こんにちは。
オリンピックパラリンピックのための需要拡大に合わせた羽田新ルートをご存知でしょうか。
都心上空を通過して羽田空港へと進入する新しいルートが設定され、賛否あり話題になりました。
実は離陸ルートでも都心の景色を楽しみながら上昇するルートが誕生したんです。
今回はそのルートでの景色をじっくり紹介していきたいと思います。
さて今回から新シリーズ。
題して長崎福岡旅。昨年の九州一周旅で取りこぼした長崎県を観光するつもりで組んだ旅行でした。が、台風のため延期。
2泊3日でじっくり巡る予定が1泊2日に短縮。
てなわけで、メインを飛行機撮影に変更して、飛行機漬けの旅をすることにしました。
1泊2日ということもあって、全体として短いシリーズになるかと思います。
その初回である今回は、羽田空港から長崎空港への搭乗記をお届けします。
全国的に天気がいい日で、様々な名所を空の上から眺めることができました。
おすすめの席なども紹介しながら書いていきたいと思います。
それではスタート!!
今回搭乗するのは羽田7時半発のJAL605便です。マイルを利用し特典航空券で搭乗します。
搭乗ゲートは南ウイングの4番。保安検査場から遠い端っこの搭乗口です。
定刻の20分前から事前改札、優先搭乗、そして一般客の搭乗という順でした。
使用機材はボーイング737-800型機。国内線の主力機です。
座席は進行方向の左側後方。搭乗率は6割ほどで、後方座席は空席が目立ちました。
横3席を1人で独占できるほどでした。この状況に慣れてしまうと、今後需要が復活した時に不便を感じそうです…
乗客が少ないこともあってか、すぐに搭乗も終わり定刻5分前には飛行機が動き始めました。
朝の羽田空港は混雑で離陸するまで時間がかかりがちです。
特に西や南方面への便ではそれが顕著なんですが、長崎行きは北行きと同じ滑走路を利用して離陸します。
北行きはそこまで便数がないのか、滑走路手前での待ち時間はほぼ発生せずに離陸することができました。
この日の朝は北風運用。第2ターミナルの前に位置するC滑走路を北へと向かって離陸していきます。
離陸してすぐ羽田の向こうには横浜の高層ビル群が見えます。
離陸直後でこの景色、この後も期待が持てそうです。
C滑走路から離陸するとすぐに旋回し、東京湾に沿って上昇を続けていきます。
羽田空港の駐機場で羽を休めているのは運航停止となっているボーイング777型機達。
ここ最近需要が戻ってきているので、早く投入したいという思いもあるはずですが、いつになったら飛ぶことができるのでしょうか。
もしかすると飛ぶことなく退役を迎えてしまうかもしれませんね。
しばらく上昇を続けてお台場が見えてきました。
フジテレビの球体やレインボーブリッジなど東京の名所を空からじっくり眺めることができます。
船の科学館近くから伸びているのは東京国際クルーズターミナル。本来なら大型クルーズ船がひっきりなしにやってくるはずでしたが、寂しさを空からでも感じます。
お台場上空を過ぎ、その先は荒川に沿って北上しながら上昇を続けていきます。
眼下には東京都心の所狭しと並ぶ高層ビル群が広がります。
これぞ首都東京なんだという景色を空から楽しむことができます。
少し目線をあげると奥には富士山を望むことができました。
東京が高層ビルまみれになる前は、江戸時代の絵画にあるように様々な場所から富士山を望むことができたようですが、今は東京から富士山を見るのは至難の業になっています。
そんな富士山も上空からなら余裕で見ることができました。こうしてみると東京って結構富士山の近くにありますよね。
続いて見えてくるのが東京スカイツリー。
象徴的なのがスカイツリー周辺は元々下町と呼ばれたエリア。
空から見ても高いビルは見受けられず、低層から中層くらいの建物が密集している様子が一目瞭然です。
あと日本一高い建物だけあって、スカイツリーは飛行機から見てもダントツで近くに感じます。
ある程度の高度まで上昇すると、荒川を離れて進路を西方向へと向けていきます。
山手線の西半分、副都心と呼ばれるエリアもばっちり見ることができます。
高層ビルが集まる新宿エリアとついこの間まで熱戦が繰り広げられていた国立競技場。
そして明治神宮や新宿御苑の広大な緑地と、空から見ても東京って美しい街だなと感心しました。
