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【乗車記】特急やくもと新幹線で山陰から山陽へ 鉄道で巡る山陰旅⑦

こんにちは。

今回は米子駅から特急と新幹線を乗り継いで広島県三原駅を目指す乗車記をお届けします。

台風による伯備線の運休のため予定通り岡山まで向かうことが出来ず、米子で一泊せざるを得ない状況に。最終日である3日目は12時にはフライトの予約がある広島空港へと向かわなければいけません。

そんなわけで特急と新幹線という最速の公共交通機関駆使して広島空港への連絡バスが発車する三原駅へと向かう乗車記になります。台風がなければどんなプランになっていたかも含めて紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

早朝の米子駅から始まる大移動

朝6時の米子駅です。前日は米子駅で早い時間に足止めを食らっていたため、早朝ながらもしっかりと起床しました。
米子駅は現在工事中。仮設のような改札と駅舎になっています。2023年の夏ごろには南北自由通路が完成し、改札口も2階へと移動されるようです。駅ビルも整備されるということで、全く異なる駅の見た目になりそうです。

 

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改札口までやってきました。前日境線以外の表示は全くなく、どうしようも移動ができなかった米子駅ですが、一夜明けて全線で運転を再開し特に遅れなく走っているようです。

大都市とはかなりの距離がある山陰の各都市。早朝の時間から各方面へと向かう特急列車が活発に走っています。

 

米子駅には大きな車両基地があり、朝の時間帯ということで様々な車両が準備をしているさなかでした。

実際に伯備線はここ米子を起点にして岡山方面へと走っているほか、長く続く山陰本線も米子始発終着の列車の設定もあるようです。

 

国鉄車両特急やくもで岡山へ

米子駅から乗車するのは山陰と山陽を連絡する特急やくも。伯備線経由で岡山と米子、松江を通り出雲市までを結んでいるかなり重要な特急列車です。

使用車両は国鉄時代から活躍を続けている車両。2024年には特急やくもに新型車両が導入されることになっており、引退も近くなってきている貴重な車両です。

 

国鉄時代から走っている車両とはいえもちろんリニューアル工事がされており、ゆったりやくもという名前が付いています。しかし伯備線のカーブの多い線路とこの車両の振り子装置によって酔いやすい車両とも言われ、「ゆったり」ではなく「ぐったり」なんて呼ばれたりもしています。

乗車するのは特急やくも4号。米子から岡山までを2時間10分ほどで結んでいます。

 


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2022年は特急やくもが走り始めて50周年の節目の年。それを記念して国鉄色リバイバルやくもが走っています。台風で旅程が狂う前はこのリバイバルやくもに乗車する予定だったのですが、残念ながら叶わず。

右側のリバイバルやくもの写真は10月に岡山旅をした際に目撃したものになります。乗りたかった…

 

列車は4両編成での運行で、グリーン車が1両、指定席が2両、自由席が1両あります。多客期は9両編成などに増結されるようです。

今回は米子から乗車ということで指定席を利用しましたが、自由席もそこまで混雑はしていない様子でした。座席は国鉄車両だから古いなんてことはなく、車体のカラーに合わせたような色の座席になっていました。

 

台風一過とも呼べる青天の中、大山を横目に伯耆大山駅にて山陰本線に別れを告げて伯備線をひた走っていきます。

台風も当初の予報だととてつもない規模なんて言われていましたが、実際にやってくるとそこまででもなく伯備線の線路自体も倒木等の被害はなかったようです。長期間運休になってしまうと旅程をリカバーすることが困難になってしまうのでよかったです。

 

山間をひた走ること2時間ほど、いよいよ山陽地方に出て倉敷駅に到着しました。振り子装置を活かしてカーブを走ってきた特急やくもですが、思ったほど不快な揺れはなく酔うことはありませんでした。自分はぐったり派なのかどうか確かめたい人は2024年までに特急やくもに乗ってみてください。

 

大都市岡山を素通りする

遅れること1日、やっっっっと岡山駅に到着しました。

広島空港からの飛行機の時間が迫っているので岡山で食べたかったものを食べる余裕もテイクアウトする余裕もなく在来線ホームから新幹線乗り換え改札口を通過して新幹線ホームへと入っていきます。

