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【乗車記】新快速Aシート 新快速の指定席で大阪へ快適移動

こんにちは。

今回は関西を走るバケモノ列車新快速の指定席Aシートの乗車記をお届けします。

新快速は東は敦賀から西は播州赤穂まで京都大阪神戸の3大都市も結びつつ走るJR西日本の長距離の快速列車です。1時間に4本の高頻度運行がされており、更に車内は快適な転換クロスシートで利用者からの支持も高い列車となっています。

そんな新快速に2019年Aシートが誕生しました。誕生当初は自由席で車内改札の際に料金を支払うシステムとなっていましたが、2022年からは全席指定の事前予約制に。

通勤時間帯を中心に堅調な人気があるようで、2023年3月からは新造された車両が投入され、1日6往復に本数も増加します。そんな快適に新快速を利用できるAシートを紹介したいと思います。

 

以下目次です。

 

野洲駅にやってきたAシート付きの新快速

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こちらは滋賀県野洲市に位置している野洲駅。現在すべてのAシート付の新快速は滋賀県側はこの野洲駅始発となっています。野洲駅の東側には車両基地があり、この駅から京都大阪方面へ向かう列車が倍増します。2023年3月に新造車両が投入されると、もう少し大阪寄りの草津駅始発のAシート付新快速も設定されます。

 


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乗車していくのは土休日に運行される野洲駅11時45分発の姫路行き新快速です。12両編成での運行になります。発車案内には乗車位置が△と数字で示されていますが、△9だけ外されています。この外されている9号車こそが今回利用するAシート車両になっています。

画面が切り替わり種別・行先が英語表示になると△9は有料座席としっかり明記されています。


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野洲駅のホームに降りる階段から少しだけ歩いた場所に9号車の乗り場があります。Aシートを連結していない際は普通の車両となるため足元の乗車目標は2種類が用意されています。今回はAシートの方に並んでおきます。


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野洲駅の東側の車庫から乗車する新快速列車がやってきました。野洲駅始発の列車のためまだ誰も乗車していない車両です。車両自体は関西地区の東海道線ではよく見る車両である223系が用いられています。2023年3月にデビューする新造車両では225系という新しめの車両となっています。

 

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乗車する9号車Aシートがゆっくりと近づいてきました。他の車両とは異なり青いラインが特徴的な車両になっています。一目見ただけで明らかに普通の車両ではないなということはわかります。やはり金沢や福井を走る北陸本線普通列車のカラーリングに近いように思えます。


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他の号車は乗車口が3つの3ドアとなっていますが、Aシートは乗車口が前後の2つのみの2ドアとなっています。後ほど紹介しますが、元々は3ドアの車両を改造したため、車両の真ん中付近にはドアを埋めた名残が感じられるようになっています。

ドア横にはAシートのロゴが貼られています。指定席だとはわかりにくい仕様ですが、デッキ部分であれば特に指定席券などは不要で誰でも立つことが出来るようになっているため、大きく明記はできないのでしょう。

 

快速Aシートの実力

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それではAシートの車内の様子を見ていきます。車内に入るとさすがに追加料金の発生する指定席とだけはあって、特急列車を思わせるような雰囲気になっています。これだけ見ると新快速らしくはないですよね。

 

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座席はかなり分厚く見た目からしてくつろげそうです。もちろんリクライニングシートになっており、新快速の普通車の座席から比較するとかなりグレードの良い座席です。JR西日本のエース特急であるサンダーバードの座席に近い感覚を覚えました。ヘッドカバーにはAシートのロゴが入っておりシンプルな仕様です。


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着席すると前の座席の背面にはテーブルが付いており、テーブル裏側には車内案内が付いています。といってもAシートは9号車の1両のみになるので特に書くことはなさそうです。車両の野洲側には化粧室もついており、またスーツケースなどの大きい荷物を置くことが出来るバゲッジスペースも用意されています。

 


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座席の設備ですがまずは写真左側、ひじ掛けの先端部分にはコンセントがあります。もし野洲駅から姫路駅まで乗ると2時間ほどの列車旅になるのであるととてもありがたいです。

そして背面テーブルはこの大きさ。パソコンを広げることも駅弁を広げることも容易そうな大きさとなっています。


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車内で要注意になるのが改造の際にドアを1つ埋めた部分です。他の場所よりも明らかに窓が小さく、窓の部分も少なくなっています。このあたりの6,7番の座席だと車窓を楽しみにくいかもしれません。ただメインの需要は通勤にあり、外を見て過ごす乗客はそこまで多くないのでこの窓割でも問題ないかもしれないですね。

 

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この改造部分を外から見るとこんな感じ。明らかに他の部分とは異なりドアの跡すらうかがえる形になっています。

 

野洲から大阪への1時間

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今回はe5489で購入できるチケットレス指定席を利用して600円の追加料金でAシートに着席することができました。正規料金としては840円となっています。どの区間を乗っても一律でこの値段となっています。

一例にはなりますが野洲駅に近い草津駅から大阪駅まで特急列車を利用すると1730円の特急料金が必要になるため、新快速Aシートは停車駅は特急より多くはなっていますが、それでも割安で座って移動することができます。


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ここからは一応乗車記になっているので車窓の景色を紹介したいと思います。この景色は通常の新快速でも見れる景色であるのでそこまで深堀りはせず、Aシートの車内状況をメインにしてお伝えしていきます。

野洲を出ると守山に停車し、草津線と合流する草津駅に停車します。草津駅では指定席券を持っていない人がたくさん乗車。車内検札でデッキに立たされ、南草津駅で他の車両へと移っていきました。


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滋賀県を越え京都駅に停車。こちらでも9号車の列に多くの人が並んでいましたが、外装が明らかに違う点や京都駅でのアナウンスにより多くの人は乗車する前に他の車両へと向かっていきました。

主に外国人がわからずに車内は入り、車掌さんに英語で対応され、他の車両へと移っていきました。やはり外国の方には難しいようです。京都駅からは指定席券を持った人もそこそこ乗り込んできました。


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京都を出ると新快速らしい快調な走りになりどんどん駅を飛ばしていきます。途中停車した高槻駅では慣れている人が多いのか、車内には入ってきてもすぐに察してデッキに立つ人が多かったです。流石にベッドタウン高槻駅は乗り慣れている地元住民が多いみたいですね。


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野洲駅からおよそ1時間ほどで大阪駅に到着しました。大阪駅では車内でも入れ替わりがあり、大阪駅からAシートに乗車していく乗客の方が多かったように思えます。

乗ってみた感想としては落ち着かないというのが一番でしょうか。乗車日が日曜だったこともあって普段ならないようなお客さんが多く、車掌さんの検札がスムーズに進まずに車内は常にザワザワしていました。Aシートの知名度が低いせいもありそうですね。

途中駅からでも確実に座れることや座席の快適さが魅力的なのは間違いないので、土嚢評価するかが難しいところです。

 

ということで以上、新快速Aシートの乗車記でした。

長時間長距離を走っている新快速列車。普通車でも転換クロスシートで快適な座席になっていますが、確実に座ることが出来て特急並みのシートでくつろげるAシート。料金もチケットレス割引などを利用すると特急列車と比較にならないほどの格安で利用することができます。

まもなくの2023年の3月にはAシート付の列車も増え、さらに新造車両はより快適になっていると聞きます。よりメジャーになってくれば認知度も上がり快適性も増すようになると思います。これからの動きが楽しみになってきます。

 

この記事は2023年1月下旬時点での情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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