がありつつ、アクリル板になっている所もあります。撮影環境はいいとは言えないと思います。
展望デッキにあった望遠鏡は最先端のもの。キャッシュレス決済に対応したものになっていました。
そんな展望デッキからの眺めはこんな感じ。海上空港なので滑走路の先に広がるのはもちろん海。交通の要衝瀬戸内海や豊後水道も近く、周辺には新門司港などの港もあることから船の姿はかなり多く見えます。
そして海の先には、天気が良ければ山口宇部空港や国東半島も見ることができるとのことでした。この日は曇っていて見えませんでした。
ちなみに北九州空港には現在定期便のないフジドリームエアラインズが中標津からのチャーター便として飛来していました。静岡までを結ぶ定期便もありましたが、現在のところ復活はしていません。地方間を結んでいるユニークな航空会社なのでいつか違う路線が生み出されるかもしれませんね。
充実のカードラウンジと搭乗エリア
今回は北九州空港出発便も利用したので、保安検査場を通過した後の搭乗待合室のエリアも紹介していきます。出発エリア内にも売店と軽食を販売している店舗が2店舗あります。お土産の買い忘れもここで何とかなりそうです。
搭乗口は1~3まであり、それぞれの搭乗口付近には待合室というか座席が十分に用意されています。電源が付いているのは写真にも写っているような壁沿いの席のみでした。
こちらは保安検査場を通過してすぐの位置にある3番搭乗口です。北九州空港は出発と到着の導線が完全に分かれており、搭乗口を通過してから窓際の通路を移動して搭乗橋へと向かう形になります。
その通路と搭乗待合室とはガラスで仕切られているため、駐機場や滑走路の様子を搭乗待合室内からでも伺うことができ、昼であればかなり明るいはずです。
北九州空港にはカードラウンジがあり、保安検査場通過後の制限エリア内に位置しています。こちらがそのカードラウンジのひまわり。提携しているカード会社の特定のカード以上であれば、当日の搭乗券とカードを提示することで入室することができます。
今回は対象となるカードを持っていたので、利用することができました。
数ある地方空港のカードラウンジの中でもかなり充実しているのが北九州空港のラウンジひまわりです。ソフトドリンクはドリンクマシンが設置されているのが普通なのですが、こちらは缶ごと提供されている他、お菓子まで用意されています。アルコールは有料でした。
座席数が決して多いわけではありませんが、写真右側のような電源も設置されている座席も用意されていました。
ということで以上、北九州空港の紹介でした。
海上空港という日本に多くない特徴を持っている地方空港ですが、比較的新しい空港であることを活かしている綺麗で自然光がたくさん入る明るい空港だという印象が強く残っています。アクセス手段もいくつかあり、北九州や大分などへの旅行の際には福岡空港よりも便利に使えるかもしれません。
福岡へ行く際には福岡空港が基本線にはなってくると思いますが、周遊旅行などで片道だけ使うなら効率的な旅程を組むのにうまく使えそうな位置にある北九州空港でした。
この記事は2023年2月中旬の情報です。
最後までお読みいただきありがとうございました。