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【乗車記】関空特急はるか もう乗れない大阪通過のはるかで京都から関空へ!

こんにちは。

今回は京都駅から関西空港関空特急はるかを利用して向かう乗車記をお届けします。

関西の玄関口である関西国際空港と外国人にも日本人にも圧倒的な人気を誇っている京都を1本で結んでいるのが関空特急はるかです。これまでは主に関空京都間の輸送と新大阪での新幹線乗り換えを支える特急列車で、大阪駅のすぐそばを通るのにも関わらず大阪駅には無停車だった特殊な特急列車でした。ところが2023年の3月のダイヤ改正から大阪駅地下ホームが誕生、いよいよ大阪駅にも停車するようになりました。恐らく利用者は激増するはずです。

今回はそんな関空特急はるかが大阪通過していた時に乗車した時の、今は見れない車窓を紹介していきたいと思います。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

京都駅の30番線から出発

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京都駅へとやってきました。訪れたのは1月でしたが、全国旅行支援の効果も水際対策の緩和もあり、平日にもかかわらず外国人や日本人の観光客で大賑わいの京都駅です。京都駅の改札口は数多くありますが、写真の中央口はバスターミナルに近いことや京都タワーが目の前に位置していることからいつも大混雑の改札になっています。

 

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東海道線新幹線から京都線奈良線など様々な行先の列車が発着するホームが多く並んでいる京都駅の中で、関空特急はるかのホームは嵯峨野線に近い30番乗り場を使用しています。東海道新幹線からくるとすこし距離を感じる場所かもしれませんが、嵐山など嵯峨野線ホームからは目の前なので便利です。

先ほどの中央口の改札からは段差がなく平面移動のみでやってくることが出来るため、大きなスーツケースも扱いやすいですね。

 

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今回乗車する関空特急はるかは16時ちょうど発のはるか41号です。関空との間を1時間20分ほどで結ぶ列車となっています。関空特急はるかの京都発の列車は基本的に毎時00分と30分発の毎時2本あり、所要時間も同じように1時間20分ほどとなっています。

一時期朝夕の便を除いて運休となっていたことを考えると30分間隔の運行は需要の戻りを感じさせられます。

 

先頭車の写真は関西空港駅到着時のものですが、こちらが利用する関空特急はるか281系の車両です。はるか専用の車両となっており、2019年からハローキティとのコラボレーション塗装になっています。

先頭部だけではなく車両の側面までハローキティに彩られており、にぎやかな車両という印象を抱きます。

特急はるか空港特急ならではの車内

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続いては車内を見ていきたいと思います。車内へと入るとデッキには大きな荷物用の荷物置き場が設けられています。国際空港へと向かう特急ですから必須な設備です。見る限りだと荷物が飛び出ないような棒も設置されていますね。


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こちらはフリースペース。もともとも喫煙ルームだった場所だそうですが、現在は携帯電話の通話などに用いられるスペースとなっています。空港と大阪・京都を結ぶ特急のためビジネス需要は存在しているはずなので、フリースペースも重宝されそうです。


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こちらが座席です。自由席も指定席も同じ2+2列となっています。座席の色は少し地味ですが、ヘッドカバーには日本風に着物を着たキティちゃんになっています。関空に到着して最初に乗った列車でこのヘッドカバーを見たら外国人の方も喜びそうです。


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座席の背面はこんな感じ。テーブルはなく、車内案内等も特にはありませんでした。特急列車でよく見るような網状ではありませんがシートポケットもあるので、入れようと思えば入ると思うんですけどね。

英語でアプリの案内をしているところは今時な感じがします。車内にはWi-Fiがあるのでアプリをインストールすることもできますね。電源はなかったと記憶しています。

 

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背面テーブルはありませんでしたが、座席のひじ掛けの前側にミニテーブルが収納されていました。このサイズなので駅弁やPCを置くのは無理ですね。飲み物と軽食くらいでしょうか。空港連絡特急ということもあって車内でご飯をという人は少なそうですが、車内でパソコンをという人はいそうなので、ちょっと気にした方がいいかもしれません。

 

大阪駅を通過して関西空港

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それではここからは車窓を紹介していきます。まずは大ターミナルでもある京都駅を発車します。京都駅を発車してしばらくは貨物線の線路を走るため、京都線とは別の線路を走っていきます。進行方向右側には京都鉄道博物館を見ることができます。


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しばらく走ると向日町付近で車両基地を見ることができます。京都や大阪で活躍している普通列車から特急列車まで様々な車両が置かれています。今回はウエストエクスプレス銀河の車両を見ることができました。いつか乗ってみたいものです。


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京都を発車ししばらく貨物線を走行、京都線に合流し最初の停車駅でもある新大阪駅に到着をします。乗車時は大阪に停車しなかったため、大阪からはるかに乗ろうとすると新大阪までやってきて乗る必要がありました。したがって新大阪からもそこそこの乗車があり、車内は4割ほど席が埋まった状態になりました。

新大阪発車後、再び京都線の線路を分かれて再び貨物線を進んでいきます。


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ターミナル駅である大阪駅の北側を大阪駅周辺の高層ビルの姿を眺めながらすり抜けていきます。地下ホームが開業した今では、大阪駅の景色を見ながら通過をしていくなんていうことはありえません。大阪駅を通過していたからこそ見えた景色です。

この貨物線自体が地下へと移設されてしまい、どうあがいても大阪駅を避けて走ることはできなくなったんです。

 

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大阪駅を通り抜けると、大阪環状線の線路に合流していきます。既存の大阪駅に停車すると大阪環状線に入ることが出来ず、その先の阪和線に向かうことが出来なかったために、大阪駅をスルーしてしまうという珍現象が起こっていました。

地下の線路に移設されたことによって地下に大阪駅を設置することができ、ついに関空特急はるかも大阪駅に停車することが出来るようになりました。大阪駅関西空港間も所要時間が短縮され、その効果を発揮しています。


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大阪を通過し天王寺日根野に停車して、京都からは1時間20分ほどで終点関西空港駅に到着しました。京都天王寺間での乗車も少数見られましたが、やはりほとんどのお客さんが終点関西空港駅まで利用している形でした。

これまで関空快速を利用することが多かったですが、やはり停車駅が少ないのと特急型の快適な車両と座席により、楽々関西空港までやってくることができました。

 

 

ということで、以上関空特急はるかの乗車記でした。

大阪駅の地下ホーム開業によってこれまで見えているのに通過するという、最大のもどかしさを解消することが出来た関空特急はるか。関西空港と京都、また新幹線乗り換えの新大阪を結ぶという限定的であった利用の仕方が、大阪駅停車により使い方の幅が一気に広がりました。これまで近畿圏の旅行の際は市街地に近い伊丹空港の方が圧倒的に利便性が高いと考えられていましたが、関西空港まで1本で乗り換えなしで向かえるとなると、LCCなども含めて関西空港利用という選択肢が十分に検討しやすくなったかと思います。関西の旅行に大きく変化を与える大阪駅停車となりそうです。

 

この記事は2023年1月下旬の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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