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【乗車記】特急サロベツ自由席&グリーン車で稚内を往復 2020夏道北初到達の旅⑤

こんにちは。

 

さて今回は道北旅の乗車記をお届けします。

乗車するのは旭川稚内を結ぶ特急サロベツ。いよいよ稚内を目指します。

乗車する特急サロベツ1号は、旭川を13時35分に出発、終着稚内には17時23分に到着するので、所要時間約3時間50分ほどの列車の旅になります。

新幹線なら東京から広島まで行けるくらいの時間をかけて旭川から稚内へと向かっていきます。

行きは自由席を利用しましたが、帰りはグリーン車を利用してみました。今回の記事でそのグリーン車の様子も含めて紹介していきます。

 

以下目次です。

 

それではスタート!!

旭川駅で特急サロベツを待つ

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旭川駅ホームです。今回乗る特急サロベツ1号は3番線から発車します。

サロベツ号には車内販売がなく、旭川から稚内まで乗り通すには旭川駅で事前に調達する必要があります。駅前のイオン、改札目の前のセブンや四季彩館というお土産屋など旭川駅周辺では店に困ることはありません。

 

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電光掲示板にはサロベツの乗車案内がされています。

列車は4両編成。自由席は1車両しかありません。混雑に備えてだいぶ早めにホームに来ています。さすがに座れないことはないと思いますが、休みの日などはわからないですね。

 

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13時8分ほど、発車25分前くらいに特急サロベツが入線してきました。

割と早めの入線ですがこの時点で数名待っている方がいらっしゃいました。もちろん自由席の乗車位置に並んでいました。

 

自由席に一番乗りで乗車する

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4号車の自由席に一番乗りで乗車します。4号車には前後2個の扉があるので、どちらかに並んでおけば席は取れるはずです。

実際乗車できるようになるまでにどちらにも列はできていましたが、全員が着席できていました。

 

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座席はこんな感じ。可もなく不可もなくな座席ですが、一応言っとくと飽きます。なんせ乗車時間が長い。

多分座席が飛行機のビジネスクラス並みでやっと飽きないかなってくらいなので贅沢言うのはやめておきます。この号車の座席は青で統一されていたように記憶しています。

 

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JR北海道の車内のお供と言えばこのお茶。その名も「うらら」。北海道の特急旅、列車旅のお供にぜひ。

発車時間10分前ほどに、向かいのホームに札幌からのライラックが到着。乗り換えのお客さんで車内は座席がだいぶ埋まりました。

満席ではないですが、窓側がほぼ埋まった状態で発車しました。

 

大都会旭川を離れひたすら北上

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定刻に旭川駅を出発。旭川駅からしばらくは高架線を走っていきます。

そのため旭川のビルがよく見えるんですが、写真の中央のひときわ高い建物が、OMO7旭川です!!さすがの旭川で一番高い建物ですね。

 

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高架線を降りてもしばらくは上川盆地を走行するため北海道らしさのつまった景色が永遠続いています。ひたすら北海道を訴えかけてくる車窓が続きます。

 

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車窓を楽しむこと約1時間、名寄駅到着前にSLが見えるんですが、写真は少しタイミング遅く…

名寄に展示されているこのSLは排雪列車として日本で唯一のものらしいです。

 

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名寄駅に到着しました。旭川から走り続けて1時間です。名寄は道北の中心都市で行政機関なども周りの地域に比べると多く位置しているようです。

しかもサロベツが走行している宗谷本線は、この名寄駅以北は廃止の議論もあるようです。ここからはまさに北の僻地に入っていきます。

 

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旭川発車から約2時間で音威子府に到着しました。読み方はおといねっぷです。

この音威子府ではある程度の乗り降りがありました。音威子府の名物は駅そば。黒いそばを食べれるそうです。食べたかったのですが、列車の本数が絶望的に少ないので諦めました。

 

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音威子府を出ると天塩川沿いに進みますが、未開拓感がより際立ってきます。こんなところに線路を敷いた先人たちには頭が上がりません。

そんな建設に苦労をかけた線を廃線にしようだなんてもったいない。なんとか存続できるといいのですが。

 

