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【旅行記】世界遺産と桜島の絶景を楽しむ仙厳園 真冬の南九州旅⑧

こんにちは。

 

今回も南九州旅をお届けしたいと思います。

旅は2日目。鹿児島中央駅に到着し、カゴシマシティビューバスの1日券を購入。鹿児島の定番観光地である城山展望台を訪れた筆者。続いて訪れるのは仙巌園です。

仙巌園は江戸時代に作られた薩摩島津家の別邸。錦江湾に面したロケーションもさることながら、日本の近代化をリードしたことから世界遺産にも登録されている有名観光地です。

かなり広い敷地に見所が点在している仙巌園を紹介します。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

世界遺産でもある仙厳園

城山バス停から約25分ほどで仙厳園バス停までやってきました。

仙厳園は鹿児島市街地からは少しだけ離れた錦江湾沿いにあり、目の前に日豊本線が走っていますが駅はなく、アクセスはバスやタクシーではないと困難な場所にあります。

 

仙厳園の庭園、御殿、集成館の3施設に入場できるチケットを1500円で購入し、苑内へと入っていきます。正直かなりいい値段しますね。

入るとすぐに見えてきたのは世界遺産センター。ここでは明治日本の産業革命遺産に登録された仙厳園周辺の施設の解説がなされています。2019年に建てられたばかりの施設でかなり新しいです。

 

仙厳園庭園の入口ほど近くにあるのが反射炉跡。島津斉彬の時代に近代化の取り組みの1つとして設けられた反射炉跡が残されています。こちらは明治日本の産業革命遺産の構成遺産の1つとなっています。

島津斉彬は他にもガラス工場に紡績工場、蒸気機関の製造所などを建設し、薩摩だけではなく日本の近代化に貢献した人物。仙厳園周辺にはそんな斉彬ゆかりの遺産が点在しています。

 

世界遺産センターや反射炉跡を見学し奥へと向かう途中には、お土産屋さんと軽食を楽しめる売店がありました。

江戸時代から薩摩で食べられてきた両棒餅というグルメが楽しめるそうですが、筆者はスルーしてしまいました。後悔しかない。

 

園内には近代薩摩焼発祥の地碑があります。薩摩焼自体は島津義弘が朝鮮から連れてきた陶工師によってもたらされたものだそうですが、そこから発展したのが近代薩摩焼

京の文化と混ざることで、豪華絢爛な色付けがされた薩摩焼が誕生したそうです。

全国各地に焼き物文化があるのは知っていますが、よく知らないのが本音。とても奥が深そうなご当地名物ではあるので、学んでみると面白いかもしれません。

 

その先に見えてきたのが仙厳園の正門です。

明治に入ってから島津忠義によって建てられた正門で、現在は国道10号線と日豊本線に面しており、こちらから出入りすることはできません。

いま正門越しに見えるのは車や鉄道ですが、恐らく昔は錦江湾桜島の絶景を見ることができたのでしょう。今も見れればかなりの写真映えするスポットになってそうですね。


薩摩藩の栄華を感じる御殿

仙厳園は島津家の別邸になっています。園内にはもちろん別邸としての役割を果たした御殿があります。ここからは御殿の中を見学していきます。

御殿内の見学は別料金になっているので、仙厳園入口で御殿の見学料も含まれているチケットを購入する必要があります。御殿の入口では島津家の家紋が出迎えてくれます。

また時間になると解説しながら見学することのできるツアーも開催されていました。

 

御殿内はその部屋の使用用途を解説している場所や、歴代の島津家藩主の紹介、この仙厳園を訪れたことのある偉人たちの紹介など様々な内容の展示があり、かなりのボリュームになっています。

所々に屋久杉が使用されていたりとその高級さも感じられる建物でした。

 

そして御殿内を見学する上で一番メインになってくるのが、御居間の縁側です。

御居間は最後の薩摩藩主となった島津忠義が御殿の中でも大半の時間を過ごした場所です。大半の時間を過ごした理由がわかるような景色が広がっているのがここなんです。

その景色というのは…

こちらです!

仙厳園の庭園越しに見える桜島の景色。どんよりな空模様なのが少し残念ではありますが、それでもはっきりと桜島の姿を眺めることができます。

鹿児島の市街地、島津家の本拠でもある鶴丸城からかなり離れた位置に建てられている別邸の仙厳園。この位置に建てられた理由がよくわかるような景色が広がっていました。


仙厳園から眺める桜島の絶景

御殿内の見学を終えて引き続き園内の散策をします。

園内ではどこからでも桜島の景色を楽しむことができますが、中でも1番の眺望なのがこちら。御殿の少し先、御殿からも見える庭園部分にあります。

園内の案内にも桜島ビューポイントとして紹介されているので、見逃すことはないはずです。天気が良ければもっときれいに見えたんだろうなと、再訪する理由ができました。

 

この桜島ビュースポットでは、2018年に放送された大河ドラマ西郷どんの撮影も行われています。

主人公西郷隆盛島津斉彬と相撲を取るという、ドラマ内でもカギとなったシーン。筆者も当時リアルタイムで視聴していましたが、雄大桜島の景色も楽しめる良いシーンだったのを覚えています。

 

園内を散策しながら、一番東の端までやってきました。

おすすめルートには入っていませんが、東端は少しだけ高台になっており、仙厳園のある場所を少しだけ俯瞰から見ることができます。

こう見るとかなり山に囲まれていて、別邸でありながらも防御機能もかなり高かったのかなと想像することができます。

 

東端から見る桜島の景色は、こちらも絶景。

特に少し高い位置から見えるようになっているので、仙厳園のすぐ外側を走っている日豊本線と一緒に錦江湾、そして桜島を眺めることができます。

ちょうど鹿児島中央からやってきた特急きりしま号を見ることができました。

周辺に駅があるわけではないので、通過する時刻の特定はちょっと大変かもしれません。


仙厳園の周辺も見どころいっぱい

仙厳園の見学を終えて、外に出てきました。

再びシティビューバスに乗車し、鹿児島駅方面を目指しますが、バスまではまだ時間があります。仙厳園にやってきたら仙厳園だけではなく、周辺にも見どころがあります。

まずは仙厳園のすぐ横にある尚古集成館。

建物自体は明治に建てられた日本最古の石造りの機械工場と歴史あるもの。中は島津家のことや薩摩の技術力などの展示がされていました。

 

集成館から川を渡った先にあるのが薩摩切子の工場。

幕末の薩摩藩で誕生したガラス細工である薩摩切子の製造過程を実際に作るところを見学しながら知ることができます。

目の前で職人さんが作業しているので、言葉も出せない緊張感を感じました。

またこちらで見学したら、工場の手前にあるお店で薩摩切子を購入することができます。

 

薩摩切子工場の隣にあるのが、またもや何かの史跡か、博物館か、と思いきや、スターバックス

全国にはその地域の特徴に調和した外観のスタバがいくつかありますが、仙厳園周辺のスタバは写真のようなものとなっていました。

仙厳園や周辺の施設と同じく人気なようで、かなり賑わっているようでした。さすがスタバ。

 

 

ということで今回はここまで。

2018年の大河ドラマを視聴してからずっと来てみたかった仙厳園。

今回紹介した桜島の見える場所での相撲のシーン以外にも、園内にはいくつも西郷どんの撮影に使用された場所があります。

他にも薩摩に関係のある様々な人物にゆかりのある仙厳園。歴史を簡単に知ってから訪れてみるとより楽しめるかもしれません。

 

次回は鹿児島市内をぶらついたのち、鹿児島空港へと向かいます。

最後までお読みいただきありがとうございました。