東京都を西へ西へと飛行していきます。
こういった広大な敷地を持つ空港や、特徴的な建造物は空からの景色を楽しむ際の目印になりますよね。
改めて調布飛行場の滑走路の短さを感じました。
東京の建物密集地帯が終わり、山がちな地形が見えてきます。
そうなると探してしまうのが富士山。いや探さずともその存在感に圧倒されますね。
この日は天気がよく手前の富士五湖や樹海、奥の駿河湾まで見渡すことができました。
冠雪している富士山ももちろん美しいですが、夏の富士山もいいですよね。
富士山を通過したあたりでドリンクサービスが始まりました。
毎度おなじみのスカイタイムももぶどうを選択。うますぎます。
コップはオリンピック仕様でした。いつまでこれで提供されるんですかね。
ここからは怒涛の機窓からの景色をお届けします。
まずは名古屋。ちょっと見えにくいですが、濃尾平野に広がる大きな都市と、知多半島、伊勢湾に浮かぶ中部国際空港まで確認することができました。
続いて琵琶湖。関西歴史旅で訪れた瀬田川にかかる瀬田の唐橋や山が迫る大津の街並みを見ることができます。
続いて京都。前回四国旅の高松線よりも少し北側を飛行しているので京都の町割りをしっかりと見ることができます。
まっすぐな道路で街が区切られていることも特徴ですし、関西旅で訪れた京都御所の広さもよくわかります。
続いて見えたのは姫路。
姫路駅から世界遺産にもなっている姫路城までの大通りは空からでもしっかり確認できるどの道幅があります。
姫路城の白くて立派な天守までははっきりと確認できませんでした。
どんどん行きます。こちらは岡山。
カーブに位置している岡山駅と区画整備された岡山の中心部、左側には旭川を挟んで存在する岡山城と後楽園とい二大名所も確認できました。
岡山が見えてから少し先に目を移すと瀬戸大橋とその先の四国まで見ることができます。
正直短いなという印象。もっと長いイメージを持っていました。
続いてしまなみ海道の始点であり、最近人気の観光スポットでもある尾道。
尾道水道の狭さと、写真には写せませんでしたが、島々をつなげているしまなみ海道の全景を見ることができます。
そんなしまなみ海道の四国側、来島海峡です。
少し遠いのもあって橋が架かっているのかイマイチ見えていないですね…
今治市の中心部からは少し離れたところからかかっているというのは発見でした。
次は広島、山口、福岡と楽しめるなと思っていたんですが、雲に阻まれ。
ここまで景色を楽しめただけでも御の字ですね。
次に地上の景色を見ることができたのは福岡市の南部。
進行方向右側の座席ならば、雲がなければ福岡空港や福岡市の中心部が眺められたのかもしれません。
山口県の端っこあたりから降下を始めており、福岡市上空ではベルトサイン点灯し、着陸態勢に入っていました。
続いては佐賀県の武雄温泉。
九州新幹線西九州ルートの先行開業が行われる始発駅となるのが中心に見えている武雄温泉駅。
絶賛工事中だとは思いますが、新幹線駅となりそうな立派な屋根が見えています。
しばらく雲の中を飛行しながら降下を続け、大村湾の北側から海上に浮かぶ長崎空港に進入していきました。
意外な所に世界初があって驚きですね。
定刻の18分も前に長崎空港に到着しました。
写真にも映っていますが、ANAとソラシドエアの機材が既におり、駐機場は賑わいを見せていました。
ということで長くなりましたが今回はここまで。
天気に恵まれ、荒川上空からの東京都心部の眺めだけではなく、太平洋側や瀬戸内海の絶景を楽しむことのできるフライトになりました。
今回は進行方向左側席を抑えました。おすすめはもちろん左側です。
右側ならば山陰地方をはじめとした日本海側の景色を楽しむことができると思いますが、瀬戸内海の方が天気が良い事が多くなっているので、景色を楽しめる確率が上がると思います。
九州北部、長崎や福岡へと向かう場合の北風運用時は荒川上空ルートから西向きへと飛行する可能性が高いので、今回紹介したような景色を楽しむことができると思います。
着陸時都心の上空を通ることから話題になった羽田新ルートですが、離陸時の都心の景色もぜひ注目して見てください。
次回は長崎空港をじっくり見学していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。