 

岡山駅は新幹線のほかにも山陰や四国へと向かう特急列車のターミナル駅になっています。ちょうど各方面からやってくる一番列車が岡山駅に到着し、岡山で乗り換えて多方面へ向かう人たちで岡山駅は大混雑。

様々な車両を見ることが出来る岡山駅をもっとじっくりと掘り下げたいのですが、今回は華麗にスルーさせていただきます。

 

新幹線ホームへとやってきました。岡山から新幹線に乗車すれば3時間程度で東京へと帰ることもできますが、その反対側となる博多方面への新幹線を利用していきます。

本来の予定であれば、ここ岡山から九州新幹線に直通するさくら号に乗車し広島駅まで向かう予定でしたが、広島で観光をする時間が無くなるどころか、広島駅まで行ったところですぐにバス乗り換えになってしまうので諦めました。

 

岡山駅新幹線ホームから見えるのは本来宿泊する予定だったホテルグランヴィア岡山岡山駅を見下ろすような位置に立っており、部屋によっては岡山駅に入ってくる多種多様な列車を眺めることができます。そんなグランヴィア岡山に宿泊して見える列車をじっくり紹介したかったのですが、残念です。

ちなみに宿泊自体は10月の旅行でリベンジを果たすことができましたが、滞在時間が短すぎてほぼ列車を見る時間はありませんでした。

 

700系こだまで三原駅

岡山駅から乗車していくのはこだま号。700系レールスター車両での運行です。

700系に乗車できるのは山陽新幹線区間のみと関東民にとってはかなり貴重な新幹線になっています。東海道新幹線内ではこだまというと敬遠しがちになってしまいますが、山陽新幹線区間ではこだまというとこの700系レールスターか往年の東海道新幹線を支えた500系のどちらかという、なんと贅沢な仕様なんだと羨ましい限りです。

 

区間利用ということで乗車するのは自由席。

列車自体は新大阪始発の博多行となっていますが、さすがに乗り通す人は少なく車内はガラガラ。やはりこだま号はこんなもんなんでしょうかね。結局下車した三原駅まで乗ってきても5人ほどでした。

 

車内ではせめてもの抵抗にとスルーしてしまった岡山を味わいます。乗り換えのタイミングで購入した岡山の白桃ジュース。果汁は少ないですが、桃の甘さを爽やかに感じるとても美味しいジュースでした。さすがフルーツの国岡山。

 

どの駅だったか、停車中に上りのホームを見るとハローキティ新幹線を発見。

1編成しか走っておらずなかなか貴重なのでしっかりと写真に収めておきました。東海道新幹線の統一的な車両に比べて様々な種類が走る山陽新幹線。見ているだけでも楽しいですね。

 

岡山から1時間ほどで三原駅に到着。といっても各駅でのぞみやらみずほやらに追い抜かれていくので所要時間の3分の1近くは駅の停車時間になっています。

三原駅はかなり不思議な駅で、三原城内に駅があります。駅から徒歩数秒で城跡に行くことが出来る駅になっています。これは気になるし観光したいんですが、そんな時間はありません。先を急ぐことにしましょう。

 

三原駅の外までやってきました。三原駅山陽新幹線の駅でもありますが、山陽本線から呉線が分岐していく駅でもあります。ここから呉に行くのも良し、写真にもいる三原のたこを味わうのも良しなんですが、ハイ、時間がありません。

三原駅からはバスに乗車して広島空港を目指します。

 

 

ということで以上乗車記でした。

心残りも多かった旅ではありますが、国鉄車両の特急やくもに乗車できたのが救いですね。この旅行当時はまだ置き換え自体は発表されていませんでしたが、そろそろ引退も近いのではという噂もありました。そんな噂が現実になったので、早いうちに乗れることが出来て満足です。

ただ行程を変えたら変えたで、三原をもっと見たかっただのと観光したい欲が湧いてくるもんなんですよね。いつかしっかりと再訪したいですね。

 

この記事は2022年9月上旬の情報になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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