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途中面白い駅があります。それがこの糠南駅。何とも簡素な駅ですが、それを象徴するのがこの物置き。物置きが駅舎、待合室になっています。結構ファンが多い駅のようですね。

かなりのスピードで通過するので、特急の停車駅でいうと天塩中川幌延間に右側を注目しておきましょう。

 

車窓一番の見どころは利尻富士

f:id:gawa67tabimaru:20201121135535j:plain幌延を過ぎると徐々に利尻富士が存在感を増していきます。利尻島はだいぶ離れていて天気が良くないと見えないそうです。

今回は夕方ということもあり日が沈んでいくため、シルエットにはなってしまいましたが、その姿をはっきりと確認することができました。

 

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2枚目見にくいですがはっきりと利尻富士を見ることができました!!

西日が差し込む側の席でしたが、利尻富士のために必死で耐えた甲斐がありました!!

時間帯によっても表情を変えるので、そこも見どころですね。

稚内方面は進行方向左側、旭川方面は進行方向右側に見えますので、ぜひ!

 

いよいよ最北の地稚内へ到着

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日も海も利尻富士も見えなくなり、街に入るともう南稚内駅です。

ここで相当の下車がありました。観光客らしき人たちは稚内駅まで乗っている方が多く、地元らしき方は南稚内駅で降りている方が多かったように感じます。

南稚内駅の方が稚内市の中心部に近いためかと思われます。

 

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南稚内駅を出て数分で稚内駅に到着し、約4時間乗ってきたサロベツ号を下車しました。最北の駅稚内!!

旭川と比べても明らかにひんやりした空気でした。涼しいを通り越して少し寒かったです。

 

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稚内駅には様々な看板が置かれており、最北に来たことを実感することができます。

これでもかという最北アピールですが、観光客らしき人たちはだいたい下車してもホーム上に留まり、写真を撮ったりを楽しんでいる様子でした。

 

帰りのサロベツ号はグリーン車

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帰りに乗車するのは特急サロベツ4号。車両は行きに乗車したものと同じタイプです。

こちらも稚内から旭川まで3時間50分ほどの乗車時間になります。

行きとは異なり改札前から改札口は大行列。自由席ならかなり早く来なければ座れなかったかもしれません。

 

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高みの見物で行列がはけた後に改札を通り1号車の半室グリーン車に乗り込んでいきます。

帰りになりますが、やはり名残惜しいものなのか稚内駅を撮影している観光客の姿が非常に多く、ホーム上には多くの人がいました。グリーン車は覗き込まれるので、筆者も外に出て撮影するなどしていました。

 

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車内に入りました。横2席+1席の3列、縦も3列で全9席しかありません。まさにグリーン車です。

グリーン車稚内から旭川まで6610円です。グリーン車料金が4190円ということでまあ結構かかりますね。約4時間という所要時間があるのでどう捉えるかですね。

 

座席は高級感を感じる仕様で、かなり大きく広さも感じました。座り心地も良かったです。

リクライニングはさすがグリーン車という倒れ具合。くつろぐことが出来る空間になっていますね。

 

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グリーン車には窓側のみになりますが、コンセントもついています。サロベツ号でコンセントがあるのはグリーン車のみ。さあ先ほどの料金をどう捉えますか。

パソコン専用と書いてありますが、スマホも充電することができました。

ちなみに帰りは終点旭川まで誰も乗ってくることなく、グリーン車を貸切で使ってしまいました。快適そのもので、行きの時間よりもかなり短く感じました。

 

 

ということで以上特急サロベツの乗車記でした。

長く乗車はしますが、それでも稚内に到着するとあっという間に感じてしまうサロベツ号でした。

宗谷本線の道北方面はよく運休があります。野生動物とぶつかったとか雨がすごいとか。稚内まで遅れ数分でこれたことも幸運でした。それに糠南駅と利尻富士を写真に収めることが出来てもう大満足でした。

サロベツは長い距離、長い時間を走っているので、グリーン車に乗ってももったいないことはありません。思う存分グリーン車の快適性を享受することができます。

往復するならどちらかをグリーン車で行ってみるもいいかもしれませんね。

 

この記事は2020年9月上旬の情報です。

次回は稚内周辺を歩きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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